山田あかねの一喜一憂日記

ロンドン中年留学
(記事数:65)

アイドルの新しいかたち…グリー

2012年01月16日(月) 01:49
ロンドンからの帰りの飛行機のなかで、「GLEE 3Dコンサート」という映画を見ました。

(3Dで見たわけではない…)

「グリー」というのは、大ヒットしたアメリカのテレビドラマで、地方都市のさえない高校のさえないグリークラブ(合唱クラブ)が舞台です。

グリー(合唱)なんて今時、流行らないなか、グリー好きの先生が、クラブの存続をかけて、必死で生徒を集めて始まる物語。

集まってきたのは、モテない勘違い女子や不慮の妊娠をしちゃったチアリーダーや、すごく太った黒人の女子やアジア系の女子、ゲイ、障害があって車椅子で通っている男子など。

問題や悩みを抱えた、高校生活の王道からはずれたひと、いわゆる、マイナーなひとたちです。

その彼らが、グリークラブで一緒に歌うことを通して、友達を得たり、自信をつけたりしていく。

こう書くとずいぶんとまじめなドラマに思えるけど、実際は結構、鋭いジョーク連発の、笑えて、ひやっとするドラマです。

で、見たのは、このコンサート版。要するにグリーのメンバーが出てきて歌う、大コンサート。

そのなかにドキュメンタリー部分が挟み込まれている、というライブものではよくあるスタイルでした。

でも、この映画、ライブだけどかなりテーマがはっきりしていた。

それは、マイノリティに夢を!自信を!ってことになると思う。

主に、フォローされたのは、小人(コビト…小人症…生まれながらにして、低身長のひと)の女の子で、彼女は、ドラマのなかで、チアリーディングのクラブに入るわけです。

実際に小人の女の子が演じており、彼女自身がこのドラマに参加することで得たこと(恋人ができた、自信がついた)などを語って行く。

他にもゲイであることを隠していた少年とか、車いすに乗った生徒を演じた俳優のインタビューとか、あきらかに、マイノリティにフォーカスしていた。

この、堂々したテーマの設定に見ていて、かなりじわっときた。(つまり、涙ぐんだ)

よく、アイドルの女の子が(男子でも可)、「夢は叶う」とか「あなたはかけがえのないたったひとりの存在なんだ」みたいなことを、一生懸命歌いますけど、ちょっと、しらっとしますよね。

「夢叶う」ったって、あなたはその、「外見のかわいらしさ」を持っていたから、今そこで、歌って踊っていられるんだよね…ってことは、誰にだってわかる。(歌も踊りもそこそこでもね…)

だからのその言葉がかなりしらじらしく聞こえる。

けれども、グリーがドラマのなかでやっていることは、もちろん、出演者たちは、とても歌がうまいから、歌唱力がある…という才能に恵まれているのは確かなんだけど、でも、いろんなマイナスの要素があったとしても、ひとつの力をのばすことで、可能性が開けて行くよ…ということを教えてくれる。

先日までロンドンにいて思ったことのひとつは、ものすごくいろんな人が暮らしているってこと。

地下鉄に乗ると、黒人系、ヒスパニック系、アジア系、白人系、アラブ系のひとたちがそれぞれいて、そのなかでも、CITYで働いてそうなブラックスーツのひと、ジーパンなどのラフなひと、ヒジャーブ(スカーフ)で髪を隠したムスリムの女性など、人種だけでなく、宗教や仕事や階級などもさまざまだってこと。

世界がさまざまであることを、グリーはドラマにちゃんと取り込んで、(ムスリムのひとが出てきたかどうかは、最新までは見てないので未確認ですが)、それをていねいに描いて行く。

もちろん、アメリカでは、いろんな人種をドラマに出さないといけないという基準のようなものがある…という背景もあるだろうけど、そうだとしても、グリーがやっていることはかなり挑戦的だし、そして、潔くて、なおかつ、面白い。(←面白い!ってところは大事だよね)

その志の高さに泣けたのだった。

日本に戻ってきたら、似たような容姿のかわいらしい女子をたくさん集めて、同じような服を着せて、その子たちが歌ったり、踊ったりする姿を繰り返し見せられる。

すると、「この国では、ああいう風にかわいくないと、人生真っ暗だってことだね」ってメッセージを受け取ってしまう。

そういう子たちが、いかにお金を稼ぎだすか…についても考えさせられる。

…そんなことは、何十年も前からこの国のエンターテインメントワールドがやってきたことなんだけど、それでも、グリーを見た後は、なおさら、がっくりする。

もっといろんなタイプの女の子がいて、その子たちだって、生きている…というメッセージを届けたいよね。

そんなことを、グリーを見ながら、考えた。

わたしは……いつでも、そっち側の女子の味方でいたい。

象徴としてのつきたてモチ

2012年01月14日(土) 00:41
ロンドンでお正月を迎え、特別なこともなかったんだけど、ツイッターを見ていると、「こんなお雑煮を食べた」「うちの雑煮は白みそでした」というお雑煮ツイートが続き、猛烈にお雑煮が食べたくなった。

