レンジャー。
すばる。
2010/1/14
「お弁当の話」
今、仕事終わりで新幹線にのってます。
仕事の合間に食事する時間がなく帰りの新幹線で頂こうと思い、朝、楽屋にいつも置いて下さってる、お弁当をちょうだいして新幹線に乗った。
かなり腹ぺこで楽しみにしていたお弁当。
もちろん、午前中の分なので、温かくはない。
そんな、贅沢は言わない。食べられるだけありがたい事です。
急いでお弁当を開けると、二段重ねになっていて上には美味しそうなおかず、下にはシャケごはんと玉子の紐みたいなやつが入ってると聞いていた。
上の段を持ち上げ下のご飯の段が目に入った瞬間、目を疑った。
確かにご飯の上にシャケ、玉子の紐みたいなやつが敷き詰められているその上から更に、ど真ん中を支配するように、おびただしい数のシイタケ。
嘘でも、温かいとは言えないお弁当。
その上から更に、世界一苦手なシイタケさん。
しかも、下の段なので、上の段との接触をカバーする様に透明なセロハン的な物がしかれており、シイタケさんがシャケ、玉子の紐みたいなやつ、米粒達をギュッとしている。
染み込んだシイタケ汁。
今まで、数え切れない程のお弁当を頂いて来たが、今程お弁当が冷たく感じた事、また、恐ろしく感じた事はない。
しかし、そんな事も言ってられない程に空腹感も恐ろしい感じになってきている。
ゆっくり、一つずつ、恐ろしいシイタケさんに移動して頂き、シイタケさんが触れてしまった、ど真ん中ゾーン以外を頂く事にした。空腹感も恐ろしいものだったが僕の精神的ダメージもなかなかのものだ。
仕方ない。
僕の好き嫌いが悪いのだ。しょんぼりとしながらお弁当を頂いていると、なんとも恐ろしい程
温かい…
美味しそうな…
出来立て感満開の…
トンカツ弁当の香り…
かなりの至近距離から…
まさか。
シイタケさんとの死闘で彼が隣に座っている事を忘れていた。
錦戸 亮。
こんなに至近距離に居るのに、違う世界に居るかの様に感じられた。
なんだ、この心の遠距離感は。
彼はいつも、前もって新幹線の時間に合わせて出来立てトンカツ弁当をスタッフさんにお願いして買っといてもらっているのだった。余りの勢いで、しかも恐ろしい程、美味しそうな顔で出来立てあったかトンカツ弁当を食べている。
今の僕からすれば、それはもはや、麺類を食しているかの様にも思えてきた。
そんな彼にとてもじゃないけど
言えないよ…
そんな事…
りょう、ちょっと…ちょうだいやぁ〜
………………………………
いやいやいや!
言えないよ!
言えないよ!
言えないよ…
食べれるだけありがたい事なのです。
よそはよそ。うちはうち。おかんが良く言ってた事。人と比べるな。
自分をしっかり持て。
分かったよ、おかん。
今、やっと分かったよ。
俺、28才にして、今…猛烈に痛感しているよ。
亮、程の勢いはないが自分をしっかり持って、自分のペースで自分なりに、ゆっくり食べて行こう。
そう思い、箸を進めていると、亮がぼそっと…
すばるくん、ちょっといる?
………………………………
マジか、おい。
まさか、亮からそんな言葉をもらうなんて…
嬉しすぎる…
が!しかし!
一応、年上として!
ずっとちっちゃい時から一緒にやってきた仲間として!
年上として!
年上として!
年上として!
年上として…
年上…
として…
ほんまぁ?ええのぉ?りょおーーーー
言ってしまった…
言ってしもた…
言ってもうたんや…
しかも、彼のお弁当を見ると、トンカツ2切れと、ふっくら玉子が残りのご飯とちょうどの量。
ちょうどの亮や…
亮…お前…
完璧に合わせて来てるやんけ…
これは誰だって、このままちょうどの亮で感動のフィナーレを迎えたい所やのに…
それやのに…それやのに…ちょうどの亮やのに…
言ってしまった手前、やっぱええわ!
なんて言ったら、彼の温かい気持ちに失礼だと思い、恐縮ながらカツを1切れ箸でつかみ、自分のお弁当へと運んだ。
と、その時!!
玉子も取りぃや。
亮…
亮よ…
錦戸 亮よ…
ちょうどの亮よ…
ちょうどの亮ちゃうんかい、お前は…
例えそれが偶然ちょうどの亮やったとしても、そこはちょうどの亮でいきたいやろ…
確かに君の温かい優しさでカツ1切れ俺の所にくれた
でも、まだ何とかなるんちゃうか?
ホクホク玉子くんを上手い事したら、帳尻合わせでも何とかなるんちゃうか?
それやのに、ホクホク玉子くんまでも…
ただシイタケさんが食べれない、不甲斐ない30前のオッサンに…
申し訳無さすぎる…
その気持ちだけで、心の中では、オッサン号泣や…
大事なカツを1切れ頂いてるんや、ここは、こここそは、年上として、しっかり感謝の気持ちを伝えて、それは頂く事はできん!
それは、お前が食べて、ちょうど亮でいってくれ。
って思ってる時には玉子つかんでた。
情けない…
情けないぞ、俺…
何をしてんねや、俺は…
その後彼は、残りのトンカツ弁当を一口でかきこみ食事をすませた。
初めて、亮をおかんと呼びたくなった
シイタケさんが食べれない、情けない、30手前の男の話。
りょおちゃん。
本当にありがとう。
ごちそうさまでしたぁ!
ギリギリのすばるより。
渋谷すばる
いやぁ〜何度読んでも…笑える!!
超、超大作のすばレンジャーっした!
