台   風    小説/詩:アイスハウス

September 14 [Thu], 2017, 11:18
台風薄雲の落ち着いていた外の風景が雲の具合でいやに立体的になった。
庭の木々や前の森の風景が物象の塊を感じ絵画のように見えてくる。
やがて空からゴォーっという唸り声が聞こえ何かが舞い降りてくる気配を感じた。
ぽつぽつと地面に時折表れていたドロッピングが、やがて判らなくなり
縁側に立っていた私の顔に雨交じりの風がつよく頬に突きたてた。
強風が木々をつよく揺さぶりだし、森の中に闇の使者が訪れた。
杉や雑木は狂気のように頭を振り、初夏の葉を撒き散らす。
今にも地面に迫りそうな灰色雲の下で竹が突然ざわめきだす。
そして互いにぶつかり合いまるで弓を引いているかのごとく不気味な音を立てていた。
あの辺(あたり)からカラスの声が聞こえてきてまるでヘッドホンの音が右から左へ移るように聞こえてくる。
このような状態の時に一人で森の中にいたらどんなに動揺するであろうか・・
時折さらに強い風が木々に吹き付けるとシャラーっという音がして
竹林が頭をかき乱し、細かい葉が夢中で落ちてくる。
その下には緑々と生えそろった低樹木たちが静かに濡れてじっと台風の過ぎ
去っていくのを待っているように見える。
この試練が終われば・・・夏がやってくる
君たちにも・・・そして僕ら人間にも成長できる季節がやってくる。

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