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アルミユニボディの新型「Mac mini」を試す / 2010年06月25日(金)
 アップルの小型デスクトップPC「Mac mini」は、ノートから一体型まで幅広いラインアップをそろえるMacの中でも、最も安価なモデルだ。

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 キーボードやマウスは付属しないが、日常用途には十分な性能と豊富なインタフェースを搭載し、購入してからすぐにMacライフを堪能できるアプリケーション群もプリインストールされている。それでいて価格は6万8800円(Apple Store)と、Windows機でメインストリームとなっている価格帯に比べれば数段安い。MacBookと並んで、「これからMacを始めよう」と考えているユーザーにはうってつけの製品といえるだろう。

 そのMac miniだが、アップルが6月15日に発表した新モデルは、約5年半に渡って踏襲してきた初代機のボディデザインをついに刷新し、ノート型Macでおなじみのユニボディデザインへと生まれ変わった。

 1枚のアルミから削り出したシャーシは、一部(背面の端子と底面パネル)を除き完全に継ぎ目がなく、表面には鈍い光を放つ酸化皮膜処理が施されている。その金属的な質感をたたえた外装は、ある部分で完全に直角のエッジを持ち、ある部分では緩やかにわん曲するシルエットを描いており、見た目はこれ以上ないくらいシンプルなデザインでありながら、非常に高度な成形技術を思わせる。アップルを象徴する天面に刻まれたリンゴのロゴも、ノート型Macのような白抜き(これは液晶のバックライトを透過させて起動中に光る意味合いもあるが)ではなく、黒色に近い鏡面仕上げとなっており、メタルの質感にアクセントを添えている。

●電源を内蔵し、メンテナンス性も向上

 もちろん、注目ポイントは外観の変化だけではない。まず驚かされるのが、この小さなボディに電源を内蔵した点だ。旧Mac miniでは、ボディが小さい半面、かなり大きなACアダプタを使う必要があったが、新型Mac miniでは電源ケーブルを背面に接続するだけでいい。これまで机上にACアダプタを置いていたユーザーならその分スペースを省けるし、何より見た目が非常にすっきりとする。

 また、ボディも旧Mac miniに比べ20%ほど小型化された。特に本体の高さは36ミリまで薄型化されており、これはデスクトップリプレース向けの大型ノートPCとそれほど変わらない厚さだ。ただし、その分フットプリントは165ミリ正方から197ミリ正方に拡大してしまっている。厚みがないので机上に置いても圧迫感はないのだが、各種インタフェースが背面にレイアウトされているため壁際にぴたりとつけるわけにもいかず、新設されたSDメモリーカードスロットのことを考えると手が届きやすい場所に置いておきたいこともあり、数字以上にスペースを占める印象を受けた。電源の内蔵や薄型化などのメリットもあるが、(特に旧Mac miniユーザーにとっては)設置面積でのデメリットは無視できないかもしれない。

 ボディデザインを変更したことによる恩恵ではもう1つ、メンテナンス性の向上が挙げられる。新型Mac miniの底面には円形の樹脂製パネルがはめ込まれ、半時計回りに少しスライドさせるだけで簡単に取り外すことができ、筐体内部のメモリスロットにツールなしでアクセスできる。標準では2基のメモリスロットに1Gバイトモジュールが1枚ずつ装着されているため、メモリを増設する際は出荷時のモジュールが無駄になるものの、旧Mac miniに比べてメモリの換装が格段に容易になったのはうれしい。また、メモリ容量は最大8Gバイトまで拡張できるので、高解像度のデジタル写真を頻繁に編集する人は積極的に増設したいところだ。なお、HDDの換装については、各部のネジを外して、最終的にマザーボードを背面側から引き抜かなければならないため、初心者には少しハードルが高い。

●SDメモリーカードスロットとHDMI出力を新設

 インタフェースもさらに充実した。これまで同様、各種端子はすべて背面に集めたレイアウトで、新型モデルでは4基のUSB 2.0とFireWire 800、Mini DisplayPort、光デジタル音声入出力、ギガビットLANに、HDMI出力とSDメモリーカードスロットが新たに加わっている。HDMI出力はマルチチャンネルオーディオ出力をサポートしており、Mac miniをリビングに設置した大画面テレビのとなりに置いて、動画再生用のコンパクトなAVマシンとする用途にも最適だ。仮にmini-ITXで小型PCをイチから自作した場合、GeForce 9400M GベースのIONマザーで組んでも、OS(Windows)の価格を含めるとMac miniと大差ない金額になってしまう。流用できるパーツが多かったり、よほど自作が好きな人でない限りは、デザインも含めてMac miniに分がある。静音性の面でもMac miniは非常に優秀で、深夜の静かな環境でもファンノイズが気になることはまずないはずだ。

 また、付属のHDMI−DVI変換アダプタとMini DisplayPortを併用することでデュアルディスプレイ環境も構築できる。大画面のワイド液晶ディスプレイを2枚置いても、小さなMac miniならスペースに余裕ができやすく、仕事の資料が積み重なっているオフィスの机を有効活用できるかもしれない。もちろん、広いデスクトップはそのまま作業効率の向上にもつながる。なお、Mini DisplayPort出力なら2560×1600ドット表示に対応するが、HDMI出力(付属のHDMI−DVI)だと1920×1200ドットまでしかサポートされないので注意が必要だ。