すばる。
2010/1/14
「お弁当の話」
今、仕事終わりで新幹線にのってます。
仕事の合間に食事する時間がなく帰りの新幹線で頂こうと思い、朝、楽屋にいつも置いて下さってる、お弁当をちょうだいして新幹線に乗った。
かなり腹ぺこで楽しみにしていたお弁当。
もちろん、午前中の分なので、温かくはない。
そんな、贅沢は言わない。食べられるだけありがたい事です。
急いでお弁当を開けると、二段重ねになっていて上には美味しそうなおかず、下にはシャケごはんと玉子の紐みたいなやつが入ってると聞いていた。
上の段を持ち上げ下のご飯の段が目に入った瞬間、目を疑った。
確かにご飯の上にシャケ、玉子の紐みたいなやつが敷き詰められているその上から更に、ど真ん中を支配するように、おびただしい数のシイタケ。
嘘でも、温かいとは言えないお弁当。
その上から更に、世界一苦手なシイタケさん。
しかも、下の段なので、上の段との接触をカバーする様に透明なセロハン的な物がしかれており、シイタケさんがシャケ、玉子の紐みたいなやつ、米粒達をギュッとしている。
染み込んだシイタケ汁。
今まで、数え切れない程のお弁当を頂いて来たが、今程お弁当が冷たく感じた事、また、恐ろしく感じた事はない。
しかし、そんな事も言ってられない程に空腹感も恐ろしい感じになってきている。
ゆっくり、一つずつ、恐ろしいシイタケさんに移動して頂き、シイタケさんが触れてしまった、ど真ん中ゾーン以外を頂く事にした。空腹感も恐ろしいものだったが僕の精神的ダメージもなかなかのものだ。
仕方ない。
僕の好き嫌いが悪いのだ。しょんぼりとしながらお弁当を頂いていると、なんとも恐ろしい程
温かい…
美味しそうな…
出来立て感満開の…
トンカツ弁当の香り…
かなりの至近距離から…
まさか。
シイタケさんとの死闘で彼が隣に座っている事を忘れていた。
錦戸 亮。
こんなに至近距離に居るのに、違う世界に居るかの様に感じられた。
なんだ、この心の遠距離感は。
彼はいつも、前もって新幹線の時間に合わせて出来立てトンカツ弁当をスタッフさんにお願いして買っといてもらっているのだった。余りの勢いで、しかも恐ろしい程、美味しそうな顔で出来立てあったかトンカツ弁当を食べている。
今の僕からすれば、それはもはや、麺類を食しているかの様にも思えてきた。
そんな彼にとてもじゃないけど
言えないよ…
そんな事…
りょう、ちょっと…ちょうだいやぁ〜
………………………………
いやいやいや!
言えないよ!
言えないよ!
言えないよ…
食べれるだけありがたい事なのです。
よそはよそ。うちはうち。おかんが良く言ってた事。人と比べるな。
自分をしっかり持て。
分かったよ、おかん。
今、やっと分かったよ。
俺、28才にして、今…猛烈に痛感しているよ。
亮、程の勢いはないが自分をしっかり持って、自分のペースで自分なりに、ゆっくり食べて行こう。
そう思い、箸を進めていると、亮がぼそっと…
すばるくん、ちょっといる?
………………………………
マジか、おい。
まさか、亮からそんな言葉をもらうなんて…
嬉しすぎる…
が!しかし!
一応、年上として!
ずっとちっちゃい時から一緒にやってきた仲間として!
年上として!
年上として!
年上として!
年上として…
年上…
として…
ほんまぁ?ええのぉ?りょおーーーー
言ってしまった…
言ってしもた…
言ってもうたんや…
しかも、彼のお弁当を見ると、トンカツ2切れと、ふっくら玉子が残りのご飯とちょうどの量。
ちょうどの亮や…
亮…お前…
完璧に合わせて来てるやんけ…
これは誰だって、このままちょうどの亮で感動のフィナーレを迎えたい所やのに…
それやのに…それやのに…ちょうどの亮やのに…
言ってしまった手前、やっぱええわ!
なんて言ったら、彼の温かい気持ちに失礼だと思い、恐縮ながらカツを1切れ箸でつかみ、自分のお弁当へと運んだ。
と、その時!!
玉子も取りぃや。
亮…
亮よ…
錦戸 亮よ…
ちょうどの亮よ…
ちょうどの亮ちゃうんかい、お前は…
例えそれが偶然ちょうどの亮やったとしても、そこはちょうどの亮でいきたいやろ…
確かに君の温かい優しさでカツ1切れ俺の所にくれた
でも、まだ何とかなるんちゃうか?
ホクホク玉子くんを上手い事したら、帳尻合わせでも何とかなるんちゃうか?
それやのに、ホクホク玉子くんまでも…
ただシイタケさんが食べれない、不甲斐ない30前のオッサンに…
申し訳無さすぎる…
その気持ちだけで、心の中では、オッサン号泣や…
大事なカツを1切れ頂いてるんや、ここは、こここそは、年上として、しっかり感謝の気持ちを伝えて、それは頂く事はできん!
それは、お前が食べて、ちょうど亮でいってくれ。
って思ってる時には玉子つかんでた。
情けない…
情けないぞ、俺…
何をしてんねや、俺は…
その後彼は、残りのトンカツ弁当を一口でかきこみ食事をすませた。
初めて、亮をおかんと呼びたくなった
シイタケさんが食べれない、情けない、30手前の男の話。
りょおちゃん。
本当にありがとう。
ごちそうさまでしたぁ!
ギリギリのすばるより。
渋谷すばる
いやぁ〜何度読んでも…笑える!!
超、超大作のすばレンジャーっした!
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