さらに、「つきたてモチ」に関するツイートもあり、ついでに、「つきたてモチ」のフォトも見てしまったりして、もはや、ただのモチではなく、つきたてモチがものすごく食べたい。

お餅はもともと好きだけど、いつものお正月だって、つきたてモチなんて食べたことがなく、おそらく、人生でつきたてモチを食べたことなんて、数回しかない。

でも、海外で夢見ると、つきたてモチがものすごーく魅力的に思えてきて、あんなおいしいものは他にない、なんて思ったりする。

でも、それって、海外にいて、かなわないことがわかっているからだよね。

手の届かないものはより魅力的に思え、より自分をひきつける。

このことから、海外にいると、過剰に日本的なものを欲するようになり、それは日本にいたときにはしなかったようなことだったりする。

着物っていいなーとか、富士山はきれいだとか(古い)、秋葉原はすごい…とか。

そんなわけで、今、日本に戻ってきたけど、つきたてモチを食べる機会も、どうやって買ったらいいのかもわからない。実際は、ロンドンにいるのとそんなに変わらない。

けど、食べたい…

この欲望だけが肥大して残ってしまった。

餅つき機を買おうかと検討しているほど…(バカなのか)

モチのことはともかく、このように動機というのは、「絶対叶わない」ところから始まったもののほうが強いのではないか、とふと思った次第です。

これはなにもモチに限らないよね。

私の個人的な印象によると、思春期にモテなかったひとは、その後、いろいろ成功して、モテるようになってもなかなか満足しない。

年をとっても、「美人、美人」と騒ぐ男性は、たいてい、10代のころ、悲惨な状態だった場合が多い。

今の若いひとを見ても思うけど、幼いころから「恋愛」やら「つきあう」ことへのハードルが低いと、それが「普通」のことになり、私たちの時代より、「恋愛」に対する渇望が低くなる。

「それほどのものですか?」という感じ。

私の親の世代は、戦争などがあり、「食べ物」に対する欲求が強かったように思う。

10代のころに満足においしいものを食べられなかったという記憶は、その後日本が豊かになって、それこそ、世界中の食べ物が余るほど食べられるようになったというのに、それでも、どこか、「食べること」にガツガツしていたように思う。

ツイッターで誰かがつぶやいていたけど、その時代に足りないものを、若者はほしがるって。

だから、車とかもうほしくない。車はもともとあったから。

もともとないもの…それが、人を助けることだったり、つながりだったり、思いやりだったりするらしい。

そういう「絆」的なものを描いた小説や映画が受けて、今ないからこそ、「なんだかすっごくいいものらしい」と思えるんじゃないか。

これもツイッターで誰かが言ってたけど、「今、みんなが求めている、絆とかつながりって、戦後をかけてずっと嫌ってきた、日本の全体主義のことじゃありませんか?」って。

そうだよねー。

田舎の密な付き合いがいやで都会に出てきて、一人暮らしを選んだんでしょう。

助け合わないとできない農業や漁業が面倒で、サラリーマンに憧れたんでしょう。

…というわけで、どっちも否定してないんですが、欲望とは、求められないとわかったとたんに強くなるものだ…ということを、つきたてモチを通じて、再認識したので、それを書いてみました。

大丈夫です。モチはもう、買ってきて食べましたから…笑。


ロンドンみやげプレゼント!

2012年01月12日(木) 00:24
というわけで、本日(12日)朝、日本に戻ってきました。

楽しっかったー!

行ってよかったー!

