全ては消え去るものなのだから。 

May 24 [Thu], 2012, 21:49
急に暑くなったりして暑さに弱い奈央さんはついて行けないぜ!(´・ω・`)な感じの体調。
精神的には新しいステップに入ったので、その受け入れ難い醜さとどう対峙して行くか、これから一ヶ月弱の間に向き合える強い力をわたしに。
強く願っただけでは何にもならず、甘ったれなものに終わる。
手を伸ばさなくては。
両腕をわたしの救いのもので、自らを掬い上げるように。
何しろこれは『わたしの問題であり、わたしの救済はわたしの手で掴みとらなくてはならない』



腫れ上がる頭と体を抱え、ただひたすら海岸沿いを彼女は歩く。
時々ミネラルウォーターを口にして、彼女の内側と外側の消耗的な会話がなされる。
通奏低音のように痛みはこめかみを突き刺し、彼女はやはり混乱の中にいた。
優しい人たちの思い出や声は最早遠くに追いやられつつある。
絶え間無く繰り返す荒い波音は彼女を安堵させた。
潮風の匂いは一筋の光だった。
わたしは自ら死を選ぶことはないだろう。
きっとそれはないだろう。
だから一歩でも螺旋階段を自らの足でのぼらなければ。
突然の衝動が息を詰まらせる。
心音が聞こえる。
これは過ぎ去っていくものなのだ。
ただ時間との闘いなのだ。
過呼吸に陥らないように、彼女は深呼吸をする。
ただただ海沿いを歩き続けたかった。
自分に同情するな。
小説の一言が頭をよぎった。
両手をかたく握りしめる。
ここで泣いたら嘘な気がして息を飲み込む。飲み込む。
流れ着く世界が興廃していようと、絶望であろうと、彼女はとにかく歩き続けなくてはならなかった。

力強い想像力を。 

May 15 [Tue], 2012, 21:31
色んな種類の孤独が存在する。
ある場合にはそれは必要だし、ある場合は苦しいものだ。
今わたしは多分後者にいるのだろう。
この醜悪さが何処かに流れ、辿り着くことをただ願う。
ただ、人は『深いところで孤独にはなりえない』。
そこが救いでもあり、気持ち悪いことでもある。

とにかくわたしがしなければいけないのは、自身を自身で救わなければならないことだ。
せめてそれだけは。
自分の手の平さえ見えない暗黒の中で一縷の光を見出ださなくてはいけない。
この両腕を暗闇に伸ばすように。

なんて堕ちていくのは簡単なんだろう、と思う。

とにかく今は大きな正念場だ。
その世界が汚染されていても思考停止してはならない。
つねに自分の頭で考え続けることだ。
自分で自分の手を掬うことだ。
諦観に流されたくはない。
何処かに花はひっそり咲いているはずなのだ。
風や樹木の囁く音があるはずなのだ。
朝夜関係なく。

透明な水。 

May 12 [Sat], 2012, 21:37
春の陽射し。
緑が息を吹き返すような風が通りぬける。
彼は、散った桜の花びらで埋まる川を無言で眺めていた。
わたしは目を閉じ、胃の辺りに意識をもっていく。
自身に潜りこんでいくのだ。
孤独や淋しさは当たり前のように、時に安堵させ、時に不安にさせる。
だけどもこれは『必要なこと』なのだ。
地下を流れる水脈の轟音にたどり着く。
彼の景色はわたしと同じではない、もちろん。
そうだ、
それは本当に孤独なものなのだ。
でも。
わたしは彼にではなく、轟音に注意深く何かを求める。
それはとても重要なことなのだ。
お互い無言で何も喋ったりしない。
自身の階段を一歩一歩下っていく。
そこは壁越しに彼の声が聞こえる場所だ。
壁越しに私たちは、上手くいけば大事な小さい声を聞き取ることが出来る。
そう、上手くいけば。
私たちは触れ合うことは出来なかった。
ただお互い核みたいなものを壁越しに聞き取ることができた。
触れはしない。
触れ合うことはある意味時間を長く根気よくやっていき、そして波長やタイミングもある。
わたしは目をあけ、世界に戻ってくる。
彼は飽きもせず、まだ散り流れゆく川を眺めていた。
わたしは彼の横顔を眺める。
唐突に、繋がる予感に、確信に、この人だ、と思う。
言葉に出来ない体感的なものが身体中を駆け巡る。
そう、理屈ではなく体感が。
希求してもそれはなかなか上手くいくものではない。
降りる過程にはどす黒いものも飲み込んでいかなければ意味はないのだ。
『いこう』
彼が口にし、わたしは無言で頷く。
さあ、何処か私たちにたどり着くものがあるのか。
わたしは彼の手を強く握った。

