青き伯爵の城併せレポ【ポロリもあるよ!】 

2011年11月03日(木) 3時19分
♪がんばるとき つらいとき
夢が紡ぐお話が好き
だって素敵だわ
私いまは童話のなか
銀の迷宮で巡りあえる 恋人でいて♪

なんなんだ!このゆかりんマイブーム!!
とゆう訳でシトロンの雨聴きまくってます☆
あと何故かときメモCDとか聴きまくってるwww

最近(?)MIXを覚えました(´∀`*)
「タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー」

新技募集中!!

でもって今さらながらモンハン3買いました!!!
まだまだ2Gも全然おわってないんだけどね(・へ・)
零式もダン戦も相変わらず高いなぁ、、、


か・ら・の−−−

天使あきと史上初のMarchenでびうが出来ました♪
しかも我が敬愛する一縷ちゃま♪と夫婦役とかどんだけ俺得っすか♪
あいかわらずDVD信仰者なのでメルコン版の青髭様をやらせて戴きました☆


『跪けっ!!この豚ども!!!』


自分の中ですっごく頑張ったんで悔いは無いっ!!
基本勝算の無い戦いはしない主義なんだけどね
一縷ちゃんがいけるって言ってくれたから信じてみた(゚ー゚*)♪
何より素晴らしい妻とご一緒出来たのが私の幸福(bonheur)

――それが『私の物語の意味(Roman)』

ってゆうか豊島園ってもはや3年ぶりくらいな勢いなんですが(;・∀・)
しかも合わせ決まったのが2週間前とかね(;・∀・)新手のイジメですか?(笑)
ちなみに青髭の自分難易度ランク☆☆☆☆☆☆━━━━(゚∀゚)━━━━!!
あんの定、イベント前日まで胃が痛かったよ、、、いいイミで!!( ;∀;)

まぁコートが完成した時点で勝てる手ごたえはあったけど、、、それがIPhoneならね♪
ひとえに月花師匠に感謝♪♪非常に助けになる助言をいただいて
すべてその通りにやらせて頂きました..._〆(゚▽゚*)熱い友情に感謝♪


気付く人は気付くんだけどこの日のあきとは一味違うんだよwww
なにが違うって目元に注目!!そうアイライナーひいてるんだよねぇvvvv
うまれて初めて人にメイクをしてもらいました!!ここ大事!!
うまれて初めてメイクして貰いました!!2回言った!!一縷ちゃんに!!(〃▽〃)♪
すっごぃドキドキしたvvvvいや、うん心臓飛び出るかと思った(笑)

「ねぇ?輝いでる?わたす輝いでる?」

でも一縷ちゃんのおかげでいつもと違って目元が強いね(゚ー゚*)♪
なんかすっごぃ良い感じヽ(´ー`)ノまたやってってお願いしちゃった(´∀`*)ふふっ

今回のポイントはね、ひたすらリアル路線に注視したこと!!
あえて青い髭とか使わなかった!!一番大事なのはパッと見の一瞬で
やるか、やらないか。諸君らはどっだぁぁ。
そこが一番大事でしょ。そこが勝機と見た。


「フハハハハ、ハハハハハハハ」




まぁすっごく残念な事に魔法の鍵の付け位置を
間違えて付けてたのは何処のどいつだーい?…あたしだよ(;・∀・)

テレビが右だから右につけたんだけど当然向かい合わせになってるから
左につけなきゃいけなかったんだよね( >Д<;)
すっごぃ心のこり、、、(残念だったねぇ。。。何が?)
だから一縷ちゃんもっかいリベンジして?。・゚・(ノД`)・゚・。


しかーも移動用の鞄に貼ったはずの参加証が剥がれて紛失したのは
何処のどいつだーい?…あたしだよ(;・∀・)
(残念だったねぇ。。。何が?)
まさかの参加証ポロリだぜ!!
…でもそんなのかんけーねぇ(笑)

なんかすっごぃ不思議な現象でね撮影中SDカードが入ってませんって表示されたり
撮ったはずの画像が保存されてなかったり、、、怪奇(滝汗)
いったいどうした?と思ったらいきなりカメラ使えなくなったぜ、、、残念だったねぇ
「エラー:このカードはふぉーまっとされてません」とか出るし…でもそんなのかんけーねぇ?(ノд<。)゜。
結局イベント途中でデータの強制フォーマットして画像が全部消えた。・゚・(ノД`)・゚・。


じゃあ私が「何故?」って聞くんで「何故なの?」って答えてください。
そしたら一緒に「何故なのよー?」で行きますんで!!よろしいかな( ・∀・)


でもやっぱりお城まわりは混みすぎてるよね、、、運よくスペース確保出来たけど。
あれ城がもう2、3個あれば豊島園のイベントは安泰なのになぁ(笑)

とりあえず嫁を吊るしたり鞭打ったり絞殺したり銃殺したり焼殺したり
溺死したりセクハラしまくった気がする(してません!!)



『来いよ!!アグネス!!』



いやでもしてたかもしれない。すまない。非礼は詫びるよ( ;∀;)
でもねー♪♪すっごぃ楽しかったの(笑)まじでまじで!!*^ー^*

途中雨が降ったりしたけどコスプリ撮りまくったり
熊ちゃんカステラ撮ったり(笑)すっごぃ荒ぶった気がする(;・∀・)
なんかほんっとごめん。。。最近懐きすぎて自重出来て無い気がする。
明日になればあなたに会う前のあたしに戻れるかしら?自信ないや(笑)ごめんね(o^-')b

ほんっとに妻が美しすぎて『ときめきに死す』!!略して『時死』!!

初めてプロフ画像をおすすめしちゃいましたよぉ〜(´∀`*)


でアフター先のイタ飯屋すっごぃヒットかも!!素材もいいし味も悪くないし
何より価格が良心的♪店構えもオシャレで外人さんも来るお店だし。
二人で店内にて雑談でかれこれ3、4時間ずっと喋ってた気がする、、、(汗)
『私で良ければ君の話し相手になりたい!! 』

豊島園でけっこう撮影をお願いされたのでこれ大きいトコでやったらきっと凄いな(笑)
やっぱりみんな明夫に罵られたいんだろ(‘∀‘ )(笑)


とりあえずまたとんでもない併せ予定もたてたよ(゚ー゚*)



一縷ちゃん、ほんとにお疲れ様でした&ありがとうございました(>Д<)ゝ
これからも仲良くしてね♪








以下、ときめきに死すコス写!!刮目セヨ!!!








「なるほど。それで君は…いや、君達は吊された訳だね。
 この禁じられた秘密の部屋に。
 流された血は、宵闇に流される血で購うのさ。
 さぁ、復讐劇を始めようか。」



<左>


巨匠 

2008年12月03日(水) 9時22分
初冬を告げる北風が窓をカタカタと鳴らし隙間風が吹き込んできたので
私は軽く身震いをしてピアノから指を離した。
時計を見ると既に夜の1時を回っている。さすがに眠い。
私は目頭を抑えながら楽譜を棚の引き出しへと片付け始めた。

っと、向こうからキャタピラ音がこちらに近づいてるのが聞こえる。
「ダンナサマ」
「どうしたね。セバスチャン」
このロボットは我が屋敷の人工AI搭載型の家事用ロボットATX-2000。
通称「セバス」我が家では「セバス」ちゃんと呼んでいる。
「洗イ物ガ終了シタノデ熱イ紅茶ヲオ持チシマシタ」
私はカップを受け取ると棚にあるブランデーでそれをなみなみと満たした。
「旦那様、明日モ早イデスカラ余リ飲ミ過ギナイデ下サイ」
「分かっているよ。ありがとう。」
私はそれを一口で飲み干した。
「明日ハ午前ニワルター卿トノ食事会、午後シドニーフィルトノ顔合ワセ…」
このセバスはなかなかに優秀な家事用ロボットで炊事、洗濯、掃除と何でもこなす。
特に彼の作る特製ラタトゥイユはそこらのビストロの比ではなくいい味をしている。
何より重宝するのは音楽以外にはずぼらな私の日常を滞りなく取り仕切ってくれる才能だ。
彼の非凡な管理能力があればこそ私はこうして安穏と生活していられるのだ。

