ゆめ 

August 02 [Tue], 2011, 10:16
かえれないばしょまで
つれてこられた
ねこはあるくけど
骨と皮になっていく

おわかれは
いつもみぎがわでまっていて
ぼくがねむったすきをねらっている

あたえられたしあわせは
合成着色料でぬりたくられていて
おなかがいたいんだ


かわいそうだとかうれしそうだとか
そんなモノサシはいらないんだよ

じゆうにしてくれれば
それだけで
ぼくはしあわせだから
やさしいそのてをはなしてよ

June 

June 01 [Mon], 2009, 21:32
雨が好きだった
雨に濡れる白いライラックが好きだった
ライラックに触れるきみの指先が好きだった

きみの指先は無愛想で
絡んではすぐ、ほどける
花なんてものは季節のものだから
8月になればとうに枯れていた
夏は短いのに
超えることはない

季節はループ
何度も変わらない流れを見てきたはずなのに
おなじように訪れるときは一度もない
花が咲くように
きみに会えればいいのに


雨が好きだった
雨粒がぼくの肩をたたくから
何度でもふりかえる
いつも、ひとり

たとえば季節がループなら
雨が降るように
きみに会えればいいのに
花が咲くように
きみに会えればいいのに

LINE 

January 28 [Wed], 2009, 9:49

三日月 ここに 降りておいで
未来を照らす 光を吐いて

ニンゲンがきらいだと言い捨てたけど
明日はすきになるよ
いつだってかなしいだけ
ただ
愛しすぎて 傷つけたくなるの


*************************


誰か気付いて
違う
あなたが読み解いて
いつだってあなたに向けてうたっているのだから
LINE

あなたがいた頃 

January 28 [Wed], 2009, 9:33
あなたがいた頃
季節はいくつもありました
日々が
一秒一秒表情を変えて
ぼくは置いていかれそうになりながら
その顔を書き留めた

あなたがいた頃
ニンゲンのかたちにする為の
間に合わせのようにぶら下がる
ぼくの両の手を恥じました
繋げないことを
あたためられないことを
悔やみました

あなたがいた頃
言葉をいくつも紡ぎました
あなたと繋がれる
唯一の糸だったから


いま、ここには
なにもないよ
あなたがすべて掬っていったから
季節はあなたを選んで去っていった
いまはなんの季節かな

言葉はなにも産まれない
あの頃あなたが喜んだ言葉達を
ときどき取り出して
眺めるだけ


あなたがいた頃
ぼくはここにいました

たしかにここに、
生きていました。

会いたい 

November 21 [Fri], 2008, 15:19
空気がこおって
ぼくはいつもより一人になる
うれしいとかたのしいとか感情は
歩くことの邪魔をするからやめたの

いつまでも孤独で
だけどたぶん平和で
ぼくが変われば世界は変わるのだろうけど
なにもしないよ
このままで なにも

空が高くなって
すこしだけこわくなった
深い海底を覗いてしまったような感覚だ
もうすこし下を向こう

いつまでも孤独で
だけどたぶん平和で
なにも変わっていない気がするけど
時間が流れているからぼくも流され変わりゆくのだろう

sea 

October 04 [Sat], 2008, 22:07
感情は海のようで
潜るのがこわいの
息ができなくなりそうで

寂しさに振り向いてはいけない
その水面をのぞき込んだら
溺れ死んでしまいそうでこわいの

愛しさに振り向いてはいけない
サカナのようにうまくはできないのに
自分が誰かを忘れて潜ってしまう

悲しさに振り向いてはいけない
水底から伸びる無数の手につかまったら
もう 戻れないよ

ぼくは小舟の上
のぞいてはいけない海の上
だけど、悲しみは終わる 受け入れたら
     悲しみは終わる 受け入れたら

今日のぼくがしあわせだって 

October 04 [Sat], 2008, 21:59
不意の晴れだった
いつもの雨がきえていたんだ
雨雲がないよ
単純なものが単純に映りすぎて
目をこする

今日のぼくがしあわせだって どうしてそんなこと言える
笑っている顔 逆さに映せば泣いているみたいだよ
むずかしくしてるのは ぼくじゃない
きみの先入観だよ

目をつむり 手をとって

雨粒 

September 30 [Tue], 2008, 0:02
雨の音で目がさめる
目をあけても薄暗くて
部屋の中では埃ですら舞わない
動いてるのはぼくと雨粒だけ

雨粒が閃光になって世界に降りそそぐ
ぽつり、ではなくて
しん、と降る
屋根や地面を叩く音が騒がしいはずなのに
一粒ごとに世界を黙らせるようだ
すべてが雨の音になっていく

世界が乗っ取られていく
雨の音とにおいと温度が
世界を取り巻く とりまく
色濃くなっていく輪郭に 自分の輪郭がぼやける
もう一度目を閉じればぼくはぼくではないかもしれない

雨粒が、おちる。

これはただの 

September 29 [Mon], 2008, 23:49

生まれたのだからそう簡単に死んだりしないよ
死んだふりに過ぎないんだ
生きているのが、干涸らびていくのが、
わかるのが怖いから
わざと、
わざと見ないふりして寝ころんだ

肌に触れればわかるだろう
ぼくがまだあたたかく、
感情も言葉も生きていることを

嬉しいとかそういうことではなくて
ならば精一杯生きてみればいいのに、という後悔の歌だよ

ジェンガ 

June 20 [Fri], 2008, 21:31
月明かりのない夜に 捨てた嘘
風が鳴りやまないように
ゴミ箱の中でわめいている

自分の下にはりつく影が嫌で
白いペンキをぶちまけた
塗りつぶすことは  どこか後ろめたくて
明かりのない夜を選んで 捨てた嘘を思い出した

振り返れば どこまでも過去が広がってるし
ストーカーのようにぼくの足跡が付けまわっていた
すべてをなかったことにはできないのだと
突きつけられた現実は近すぎて ちっとも焦点が合わない

人生はたぶんジェンガのようなもので
いまさら後悔してもどうしようもない
今あるものを
引き抜いて 乗せて
なんとか理想だとかなんだかに近付けようともがくんだ


P R
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