というのが、素直な感想です。

強盗にあったり、アニマルホームで思ったほど役に立てなかったり、どこまで撮影できたか不安だったり、いろいろありますけど、それらを差っ引いても、充分、楽しかったです。

なにより、アニマルホームから学ぶことは多かったです。

動物の命を助けるとはどういうことなのか

それは人間のエゴに過ぎないのか

動物より先に人間を救うべきじゃないのか

…など、多くの疑問をたてることができました。

これらひとつひとつにすぐに答えは出せないけど、考えるきっかけになったし、考え続け、その時々の気持ちで、書いたり、映像にしたりしよう…という決意もはっきりできました。

…というわけで、このまま、「犬の命」をテーマに撮り続けていく予定です。ドキュメンタリー映画として、完成させようと思ってます。

お世話になったのは、.The Mayhew Animal Home

ロンドン市内にある、125年の歴史のある、老舗のアニマルホームです。

とにかくシステムが確立されていて、施設は清潔だし、働いているひとたちもまじめで一生懸命なひとが多かった。

ボランティアも、リタイアしたおじいちゃん、おばあちゃんたちから、医大生、現役の女子高生まで、ありとあらゆる犬猫好きのひとたちが、なんの見返りも考えず、ひたすら、犬猫の世話をしていまた。

そこで、今日はプレゼントがあります。

Meyhewはいろんなグッズを作っていて、いちいちかわいいんですが、なかでもとびきりかわいいパスケースです。



チャリティのつもりで私も買ってきました。



ビニール製で、上が裏側、下が表の様子です。

私はこれにoyster card(イギリスのsuicaみたいなもの)を入れて、地下鉄やバスに乗るときに使っていました。

今後もsuicaを入れて使う予定です。軽くってかわいくて、便利!

いつも、メールを下さる方々のなかで、ご希望の方は、いつものメールアドレスにご住所を書いてお送りください。

敬意を込めてプレゼントさせていただきます。

メールは書いたことないけど、「ほしい!』という方がいらっしゃいましたら、私の本、映画、テレビ、ブログ、ツイッターの感想などを書いてメールをお送り下さいませ。

数に限りがありますが、できるだけ対応したいと思います。

成田について、一番最初に思ったのは、「日本は暖かい!」でした。気温はそれほどロンドンと変わらないですが、湿度がある分と日照時間が長いせいか、ずいぶんと暖かく感じました。

故郷だから安心して暖かいと思ったのかもしれません。

それと、日本は静かだなーと思いました。

ロンドンは地下鉄でもバスでも大声で携帯電話で話したり、道ばたで立ち止まって、延々しゃべったり、とにかく、にぎやか。

買い物でも、「こんにちは、元気?調子どう?」というところから始まるので、たくさん会話をしないといけない。

その点、日本は言葉少なくてもOKなので、楽でした。

というわけで、帰ってきたー!

今夜は早く眠ります。

明日からは、ミニドラマの準備に入ります。これも楽しみ〜!

31歳バージンについて。

2012年01月10日(火) 06:06
ロンドン61日目。



ということで、明日には飛行機に乗って、帰国です。やったー!

ロンドン最後の夜ですが、特にそれとは関係ないお話を…。

先日、ツイッター経由で、このかたのブログを見つけて、とても面白いので読みふけりました。

「不活性で怠惰なアタシの肉体の神秘

この方、加藤さんとおっしゃるのですが、31歳でバージンである、ということを嘆きつつも面白おかしくかいています。

そこで、ふと思ったんです。加藤さんは、どうしたいのだろうと。

31歳でバージンっておかしいよね…と思っているようですが、それで逮捕されるわけでも、大事な仕事からはずされるわけでもありません。

本人がよければ、100歳でバージンでもokのはず。

でも、「いいのか、これで」と思ってしまうとしたら、それは社会とか世間の基準に照らし合わせているってことですよね。

ここが分かれ目。

「人並みでありたい」「普通になりたい」という思いから、体験したいと思っているのか、そうじゃなくて、本質的な欲求(欲望でしょうか…)なのか、ってところが問題のような気がする。

自分がよければいいじゃないか、自分の思ったままに生きろ

世間がどうあれ、他の女子がどうであれ、おのれの道を貫け

…という言い方はとても潔く、かっこいいですし、スティーブ・ジョブスさんなども近いことをおっしゃってます。

というか、偉いひと、業績を残したひとで、こういうことを言っている人は多い。

それを聞くと、「人並み」とか「社会的基準」なんか気にしないで、自分が信じる道を行くべきと思いますが、しかし、それは、偉業をなしたごく少数のひとの結論ですよね。

それに、そもそも、「自分の信じる道」にそんなに迷いのないひとばかりなんでしょうか。

自分など、しょっちゅう、「いいと思っているけど、ホントにこれでいいんだろうか」って何かを決めるときに不安になります。

その時、世間や社会の基準に照らし合わせたりします。

迷いなき人生のひとが、心底うらやましいです。

あ…話が飛びました。

だから、もちろん、このブログの作者が気にすることはわかるんです。

31歳で未経験はおかしいんじゃないか…って。

でも、一方で、こういう人がいらっしゃること自体が、やっぱり、規範の少ない、ゆるやかな世界になってよかったなーと思います。

50年くらい前だったら、好きとか、恋愛とか関係なく、結婚してたはずですから。

かつては、女性がセックスしていい条件は、「結婚」だったわけですよね。結婚してればいい。婚前交渉なんて言い方もあったくらいだし。

けど、今は、「恋愛」がセックスの条件になりました。(ほぼ)