掘り下げ、互いの壁を抜けること。 

May 09 [Wed], 2012, 4:23
混乱と恐怖と嘆きが彼女を充満し、泣き叫ぶ身体を彼は強く抱きしめた。


またやってきた。
多少うんざりするのを僕は巧みに隠し、暴れる彼女を後ろから羽交い締めするように止め、大丈夫、大丈夫、と言い聞かせる。
何度も何度も。
時々それは僕、自分自身に向けて言っている言葉なのではないだろうか、とさえ思う。
その時の彼女の目は空虚さえもぶち壊し、机のコーヒーカップは粉々になった。
その破壊音と共に彼女は脱力し、床に倒れるようにしゃがみ込みこむ。
しばらく放心し
『触らないで』
とだけ呟いた。


またやってきた、と思う間も無く、わたしはアレから身体を振り切り金切り声でぶっ殺す。
彼が力強く後ろから抱きしめるのが、まともに残った頭の片隅で認識されたけど、ただ認識されただけだった。
破壊音が終わりの合図だった。
全てを薙ぎ倒す嵐は突然やってきてコーヒーカップと共に突然過ぎ去る。
後に残ったのはわたしの惨めな身体だけだった。


このままでは二人とも崩壊することは彼も彼女もわかっていた。
しかも近いうちに必ず。
窓から柔らかい陽光を床に落としていた。
しんとしたこの部屋で外から聞こえてくる小鳥の鳴き声だけが唯一だった。
二人とも力無く立ち上がり、キッチンテーブルに力無く腰をおろし、彼女はテーブルに突っ伏した。
何かが決定的に欠けていた。
それが捉えられそうで、いつも手の先の少し先を蝶のようにひらひら舞い、窓から出て行った。

とある一日。 

May 08 [Tue], 2012, 21:37
あの時出来たこと。
あの時出来なかったこと。
私はベッドで横になりながら、石のように固くなる胃を抱えていた。
邂逅に浸っていたのではない。
それは一陣の風のように訪れたのだ。
そして石の叫び声だけ残る。
流れゆく時間に私は追いつけないでいた。
それにまたあのいつもの混乱と頭痛が頭を支配していた。
ピアノでバッハを奏でたかったがあいにく私の身体は動けずにいた。
脳内の隙間を縫って、ゴルドベルクを流す。
無くしたものはきれいに消え去り、残ったものは全て醜いものに思えた。
私は本当に此処に存在しているのだろうか?
本当に?
流れ着く先は‥
そもそも私に流れ着く場所などあるのだろうか。
絶望でさえ流れ着く場所は在るように思えたのに、それさえ私に在るとは思えなかった。
深呼吸をする。
脈をとる。
大丈夫、私はまだ生きている。
呼吸困難に陥ってもそれこそ生きている証だ。
そうだ、これはみな通り過ぎるものだ。
身体が動かせるようになったら、寄せて還す波音をききながらただひたすら海辺を歩こう。
歩きながら自身の混乱をとくと見つめよう。
行き場のある絶望になるように。
ただ祈ってばかりもいられないのだ。
私の足は動くのだから。

収穫祭。 

May 08 [Tue], 2012, 1:13
今日というか、昨日はカウンセリング&主治医との面談でした。
看護師さんが部屋の問題を伝えておいてくれたので問題の二人は婦長自らの個別で厳重注意してくれ、嘘のように部屋が静かになり、わたくし大変満足であります!ヾ(・∀・)ノ

