憧彼26 

December 22 [Fri], 2006, 2:53
「佐奈居るかな。何処だろう」

佐奈が居ない。

調理室前にも調理室の中にも。

更衣室かな〜?

見にいったけど、居ない。

トイレ?見に行っても居ない。

佐奈帰ったのかな・・・私も香苗待たせているから帰ろう。

引き返そうとして後ろを見た瞬間、ドン。

誰かに当たった。

「あっ、すいません。大丈夫ですか?」

私が頭をあげるとそこにいたのは・・・佐奈

「あっ、佐奈。ごめん大丈夫?」

「うん。大丈夫。遅かったね。」

「ちょっと掃除してたからさ。ごめん。言いたい事って?」

さっきから何回ごめんって言ってるんだろう・・・なんか空気悪いし。

「あのさ、藍って好きな人いるの。」

えっ、この会話から?

でも、質問には返さなきゃ。

「う〜ん、なんか微妙って感じかな?好きって感情はあるけど、はっきりとは分からないかな〜?」

佐奈が余計に可愛くない顔でこっちを凝視してる。

「藍には言っておきたいんだけど。」

「うん。」

「佐奈さ、好きな人いるんだ。」

自分のことを名前で言うって顔見てないな。

でもやっぱり好きな人いたんだね。バレバレだもん。

大祐だよね。

憧彼25 

December 21 [Thu], 2006, 11:56
キーンコーンカーンコーン

6時限が終わったチャイム。

掃除終わったころに佐奈のトコロに行けばいいかな?

そう思って教室掃除を手伝った。

「藍♪偉いじゃん!ボランティア活動??」

香苗だ。

「そうそう!ボランティア活動!私さ、モラル足りないから今上げてるんだ〜!」

「頑張って私の分まで掃除して、モラル上げてね!」

「ん?香苗の分まで??・・・香苗掃除当番じゃん!はい、一緒にやるよ♪」

「え``!!やってくれんじゃないの?」

「フフフ、人の分まではやらな〜い!暇だからやってるの♪」

「ブー。仕方ない。やろっか♪」


こんな馬鹿会話をしているうちに掃除が終わった。

掃除ってこんなに楽しいものだったんだね。

「藍、今帰るでしょ?一緒に校門まで行こう?」

「うん、いいけど、ちょっと待っててもらってもいいかな?調理室までちょっと行ってくる。」

「仕方ないな〜調理服?一緒に行ってあげるよ!」

「大丈夫1人で大丈夫!」

「じゃぁ、早く行ってらっしゃい♪」

「いってきま〜す!」

結構時間がかかってしまった。

調理室掃除終わってるかな〜と思って小走りで向かった。

憧彼24 

December 20 [Wed], 2006, 15:36
To 大祐
------------------------
Subject 無題
------------------------
藍だよ♪