「好き」ならいい。「愛している」ならいい。ってことになってます。

こういう文化のなかに生きてる。

だから、恋愛をしないとセックスできないことになっている。(もちろん、例外はいっぱいあります)

たぶん、このブログの作者さんもこの方程式を信じて、「本当に好きな人と会えたらする」と思ってきたのでしょう。でも、会えなかった。

でもさー、「好きならいい」っていうのも、しょせん、文化というか雰囲気ですから、絶対じゃないんですよね。この世間のいう物語を信じすぎてはいけないと思います。

なので、自分が思ったのは、「特にやりたいと思っていないならそのままでいいじゃないか」ということと、「体験だけしたいなら、好きとか恋愛とかいってないで、適当なひとと試みたらいい」ということでした。

でも、多分、この「適当なひと」っていうのが難しいんでしょうね。

以前、自分は、「ベイビーシャワー」という小説を書きました。39歳の女性が、子供を生むことに関して逡巡する話です。

この頃、自分も40歳目前だったので、「子供をどうするか」というテーマを考えていました。周りの友人も結論を出さないといけないギリギリの年齢を迎えていました。

そして、考えたのが、「子供って、結婚してないと生んじゃだめなの?そもそも、愛してない相手の子供はだめなの?」ということでした。

結婚してなくて、恋人もいない人は子供を持ってはダメなのか?という問いかけでした。

私は実はそれほど、子供をほしいと思ったことがなかったのですが、もし、自分がどーしても子供がほしいと思ったらどうしただろうと。

この世には精子バングもありますけど、せっかくなら、顔のわかる人の子供がいいような気がして、自分だったら、男友達に頼むのがいいんじゃないかと思ったんです。

そこからスタートして小説を書きました。(結末については、小説をどうぞ)

で、再び、このテーマに戻るわけです。31歳バージン。

このひとがとらわれているのが、セックスは恋愛の先にあるもの…だとしたら、一度それをとりはずしたらどうでしょうと。

アイとか恋とか結婚とか本質的には、セックスとは無関係です。別のものです。どっちもどっちがなくても成立するものです。(一緒だと楽しいですけどね)

だからねー。恋愛とか言ってないで、試せばいい。男性だと風俗があって、わりとハードル低いですけど、女性でも、いろいろ方法はあるんじゃないかなー。

…とたぶん、かなり偏向気味の意見を書いております。

「世間を気にするよねー」など前半で書いたわりには、アンチ世間でした。

…今日は午前中、別送便(荷物を別で送る)を届けて、午後はアニマルホームへ行って、写真撮影をして帰ってきました。

ロンドン最後の日だからどこかへ行こうかとも思いましたが、再びパッキングをしているうちに夜がきてしまいました。ま、いーか。


冒頭の写真は、アニマルホームで撮った、ダスクというジャーマンシェパードです。ジャーマンシェパードってホントかわいい、大好きです。

(自分との2ショットを載せてたけど恥ずかしくなったのでやめました)



