津波時、水門を遠隔操作へ…消防団員の犠牲防ぐ

October 31 [Mon], 2011, 6:00
 津波が河川を遡る恐れがある時、水門を安全・確実に閉鎖するため、国土交通省は、北海道から宮崎県までの太平洋側に注ぐ1級河川を対象に、すべての水門について遠隔地から開閉操作できるシステムを導入することを決めた。

 東日本大震災では水門閉鎖などに携わった多くの消防団員が犠牲になり、同省では今後の人的被害を防ぐことが急務として、数年以内の整備完了を目指す。

 国交省は2011年度第3次補正予算で、遠隔操作のシステム構築費用を含め、河川津波対策に約77億円を計上した。当面、東海、東南海、南海などの巨大地震が予想され、大都市の多い太平洋側を先行する。

 同省によると、太平洋側の1級河川にある水門188基のうち、荒川や淀川などの62基はシステム導入済みで、離れた場所からパソコンなどで開閉操作できる。しかし、1基あたり数千万円のコストがかかることもあり、利根川、木曽川、四万十川などにある126基は危険を承知で現場まで足を運ばなければならない状態だ。北上川をはじめとする被災地の河川でも多くの水門は遠隔操作できない。東日本大震災では河川の水門や、海沿いの防潮堤の門扉などの閉鎖作業に伴い、70人以上の消防団員が死亡・不明となった。

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