ぼんやりと。(9月14日/晴) 

2004年09月14日(火) 3時28分
今日は非番。
空が綺麗だったのでずっと眺めていた。
秋祭りのお囃子が聞こえてきたけど何となく行く気にならなくて、結局一日寮で過ごした。

もう一年経ったんだなあ、とか思った。
彼女の浴衣姿はとても綺麗だったので、未だに良く覚えていて、そんな自分がとても情けないというか恥ずかしくて、思い出しては突然頭を掻き毟ってベッドの上をのたうち回ったり。

あああ。情けない。

いつか仮眠室で彼女がずっと使っているベッドの脇にクマのぬいぐるみを見つけて、どうしたのと聞いたら自分で作ったんですと少し気恥ずかしそうに彼女は言った。そのクマのぬいぐるみにでさえ無駄なやっかみを覚えて、こっそりぬいぐるみの首に俺の持っていたバンダナを結び付けた。これでお前は今日から俺の代わりだ、彼女が寝てる時にもちゃんと守っとけ、みたいな。

それぐらいにちょっとでも離れてるのが寂しいのだけど、彼女はそう思ってくれているのか、甚だ疑問。だって彼女は俺よりずっとしゃんと背を伸ばして笑っているから。
俺が居なくても君は笑っているのかな、なんて妙に後ろ向きな考え方をしてみたりして。

だからこんな日はさっさと寝るに限る。
朝が来たら屹度君に会える。
自転車に乗っていつものあの場所に行けば、君の「おはようございます」が聞ける。

その後に必ず俺の名前を呼んでくれるのが、俺の楽しみで、俺の元気の素。


記述:坂巻 渉

9月4日(雨、時々雷) 

2004年09月05日(日) 3時35分
現地時間14時、地球・日本の東京に到着。部下のアイゼン(此処では鉄河愛染と名乗るそうである)と一旦分かれ後程合流と決める。
銀河連邦警察特使扱いという事で警視庁に赴くと厳粛ながらも盛大な歓迎が出迎えた。こういう行事には慣れているが、初めて来る土地という事で少々の戸惑いを覚える。
警視総監との面会後、地球に於いての太陽系派出所の詳細について改めて説明を受けその場を後にし、銀河連邦警察との連携中枢である特殊犯罪捜査課に一度顔を出す。
何処か特別凶悪犯罪対策課と雰囲気が似ている様な気がしなくもない。所属の刑事の方々には気軽にお声を掛けて頂き、少しばかり緊張が解れた。

他諸事を済ませた後、鉄河との合流場所に到着するも鉄河の姿は無い。2時間程待ったが道にでも迷っていたか、それとも道草でも食んでいたか結局鉄河は現れなかったので、仕方なく単身派出所へと向かい移動を開始する。

現地時間21時半頃、りんかい線東京テレポート駅に到着。
激しい雷雨に遭い傘を持たずに警視庁を後にした事を後悔する。
が、幸運にも偶然太陽系派出所を知る医療局の医師・空知冴子女史にお会いし、派出所へ同行して頂いた。出来る事ならば雨に濡れたくは無かったので、傘に入れて頂けたのはとても有難かった。

派出所到着後、派出所々員の新海翅巡査、同日番谷零巡査と対面、そして何処をほっつき歩いていたのか知らないが妙に堂々と居座っていた鉄河と合流。
暫しの後緋山所長が帰還なされ、無事初日の挨拶を済ませる。就寝は日付を跨いだ5日03時。

初日から、様々な話を聞いて、様々な人に出会った気がする。
他人を疑う事は人間ならば当然であるという事、
手を借りる事も試す価値があるのではないかという事。
二つの事柄は心に留めておくべきであろう。それが実際に身に付くかどうかは別問題として。

まだ私の道は始まったばかりだ。
立ち止まる事は赦されない。振り返る事も、今は。

記述:安堂崔奈
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