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暗く、土の匂いに満ちている階段を一歩ずつ慎重に降りる。
看守の持つ蝋燭の明かりが見えてきたら、そこが目的地。
月明かりに照らされて、いつだって彼は私を待っている。
「沙久夜!」
幼い私は夜な夜な、彼のいる地下牢獄を訪れた。
笑顔で迎えてくれる看守から鍵を受け取ると、私は小さな盗人を牢から解き放ち、庭園で遊んだ。
沙久夜……。
私と同い年のその少年は、罪を犯して閉じ込められてはいたが、実際は私のために拘留されているようなものだった。
今にして思えば、毎晩のように重ねるそれは、逢瀬のようなものだったのだろうか。
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