「では私はそろそろ寝る事にするよ。おやすみセバスチャン」
「オヤスミナサイマセ。旦那様」
私が部屋を出ようとするとセバスは何か訴えたそうな短焦点レンズで私を見た。
「どうしたんだね?セバスチャン」
「旦那様。宜シケレバオ尋ネシタイ事ガ?」
「あぁ構わんよ。言ってごらん」
「コノ機械ハイッタイ何デスカ?」
そう言って彼はピアノを差した。私はしばらく唖然としながら、
「はっはっは。お前もここに来て20年になるがはじめてコレに興味を示したか」
こみあげる笑いを抑えながら私はピアノの前へと座った。
「これはピアノと言ってな、人間の娯楽に使われる音楽とゆうものを奏でる機械だ。
 ほれ、この白いキーを叩くとドの音が出て、黒いのを叩くとまた違った音が出る」
「娯楽トハ野球トカトランプナドノ遊戯ノ事デスカ?」
「はっはっはっ。あながち間違いではないがな。
音楽とは人に感動をもたらす魔法の様な力を持っている。」
「魔法デスカ?残念ナガラ感動トユウ単語ノ登録ガアリマセン」
「感動とは人間だけの持つ感情だ。機械のお前には些か難しいかもな。」
これほどに込み上げてくる楽しい感情は久しぶりのものだった。
まるで音楽とは縁が無いと思っていた家事用ロボットが音楽に興味を示す。
まるで自分がアインシュタインかニュートンになった様な気分だった。

セバスはホストサーバーにアクセスしてデータベースを探っていた。そして
「旦那様。データサーバニ確認シタトコロ特ニ禁則事項ニモ触レテマセンノデ
宜シケレバモウ少シ音楽ニツイテ教エテ頂ケマスカ?」
「何?この私から音楽について教わりたいとゆうのか?」
私は36歳まで携帯の販売員を勤め、ある日ふとしたきっかけで独学で学んだ
声楽を披露した所いちやく有名になり、今では「巨匠」と呼ばれるまでになった。
そんな独学の技術など所詮はフェイクに過ぎない。その為これまで弟子になりたい
とゆう希望者は全て断って来た。それをこのロボットは私に音楽を教えろとゆう。
この時点で私の眠気などはとうに吹っ飛んでいた。
「良かろう。お前さんは本当にラッキーだ。この私から直々に教わる初の弟子だからな」

私は基礎の基礎からセバスに教え込んだ。音階の成り立ちから譜面の読み方、
そして声楽のテクニックから有名な所の曲の解釈まで時間を忘れて教授し続けた。
ちょっと歪な形の弟子は新しい知識を得るたびにメモリに書き込み自らの糧にした。
ひとつだけ普通の弟子と違うのはその学習力であった。彼は私が10年で学んできた事を
1時間でマスターし20年かけて積み重ねてきた事を僅か2時間で自分のものにした。

時計がそろそろ五時に近づき、鶏の一番鳴きが聞こえ始めた頃もはや私の教える事は
無くなっていた。とゆうよりむしろ私の体力が限界に近づいていたのだ。
「勉強熱心な所すまんが私も老いてきたのかこれ以上は体がついていかんでな。
続きは明日の夜にやるとしよう」
「畏マリマシタ。旦那様。私ハモウ少シ此方デ解析ヲ続ケテモ構イマセンカ?」
「ああ。余り無理はするなよ。といってもお前さんならば平気か。」
私はセバスを残して寝室へと向かった。寄る年波には敵わんな。
十年前なら2、3日の徹夜など当たり前に過ごしていたものを。
やはりそろそろ真剣に後継について考えなければならないのかもしれない。
そんな事をぼんやりと考えながら私は眠りについた。

深い深い眠りにつきながら私は非常に心地よい旋律に包まれているのを感じた。
そこにはドヴォルザークの勇壮な響きが、チャイコフスキーの華麗なる旋律が
モーツァルトの甘美なる調べが私を包み込み、さらに深い眠りの底へと誘った。
まるで古に名を残す音楽家の本人がそこにいて演奏している様な夢を見ていた。

次の日、私は目を覚ますと真っ先にピアノ部屋へと向かっていた。
と、そこには昨日のままの状態でセバスが譜面の内容を取り込んでいた。
「おはようセバスチャン。あれから休みもせずここで勉強していたのかね?」
「旦那様オハヨウゴザイマス。ゴ安心ヲ。朝食ハ用意シテゴザイマス」
ふと部屋の奥に目をやるとどこから引っ張り出したのか、数千冊の譜面が
うず高く積み上げられていた。
「これを全部読破したのか?全部?また一晩でたいした量だな!!」
目の前に転がり落ちた一冊を取り上げて
「ミュゼーのジングシュピール第6幕か…また随分陰鬱な曲をひっぱり出したものだな」
「旦那様。ソノ曲ハ本当ニ陰鬱ナノデスカ?」
その物言いに若干ひっかかった私は曲についての解釈を説きはじめた。
「この曲は人の一生を題材としている。人の生そして死。それがこの譜面に
書かれた正体だ。だからこそこの最後の楽章はAllargandoで重く暗く終わるのだ」

「旦那様。ソレハ間違イデス」
セバスの初めて示す反意の言葉に私はしばらく呆然とした。
「確カニ作者ハ与エラレタ生ニ絶望ヲ覚エタ。ソシテ死ヲ決意シタ最後ニコノ曲ヲ書イタ。
ソノ中デ生ヲ最後マデ全ウシ生キル意味ヲ見出シタノデス。
作者ハ最終楽章をappassionatoトシテ最後マデ生ヲ全ウシヨウト葛藤シテイタノデス」
「そんなはずはない。この譜面のどこにappassionatが記されているのか?」
「ソレハ後ノ音楽家ガ手を加エタのデす。私は感ジます。作者ノ最後まで
輝こうトスる力強い生命の息吹ガ蘇り、強い自らの存在を示すのを…」

私は強い眩暈に襲われた。なんとゆう事だ、耳鳴りがガンガンと鳴りやまない。
嗚呼、私はその譜面を掴みピアノの上に広げて伴奏を始めた。
セバスは高らかにその序章を歌い上げた。まさに神の奇跡にも似た響き。
全身の細胞が掻き乱され昂ぶりを抑える事も難しいくらいに昂揚していった。
「♪永久に閉ざされし汝の御魂を解き放ちて我が歓喜うち奮いたもう叙しえり」
確かにこの曲にはいくつかの主題と矛盾する表現がいくつか見られた。しかし
セバスの、我が弟子の考察のもとではそれらは全て見事に解消されるのだ。

初めて聴くこのジングシュピールの本当の姿に私の魂が揺さぶられるのを感じた。
気付くと私は流れる涙を拭う事も無くただ「ブラボーブラボー!!」と手を叩くしか
為す術を得なかった。本当に素晴らしい、一生のうちで一度流せるかどうかの涙。
歓喜にうち震えるとはまさにこの事を言うのだと、私は思った。
その日は全てのスケジュールをキャンセルして私はセバスと付きっきりで
音楽の議論を交わした。そこには驚くべき発見がいくつもあった。
それは深夜にまで及び、寝床についてもまだ胸が高鳴って寝る事が出来なかった。
(私はセバスを連れて全国ツアーに行こう。きっと世界は驚嘆と羨望の眼差しで
我々を見ることになるだろう。そしてそうだ。今日発見する事の出来た新しい
学説を早いうちに学会に発表せねばならない。きっとそれは大きな反響をもって
我々を向かえ入れる事になるだろう。さぁこれから忙しくなるぞ。。。)
そんな事を考えながらいつしか私は眠りについた。とても幸福な夢を見た気がする。

次の日の早朝、けたたましくチャイムが鳴り招かざる客の訪れを告げた。
いつもならセバスが応対に出てくれるはずが今日に限って全く向かう気配が無い。
私は腹立たしさを覚えながら玄関へと向かった。
「どちら様ですか?」
「オムニテック・エレクトロニクス社の者ですが急用があってお邪魔しました」
オムニテック・エレクトロニクス社?セバスを造った所の会社か。いったい何の用だ?
ドアを開けると黒いスーツを着た男が回収同意書を差出しながらこう話しかけて来た。
「お早う御座います。本日はお宅に御座いますATX-2000の回収スクラップに
伺わせて頂きました。お手数ですがこちらにご署名をお願いいたします」
「いったい何事だ。何をスクラップだって?穏やかじゃないな」
私は目を白黒させながら頭の中で事体を整理しようと努めた。すると後ろから
セバスがやってきてこう言った。
「旦那様。私ハ昨日、旦那様ニ涙ヲ流サセテシマイマシタ。家電安全基準法ニ基ヅキ
私ハ早急ニスクラップサレル事ニナリマシタ」
「そんな馬鹿な!あれは違う!断じて違う!!私はお前の演奏に感動して
涙を流したのだ。それが何故お前がスクラップにされる必要がある?」
「残念ナガラ感動トユウ言葉ノ意味ガ理解デキマセン」
「そんなはずは無い。現にお前はミュゼーの心の移ろいにも気付いた
じゃないか!!そんなお前が人の感動を理解できない筈は無い」
頭部ジョイントを左右に振りながらセバスは続けた。
「私ニトッテ音楽トハ所謂0ト1ノ信号ヲ音波トシテ発信スルダケニ過ギマセン。
ダガ人間ニトッテハ違ウ。ソレガ人ノ心ヲモコントロールスルナラ余リニ
危険デス。機械ハ人ノ心ニ踏ミ入ッテハイケナカッタノデス」
私が絶望感に打ちひしがれていると、セバスチャンの両腕に拘束具がつけられた。
「旦那様。トてモ有意義ナ20年間を過ごサセて頂きました。本当に感謝の
しヨウもありませン。ありがとうござイマシタ。」
長年の相棒(パートナー)が連れて行かれて壊されるとゆうのに何も出来ない。
「夜ノ深酒ハ控エテ下サイネ。アト卵ヲ調理スル時ハモット火ヲ通シテ。
砂糖ハキッチンノ右上ノ棚デスヨ。戸締リニ気ヲツケテ。ソレカラ……」
バチンッ!
プラグシャフトのメインケーブルを切断されるとセバスチャンは全く動かなくなった。
「セバスチャン!!!セバス!!!」
ロボットはトラックに積み込まれ黒いビニールをかぶせられた。
「2、3日中には代わりの製品が届くと思いますのでしばらくお待ちください。」
そう言って黒いスーツの男達はトラックに乗り込みゆっくりと出発した。

