秋風の果てに。 

2009年09月27日(日) 20時30分
限りなく透き通る空を僕は見ている。

何か降ってこないかなぁって。

青色の空の向こうからわくわくするものがこっちにやってくる気がして

僕はいつまでも空を見上げている。

秋風が頬を撫でていく。

胸に残っていた少しの憂鬱も

彼がきれいに拭き取っていった。

何か降ってこないかなぁ。

僕は煙草に火をつける。

吐いた息はすぐに消え去って

すぐに視界は青一色になる。

結局何も落ちてはこなかった。

逃げ続けた日々 

2009年09月26日(土) 19時54分
しばらくの間、全てから逃げていた。

大好きだった人と別れ、その寂しさから目を逸らすために。

惨めな自分を見ないように。

暗い未来を覗いてしまわないように。

過去を懐かしまないように。

全てから、逃げた。

2カ月逃げた僕はもうからっぽで、ふわふわと浮かぶ空気人形のよう。

空いた時間を必死に埋めても、心が満たされることは一度もなかった。

もう一度心と向き合う。

大嫌いな、でも大好きな自分と。


もう一度、僕は歩きだす。

靴底にはガムがへばりついたように具合が悪く

アスファルトもぬかるみのように心許ないのだけれども。

それでも歩き出す。

道の先にある未来が知りたくなったから。

さようなら、さようなら。 

2009年07月11日(土) 22時46分
さようなら、今日の僕へ。

さようなら、愛する人へ。

さようなら、さようなら。

今日と明日の境目を僕は歩いて帰る。

さようなら、さようなら。

グレーの世界にまだ雨は降り続けている。

夢の中で誰かが笑う 

2009年07月01日(水) 10時26分
雨の音で目が覚めた。

外では幾千もの水の滴が轟轟と鳴っている。

白いシーツの海に包まれて

僕はさっきまで見ていた夢を思い出そうとする。

近づけば近づくほどピントはぼやけていって記憶の彼方へと飛んで行ってしまう。

開けっ放しの窓から雨の匂いが漂ってくる。

それはひどく夢の匂いと似ていた。

半身浴 

2009年06月19日(金) 23時14分
半分だけ溜めた湯船に僕は浸かっている。

大量の汗をかきながら、何でこんなことしてるんだっけと呑気に思う。

汗をかくこと自体が目的となってしまった僕には、この行為に意味を感じない。

ただただ汗をかく。

そして、湯船から上がった僕は大量のミネラルウォーターを飲み、香水を髪の毛に振りつけるのだろう。

香水を髪にかけるのは、雑誌でお洒落なモデルがやっていたから。

そうやってうわっつらの格好よさを追いかけてきた僕には、ところどころが欠品だらけだ。

当然のように持っているべきものを無視して拾わなかった。

そういうものを当たり前のように自分のものにしている人を見ると羨ましい。

そして、ひどく自分がみじめになるのだ。

深呼吸。 

2009年06月18日(木) 22時49分
気がつくと時計は23時を指している。

毎日やっている英語の発音の練習も法律の勉強も何だか億劫になってきて。

時間ばかりが僕の半歩先を歩いていて

それに追いつくことにばかり気を取られている自分に気づく。


大きく息を吸って

そして吐いて。

巡る血液に自分の時間軸を教えてあげる。

時間に回されてはいけない。

僕が時間を回さなければならない。

日曜日の夜に 

2009年06月14日(日) 22時59分
仕事に疲れた僕はぼんやりと電車の窓の外を見ている。

快速電車が止まらない駅。

そのホームで電車を待つ高校生の女の子。

セーラー服に、小さなその体には大きすぎる白いエナメルバックを肩にかけて。

ひとりでなんだか寂しげだった。

日曜日に部活なんかしたくなかったのかもしれない。

気になる男の子と遊びに出掛けたかったのかもしれない。

でも、夜はその男の子とメールをして喜んだりするんだろうか。


人はそれぞれそうやって幸せと不幸せを感じているんだろう。

それは自分を取り囲む環境によって変わってしまう。

総理大臣は支持率を気にしながら、国を良くする方法を考える。

大学生は就職を気にしながらも、明日の遊びの予定を必死に考える。

スケールは違っても彼らは必死に生きている。

ただ、置かれている環境が違うのだ。

言い訳をしているのではない。

自己表現にくだらないことも、優っているもない。

単に、必死なのだ。

海風 

2009年06月11日(木) 22時52分
海の近い街に住んでいる。

よく晴れた午前中

休日の僕は1人駅へと歩く。

じりじりと照りつける日差しの向こうから

爽やかな風がやってくる。

道の左にある高校からはにぎやかな声がこぼれてくる。

完璧な一日を予感させる風景。

それには真っ青な海が広がっている。

そして真っ白な今日という日が目の前に広がっている。

そこに足跡をつけていく。

振り返れば昨日の僕が手を振っているのであろう。

振り返りはしないけれど。

あの子はどこにいるんだろう。

眩しい光に目がくらんだ僕は

今日が何曜日かも分からなくなってしまった。

おもわず細めた眼の中には

柔らかい影が微笑んでいる。

ルーティン 

2009年06月06日(土) 22時23分
あぁ、もう変化も刺激もない日常に体がなまっている。

頭も体もどんどん鈍ってきていて

全ての動きと思考が遅れる。

そしてそんな自分を容認している。

このまま、溶けていきそうだ。

ぬくもり 

2009年06月05日(金) 23時26分
繋いでいた手が離れていく。

最後まで触れあっていたその点に

微かな温もりを感じる。

やがてこの温もりは消えてしまう。

振り返ることを許されない僕は

また誰かと出会うのだろう。

僕はその人の頬に触れる。

持ち主の違う2つの温もりが

僕の手で混ざり合う。

掌はまるで化学反応のように熱を持ち始める。

冷めて青くなってしまった僕の瞳とは正反対に。
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