ミュンヘン

February 09 [Thu], 2006, 17:16
本日は朝から首が痛く夕方になっても治らなかったのだけど2時間44分のミュンヘンを観に来ました。話に盛り上がりはなかったものの平和ってなんなんだろう?正義ってなに?と悩まされる映画でした。ただ中東問題やパレスチナ問題などの知識のなさに少し凹んでしまいましたがいい映画でした。

1972年9月5日のミュンヘン・オリンピックの最中、パレスチナゲリラ“ブラック・セプテンバー 黒い九月”によるイスラエル選手団襲撃事件が起こった。イスラエル機密情報機関は、イスラエル特殊部隊“モサド”を編成し、報復を企てる。リーダーに任命されたアヴナーは、愛国心と復讐心との狭間で葛藤を抱えながらヨーロッパへ渡り、4人の仲間とともに任務を遂行していく。 『宇宙戦争』のスティーヴン・スピルバーグ監督の最新作は、前作とはうってかわって政治色の強い社会派ドラマ。脚本はピュリツァー賞を受賞しているトニー・カシュナーと、『フォレスト・ガンプ』のエリック・ロスが手がける。事件に関わった人々の証言をもとに製作されたストーリーは、緊迫した空気感がリアルに映像化され、真の平和とは何かを観る者に突きつける。

まず一番疑問に思ったのはもうすぐ子供が生まれるというのにどうしてアヴナーはこの任務を引き受けたのかなってことです。いくら愛国心や国への忠誠心が強かったとしても自分の存在も亡くして、国に雇われてるのでもなく、そして報復という大義名分の人殺しをこんなに易々と引き受けてしまうなんて私には考えられないことでした。名誉のためかお金のためか家族のためか・・・?『目には目を、歯には歯を。』という考えで人を殺していいのでしょうか?罪を犯したからといってその人間を殺しても自分が同じ立場になってしまうだけのことじゃないのかな。結局彼らも国間の紛争の犠牲者だったのです。ミュンヘン事件で何も出来なかった政府の尻拭いをさせられた使い捨ての末端の民間人に過ぎなかったのですね。スピルバーグは娯楽映画ではなくこんな社会は映画を撮っていきたいのかな?それはいい事だと思うけどスピルバーグ映画だからといって期待して観に行った人には拍子抜けのする映画だったかもしれないですね。

評価:7点(10点満点)
映画でよくユダヤ問題が取り上げられていますが、ヒットラー政権下で大勢が犠牲になったくらいしか知らないのであまり人種間の問題が分からないのでもっと勉強しなきゃなって思いました。アブナー役のエリック・バナはハルクのイメージが強かったんですが、この映画では難しい役どころを上手に演じたなって感心しました。任務を受けてから殺しに慣れてくるところは罪の意識なんかない殺しに取り付かれた男のようだったし、最後自分のしている事の罪深さに気付いた時の彼なんて死人のような顔に見えてしまった。慣れって怖いですね。一回殺人をしたら何人殺しても同じになってくるのかな?特にこの映画の場合は殺しに正当性があるから余計に麻痺してくるのかもしれなかったのですが、アヴナーの変わり変わりようには一番驚かされました。爆弾係の不甲斐なさが緊迫感を増徴したのは間違いないですが。。。他の俳優もそんなに有名ではないがよく映画でいい役をしている面々で、(あたしが知らないだけかも・・・)映画にしまりがありました。
この映画がどう評価されようとスピルバーグがやりたかったことは成し遂げられた映画だと思います。だって真の平和って何って真剣に考えてしまったもん。このような題材をこんなに上手に映画にしてしまうスピルバーグはやっぱり天才だな!宇宙戦争などの娯楽映画を撮るのは資金集めか休憩なのかな?
人間は何かのために戦わないといけない時もあるけど悪魔に魂は売りたくはないですね。自分がしたことは自分に返ってくるという言葉を痛感した映画でした。報復をしてもまたその報復は自分に帰ってきて終わりがないということです。
私にとって真の平和とは家族が笑って暮らせて、毎日ベットの上で幸せを感じながら寝ること出来ることかな。あとアブナーの料理は美味しそうだったぁ。殺しとは関係ない彼の唯一の特技ですね。

→ミュンヘン
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ALICE
☆耕作さん☆

コメントありがとうございます。
ミュンヘンはすごく重い映画でしたね。
やられたらやり返すみたいな感じはどうなんですかね?
でも上手に作られていましたね。
August 26 [Sat], 2006, 12:49
こんばんわ☆彡
とにかく、最初に、こういうテーマであるにもかかわらず
きちんと「映画」になっている事に驚きました。
内容的にとてもバランスが取れているように感じます。
でも、それも日本人として、でしょうが…。
でも、でも、今現在の問題として、認識するだけでも
違うと思いたいです。
August 24 [Thu], 2006, 21:12
ALICE
メビウスさま

コメントありがとです。
エリック・バナの演技よかったですね。
思い起こせばトロイの時もブラピやオーリーに
劣らず存在感があったなって思い出されました。
これからが期待ですね。

migさん

コメントありがとです。
重たい内容だったけど、あの料理の場面や
子供が生まれる場面などがあったので
バランスの取れた映画になっていましたね。

でんでんさん

スピルバーグはやはり偉大な監督なんだなって
実感しました。いろんな映画を作ることが出来るから
すごいですね。アイデアはどこからくるのかな?
コメントありがとうでした。