その翌年の2064年、連邦議会によってAIロボットによる音楽の演奏を全面的に
禁止する条例が制定され全てのロボットのICチップに音楽制限の制約が設けられた。

百合はいいけど薔薇は無理… 

2008年10月21日(火) 23時03分
【VALKYRIE 第6幕】

−辺境の古城の部屋−

「…グウェンドリン…
 君の意思に反して傍らに留めることがどれほどつらいか…
 解っていても君を求めずにはいられなかった」

「オズワルド様…この心の昂ぶりが魔法の力だとしても構いません…
 あなたの側にいられるならどのようなつらい試練も受けましょう」

「君は彷徨う俺の前を不意に照らした輝く星だ。
 君に遭うまでこの胸の内は虚ろだった。
 だが今は違う。俺は喜びと恐れを知った。
 君という光に触れる喜びと…命より大事な輝きが目の前から
 消えてしまう恐怖を。」

「消えたりなどしません。私の内に永遠に輝く星とともに…



 お願い…離さないでいて…」




あ!!目から砂が止まらないよぅ…(・∀・)
オーディンいいよオーディン!!みんなもやるといい☆

っとゆう訳ですっごく念願だった!!オデン併せしてきましたっ!!
いや、もうずっとあの胸の昂ぶりを表現する単語が想い出せなくて
ずっとモヤモヤしてたんだけど、一晩寝たら思い出したヽ(´ー`)ノ
「DUEL LOVE」より「ヘブン状態」!!はぁ〜すっきり!!
べっ別にゲーム自体やった事無いんだからね!!(‘∀‘ )



グウェンドリン:姫乃様
CV:川澄綾子
誇り高きワルキューレの姫

魔導王オーダインの娘であり、北方の大国ラグナネイブルの姫君。
姉はグリゼルダ。
物静かでおとなしい雰囲気。



コルネリウス:渚様
CV:浪川大輔
呪いに立ち向かう悲劇の王子

王国タイタニアの王子。
突然、目覚めると見知らぬ場所で小さなけものの姿に変わり果てていた。
根は強く、正義を貫き通す。





ベルベット:玖未様
CV:沢城みゆき
「死」と「呪い」の運命に翻弄される亡国の姫

大国バレンタイン国のお姫様。
現在は森の魔女と称されている。
死と呪いの予見の運命に立ち向かっている。


いやね、なんか皆さま凄くてね、全部が。
うん、言葉に出来ない(号泣)
うちの衣装...あまりにひどかった...

以下、お目汚し



オスワルド
CV:千葉進歩
闇に魅入られた魔剣を振るう黒い剣士

妖精国リングフォールドの冷酷な戦士。
竜殺しの魔剣使いと呼ばれている。
メルヴィンのためならどんな無謀なことでもする。

レポは次にやるとして最近イベント行く度に誰かに
安ピン貰ってる気がする(笑)どんだけ(;・∀・)


アフタは池袋の穴場店!!教えてもらいましたぁ☆
今から10年前は毎日池袋行ってたんだけどなぁ〜(‘∀‘ )
会話がディープ過ぎですっ!自重!特に自分( >Д<;)(笑)
タイトルはこの日一番の深イイ話!!!泣けるっ!!!
アフタがはねてからPatisserie Swallowtailに寄って
そこからじゅんトコのアフタがカラオケだとゆうので乱入!!(笑)
そこかなり自重!!( >Д<;)勝手に延長までしたあげく(おい
一人でサンホラ歌いまくってたKYがここにいます(´∀`*)

。・:*:・゚☆ ネ兄 パセラmoira配信 ,。・:*:・゚☆
一人「moira」祭りヽ(´ー`)ノ昴ちゃんに居て欲しぃ。。。
片や「SEED」片や「遥か」片や「moira」。。。
まさにこの部屋混沌(カオス)だ!!!(・∀・)
あと久しぶりにDoAs歌って来た!!「We are.」
「♪私達は この幾千の 星に生まれたの
 君に出会えた奇跡 二人だけのもの♪」
Do As Infinityさいっこーーー!!in04.9.23日比谷野音


最期にこの日の特別ゲスト達の写真で締めます!!
うちのマテリア見つけてね!!!(゚ー゚*)



なりたい自分を投げちゃダメだよっ!! 

2008年09月29日(月) 11時50分
昨日の一番の名言(゜ー゜*)
レポはまた次にやるとして
しゅご併せにご参加頂いた皆様ほんっとにありがとうございましたっ=^∇^*=
ステキな方々が揃ってほんっと楽しいイベントになりました♪♪
心よりの御礼を申し上げます☆



あむちはほんっとピーチさんの描くイラストまんまのあむちだったし♪



歌唄ちんもあんなにツンデレな表情が上手いと思わなかった(笑)さすがはエース!!



海里はなんか行動の全てがショタ萌えでヤバかった(汗)新境地開拓?(;・∀・)
Kさんにもほんっと感謝 (>Д<)



アフタは念願のミラカラktkr!!



と行きたかったけどパセラにはまだミラが入ってないロマン(〇◇〇;)
残念だったねぇ〜(良い意味で).(ノД`).


んでも冥王は盛り上がった!!熱い!!
三回は歌ったと思う(*゜▽゜)
とりあえずアイクパートとΚαλωσορισατε στο Αδησ!と
絶叫(笑)頑張ったwwwわ〜いo(^-^)o
昴ちん歌も上手いけど台詞が超ネ申!!!
ルルティアの蝶ノ森とか凄かった(>_<)



いや!でもしゅごが無事終了して良かったです☆
次はいよいよオーディンだ!!!
Hiver以来の自分的最高L5クォリティで望みたい!!!
でないと申し訳が立たん!!(>_<)


そう言えば昨日オーディンやってる人がいてしかもパパがいた(笑)
思わずカメコらせて貰ったけど(^_^;)

【  死  人  戦  争  】(4) 

2008年09月17日(水) 22時24分
「開門〜!開門〜!」
正午の大砲が打ちあげられると同時に門番兵がゴッフドル橋の鎖を引き上げ、
ゴッフドルに連なる左右の扉が重い軋みをあげて開きだした。
「いくぞ!」
突撃部隊の隊長に就任したダンカンはとても素人とは思えない身のこなしで
操作塔の窓から侵入し僅かな乱闘の後、完全な静寂を取り戻した。
それを確認して奴隷達がぞろぞろと現れてゴッフドル橋を渡り始めた。
「女、子供は前へ!いそげいそげ!時間はないぞ!」
何しろとても長い橋だ。渡りきるまでどんなに急いでも四、五十分はかかる。
エキュビスの全奴隷達が橋の向こう側を目指し進み続けた。

エキュビス警護隊総司令ラッバン総督が今回の事態の異変に気付くまで
幾ばくの時間がかかった。分にしておよそ23分、秒にして1380秒。
ラッバン総督が最初に気付いたのは決められた時間になっても閉門の合図の大砲が
打ち上げられなかった事。それを聞くまでは昼の食事に行けないではないか。
「たるんどる。門番兵は昼寝でもしとるのか?まったくけしからん。」
この苛立ちをぶつけてやろうと窓越しに怒りの眼差しを操作塔に浴びせると
ありえない程の人数がゴッフドル橋を横断しようとしていた。何かがおかしい。
「今日そんなに大量の通行許可を出した覚えはないのだがのぅ?」
さらにもう一度ようく眼をこらすと−−−