日本、帰りたくない中学生気分。

2012年01月09日(月) 06:06
ロンドン60日目。

今日は一日中、パッキングをしていた。

最後の日曜日だから、どこかのマーケットに行くとか、公園とか、ちょっと考えたけど、パッキングが心配だったし、気力もなかったので、引きこもる。

部屋でいろいろやっていたら、大家さんの女性が現れ、「昼間からやってるの?どこにも遊びに行かないの?」と聞かれる。

まあ、そうなんだけど、基本的にそんなに外にいるの好きな方じゃないし、これでよかったのであった。

シェアしていた日本人女性も帰国してしまい、大家さんも当分こないという。

「あなたひとりになります」

ほう、なるほど。

これが、昔だったら、「ひゃほー、誰か呼んで、大騒ぎしようぜ」って気分になったけど、そういう時代は過ぎたようです。

ひたすら、荷物を整理してつめ、必要書類を書き込み、昨日撮影したものをハードディスクに映したり、地味に過ごしました。

夕食も買ってあったパスタを温めただけ。質素なもんです。

しかし、いざ、帰るとなると、帰りたくなーい!って気持ちもわいてくる。

お雑煮食べたいし、話題の映画見たいし、本も読みたいけど、帰ったら、また、あの、慌ただしい世界に舞い戻るのかと思うと、ちょっと立ち止まりたくなる。

どの番組が高視聴率だとか、どれがヒットしているとか、コケたとか、そういう怒濤のうわさの現場へ、戻りたくないなー。

そんなに渦中で生きているわけではないんだけど、いろいろ耳に入って来るのですよね。ツイッターとかやっているから、ロンドンにいても、入ってきたけどさ。

そんなわけで、夏休みの終わりの中学生みたいな気分になってます。

学校で友達に会えるのは楽しそうだけど、毎日早起きして、学校行ったり、授業聞いたり、制服着るの、面倒くせー…みたいな。

いい年して何言ってんだよ…ってことですが。

それもこれも、自分で選んだ道だもの。ふへー言わずに帰りましょうね。

ということで、明日はアニマルホームに行って、写真を撮ってもらうのでした。

ホームで発行している雑誌に逆取材されて、記事が載るようです。うふふ。

このアニマルホームは国際的な組織なので、雑誌も結構豪華なんだよなー。

うれしいな。

そして、また、犬たちに会えるしね。

ということで、夏休みも(冬休みか…)もう、決定的に終わりに近づいてきました。

帰国を前に思うこと。

2012年01月08日(日) 06:37
ロンドン59日目。

朝起きたら、風邪っぽくて、そのまま、寝たり起きたりしていた。

アイホンでメール見たり、ツイッター読んだりして、眠くなってまた、寝て。

テレビをつけたら、「The perfect man」っていうラブコメやっていたので、ベッドのなかから見ている。

シングルマザーの母親に、17歳の娘が、恋人を見つけようとする話。母親の恋人候補は、「 sex & the city」でキャリーの恋人、ビッグのクリス・ノースが演じていた。

子供っぽいシナリオで、凡庸な展開。そのせいもあって、また、寝てしまう。

ちゃんと起きたのは、12時すぎ。たくさん寝たので、風邪もなぜか治っていた。

冷蔵庫に残っていたもので朝ご飯。

トースト半切れ、ワッフル1枚、ヨーグルト、チーズ2切れに紅茶という質素な朝ご飯。

ちなみに昨晩も同じだった。

屋根裏部屋に暮らす、貧しいお針子さんの気分だ。

ご飯のあと、ピカデリーサーカスの近くにある、三越へ行く。ここにクロネコヤマトが入っているので、別送品を送る段ボールを買いに行ったのだ。

三脚を買ったり、防寒着を買ったりして、すっかり荷物が増えたので、送ることにしたのだ。このまま、飛行機にのったら、オーバーエキセスが、すごいことになるんじゃないかと思って。