面談では主に、自分の事件、過去と向き合う方法。
EMDRも巻き戻し方もやったのは五年位前にやって失敗しています。
ただ今だったら出来るんじゃないかと、相談してみた!
でも先生は難しいお顔‥
先生曰く、私は自分の傷に立ち向かい過ぎだそう。
でも肉体的な病気でも治す時の痛みはあるのだから、精神的な病気でも治療途中の痛みはあって当然、‥と思ってました。
先生曰く、わたしはそういう立ち向かい方じゃなくて、わたしは読書が好きだったり、散文を書くのが好きだったり、ピアノを弾くのが好きだったり、それらを今よりもっと真剣に取り組むことが治療になるとのこと。
とりあえず事件を掘り下げることは一時停止しておいて。
これには目からうろこ(<●><●>)!
好きなものを今より深く取り組むことが治療になるなんて、なんだかとてもびっくり。
特に、散文とピアノは能動的にやるものなので力を入れてやるのがいいみたいです。
より散文を自分の魂がこもったものを言語化出来るように、文章の書き方のテキストを買ってみたらいい、とも。
確かに読書やピアノ、散文や物語を書くと、フラバも少し軽減します。
だけど、自分が好きなことを今より一生懸命とはいえ、やることが治療に繋がるなんてそんな美味しい話があるなんて!
アートが時に魂を救うのは本当ですね。
すぐに行動にうつしたい私はさっそく気になっていたガルシアマルケスの物語の作り方の本をAmazonでポチっとな(笑)
もともと気になってたので(笑)
退院したらピアノも今までより真剣に取り組みたい。
小説はジッドの『背徳の人』を読んでます。
だから村上春樹の合宿読書会もすぐに許可してくれたんだなあ、って思いました。
とりあえずこの三つを心底真剣にやりたい。
あまり手を広げすぎちゃうと広く浅くになってしまうので。
頑張る!
何だか楽しみに繋がるものだから頑張るっていうのも変だけど(笑)
でも何事も真剣に取り組むのは時に辛かったり苦しかったりするよね。
そこでくじけないように、これは治療も兼ねてるんだから、と思ってやります。

悪口。 

May 07 [Mon], 2012, 5:58
病室は室内私語禁止、電話禁止、それは全部ラウンジはおっけいになってます。
なのに病室の二人がうるさすぎて、病室に戻っても休めません(´・ω・`)
ことを荒立てないように、看護師さんから注意してもらうのがルールなのですが、看護師さんが行った後わたしにむけて『誰がチクったかわかってんだよ!ムカつくんだよ!』とか悪口?逆ギレ?言われて、その時は大人になるべく、ぐっと我慢してケンカは買わなかった!
本当は買いたかったけど、買ったら負けだと思ったから(笑)
だけど数日経っても変化せず。
わたくし、キレました。
冷静にキレました。
あははははは!
『二人ともおしゃべりしたいならラウンジでどうぞ。最低限のルールは守って下さいね、いい大人なんだから』
と氷点下の口調で言いました。
二人だんまり。
とりあえず静かになりました。
若い子の方な泣いてたかも。
泣きたいのはこっちだっつーの!
もう一人はおばさん。
こっちのが厄介(´・ω・`)
全くもう!
今日はカウンセリングと面談が入ってるのでそのことも話すことにしる!
看護師さんからも主治医に言うように言われてるので。
ただ静かに入院生活をおくりたいだけなのに面倒だなあ、もう!

いいことも書いておこう(笑)
今週映画ピナバウシュを見に行くんだお!
すごーく楽しみ.。゜+.(*'ω'*)゜+.゜。
入院前から観たかったんだーヾ(・∀・)ノ

さすが、気持ちいい季節。
陽光が少し夏の予感さえ混ざってる。
仰ぎ見る空は吸い取る青で、吸い取られてしまいたいと思った。

雨音が窓にたたきつけている。 

May 03 [Thu], 2012, 3:49
止まってた『慈しみの女神たち』を再開し始めた!
ナチスの将校側の小説。
せっかくなので最初から読み直すことにしたお。
なにせ二段にわかれてるし文字はびっしりなのに上下巻あって全部で900ページあるつわもの。
取り掛かってやんぜ!
上巻半分までいってたんだけどね、最初から読み直すとやっぱり面白いよね。
そして友達からリプトンのベリー系紅茶をもらった!
美味しいのにゼロカロリーなんだぜ!
この美味しさだったらゼロでなくても飲むけどな!(笑)