「ありゃーあれはここの奴隷達どもだぁ!!!!」
いったい何がどうなって、どうが何なって何がなにだ???
ラッバン総督は大変な混乱に見舞われた。
「急いで橋をあげろ!!大至急だ!!今すぐ橋をあげさせるんだ!!」
しかし肝心の操作塔からの応答がいっさい無かった。ふざけとる!!
「両門を閉じさせろ!!奴らを橋の上に拘束するのだ!!」
しかし向こう側の門は閉門の大砲が打ち上げられるまで閉まる事は無い。
そして閉門の大砲を打ち上げるのも操作塔の仕事である。
「うぬぬぬぬ・・・重歩兵隊は?重歩兵隊をすぐに出動させろ!!!!」
しかし肝心の重歩兵隊は奴隷狩りの任務に赴いたまま依然帰ってこない。
「ええい!!えぇい!!ぇえぃ!!」
ラッバン総督は怒りのあまり跳躍を始めた。
「もうよい!この役立たずどもめ!こうなったらワシ自ら出る!!
兵を集めろ!!掃除夫まで全て武器を取れ!!奴らは一人残らず皆殺しだ!!」
哀れな総督の最初で最後の陣頭指揮が始まろうとしている。

「いそげ!いそげ!いそげ!もうすぐ頭から角を生やした連中が追ってくるぞ!」
「前衛部隊はどうした?後衛部隊はもっと密集して守りを固めろ!!」
先行している前衛部隊は首尾よく向こう側の操作塔の占拠に成功していた。
ここまでは全て作戦通りに展開している。成功まではあと一歩だ。
「おい聞いたか?俺たちの新しい大将さんは冥府の出身らしいぞ。」
「おぉ凄ぇなぁ。んで給料いくらだ?」
「おっめぇは何を言ったんど?だどももしかすっともしかすんな?
 俺たちこのまま勝っちまうんじゃねぇか?」
もう既に先頭の一陣は向こう岸に到着していた。このまま渡りきれば・・・

−−−ゴ、ゴ、ゴ、ゴ!!!
後方から激しい地鳴りと振動が伝わって来る。
「おい!?あれを見ろ!!」
馬式戦車を駆ってラッバン総督率いる討伐隊がもの凄い勢いで追ってきた。
「逃げろ!逃げろ!とても人力で勝てる相手じゃないぞ!!」
橋の上の奴隷達は一生分の走れる限りのスピードで向こう岸を目指す!
「死ね!死ね!この奴隷どもがぁーーー!!」
まさに爆走と呼ぶに相応しい勢いで馬にムチを入れるラッバン総督。

あと3分もあればラッバン総督の討伐隊は馬式戦車隊の突撃で素晴らしい
戦果を収める事も出来たであろう。だが奴隷達は全員が無事に向こう岸に
渡り終た。と、同時に湖面に待機していたEleuseusの隊が姿を現した。
「覚えておくがいい。如何に堅牢なる城壁も強固な跳上げ橋も−−−」
Eleuseusはepee noirで橋脚の中央を撃ちつけた。
「橋台に亀裂が生じれば一気に崩れ落ちる事をなっ!!!」
彼が合図を下すと、epee noirがもたらした亀裂に向けて一斉に発射兵器が
撃ち込まれた。直撃した岩石は小さな亀裂をさらに大きな物にする。
そして、一瞬の沈黙ののちに・・・
「グ、グ、グ、グゴゴゴゴゴッ・・・・」
壮絶な悲鳴を上げながら橋脚が崩壊をはじめ水面の底に沈んで行った。
自らの支えを失ったゴッフドル橋はその重みに耐え切れず、まるで
小枝を折るかの如く中央から2つに分かれ宙に舞った後、ラッバン総督ら
討伐隊の連中を道連れとして遥か水の底へと沈んで行った。
不幸なる多くの兵士達はその鎧の重みと橋の沈んだ際の余波に巻き込まれ
巨大な岩の瓦礫達と同じ運命を辿る事になった。偉大なるラッバン総督と共に。

「うおぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉおおおぉおお!!!!」
その一部始終を目撃していた奴隷達は揃って雄たけびをあげた。
泳いでくるEleuseusを見つけダンカンは急いで駆けつけ彼を引き上げた。
「やったのか?やったってのか?え?」
「そうだ。今日からお前達はもう自由の身だ。」
ダンカンは喚起に沸く奴隷達に向かって叫んだ。
「俺たちは自由だーーーーーー!!!」
「おおおぉおおぉおおぉおおぉ!!!」

そこへある老人がEleuseusらの所へ歩み不安そうに尋ねた。
「あの橋を壊してしまっては私らはもう家に帰れんのではないか?」
その意見に同意して幾人かの老人達が頷いた。

「皆んな!!聞いてくれ!!」
Eleuseusが全員に聞こえる様に叫んだ。
「我々は今日までの間Arcadiaの奴らによって、奴隷として扱われ
人として生きる事も赦されず絶えず圧制を強いられてきた。」
「そうだ。そうだ!」
「だが何故同じ人類である我々が奴隷として扱われなければならない?
 我々に何か非があるのか?否、無い!我々は生まれながらに奴隷だった。」
「その通りだ!!」
「では流れている血が違うのか?これも否、我々は同じこのArcadiaに生まれ
同じ水を、同じ土から生ず穀物を食べ生きているのだ。」
皆、誰もが強く頷く。
「人間は皆、運命の哀しい奴隷だというのに、その奴隷が奴隷を買うなど笑えぬ喜劇だ
!!
今日、我々は長い間我々を苦しめたエキュビスEqubisの軍を倒した。
では、それが意味するのは?そうだ!!
諦めるな!!抗うのだ!!無力な奴隷は嫌だろ?

我々は今日までArcadiaによって死人として扱われてきた。
だがそれも今日で終わりとする!

私はここに宣言する!!
今日より始まるこの永き戦いを「死人戦争」と呼称する!
この戦いは我々が生を掴み取る為の戦いだ。
いずれにせよ今の我々は死んでいるも同然。
このまま運命に抗うことなく死を待ちたいのならばそれで良い。
だが剣(Ξιφοσ、Xifos)を取る勇気があるならば私と共に来るがいい!!
今こそArcadiaの連中の手から自分達の生命を奪い返すのだ!!
運命の勇者たちよ!Arcadiaに、運命に、打ち勝つまで戦い続ける事を誓おう!!」
目にもとまらぬ速さでダンカンは拳を群集の頭上へ突き上げて怒号した。
「Eleuseus!Eleuseus!Eleuseus!Eleuseus!Eleuseus!」
耳が聞こえなくなるほどの咆哮がその場をみたし、こだまをひろげていった。
絶え間ない喚声と歓声があがった。

「素晴らしい演説だったよ。Eleuseus。」
ダンカンが感極まって握手を求めてきた。
「俺はお前の中にある力を見た・・・柱の下に存在する力強い力をな。」
かれは黙りこみ、また口を開いた。
「我々の間では君をEleuseusと呼ぶことにしよう。これはお前の秘密の名。
ここにいる者はその名前で呼べるが、戦闘の際には分からない様にしておく事だ。」
彼はまた口を開いた。
「さてと、俺たちがおおっぴらに戦場で呼ぶときの名前として、どんなのを選びたい?」
「紫水晶…Amethystosとゆうのはどうだ?」
「それがおまえの望む名前なのか?Amethystos…ふむ、悪くないな。」
ダンカンは振り返って言った。
「彼はAmethystos将軍だ!!」
「Amethystos!!Amethystos!!Amethystos!!」
“私はこの瞬間を、この未来を見ている…”
狂信者の群れが彼の名前の下にこのArcadiaを駆け巡り、その通り道を
鮮血で染めていく未来。やがてAmethystosの名は殺しの合言葉になる・・・
彼の名前は恐怖のシンボルとなり、凶暴な軍団は「Amethystos!」と雄叫び、
怒鳴りながら戦闘に突入していく−−−それが未来。

(力だ…力が欲しい…巨大な力で全てを平らげる“剣”の力を…)
「Eleuseusよ、これから我々はどうするんだ?」
ダンカンの呼びかけにEleuseusは現実に呼び戻された。
「Anatolia…Barbaroiの地へと向かう。」
「な!何ぃ?」
Eleuseusは遥か遠くを、そしてその先に繋がる未来を見つめていた。
「死人戦争か?ふっ、死人が始めるに相応しい戦だよっ。」
(Misia、もう少しだよ、Misia………)

【  死  人  戦  争  】(3) 

2008年09月17日(水) 22時20分
エキュビスEqubis解放戦−−
水上都市エキュビス、奴隷市場として知られるこの街は
居住区画を交差する広大な用水路と、その周辺を円形状に水で囲ったまさに
水の牢獄と呼ばれるに相応しい設計がされている。
ここを出入りする為には必ずゴッフドルと呼ばれる跳上げ橋を通らねばならず
橋の全長は史上最長の長さを誇り、その両端を20メートルにも及ぶ巨大な
門が完全に封鎖している。この門は日に一度、昼の刻にだけその重い扉を開き
それ以外の時間は開く事の無い開かずの門。故に閉じ込められたら奴隷はおろか
その警備にあたる警護兵(ガーディアン)すらも外へ出る事はままならなかった。

それ故に彼らは憂さ晴らしに街の奴隷女たちを楽しみのために奪い合い、
反抗する男たちの首で彼らの軍旗を飾っていった。
こうして彼らは奴隷達の間に憎悪の想いを熱病のように流行らせ、
奴隷たちの積もりに積もった怒りは日増しに燃え盛る一方であった。
そうでなければこれから始まる全アルカディアを巻き込んだ戦いにおいて、
どうしてあれだけ多くの狂信的な猛者達が剣(Ξιφοσ)を手にとり散ったであろう?