でも、日本までの宅配便のお金が12000円ほどで、すでに高いような気もした。

まあ、いいや。もう、頼んじゃったし。

そんなわけで、今日は地味に過ごす。

明日、ロケできるかもしれないと思っていたけど、連絡がないから、なしでしょう。

明日は暇だから、ハイドパークにでも撮影に行こうと思っています。なんとなく、公園の雰囲気でも撮ろうかな。

そんなわけで、ロンドンの2ヶ月もそろそろ終わりです。

結論から言うと、やっぱり来てよかった。

なにより、学校で勉強するのがすごく楽しかった。仕事だと必ず、結果を出さないといけないし、そこでは純粋な探究心だけですませられるわけでもない。

けど、学校の勉強はすべて、自分にかかってくるので、楽しかった。

友達もできたし。

あと、アニマルホームでのボランティアも体験出来てよかった。犬の世話というのは、基本的に単純な肉体労働の繰り返しであることを確認した。

動物の命を助ける…といっても、相手は生き物なので、必要なことは、すごく当たり前の地味なことなんだよね。

安心できる寝床とご飯と散歩。これを用意することなんだ、ずっと、途切れることなくね。

あと感心したのは、イギリスのボランティア層の深さ。ホントにいろんなタイプのいろんなひとが、ボランティアしている。

そして、動物関係者はみんな優しいし、物静かなひとが多かったなー。

自己実現とか勝つことばかり考えるひとは、動物の世話などあまりしないだろう。特に捨て犬の世話などは。

なんの見返りもないからね。あるのは、動物からの愛情のみ。

でも、この動物からの愛情こそ、私にとては、かけがえのない、どんな報酬より大事なものだけどね。

犬に信頼される喜びをあらためて、感じた。

ということで残り少ないロンドンの日々をのんびりしようと思います。

みなしご犬、老人ホームへゆく。

2012年01月07日(土) 06:01
ロンドン58日目。

今日はアニマルホームでロケ。

アニマルホームの犬が老人ホームへ、遊びに行ったり、ちょっとしたハプニングもあって、なかなか楽しいロケだった。

でも、とっても寒かった。ここのところ、ロンドン、暖かいと思って油断してたら、「なめてんじゃねー」って怒られたみたいに、がつんと寒い。

今は部屋で、ホカロンをくつ下にはり、湯たんぽをクッション代わりにしております。

それにしても、昨日は廊下に閉じ込められ、3日前はキャッシング強盗にあい、そのほかにも紅茶ぶちまけたり、いろいろトラブル続きだったんですけど、

ツイッターに閉じ込められ経験を書いたら、即座に、「私も海外で閉じ込められた」という返信が2通きた。

なるほど。海外で閉じ込めれラレルのはそんなに珍しくないようだ。鍵のシステムがちがうから、よくある話らしい。

さらに今日は、松尾スズキさんのメルマガを読んでいたら、昨年末、クリスマスの時期に小説を書くために缶詰になったホテルが、ネット状態最悪、ゴスペルのコンサートの音ががんがんに聞こえて、集中できなかった!とあった。

なるほど。

新年早々、運悪すぎる!と思っていたけど、みなさん、同じように苦労しているんだなーと思ったら、己の不幸を嘆く気がなくなった。

ひとの不幸を知って、胸をなで下ろすなんて、趣味が悪いかもしれないけど、私のような愚かものは、「不運なのは、おまえだけじゃない」って言ってもらえると救われるのだった。

そんなわけで、今日はロンドン郊外の老人ホームに行ったんだけど、背の高いおばあさんが、ひとりで踊っていて、面白かった。

いえ、すみません。認知症の方だったんだけど、(もちろん、撮影はしなかった)、楽しそうにずっと踊っているのよ。

で、近くにひとが来ると、誘って、手を取り、ワルツを踊ろうとする。

なぜ、このおばあさんが踊るのかな。過去に踊って楽しい時代があったのかな…と想像たくましくなった。

他にはテーブルにつっぷしているおばあさんがいらして、いろいろだなあと。

そんななかで、アニマルホームの犬(白いマルチーズ)が、みんなに触られているのはすてきな光景だった。

アニマルホームは動物を救う場所なんだけど、人間もこうして、動物から救われているんだよねー。

私なんか、犬に会うとたいていのいやなことはぱっと消えるもの。

今日もいろいろ犬に触れてうれしかった。

そろそろ帰国の準備に入ってます。

来週には日本に戻ってきます。

お雑煮、食べたい!

災難続き。

2012年01月06日(金) 08:29
ロンドン57日目。

なんかおはらいした方がいいのかしら…というくらい、アンラッキーなことが続いている。

昨晩、ちょっとトラブルがあり、たいへん落ち込みながら眠った。

幸い、今日は休みなので、午前中はほとんど寝ていて、お昼過ぎ、ようよう起きだし、日本にいる人とスカイプでいろいろ話した。

すると、不運と思えることがそうとも思えなくなり、だんだん元気が戻ってきた。

ロケは明日でラストの予定だったけど、話しているうちにアイデアが浮かび、新たなロケを考え始める。

おー落ち込んでいる場合じゃないね…と思ってスカイプをきった。

その直後である。部屋を出て、トイレに行って、戻ってきたら、部屋の鍵が内側からロックされていて、ドアが開かない。

鍵はもちろん部屋のなかである。

携帯電話もパソコンも…。

私が住んでいるところをあらためて、説明すると、3ベッドルームあるアパートの、1ベッドルームを借りている。キッチンとバスルームはもう一部屋(ベッドルーム)のひとと共有。もう一つのベッドルームは大家さんが時々やってくる部屋である。

鍵はベッドルームそれぞれとアパートの玄関、アパート全体の玄関の、全部で3つある。普段でかける時は、ベッドルームに鍵をかけて、アパートの鍵もかける。

でも、料理するためにキッチンに行ったり、バスルームに行くたびごとにベッドルームの鍵をかけたりしない。ベッドルームを出たら、短い廊下があり、そこは「公道」というか、公の場所になる。が、面倒なので、鍵をかけずに暮らしていた。

