ユリ 

August 07 [Tue], 2007, 1:39
気味が悪いくらい白い花が、蜘蛛の巣に囲まれていた

白い芸術品が並んだ様を、私は綺麗だ、と思ったのだ

きっとこの純白の花に引き寄せられた蝶が捕まり、動けなくなるんだ




なんて哀れな光景だ

(無題) 

August 07 [Tue], 2007, 1:38
ほんとは君に会いたいんだけど、

恥ずかしくてどうしようもない

会いたいって知られたくないし

偶然を装う勇気もない




君は私の友達なのに

君の妹は私を「お姉ちゃん」と呼ぶ

それがひそかに嬉しくて、
いつか妹になったら

同じように呼んでもらえる気がした




だから君の制服の端を

自分に寄せるように


引っ張った




新しい制服のネクタイは黒くて、大人みたいで、


私は視線を外してつぶやく


「好きだ」って




ーーーーーーーーーーーーーーーー
男の子が言えばイケメンじゃなくてもなんか格好よく見える魔法の言葉、「好きだ」

写真化 

August 03 [Fri], 2007, 17:47
被写体になろうと思ったことはなかった
写ったものが全てだとは思えなかったから
妖艶に写った女を真実だとは思えなかったから




だから今私がこうやって写っている事実に驚いている



いつだって現実を知るには人間は小さすぎる
事実を知るには、現実を知る為には、もっと先に行かなければならない
この写真が、この時代を表して、未来に聞こえるような音になってくれれば、
私は助かるのに

緑黄色 

July 30 [Mon], 2007, 15:49


わたしは自由なのかな

疑問視できるのが不思議なくらい凍り付く手足

呼吸も追い付かない地獄



火傷がわたしを大人にしていく

Re: 

July 30 [Mon], 2007, 1:19


深夜の静けさは嫌いだ。
誰もが眠った夜を照らす電灯。
私は彼に電話をかけた。

眠そうな声。
掠れたその声に、泣きそうになった。

「お父さんは?」
「家」

何一つ、支えてくれない親なんか親に見えない。感じない。
消えちゃえばいいのに。って愚痴を零したら、儚げに彼は微笑んだ。
あ い し て る っ て 。

難病を患ったラビ 

July 29 [Sun], 2007, 13:50
まぎらわしいから僕と君はずっと一緒にいればいい。


そんな風に考えてたから、俺は君の仕種に気付かなかった。

すらりとのびた足を俺の隣に並べ、微笑む。

笑い方は口元に手をあてた上品なもの。

俺とは違う透き通った声。


そうやって名前を呼ぶ。



「ラビ」



だからベッドの上から見上げたリナリーの睫毛が、指先が小刻みに震える様が、繊細で、綺麗で。



雫が俺の頬に落ちて。



歪んだ顔には引きのばされた口元と包帯が痛々しくて。



体中の全細胞が俺の謝罪を託してくる。



「リナ・・リ・・・ご・・めん・・」

「あれほど言ったでしょ!」



剥きかけの兎形の林檎が、

粉々に割れていた。

熱いから離れる 

July 29 [Sun], 2007, 13:48
好きで好きで堪らなく好きで。

わたしはこれが初恋だって確信してた。

幼い頭だから、これが恋だと納得していたんだ。



くすんだ白のタイルが続く床にわたしは膝をあてる。
これは罰じゃない。

ボランティアという名の媚び。

濡れた布を押し当てると、無我夢中で擦る。

これが普通だと思ったし、やらない奴は帰ればいいじゃない。


一人で磨いた廊下は微かに光ってみえて、達成感に身を震わせた。

寒いから近寄る 

July 29 [Sun], 2007, 13:47
捨てられるなんて慣れてるから。正直にいうといい。


俺は今日、新婚初夜を迎えようとしてる。
彼女の白いシーツの上に、俺も一緒に寝るんだ。
ついにきた瞬間。
俺は息さえ止まってしまいそうに感じがした。


彼女は俺の幼なじみで小さい頃から知っている。
童顔でかなりの泣き虫なのに不思議と冷静に物事を考える子だった。
感情の欠落が激しかったのかもしれない。
賢いとはいえないが、本能的に悟っていた。
そう断言できるのを俺は知っている。


幼稚園の玄関で毎日母親に泣きじゃくる彼女。
俺はその度に慰める言葉を探してた。


小さい頃から彼女は祖父と引き裂かれることを、本能的に察していたんだ。


そんな彼女と俺は結婚した。


未成年の結婚は、日本全土では珍しくないが、俺達の故郷は田舎だ。
近所ではどうしても話題になってしまう。


彼女は俺と暮らす以上に父親との別居を喜んでいた。
彼女はビックリするほど男運が悪いのだ。
というか身内運がない。
彼女の祖父や叔父は次々と亡くなっている。不憫なほどに。

「髪のばした方が似合うよ」 

July 28 [Sat], 2007, 0:09

ずっと覚えていて

ずっとのばしているのは

今も君が好きだから


毛先に触れて欲しいから

欲望の間々に



-----------------------------------

高校入学前に幼なじみに言われた嬉しかった言葉です。

切った後でしたから、その言葉で友人の大切さを思い知りました。

拾われたいよ 

July 27 [Fri], 2007, 23:54


綺麗でいたいから

彼にそっと呟いた


「私の何がすき?」


期待したのは真っ赤に染まる顔−−−

だから言葉なんて貰いたくない

口下手な彼から弾き出される躓きそうな真実に

愛情を感じるのだ


「くちびる!」


「!!!」


奪われた
P R
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