物語はEllenがLesbos島を発ち3年が過ぎた頃から始まる−――

ティーニャは今年で9歳になる奴隷部落の娘だった。
「じゃあザンバーさん、行ってきます!」
その声は歌っているようであり、なかば舞い降りた妖精のようでもあった。
彼女は岩の割れ目からはい出し、ひどい地形の中を横切りながら
まるでガゼルのように動き、岩の上へと飛び乗った。
ちょうどこれから頼まれた山羊のミルクを届けに行くのだ。

彼女が岩山の獣道を通り過ぎようとすると、向こう側からやって来る
三人組のガーディアン達によって呼び止められた。
「おい!そこの子供!何処へ行く?その持ち物はなんだ?」
「こ、これはザンバーさんに頼まれてお届けものに…」
三人の警護兵はティーニャの回りを取り囲み、山羊のミルクをはたき落とした。
「あーあ。これでお届け物の必要は無くなったなぁ。ちょっと付き合って貰おうか!」
乱暴に男の手が伸びた。
「きゃあああ!!」

「待て!お前たち警護兵が年端も行かぬ女の子相手に何のつもりだ!」
よくわかっている事が未知の面を見せるとき、それを理解するにはしばしの時間を要する。
彼女に伸ばされた腕を支点としてもつれ合う二つの影。やがてその腕を引き落として
その警護兵をただひとり取り押える男の姿が浮かび上がった。
「ほう?とんだ邪魔が入ったようだな!面白い!貴様、何者だ?」
腕を固められた一人を助けようと、一斉に邪魔者を取り押えるべく警護兵達は
身をかがめて突進のタイミングを図った。

「我はΘανατοσの息仔Eleuseus。うかつに近づかん方が身の為だぞ。」
そう言ってEleuseusは右手を一人の警護兵に向けて差し出した。
そして紫水晶の瞳を輝かせて出来うる限りの物々しい口調で言った。
「でないと、こうだ。」
彼が差し出された手のひらを握る仕草をすると、その警護兵は急に胸をおさえて
苦しみ始めた。呼吸すら出来ない様子のまま、やがて泡を吹き、そして絶命した。
「ひ、ひ、ひゃあああああああ!!バケモンだ!!!!」
もう一人の警護兵も、引き落とされた警護兵も慌てふためき転がる様に逃げ出した。

「さぁ。大丈夫かい?」
座り込んだままの少女を助け起こそうとすると、少女は怯えた眼差しでこっちを見た。
「大丈夫。さぁ、立てるかい?」
Eleuseusは少女を助け起こし、彼女を待つ集落へと向かった。

集落に付くと、只ならぬ様子に気付いた大人たちが寄ってきた。
一通りの話を少女から聞き終え、一人の男がEleuseusの元に近づいてきた。
「旅の人よ。まずは礼の一つも言いたいとこだが、どうやらとんでもない事を
しでかしてくれた様だな。」
まだらの頭巾をかぶった背の高い男は苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべた。
「私はこのエキュビスの奴隷集落の長ダンカンだ。君は?」
「Eleuseus。かつてここに住んでいた流浪の奴隷だ。」
ひゅーと男は口笛を吹いた。
「ではEleuseusよ。同胞の帰還は歓迎するとして、我々はいくつかの質問を君に
しなければならない。まず君はガーディアンを殺したのか?」
「正しくは殺してはいない。ヤツは最初からあそこで死ぬ運命だった。
それを利用しただけだ。」
ダンカンと名乗った男はしばし頭の中を疑問符で埋め、質問を変えた。
「いずれにせよ勇者殿のご活躍によってガーディアンは死んだ!
もう間もなくそれを嗅ぎつけたヤツらの仲間がここに大勢やってきて、
我々の仲間を復讐と見せしめの名の下に次々と殺していくだろう!!」
恨みがましい非難の眼が、どうにかしろとでも言わんばかりに彼に突き刺さった。

「安心しろ、私は君たち全ての民をここから解放する為にやってきた。」
どうもさっきから会話の内容が噛み合わない。ダンカンはまた頭の中を疑問符で埋めた。
「ゆっくり話している時間はない。急いでここの集落の奴隷全員を集めてくれ。
あと泳ぎの達者な若い男を5、6人用意して欲しい。」
Eleuseusはこれから始める脱出計画を彼らに手短に説明した。
「ば、馬鹿な!非常識だ!!そんな狂った計画がうまくいくものか。」
「私の起こす奇跡はさらに非常識なものだ。この程度の奇跡まさに容易いことよ。」
奴隷たちの間に小さなざわめきが起こった。
「君は警護兵たちにΘανατοσの息仔だと名乗ったそうだが、ほんとにそうなのか?」
「この瞳にかけて誓おう・・・。」

エキュビス警護隊総司令ラッバン総督のもとに逃げ帰った警護兵達が
今起こった怪現象のあらましを報告をするまでにさほどの時間はかからなかった。
そして報告を受けた総督が
(指一本触れずにバケモノが警護兵を殺した?
ふん、馬鹿らしい。
おおかた警護をサボって拾い食いした奴らが、不運にも食べ物を喉に詰まらせたんだろう?)
とゆう判断を、声に出さず胸のうちでしたのもあながち間違いでは無かった。
しかし丁度よい暇つぶしの口実が出来たものだな。
「ことの事態を重く受け止め、重歩兵隊を向かわせ反逆者を鎮圧する!!」
そう、これから復讐と見せしめの名の下に大規模な奴隷狩りが行われるのだ。
物々しい重武装に身を包み、今や遅しと大剣や槍を手にして猛る獅子達についに
攻撃命令が下った。彼らの思いを他所に巨大な罠が仕掛けられてるとも知らず。

重歩兵隊が進軍をはじめてしばらく偵察支援の斥候班が伝令を伝えに合流した。
「紫水晶の瞳を持つ男とその仲間数人は、宿直兵詰め所内の武器庫を強襲中!!」
ほう、どうやら狩りの獲物達が早く狩ってくれと言わんばかりに自分からノコノコと
穴から這い出てきたようだ。これはなんとも好都合、とても面白い趣向じゃないか。
「うかうかしてられんな。他者に獲物を捕られる前にパーティーの会場へ急ぐぞ!!」

宿直兵詰め所ではEleuseusとその仲間達が最後の準備を終えようとしていた。
「Eleuseus。必要なものはこれで全て揃ったぞ!!」
「ご苦労だった!皆は先に持場で待機していてくれ!!」
と、言い終わるやいなや同時に重歩兵隊の部隊が到着した。
「おやおや可愛いキツネちゃん達、もうお帰りかね?
一匹たりとも逃がしはしまいがな!全軍突撃−――っ!!」
「おっと、お前たちの相手は私が引き受けよう!待ちくたびれて帰り支度を始めてな。
ささやかながら祝宴の用意はしていおいた!まずは乾杯といこうじゃないか?
きさまらの血を杯にしてなぁ!!!」
重歩兵隊は訓練通りに獲物を取り囲む様にして陣形を展開し、それをも
気にせずEleuseusは悠然とepee noireの鞘を抜き払った。黒光りする妖剣が煌く。
「おい見ろよ!なんなんだ!あの禍々しいオーラを放つ剣(Ξιφοσ)は?
しかも見ろ!奴の目が紫の光で輝いてるぞ!!相手にしちゃマズイ類じゃないのか?」
Eleuseusのただならぬ様子を見て重歩兵隊は尻込みを始めた。
「だが、もう遅い!!!」
Eleuseusはしゃがみこみながら溜めを作り、epee noirを左手に持ち替え薙ぎ払った。
―――まさに一閃。
青銅で出来た重厚な鎧が、まるで紙を切り裂くかの様に切断され、
Eleuseusを取り囲んでいた5人の重歩兵の首が宙に舞い、血の雨を降らせた。
「な!な!な!そんな馬鹿な・・・・」