ところが、今日に限って、ドアの閉め方がおかしかったのか、内側から自動的に鍵がかかってしまったのだ。

部屋に戻れない。

他のベッドルームに暮らしている女性二人はすでに外出中で、だいたい夜の8時くらいまでいつも帰ってこない。

大家さんは、毎日来るわけではない。

このとき、午後2時半くらいであった。

どうしようもないので、廊下に崩れるように座り、廊下にある本棚から、ガイドブックなどを取り出し読むことにした。他にすることがなかったからである。

大家さんが偶然やってくる、別部屋の女性たちが早めに帰って来る…ことを願うしかない。

ちなみにアパートの玄関の鍵も内側からかけるやつなので、この鍵もベッドルームにあるので、玄関のドアも開かず、外に出ることもできない。

外に出ることができたとしても、部屋着だし、お金も電話もないから、どうにもならないだろうが。

そんなことを思いつつ、あきらめて、廊下でうずくまっていたら、外廊下を歩くひとの音が聞こえる。

「おー誰か帰ってきたのか」と期待するけど、うちの部屋ではなく、エレベーターに乗って去って行く音が聞こる。

ここで初めて気づく。そうか、外廊下を歩くひとがいたら、そのひとに助けを求めればいい。

ドアはあかないけど、ドア越しに交渉して、大家さんに電話してもらうのだ。

幸い、廊下には大家さんの電話番号が張り出してある。

急いで、電話番号をメモし、いつ、外廊下を歩くひとが来てもいいように準備する。

これで、出られたも同然。なんていいアイデア!と思うも、全然、外廊下を歩くひとがいない。

さっきは2回ほど、足音がしたのに…。

なんて間抜け、なんてバカ。つくづく自分がいやになる。

それにしても、新年から災難続きだ。キャッシュディスペンサー襲われ事件にしろ、その夜は、テーブルの上で派手に紅茶をこぼした。

同じテーブルにパソコン、テレビ、ハードディスクがのり、ここでご飯も食べれば、メイクもするのだ。なので、手狭で紅茶のカップをひっくり返してしまったのだ。あわてて、タオルでふき、被害を最小限にしたつもりだったけど、大家さんから借りている真っ白なタオルが紅茶まみれになっていた。

テーブルの下を拭いたり、いろいろしたあと、タオルを洗いに行こうとしたら、他のへやの住人がバスルーム使用中。1時間くらい出てこない。

そのあと、紅茶のシミを落とすためにバスタブでタオルを洗うのが、たいへんだったことといったら…。

というように、次々と事件に巻き込まれる。紅茶をこぼしたのは自分が悪いと言えるけど、キャッシュディスペンサーの事件は、自分が悪い…わけではない。危機感が足りなかった…という意味では自分が悪いんだけど、盗人が悪いのは当然だよね。

そして、今日の閉じ込められ事件。これも自己責任ですが、トイレに行くたびに鍵を持ってでなかった、自分が悪いけど、そこまで危機感持てないよね?

というわけで、話が飛びましたが、およそ2時間後(ツイッターには1時間後って書いたけど、間違いでした)、偶然にも大家さんがやってきて、無事、部屋に戻ることができた。

ふう。

いったい、全体なにやっているんだよー。

さらによくないことは続く。

部屋に戻った後、用事をすませるために外出。時間的にもギリギリだったけど、なんとかすませて、疲れきったのが、近所でfish&chipsを買った。

前にも買ったことのある店で、なかなか美味しかった記憶があったから。

ところがさー。

今日のはなんだか、揚げてから時間が立っているような、よくない油の味がして、今、胸焼け中。おなかすいていたので、一気に食べてしまい、あとから気持ち悪くなった。

…というわけで、本当に新年早々冴えないです。

ものすごいひどい目にあってないですが、ショックを受けるに充分な事件が続きます。

初詣にちゃんと行ってないからかしら。

それとも、もう、ロンドンから帰れ…ってことなのかな。

(来週帰るけど)