誰だって勝ち続けることは無理なのだ。
どう負けるかが、‥いや負け方だって選べない時だってあるだろう。
言い訳に逃げたっていい時だってあるだろう。
名も知らぬ花が咲いていた。
それだけでもう美しくみえた。
それだけで我が身がもう醜くみえた。
一陣の風が吹き抜けた。
そう。
それでもわたしはわたしの足で立ち上がり、よろめきながらも歩いていこう。
追憶が内側から飲み込んでしまっても。
息をしてる。
生きている。
ずっと、ずっと何かを探してた。
相変わらずニュースはささくれる事件を流していた。
それでも此処がいいよ。
この現実で生きてくよ。
歩いて!わたしの足!

流れゆく感傷。 

May 02 [Wed], 2012, 21:53
学校帰りのプラットフォームでいくつもの電車が通り過ぎるのを、ベンチに座りながら眺めていた。
わたしはなんてつまらない人間なのかしら、とそれこそつまらないことを思いながら。
陽光は人を選ばずにわたしにも一縷の光を照らしてくれていることに胸をつまらせながら。
あの人と噛み付くようなキスが偽りだとしても、それでも良かった。
愛しいあの人の核にあの瞬間に触れたことを強く確信する。
太陽は沈まずにこのまま時が止められたら、と身勝手に思う。
明日の学校を憂鬱に思えて仕方なかった。
空には頑固な白い雲。
わたしの胃の辺りも頑固な空虚がはりついていた。
そんな感傷はみな同じくやってくることはわかってる。
行き先の道はほうき男が消してしまったのね、きっと。
わたしだって消えてしまいたかった。
だってみんな同じ様にいつか消え逝くのだから。
わたしは多分自身に疲労しているのだ。
時間は伸び縮みする。
名も知らぬピンクの花草がホームの向こうに鮮やかに咲き誇っていた。
わたしは掌をギュッと強く握りしめた。
その花は幸福であり、絶望に見えた。
泣き叫びたい衝動をぐっと堪える。
わたしは、あなたは本当に人間らしく生きているのだろうか?
本当に?
一陣の風が吹き抜けた。
絶望も希望も同じところに流れつくのだろう。
わたしだけではないのだ。
だけどもそんなのは知ってるし慰めにもならない。
祈りたかったけど何に祈ればいいのか分からなかったし、わたしにその資格があるとはとても思えなかった。
ただあの人に会いたかった。
ただただ会ってわたしの醜さを吐き出してしまいたかった。

眠りつく場所で。 

May 02 [Wed], 2012, 4:47
春の暖かい風が強く吹き抜け僕の背中を押した。
君が余計なものに遮られず昏々と眠ってるといいなって思う。
羊の悪い夢も押し込めて。
僕の中から腫れ上がる幻聴にこめかみを押しながら流れゆく川をなんとはなしにみていた。
僕はスローモーションで僕の人生を振り返ってみる試みは、何か重い石が強固に割れずに失敗に終わる。
色んなものを壊され、壊した気がするよ。
傷つけられ、傷つけて気がするよ。
今の僕には幻聴だけがアイデンティティに思えるざまだ。
それだけが消せない強固な、手で触れるものに思える。
川沿いをてくてく歩き続けた。
幻聴とは違う何かが僕を呼んでいる。
多分。
諦観に蝕まれないために、バッハのゴルドベルクを流す。
ひとつひとつの絡み合う旋律に泣きそうになったけど飲み込む、飲み込む。
涙を流すと僕はこの曲を汚してしまう気がしたからだ。
僕はこれを失いたくない。
失いたくないのだ。
プロフィール
  • ニックネーム:奈央
  • 性別:女性
  • 誕生日:1978年
  • 現住所:東京都
  • 趣味:
    ・音楽-ビョーク、オウテカ、レディヘ、レーベルだとwarpが好き。あとクラシック。
    ・写真-日常写真日記。トイカメラも好き。
    ・読書-村上春樹以外は殆ど海外文学。
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