この場にいたEleuseusの仲間は今見た事、そして聞いた事を仲間に話すだろう。
その者はEleuseusは剣の一振りで10人を殺したと言い、また次の者は100人を
瞬時に殺したと伝え広め、やがてそれは全土をおおう炎となるのだ。
Eleuseusは他の人間とは違う!彼こそは神の使い、と。そこに疑いはあり得ない。
彼はΘανατοσの息仔、そして我々の救世主Eleuseusなのだ、と。

だが再び彼らは、驚きの表情を浮かべてEleuseusを見つめ直した。
Eleuseusは深く息を吸い、体の中に巻き起こった嵐を沈めようと努めた。
重歩兵の生命をえぐった瞬間にどうやらepee noireの水門を開いたかの様に。
それはまるで燃え盛る焔が投げる影のようにEleuseusの体を蝕んでいった。
Eleuseusは自分の肉体が回復するのを感じた。軽く浮き上がったような感じの中で、
彼はepee noirから流れ込む生命の輝きを感じた−−彼の感覚に放射してくる光線を。
彼は凍りついたように動かないでいたくなった。しかしそれもまた、それ自体の結果を
生む行為になる行動なのだ。湧き上がる高揚感と共にひどく心が侵食される感覚を覚えた。

突然のEleuseusの異変には重歩兵隊も気付いていたが、目の前に転がる仲間の死体を前に
誰も次の行動を起こせないでいた。これが唯一の反撃の機会であったにも関わらず。
よろめきながらEleuseusは次のポイントへ向かった。少し離れて重歩兵隊もそれに続いた。

Eleuseusを含めた奴隷のうち数人は重歩兵隊に分断された後、退路を絶たれ
湖の水際まで追い詰められた。――もはや絶対絶命とゆう状況。
「ハハハ、随分と手間を取らせてくれたが余興ももう終いにしようじゃないか?」
じりじりと重歩兵隊は距離を縮めだした。あとは号令がかかればチェックメイトだ!

「ここまでだ!」Eleuseusが右手を高くあげると、分散した残りの奴隷達が
打ち合わせた通りに武器庫から奪った発射兵器を用水路の貯水槽目掛けて放ち
貯水槽と用水路の水が一気に氾濫した。「いまだ!!」Eleuseusが合図をすると
奴隷達は一気に水の中に飛び込んだ。重い鎧をまとった重歩兵隊達は逃げる事も
ままならず押し寄せる鉄砲水の前に成す術もなく一人残らず湖に押し流された。
重い鎧が災いし部隊全員が、哀れにもがきながら湖の底へと沈んでいった。
「余興は終わりだ。そろそろ本作戦がはじまる。みんな急いで戻るぞ。」
Eleuseusは湖を泳ぎながら、次の作戦の準備にとりかかった。

【  死  人  戦  争  】(2) 

2008年09月17日(水) 22時18分
港町Lesbos−−
Lesbos島には焼けつく様な日差しと遥かに広がる一面の大海原が広がっていた。
Ellenはかつて訪れた記憶を頼りに、真北の方角にある岬の見える丘を目指して険しく聳え立つ岩山を進む。
途中、道を間違えたらしく、日の暮れる少し前になだらかな丘隆地帯へと歩き着いた。
日が暮れれば本島へ戻るのが少しやっかいになる。
途中、まだ若い少年がいたので思い切って声をかけてみた。
「聖女Sofia様の館を探している。そこの君、知らないか?」
少年は釣りの途中だったらしく、竿をあげながらこっちを見た。
「我が師はあなた様が今日ここに来るのを予見しながら、釣りの収穫の無い事までは見抜けなかった様です。」
腰に付いた砂を払いながら、少年はこっちへと近づいてきた。
「お待ちしておりました。二時間も待ちぼうけをくいましたがね。」
「君は聖女Sofia様の仕えの者なのか....?」
「全ては我が師が話しましょう。。。では行きましょう。」
少年は少し笑って先頭にたって道案内をしてくれた。

Ellenは小さな小屋へ案内されると、少年は木の葉で包んだ菓子を二つ彼に手渡した。
しばらく待っていると奥から小さな老人が姿を現した。
「よく来てくれた。若い友人よ。」
「いきなりお邪魔をしてすいません。聖女Sofia様に会いに来たのですが…」
「ほっほっほっ、全ては予言の理の内じゃよ。」
どこか師Milosを思い出させる大らかな雰囲気の持ち主だった。

「若き友人がわざわざこんな辺境の島国に来るとは、何か困った事が起きたのだね」
Ellenはその問いに沈黙で答えた。
「まぁよい。腹もへったじゃろう。夕飯にしようじゃないか。」
そういって老人は片目をつぶってみせ、
「今日は泊まっていくのじゃろ?長い夜になりそうじゃからのう。ほっほっほっ」
Ellenはいつしか老人の態度に懐かしい優しさを覚えて好意を素直に受けることにした。

「…それで聖女Sofia様はどうされたのでしょうか?まさかお加減がすぐれないとか?」
一呼吸をおいて、老人は遠く空を見上げる仕草をした。
「ワシは彼女の古き友人じゃ。彼女はしばらく前にBrentesiumへと向かった。戻るまでには少し時間がかかるだろう。」
「…そうですか。残念です。」
「若き友人よ。私にはMilosとゆう名の古き友人がおってのう。」
Ellenは瞬時にしてその意味合いを悟った。
「彼は肺の病に冒されていてなぁ。わしが止めるのも聞かずに旅に出たのじゃよ。」
Ellenには返すべき言葉が思い浮かばなかった。
「じゃが、わしはその事に満足しておる。そしてアイツもまた同じじゃ。」
そう言うと老人はしばらく目を閉じた。まるで遠い昔を思い出しているかの様に。

「ときに若き友人よ。お主の持つサイファー、この世のものではないな。」
Ellenがそれを差し出すと老人の眼はこれまで見たことないほど急に冷ややかな物になった。
「寒い、、、寒いのぉ。ここは老人には堪えるわい。すまぬがそのサイファーをしまってくれぬか?」
Ellenが剣(Ξιφοσ)をしまうと、老人は立ち上がって窓から海を眺めた

「それは“epee noire”といってのう冥府の魔石をコルドロンと呼ばれる
溶鉱炉で精製し鍛えて出来たかなりの業物じゃ。
それは生きている者の魂を喰らいその持ち主の力を強化する。
大昔にデスブリンガーと呼ばれ封印された古代武器に似ておるのう。」
老人はゆっくりとEllenの方に向き直って続けた。
「お前さん、そのサイファーの魔力にも干渉されず、
そしてその瞳の紫の輝きからして、冥府より還されたのだな?」

そこからはEllenが堰を切った様に喋り始めた。
Milosと別れてから起きた数々の悲劇や、驚くべき体験の数々を、、、
老人は別段、驚いたそぶりも見せず、悠然とその話を聞いていた。

そして....
「そうか。それは辛い思いをしたなぁ。それは人生で一番辛いことやもしれん。辛いのぅ。」
そして俯きながら小さく呟いた。
「・・・しかしヤツめついに冥府の扉を開きおったのか,,,」
「えっ?」
「いや、なんでも無い。若き我が友人よ。これから言う事よく聞くのだ。」

「全ての者の中には奪う古い力と、あたえる古い力があるんだ。
男にとって奪う古い力を覗き見るのは容易いが、与える力を覗き見るは
それ以外の存在にならなければ不可能だ。女の場合はその状況が逆になる。」
「それらは実に古いもので、常に我々の細胞にとりついておる。つまり我々は
そうゆう力によって形成されているのだ。与えるものにとって最大の脅威は
奪う力だ。奪う力にとって最大の脅威は与える力だ。奪っても与えても
どちらも簡単に相手を圧倒してしまうのだ。」

そこで一呼吸置いて、若き生徒がそこまで理解しているのを確認してから

「今、お主はてこの支点にいるのだ。奪うことなく与えることは出来ず、
与えることなく奪うことは出来ない。」
Ellenは深くうなずいた。それを見届けて老人は続けた。

「お主はArcadiaを陥としたいと言った。間違いはないか?」
Ellenはうなずいた。

老人は一つため息をついた。

「ほっほっほっ。ならばまずは“力”を手に入れるのだ。
巨大な力から身を守る“楯”か、より巨大な力でそれをも平らげる“剣”か。
若き我が友人よ、ただ己の信じた道をお行きなさい。」