メアド
---------@........ne.jp
携番
090********

登録よろしくd(´▽`*)
赤外線でしたほうが早くな
い??
------------------------

このメールは何も思わず送信ボタンを押した。

「送信完了♪大祐!メール送っておいたからね!」

「おぅ!サンキューな!」


私、大樹先輩のこと忘れることが出来る気がする。

大祐優しいし、話しかけてくれるし、メアドまで教えてくれた。

嬉しいな♪

でも、何で佐奈に呼び出されただけでこんなことしてくれたんだろう。

私も、何で今優しくされたから泣きそうになったのかな。

・・・呼び出されるで深く考えちゃ駄目・・・だよね。

だって、、、佐奈はお友達。

大切な大切な、仲のいいお友達。

憧彼23 

December 20 [Wed], 2006, 3:18
私は小学校3年生から泣いていない。

皆に迷惑かけるって勘付いたから。

小学校の卒業式も中学校の卒業式も泣いていない。

泣いたら寂しい、皆と別れたくないって気持ちがバレたくなかったから。

皆は泣いてたよ。

卒業式の写真も皆の目は腫れているのに私の目だけは腫れてない。

泣きたかった。

そりゃぁ、私だって泣きたかった。

皆の新しい人生が始まるのに泣きたくなかった、という気持ちで堪えてた。

駄目だよね、こんな自分。


こんなことを思いながら大祐のメアドを登録してた。

名 大祐
カナ ダイスケ
GR グループ3
TEL 090********
EM ----------@.........ne.jp
No 081

私のも教えなきゃな。

憧彼22 

December 19 [Tue], 2006, 14:45
ちょっと怖いな。

そう思っていたら紙が机の上にポトンと・・・。

誰かが遊びで投げたんだろうと思って、知らん振りをしてたら大祐が小さな声で
「その紙、開いて見てみろよ。」

何も言い返さず開いてみると

あいつに呼び出されてたけど、気にすんな!
俺が守ってやるよ!
何かあったら叫べ。

えっ、、、なんで、なんでこんなに気を使ってくれるの・・・

涙が出そうになった。

でも、泣くのは嫌、自分に負けた気がするから。

堪えた。

ちょっと視界がぼやけているけど、続きが書いてあったら見たら

----------@.........ne.jp

・・・これってメアド。

その下には

090********

携番。

何で何でこんなに優しくしてくれるの。

また目頭が熱くなった。

でも、皆に自分の責任で同情されたくない。

堪えたよ、瞬きたくさんして堪えたよ。

憧彼21 

December 18 [Mon], 2006, 21:15
「先生遅れました。すいませんね!」
不機嫌な佐奈

「ヘヘヘ!先生送れた!すんません♪」
悪気はない優輝

「おぅ、先生遅れた。」
いたって普通な大祐

先生に軽く注意されて3人席に戻った。

一瞬大祐と目が合い、メール、と思い佐奈を見ると睨まれた。

何で怒ってるの?やっぱり大祐と喋っているのが悪いの?

そんなことを考え目線を外し、優輝の方向を見てしまった。

ボーっとしてる。

やっぱりメール送ったほうがいいのかな〜と思い机に閉まった携帯を取り出し眺めてた。

先生にバレないように隠しながら。


キーンコーンカーンコーン

携帯電話を見ていて1時間終わっちゃった。

メールを勇気を出して送れないで。

言葉で言うしかないよね!と思い佐奈のトコロに向かおうとしたら目の前に佐奈が居た。

自分から行かなきゃいけないのにちょうど良かったと思ってしまった自分がいる。

「佐奈どうしたん?」

「ちょっと話ししたいからさ、放課後調理室前に来てもらえる?」

「うん。大丈夫だよ。」

「絶対に忘れないでよね。絶対に。」

佐奈は悲しいけど、ちょっと怒り混じりに言って席に着いた。

憧彼20 

December 18 [Mon], 2006, 15:32
私のせいで佐奈が怒ったことは間違いないと思い佐奈にメールを送ろうと思い携帯を取り出し打った。

To 佐奈
-------------------------
Subject 無題
-------------------------
佐奈、大丈夫?
うちのせいかな・゚・(ノД`;)・゚・
ごめんね。。
-------------------------