なんだか、疲れました。せっかく気を取り直して、ガンバローと思った矢先に、閉じ込められて…。

とほほなお正月です。

新年・初アニマルホーム。

2012年01月05日(木) 07:08
ロンドン56日目。

今日は、年明けて初めて、アニマルホームへゆきました。

すっかり、通常業務になっていて、忙しそうでした。

猫の施設を撮影したり、動物病院でマイクロチップを入れるところを見せてもらったりしました。

それから、ホームの広報の人にインタビューして、今のイギリスの犬猫事情について聞きました。

動物愛護がとても発達している国ですが、一方で、安易に犬猫を買って、飼育放棄する飼い主もあとをたたないそうです。

インターネットで犬猫販売をするところが増え、それにともなって、飼育放棄する飼い主もぐっと増えたそう。

簡単に買えるから、気軽に手に入れ、実際に飼ってみたら、世話が大変で、思ったよりかわいくない…そういう理由で、アニマルホームへ犬猫を連れて来るひとが多いそう。

ペットはかわいい…と思うひとが増えれば増えるほど、放棄するひとも増えてしまうというよくない循環があるんですよね。

なんでも、多くのひとが関心をもつと、光と影が生まれてしまう。

何度も経営危機に陥りながら、それでも125年も続いているというのに驚きです。

撮影のあいまに、コウ(秋田犬)と散歩したりして、あっという間の一日でした。

夜は、久しぶりに中華を食べて、満足。

寒かったので、身体がしんから冷えました。

明日はお休みなので、ちょっとゆっくりします。

そろそろ、帰国の準備をしなければ…。

荷物のパッキングが一番心配です…とほほ。

あわや、強盗に。

2012年01月04日(水) 05:48
ロンドン55日目。

ついに怖い目にあいました。

今日は、ハービーニコルズとセルフリッジに(両方とも人気のデパートです)買い物に行きまして、のんきな買い物客よろしく、両手に紙袋(デパートのやつ)を下げておりました。

すっかり日も暮れた午後5時過ぎ、そうだ、CASHが必要になったのだ!と思い出し、通りにある銀行のキャッシュサービスへ行きました。

日本のキャッシュサービスと違って、路上にいきなり、ディスペンサーがあるんですね。

そういえば、エジプトでもケニアでもこれをつかって、おろしたっけ…と思い出し、カードを差し入れました。

たぶん、もたもたしていたのだと思います。

最初はいったんやめて、考え直して、もう一度、別のキャッシュコーナーに立ちました。

カードを差し入れ、暗証番号を押そうとしたとたん、目の前の画面に新聞が差し出されました。そして、見知らぬ男がなにか言ってます。

なに言っているかわからなかったですけど、もちろん、やばい!と思ったので、「NO!」と叫び、カードを引き出して、そのまま、離れました。

おー怖かった。

あのとき、もし、現金が出てきた瞬間だったなら、新聞紙で隠されたところから、その男がうばっていったのでしょう。

でも、暗証番号も金額も入れてなくて、キャンセルのボタンを押したところだったので、カードが戻ってきただけで、無事でした。

そいつはどこかから周到に見ていて、そろそろキャッシュが出る瞬間と思って、新聞を差し出したのでしょう。

残念でした。こっちはキャンセルボタンを押したあとだったのだ。

でも、怖かったー。

場所はセルフリッジ前のにぎやかな通りです。日は暮れていましたが、まわりには買い物客がいっぱい。

こんな場所でもこんな目に合うんだなあとしみじみびっくり。

それと、たぶん、今日は、すっかり気が緩んで、買い物しかしてなかったので、「のんきぶり」がにじみ出ていたのでしょう。いいカモだったわけです。

考えようによっては失敗した強盗に、感謝せねば。

結局、何もとられませんでしたし、このおかげで、すっかり慣れて危機感ゼロになっていたことを反省しました。

英語学校に通っていたとき、同じ学校の日本人の生徒(女子)が、スターバックスで地図を広げて、道を聞かれ、答えていたら、地図の下にあったはずのIPHONEが盗まれた…という話を聞いたことがありました。

その時は、あまり実感できず、そういう手口があるんだーとぼんやり思っただけでしたが、今日のやり方も似てますね。

キャッシュの出て来るところに新聞をかぶせて、その下に手をしのばせて、盗もうという段取りだったのでしょう。

私はお金が出てこないことを知っているので、とりあえずカードを守ろうと思って、すぐ抜きさりました。

スタバで話しかけられるのと、キャッシュディスペンサー前では緊張感が違いますけどね。そんな場所で、話しかけてくる人は全員怪しいですもんね。

動揺したせいで、帰りのバスで、降りるはずのバス停からおりそこないました。

「こわかったー」とか「間抜けだ、自分」とか、いろいろ考えてたら、乗り過ごしました。でも、次の停留所で気づいて降りたので、そんなに痛手ではないですが。

停留所ひとつなので、歩いて帰ろうかと思いましたが、すっかり怖くなり、バスに乗って戻りました。

なので、バス代が一回分…たぶん150円くらい…余計にかかりましたが、被害はこれだけで、喜ぶべきだと思っております。

油断大敵。外国なのだ…という緊張感を持たないといけないのでした。すっかり、なじんでおりまして、危機感ゼロでした。

というわけで、危機一髪のお話でした。ほっ。

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作家・TVディレクター・映画監督
趣味・犬・海
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