「その“力”とはいったい何なのですか?」
老人はしばし考えるフリをした。そして決心したかの様に言った。

「お主はΘ(Thanatos)と契約を交わし冥府より戻ったと言ったな。
しかもΘ(Thanatos)に息仔と呼ばれた。
それは古代の伝承による救世主(メシア)出現に似ておる。。
が、これらは未来で無く一つの可能性に過ぎない。
私の見てきた未来のどのラインにもお主のヴィジョンは無かった、
そして今もそうだ。お主の未来−暗雲に閉ざされた未来−は
幻の世界の様に何も映されてはおらんのだ。」

結局、空が白むまで二人はお互い語り合った。
ひとしきりの身支度を終え、Ellenは礼を言って荷物をまとめはじめた。
見送られながら外へ出ると、老人は手をあげこう言った。
「さあ、お立ちなさい、友よ、お主はお主の地平線を目指して−−」
−−−Lesbosの朝は早い。
こうしてEllenは再び旅に出た。今度は小さいながらも目的が出来た。
これから始まるのは長く無常な戦いだ。Ellenは自分にそう言い聞かせた。
「Misia−−−」


一方、老預言者は−――
「リト!リト!わしゃこれから旅に出てくるぞぃ。」
「お師匠。お帰りは?」
「分からん。・・・今回は長くやるかも知れん。留守は頼んだ。」
弟子はまたいつものことかと師を送り出す。

道すがらまだまあたらしい墓標に座し老人は手を合わせた。
「Sofiaよ、お主の代理はやはりワシには務まらんかった。
あれで果たして本当に良かったのかどうか…Sofiaよどう思う。
そしてMilos、愛すべき友よ、お前の弟子は立派に成長しておる……
お前さんのElleceseaは今も力強く疾り続けておるのじゃよ。
・・・だが時代は確実に疾り始めたようじゃ。我々は急がねばならん。
Elleceseaの最期の1ページまで記すのが我々大人の仕事だからのぅ。
あぁ、ほんにいやな暗雲じゃ。」

遥か向こうの空に浮かぶ雷雲が、一本の鋭い雷光を落とした。

【  死  人  戦  争  】(1) 

2008年09月17日(水) 22時14分
・・・・あれから幾千日こうして彷徨い歩き続けた・・・・


Τιποτα δεν παραμενει σε με, σε μενα εμενα...

何処へ向かって行こうとゆうのか?何故向かわねばならないのか?

Ελπιδα δεν παραμενει σου, σε μενα εμενα...

この心を満たすのはただ空虚なる漆黒の嵐だけ。

Τιποτα δεν παραμενει σε με, σε μενα εμενα...

失うべきものすらない自分は何故生きなければならない?

Ελπιδα δεν παραμενει σου, σε μενα εμενα...

もう疲れた。彷徨い歩くだけの生に。生き永らえるだけの生に。








       【  死  人  戦  争  】








夜風に乗った冷たい砂の小雨が小川となり、やがて吹き付ける嵐に同調して
打ち付ける楔となってEllenの視界を遮った。彼はその圧力を受けて一度きしるような
音を立ててからぐったりと地面に崩れ落ちた。その拍子にどこかを強く打ったらしい。
額からぬめった液体が流れ出すのと同時に、ひどい耳鳴りがするのをきいた。

(ハハハハハハハハ)

これは耳鳴りなのか?激しい痛みと共に笑い声が聞こえる。
( ハハハハハ、ヤァ 息仔ョ 失ゥコトノ 堪ェ難キ痛ミニモ モウ慣レタカイ? )
この喪失の傷み、どれだけの歳月が過ぎようと薄れるものか。。。。

何もないのだ もう私には……
希望など遺されていないのだ もうオ前には……

ふと見上げるとそこには死神が、いた。
そうか、終にこれで終わるんだ。長かったこの苦しみの生が。終わるんだ。

「我ハΘανατοσ(Thanatos)  冥府ノ支配者ニシテ亡者達ノ王」
あぁ見覚えがる。見覚えがあるぞ。その姿。幼いときに夢で見た悪魔。。。

「我ハ汝ニ命ズ。我ト契約セヨ。汝ハ我ノモノ(器)ナリ」
「・・・・・・・・」
馬鹿げたことを。死にゆくだけのこの身体に今更何を言っているんだ?
「サスレバ汝ハノゾミウル全テヲ手ニイレヨウ」
「・・・・・・・・」
望み、だと?私の望みは。。。私の望みは。。。もはや永久に叶えられよう事は無い。

そんな心の内をさも読み取ったかの如く、しばしの沈黙のあと

「今一度問ウ。我ハΘ(Thanatos)  冥府ノ支配者ニシテ亡者達ノ王ダ」
「我ハ汝ニ命ズ。我ト契約セヨ。サスレバ汝ハノゾミウル全テヲ手ニイレヨウ」
そこでEllenははっと死神を見上げ、その言わんとしている内容を理解した。
馬鹿な?そんな事が可能なのか?いくら冥府の支配者だからってそんな事が?

「−−生カ死ヲ…」
「Misia、Misia、………」

このまま希望の無い生を生きるよりかは、、、Ellenは沈黙の後に続けた。。。

「、、、、我、汝との契約に従いこの肉体と魂を汝に捧げん。」

Θ(Thanatos)の口元がわずかに歪み、死神はその手をEllenの額へと伸ばした。

「汝ヲ我ガモノ(器)トシテ受ケ入ヨウ 息仔ョ」

Ellenの額にΘ(Thanatos)の手が接触し、それは更に引き伸ばされ激しくゆさぶった。
「うわぁあぁあぁあぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!」
だがΘ(Thanatos)の支配からは逃れられなった。
Θ(Thanatos)のすさまじい力にたたきつけられ彼は、目を閉じ、心の中にある
まっ暗な方向へ押し流された。彼の意識は彼の心の中へ、そのまわりへと流れ込み、
その暗闇の中へ落ちていった。彼は自分の意識が空白になってしまう前に、
その場所をかすかにちらりと見た。何故だかは分からないが、彼の存在はそれを見て震えた。
−――これこそが“死”!!!魂の崩壊と消失。構築と再生。そこには風が吹き、火花が散り
光が膨張しねじれ、膨れ上がった光が太陽と闇に弾かれ、下に上にと轟滝の如く流れていた。
知っている。私はここを知っている。産まれる遥か以前から知っているのだ。

「Καλωσορισατε στο Αδησ!」


「コレハ我カラノ贈リ物ナリ。受ケ取レ。」
そう言ってΘ(Thanatos)の胎内より剣(Ξιφοσ)が産まれ落ちた。
「Arcadiaヲ陥トセ。サスレバ褒美トシテノゾミヲ叶エヨゥ」
「な、話が違うぞ!!!Arcadiaを陥とすなんて!!そんな無理に決まっている!!」
「汝ノ望ム奇跡ニ比ベレバ容易イコト。生ヲ与エシ我ニ感謝セョ」
声は心の中で次第に小さくなり、やがて視界が完全なる暗闇に包まれた。
「Misia、待っていて、Misia、Misia、Misia………」



Ellenは両肘をついて身体をおこそうとして、あたりを見まわした。
すると見下ろしている老人の存在に気付いた。彼は老人の手をつかんでいるのに気付いた。
彼は身体の震えを止め、老人はそっと手を離した。
「お気づきなされたかな」
ひどくがなりたてる頭に手をやっておそるおそる言葉を口にした。
「ひどく身体が弱っている感じです。・・・どれだけ私はここにいたんですか?」
「おぬしは三週間、時間にしておよそ504時間、命の火花が逃げ出してしまったような
深い深い昏睡状態じゃったのだよ」
「でも・・・ほんのついさっき頭を打って意識を。。。。」
「三週間だ。最初の一週間はほとんどお前さんを生き返らせる事に使ったわ。」
ふと腰の下に固いものがあたったので引き出してみるとそれは例の剣(Ξιφοσ)だった。
(・・・じゃあ、あれは夢ではなかったんだな)複雑な思いが駆け巡った。

「すいませんが水をいただけませんか?ひどく喉が渇いて、、、」
「お前さんは三週間の間、肉体の要求するものも無くよく生きておったな」
そういって銀の器に水をよそってEllenへ手渡した。
礼を言ってその水を受け取って口をつけようとすると、そこには−――

白いところがまったく無い両眼、染めたような眼窩、まるで紫水晶をとかした様な
深い濃紫の輝きが水面に映って歪み、驚きにあっ、とその器を取り落とした。

「いえ、私は既に死んでいるようです。」Ellenは首を振った。
「何を言っておる。お前さん、ぴんぴんしておるぞ。」
彼は自分から恐ろしいほど禍々しい“影”が沸きあがっているのに気付いていた。
心なしかこの紫水晶の瞳を通してみると、これまでは死すべき運命が近い者にだけ
“影”が見えていたのが、今では全ての生けとし生ける者の死が見える様になった。
それだけでは無い。Ellenは心の中に生じる予知能力を感じ、これからおこる事をまるですでにおこった事の様に考えた。
そして本能が伝える、“私は死んだのだ”