あとは送信ボタンを押すだけ。

押すだけだけど、ためらった。

だって、これって嫌味、、、にもとらえられてしまうよね。

ずっと携帯を見ていると隣から
「さっきラブラブやったぜ♪」

香苗だ。

高校にはいって1番の仲良しかもしれない。

佐奈とも仲はよかったけど、今は香苗が教室で1番の友達かも。

「ラブラブじゃないから!普通じゃん!」

「嘘だ!大祐も満更じゃない顔で話ししていたよ!」

「皆同じだよ♪」

あまりバレないように話していたけど、心の中ではとびきり嬉しかった。

心が熱くなって今すぐ飛び跳ねたい。


キーンコーンカーンコーン

話をしていたらチャイムが鳴った。

そしてチャイムと同時に先生が入ってきてそのままメール画面で携帯を閉じて携帯を急いで机に押し込んだ。

送信ボタンを押すのを忘れて。


大祐、佐奈、優輝はまだ教室にきていない。

いつものことだろう、そう思って授業が始まった。

授業が始まって15分ぐらいだろうか、3人が一緒に入ってきた。

憧彼19 

December 17 [Sun], 2006, 1:00
佐奈が出ていったら教室は静まり返った。

周りの子は
「佐奈に何が起きたん!?」

「なんだよあいつ!キモっ!」
とか言っていた。

私は今佐奈と喋ったばっかりだから私のせいだと思って小さな声で
「私のせいだ」
と言ったら大祐がこっちを見て
「お前のせいじゃない。気にするな!」
って優しい笑顔で言った。

その時優輝が
「大祐、廊下行こうぜ!」

「おぅ行こうぜ!俺がいるから気にすんな!」
そう言って大祐は席を立った。

私の横を通り過ぎるとき頭を撫でた。

もの凄いドキっとしたけど、優輝みたいな気持ちではなかった。

嬉しい、一緒に居る時が楽しかった。

確信した、私が大祐のことを好きだって。

前を向くと綾乃がこっちを見ていた。

悲しそうな顔で。

でも、すぐに前を向いた。

そんなに私は鈍くない。

だから気付くときは気付く。

そして気付いた・・・彼は人気者なんだって。

憧彼18 

December 16 [Sat], 2006, 13:46
次の日、大祐は普通に遅刻してきた。

まず最初の一言が
「俺の席何処!?」
「お前の席は前とあんまり変わってないな!ほら、藍の前の席。」

普通に席を確かめて
「ありがとう」
って言って、席に着いた。

鞄を乱雑に床に置き私の方を見て
「またお前の前かよ!」
って、凄い笑みで言ってきた。

私は何それ!と思いちょっと脹れて
「酷い〜。私だってなりたくてなったワケじゃないもん!」
「なんだよお前。俺の後ろが嫌だって言いたいいんか?」
ちょっとキレギミで言われた。

怒らせたらヤバイと思って下を向いて
「ごめん。別に嫌じゃない」

そしたら大祐は
「お前やっぱ面白れぇな!」
って、さっきの大祐に戻った。

何だか嬉しくて、楽しくてその時間が楽しかった。


大祐の斜め前の席は佐奈だった。

たぶん大祐が学校に着たら佐奈が仲良く喋りたかったんだろう。

佐奈はこっちを見ていた。

私はそれが気になって
「佐奈、どうしたん?一緒に喋ろう!」

明るく言ったのに佐奈はちょっと怒っていた。

いや、ちょっとどころではなく凄く怒っていた。

「別に。」

佐奈はそう言って勢いよく、ドアを開けて出て行った。

憧彼17 

December 16 [Sat], 2006, 2:01
少しずつ大祐と仲良くなっていき、友達のように気楽に喋れる仲になっていた。

授業中も喋っていて。

私と大祐は壁側の席。

だから2人とも壁に寄りかかって、隣の席よりも近い距離でいた。

だからかな、結構気軽に喋りやすく、楽しかった。


学校に来ない日もあったけど、結構日にちが過ぎ、また席替えの時がやってきた。

この日は大祐は学校にやって来なかった。

この前の席替えと同じくくじ引きでの席替え。

誰が来るか分からない、ワクワク感が出てくる席がえだ。

ドキドキしながらくじを引くと今の場所の1個前の席だった。

大祐のくじは友達が引いていた。

誰がどの席になったなんてどうでもよかったから誰がその席になったかなんて見なかった。

逆にお楽しみにしようと思って。

席に移動してみると変わってない。

全然変わってない席だ。

私の横の席が秀樹、斜め前は変わって綾乃、そして前は大祐だった。

秀樹とまた同じ席だったから
「おぅ、また一緒やな!よろしく!」
と笑って言った。