 SDメモリーカードスロットが新設されたことで、デジカメやHDビデオカメラとの連携がよりスマートにできるようになったのもポイント。ただ、デザインを優先させた結果なのか(あるいは内部レイアウトの制限か)、スロットが背面にあるためやや使いづらいと感じた。Mac mini自体が軽く、スロットが背面左端にあるので、本体を少し動かせばアクセスはできるものの、ディスプレイケーブルやLANケーブルがつながっているとやはり少し抵抗がある。また、差し込んだ状態でもカードがはみ出る構造のため、音声関連のケーブルと干渉しやすいのも気になった(もっともこのあたりの話は、スロットが前面にあったら「デザインを優先させて背面にするべき」という声も出ただろうが)。なお、旧Mac mini同様に内蔵スピーカーもあるが、さすがに音は貧弱で、ボリュームを上げるとボディが“びびる”。ビジネス用途以外ではヘッドフォンやスピーカーが必須だろう。

 以上、アルミユニボディに生まれ変わった新型Mac miniの特徴を見てきた。次ページでは各種ベンチマークテストでシステム性能を測定していこう。

●ベンチマークテストで性能を検証

 ここで改めてMac miniのスペックをおさらいしておくと、標準モデルの基本システムは、2.4GHz駆動のCore 2 Duoと、統合型GPUのNVIDIA GeForce 320Mを組み合わせており、ちょうど「Mac Book」や「MacBook Pro」(最下位モデル)とほぼ同じ構成であることが分かる。CPUは45ナノプロセスルールのPenryn世代で最新型ではないものの、GeForce 320Mは「現在市場にある統合型GPUでは最速」(アップル)とのことで、実際Arrandale世代のCPUに統合されているIntel HD Graphicsを上回る。そのほかのスペックはやや控えめで、メモリ容量が2Gバイト、HDDが320Gバイト、光学ドライブとして2層対応SuperDriveを搭載する。それではベンチマークテストの結果を見ていこう。

 まずはMac OS X環境で、CINEBENCH R10とiTunesのエンコードにかかる時間を測定した。比較対象には、(1つ前のMac miniがなかったため)2.26GHz Core 2 Duo+GeForce 9400Mを搭載する旧Mac Book White(MC207J/A)と、2.4GHz Core i5+GeForce GT 330Mの新型「15型MacBook Pro」(MC371J/A)を並べている。

 CINEBENCH R10の結果は、Multiple CPUのスコアが5018と、旧MacBook White(MC207J/A)に対してはクロック分の向上が見られ、Core i世代の15型MacBook Pro(MC371J/A)には差をつけられた。GPUもほぼ順当な結果で、GeForce 9400Mを上回る一方、ディスクリートGPUを搭載するMC371J/Aには負けている。

 iTunesを使ったテストでも同様の傾向で、再生時間10分のAppleロスレスファイルをAACに変換した際の時間は、CPUの性能順にわずかに差がついた程度。ただ、時間1分のQuickTimeファイルを「iPod/iPhone用」に変換した際の所要時間はより数字に表れやすく、やはりはっきりと性能差が出ている。

 続いてWindows 7環境下でベンチマークテストを実施した。Windows用のドライバはMac miniのパッケージに付属する「BootCamp 3.1 Build 2416」を使用している。なお、比較機種のBootCampはバージョンが古いため正確な横並びではないが参考にはなるだろう。なお今回は、PCMark05、3DMark06、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3に加えて、最新のFINAL FANTASY XIV Official Benchmarkも試しに実施してみた。

 PCMark05の結果を見ると、旧MacBook Whiteに比べてCPU性能の差がほとんど見られない半面、Graphicsのスコアは2倍以上の伸びを見せた。また、15型MacBook Proと比較すると、CPUの世代差はやはり大きいものの、統合GPUのGeForce 320Mがなかなか健闘している印象だ。3DMark06も同じ傾向で、グラフィックス性能は旧MacBookの2倍近いスコアを出しており、(旧MacminiのGeForce 9400Mから)「グラフィックス性能が最大2倍向上した」(アップル)という同社の言葉を裏付けている。

 一方、旧世代のゲームタイトルであるFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアは、CPU性能の依存度が高いようで、GeForce 9400Mに比べ有意な差は見られなかった。また、最新作であるFINAL FANTASY XIV Official Benchmarkは(当然ながら)散々な結果で、実際の画面もコマ落ちがひどく、Lowでさえまともにプレイするのは難しいと思われる。この辺の事情は新型MacBook Whiteや13型MacBook Proでもほぼ同じと予想され、グラフィックス性能が2倍に伸びたといっても、軽めの3Dゲームタイトルならエフェクトなどを調整することでプレイできる、といった程度のものだろう。

 なお、システムに高い負荷をかけた状態でもファンの騒音が耳障りに感じることはなく、動作音は非常に静かだった。一方、さすがにボディ全体はほんのりと熱を帯びるため、暑くなるこれからの季節、(特に空調のない場所に置くのは)少々不安ではある。底面は樹脂製のカバーが出っ張っており、アルミボディの部分は接地面から少し浮く構造だが、「すのこタン。」のようなファンレスの冷却台などを使えば気休めくらいにはなるかもしれない。

 Mac miniは小さなボディながら必要十分な機能を備え、自室に置くプライベートPCはもちろん、リビング向けのAVマシンから、仕事で使う省スペースデスクトップやサーバ用途まで、あらゆるシーンで活躍できるポテンシャルを持っている。基本システムは新型MacBook(White)とほぼ同じなので、Mac初心者向けのエントリー機としては、ディスプレイや入力環境もオールインワンとなっているMacBookをすすめたいが、完全に据え置きでフルHDの液晶に接続して使う、といったように利用シーンが固定されているのであれば6万8800円という価格は非常に魅力的だ。「昔自作したマシンにWindows Vistaを入れているけど起動するのさえ重すぎて全然使ってないよ」、そんな人は古くさいMicro ATXケースを捨てて、そっくりそのままMac miniに替えてしまうのもアリだろう。【後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia】

【6月25日13時49分配信 +D PC USER
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100625-00000050-zdn_pc-sci
 
   
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