ふと気配を感じその方向へ目をやると物陰に隠れてこちらを伺っている老婆の姿が見えた。
どうやらこの瞳の輝きに怯えているらしい。Ellenはいつまでもここにいてはいけない事に気付いた。
「どうもありがとうございました。このご恩は忘れません。いかようにお礼をすれば?」
「いちいち礼を求めるほど、わしゃそこまで落ちぶれとらんぞ。」
そういって少ないながらもパンと水をEllenに持たせて言った。
「Anemosの加護のあらん事を。」
Ellenは丁重に礼を言ってから、親切な老人の家をあとにした。

さて、これからどうしたものか?
Ellenはいつしか師Milosの事を思い出していた。
「Ellenよ、困った時はΛεσβοσ(Lesbos)をたずねなさい。
わしの旧知の友が力になってくれるだろう」
たしか師はそう言われたはずだ。そうだ。Lesbosに行ってみよう。

ここからだったらそうは遠くない筈だ。
あの時にMisiaの事を話してくれたSofia先生にもお礼を言わないと・・・
彼は進路を西南へと執った。Lesbosを目指して。



港町Lesbos−−

【Moira外伝】死せる双子の物語 

2008年09月08日(月) 13時43分
かつてArcadiaの双璧と謳われた勇者Ordetiusは
女王Cassandraに生涯の忠誠を誓い、その武勇を近隣に馳せていた。

そんなある日アルカディア第一王子Leontiusが14となる頃
その弟君の誕生の報がアルカディア中を駆け抜けた。
神託によりこの年アルカディアに王子が産まれ、その者が
このアルカディアの地に平穏をもたらす事を予言されていたのだ。

王子の誕生に沸く宮中。祝福を受けるLeontiusら。
ただ一点、宮廷医師らの動きに激しい緊張がみられた。
が、この騒ぎの中、それに気付く者は誰一人としていなかった。

実はその時、出産台の上では恐ろしい惨劇が起きていた。
なんととりあげた赤子の更に奥にもう一人の赤子が発見されたのだ。
神託に寄るなら産まれるべき赤子は一人、本来ならここで
後から産まれてくる赤子を直ちに殺すのが筋であるのだが、
驚くべき事実!双子はどちらも女であったのだ。。。。

王子の誕生を喜ぶ裏では直ちに国王を招いて宮廷学術会議が開かれた。
「なにかの、神託の読み間違いではないのか?」
「その様なはずはありません。神託は絶対です。間違いはありえません。」
「間違いでない筈は無い。もう一度神託の儀を行え。」
陛下の命令に宮廷術師らはしぶしぶ神託の儀を執り行う。。。

事の事実を知らされたCassandraは当初取り乱し自分を失ったが
女王としての責務を果たすべく産まれたばかりの所を宮廷兵が
連れ去ってきたOrionとゆう男子の赤子を胸に抱いて現れた。
「Leontius、ご覧なさい、雷神の血を受けた、あなたの兄弟ですよ」
「おめでとうございます、殿下!」
「殿下、立派な兄君にお成りなさいませ!」

そんな折、急ぎの斥候Ordetiusの弟が駆け込み伝令を伝えた。
「兄上!陛下が不断の神託の件でお呼びです!
蝕まれし日の忌み子として急ぎ双子を処分しろと!」
「馬鹿者!!声がデカイ!!場をわきまえよ!!」
「嗚呼、運命(Moira)よ…なんという仕打ちを…」

その時下された命令の内容はこうであった。生まれ来た赤子は
やがてこの世に破滅をもたらす存在であり、至急殺さねばならない事。
世間には王子は不慮の病に倒れたと伝える事、その2点であった。

それを聞いたCassandraが自分も死ぬと言いだした時に
Ordetiusは一つの決心をした。
「Cassandra様!ご案じなさいますな、全て私めにお任せください」
次の日Ordetiusは騎士団長の地位を捨て、城下からずっと離れた
野へと降りた。Elmidaとゆう側近と二人の赤子を連れて。
そして同日、不幸なOrionとゆう名の赤子は奴隷市場へと放逐された。
そして城下では「新王子が病の為に逝去」の報が駆け抜けた。
その不自然な噂は自然と街中に流れ国の情報統制すらも届かずに、
【蝕まれし日の忌み子、捨てられた王子様】の噂は誰もが知る事となった。


あれから10年、、、Ordetius家にはいくつかの変化があった。。。
長女Ellen(女性名詞)と次女Misia(女性名詞)。。。
偶然にも蝕まれし日の忌み子と同じ日に生を受けた双子。
宮廷術師どもに下手に疑われないとも限らない。
その為Ellenは男として育てられた。これならば誰に気付かれる事も無い。
Ellenは意味も分からず男としての教育を受けた。何を疑いもせず。
本来なら美しき姫君としてその生を謳歌する筈だった二人。
OrdetiusとElmidaは持てる限りの愛情を持って二人を慈しんだ。

そんなある日Ellenは度々、不思議な夢を見る様になった。
黒き冥き異形の悪魔、冥府ノ支配者、そう死神と呼ばれる存在の夢を。

不運ナ姫君 迎ェニ往コゥ 血濡レタ花嫁 迎ェニ往コゥ

シ(死)ヲ抱ク瞳 彼ハΘ(ワレ)ノ器(モノ)

母ヲ殺メル夜 迎ェニ往コゥ 双ツハヒトツ

「Καλωσορισατε στο Αδησ!(冥府ヘヨゥコソ)!」

「うわぁああぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあ!!!」
「どうしたEllen!」
「どうしたのEllen!!」

Ellenには見えたのだ。黙したまま死を告げる冥王の瞳が。
黒き剣を手に血にまみれた自分が。息をしていないMisiaの姿が。

そして見も知らぬ母と兄と呼ばれる存在に深々と黒き剣を突き立て、
身も心もΘ(Thanatos)に奪われ墜とされてゆく夢を………
…この者は自分のまだ見ぬ許婚なのだ。。。不思議とそれを悟った。
その日を境にしてEllenは“影”を見る事が出来る様になった。

ちょうどその頃アルカディアには双子の女の子を探すScorpius率いる
騎士団の存在が数度確認されたいた。Θ(Thanatos)に無限の戦力を
約束されたScorpiusは折りよくもちょっと興味深い噂を耳にしていた。
「これであのLeontiusの若造にも一杯喰わせてやれるかもしれんのぉ」
不敵な笑みを浮かべる彼は馬に跨り「進め!」の言葉と共に冥に消えた。

紡がれる縦糸……

運命(Moira)に抗う者と 運命(かのじょ)を受け入れる者

…幼い双子がもたらす永き神話のオワリ…

其を統べる紡ぎ手をMoiraはただその姿を見ているだけだった。。。。

少女の想いが奇跡を起こす!! 

2008年09月04日(木) 21時40分
・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚




一度目なら、今度こそはと私も思う。

避けられなかった惨劇に。


二度目なら、またもかと私は呆れる。

避けられなかった惨劇に。


三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。

七度目となるとそろそろ喜劇になる。




Frederica Bernkastel



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚




  ・・・・間に合った・・・・









…数え切れない世界で後悔した。

いつも気付くときには手遅れだった。

…僕がずっとずっと

一番伝えたかった言葉を言うよ。







   梨 花 ち ゃ ん、 君 を 助 け に 来 た !!







「赤坂ぁあぁあぁあぁあぁあ!!!!!」


「梨花ちゃんは伏せて。」

「はいです・・・!」






梨花が頭を抱えて地面に伏せると、・・・・

そこに残ったのは、

…ひとりの少女との5年ぶりの約束を

守るために帰ってきた、1人の男だけだった。





…だが、この男の約束は、5年などという

浅い月日では培えぬ重みがある。

…梨花は知っていた。…そして男も、

言葉に出来ない何かで理解していた。



これは、…百年にも勝る約束の誓い。

足して百年間。

あの日この場所にいたなら少女を陰謀から救えたのに

と後悔し続け、この日に帰ることが出来る奇跡を

ひたすらに信じて我が身を鍛え続けた。





そして、男の強い意志が、

そして奇跡を待つ少女の想いが、奇跡を起こす!!





…一度しか起こらぬ奇跡が男を、


昭和58年6月の雛見沢に間に合わせたッ!!!




「…大丈夫だ。梨花ちゃん。私がここにいる限り、
君には指一本触れさせないッ!!」

「…み〜☆僕はお絵かきして待ってますです。」