なななさん

あたしもいろいろ疑問も感じましたよ。
心理的面です。どうして人を殺しても何も
感じなくなっていくのか・・・
任務を遂行したいという気持ちが大きくなって
関係ない人間を殺してもどうとも思わなく
なっていってましたね。恐ろしいことです。
February 15 [Wed], 2006, 11:12
ALICE
wakanaさん

コメントありがとです。
これが組織の掟なんでしょうか?
任務を依頼されることは名誉みたいな・・・
でも雇い主は俺達ではないみたいな事言われて、
忠誠心なんて続くんだかね。

ミチさん

日本でも昔は忠誠心があったから
戦争で行きの燃料だけで攻撃に行けたんですよね。
あたしもつくづく中東問題をもう少し勉強しなきゃって
感じました。

マダムSさん

コメントありがとです。
当たり前の幸せを感じることが出来ることが
大切ですね。よかった、よかった。

あさこさん

深いコメントありがとです。
テロも命と引き換えで組織のために
働いてるしそんなものなんでしょうね。
考えれば怖いことですね。
February 15 [Wed], 2006, 11:05
こんにちわ。
私もなぜ任務を引き受けたのかがとても不思議でした。しかも最初のうちは任務が成功して喜んじゃってるし。人の命って国に比べたらそんなに軽いものなのでしょうか。
色んな疑問が浮かびましたがそれは完璧に考え方の違いなんでしょうね。
February 13 [Mon], 2006, 11:25
こんにちは。
トラックバックありがとうございます。

>報復をしてもまたその報復は自分に帰ってきて終わりがないということです。

それを長い間繰り返してきた事実。「いまさら」という声もありますが、スピルバーグらしからぬ作りに思わずうなりました。
February 11 [Sat], 2006, 7:50
aliceちゃんー。

素朴な意見として、やっぱり赤ちゃんが生まれるのに、、、って思ちゃうよね。。。
わたしはラストの葛藤の部分で終わるのがなんともしっかりこない終わり方でした。
世界に問う
というコトなのでしょうが。。。
料理、ああいう重い場の中で、ひと際おいしそうだった〜
February 11 [Sat], 2006, 1:09
こんばんわ♪TB有難うございました♪

エリック・バナは迫真の演技を見せてくれたと思いますね〜。
報復行為を続けていくうちに、どんどん狂気一歩手前の所まで精神的に追いやられていく様がよく分ります。何でも2〜3年前(?)から役作りに専念したとかしないとか?
自分もこの事件については無知にも等しいので、内容を理解するまでが結構大変でしたが、エリック・バナの役者魂はひしひしと感じましたですハイ♪
February 10 [Fri], 2006, 23:20
TBありがとうございます。
アヴナーが引き受けたのは当然のことだと思います。
日本で言えば新撰組・赤穂浪士・226事件の将校などなど・・・自分の信念に従ってすべてを投げ打って人殺しをする人々は常にいるじゃないですか。戦争なんてまさにそんなもん。
しかしそのようなことに疑問を持つのが善意を持つ人間の本来の姿です。この映画は「9.11」以降のアメリカのやり方に疑問を投げかけている映画だと思いますよ。
February 10 [Fri], 2006, 22:14
TB有難う♪
  >真の平和とは家族が笑って暮らせて、毎日ベットの上で幸せを感じながら寝ること出来ること
これってまったくその通りだと思いますよ〜
これ以上の幸せはないんじゃないでしょうか・・
そんな風に感じる事が出来ただけでも この映画を観た価値がありますよね
February 10 [Fri], 2006, 21:13
こんにちは♪
アヴナーが任務を引きうけたわけは今の私たちには絶対に理解不可能でしょうね〜。
あの組織に属している限り個人よりも国なんでしょうか。
そういう意味でも中東問題、民族問題は難しい〜
February 10 [Fri], 2006, 20:29
TBありがとうございました
>どうしてアヴナーはこの任務を引き受けたのかな
私も思いました。引き受けざるを得ないとか引き受けないと後悔するとかセリフは一応ありましたが、もうちょっと彼の心の内面を描いて欲しかったですよね。
February 10 [Fri], 2006, 19:07
ALICE
たましょく様>

ハリウッド自体がネタ切れみたいですね。
日本や韓国の映画に事実に基づいた映画など
オリジナルのものが少なくなってますね。
ミュンヘン事件はあまり知らなかったので
もう少しよく知りたくなりました。
それにしてもあんな事実があったなんて
今の世の中では考えられないですね。
命ってそんなに軽くないのに・・・
February 10 [Fri], 2006, 17:42
 TBありがとうございますm(_ _)m

 最近は、リメイクと史実モノがハリウッド映画を席
巻してますからね〜。「宇宙戦争」がリメイク、今作
が史実モノ…スピルバーグも昔のようなアイデアが
湯水の如く沸くってーのも、もうないんですかね。

 受け止めるべき事実であっても、そこで暗躍した
人々に必ずしも共感できるモノではないと感じまし
た。「やらなければ、やられるこもない」とゆーこと
ですかね。
February 10 [Fri], 2006, 16:45
P R
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