女一人の島旅行、その8(またも神社詣のちがっつり夕飯の巻)

September 15 [Mon], 2014, 18:44
前回までのあらすじ:悪天候のなか、西ノ島上陸。そんな時に行ける観光地はもはや神社のみ。後醍醐天皇ゆかりある黒木御所に参り、またも島流し感いっぱいの旅行を楽しむのであった。

宿でちょっと休んだら、女将が「こんな天気だけれど、今のうちだったら近くの由良比女神社にいけますよ。」と言っていたので、近くを散歩がてら歩いて行ってみた。なんだか人の言うことばかり鵜呑みにして行動しているようだが、その土地の人が言うのだからとにかく信じる。締めっきりの部屋で昼間からうだうだしているのも嫌だったし。

由良比女神社までは、宿から一本道を歩けばいいのだが、山を切り崩した坂道の道路で、一歩歩くと向かい風がちょうどど真ん前から吹いてきて、なかなか前に進めなかった。一人台風レポートしているような感じ。めげずに進んで、風が吹いてこなくなったあたりから、神社が見えてきた。

立派な境内。島の神社は適当なもんかな、と思ったけど、どこもなぜか立派だ(当たり前か?)
灯篭にたくさんの動物が掘り込んであるのでじっくり眺める。






由良比女神社はイカにまつわる伝説があり、昔大量にイカが押し寄せた浜が隣にあることで、やたらとイカを祭っている。(詳しいことはこちらへ。)

神殿の上部分にもイカが彫ってある。こんな神社初めてだ〜。

お参りして神社を後に帰ろうとしたら、馬鹿デカいイカの飾りも発見。

山の中に隠れ、ぬぼーっとなん杯もいるので発見したとき正直怖かった。いったい何のために…。
むしろこの怖さこそ、奉ってる感があっていいのだろうか?

いかよせの浜というらしい。真下ほぼどぶなんだけど、昔いっぱいイカが来たらしい。
今でもイカが捕れるそうな…。


フェンスもイカ柄。わざとイカを可愛くしてないところがいいのかも。(現代に作った観光地だったら無駄に可愛くしたであろう。)


そしてまたも吹きさらしの風に煽られて坂道を登っては下り、帰った。
誰もいない道。まさに台風接近中、みたいな。


ここは内海なので波はほとんど立たないところなのだそうが、それでもざっぷんざっぷんと堤防に波が当たってしぶくぐらい荒れていた。内海でこうなのだから、外海はもっと荒れているのであろう。

ずっと東京にいたら絶対分からない海の感覚。内海はこうだから、もっと遠くへいったらこうであろう、と海を通して外のことを考えることなんて、ここにいなきゃしないことだ。
普段東京で家にいると、目の前しか見えなくてもっと遠くのことなんて考えている暇なんかない。家が狭いので家が汚いと見える程度(笑)で、外の環境に目がいかない(笑)。外の情報などラジオなど電波を通してのみだ。
意識しないと空も自然も見えてこないから、無意識でも海が目に入ってくる環境とは、考えかたも日々の世界の見方も少しづつ違ってくるのかな。
東京でもなんだかんだで天気や海の情報が目の前に入るけれど、生で目に触れるものの影響力って、思っている以上に大きくて、自分の目で海を見てそこから想像するのと、テレビかなんかで「外海は荒れてます」って言われるのも、感じ方が変わる、意識も変わる気がする…。正確であるかどうかは別にして、自分より外のものを想像する力や、人間の大切な感覚が、東京にいたら減っていくのではないだろうか。。

島旅をして眼前に広がる海をばーんと見て、ちょっとだけ自分の失われていた感覚を取り戻したから、そう思った。

宿にもどって、お風呂。宿泊者が自分しかいないからであろう、シャワーのみ使うことになった。湯船も入りたかったな、と思いつつも、とにかくシャワーで体を温めた。

夕飯。期待はしてなかっただけに、豪華でびっくり。


牡蠣!サザエの刺身!サザエの煮物?このほか揚げ物や焼き物があった。食べてみるとぜんぶ手作りらしい。


鍋の中もサザエ−。

サザエは正直苦手なのだが、こうサザエづくしだとお金がもったいないので有難く頂いた。夫の家で食べさせられたものより磯臭くなくて、それほど嫌じゃない。見た目はやはりダメなのだが、それだけ目をつぶれば…。
お酒を頼みたかったけれど、頼むと高いだろうなと我慢していたら、25年ものだという梅酒のロックをサービスで出してくれた。「酒欲しいオーラ」を女将が感じとったのかな(笑)。それもよく浸かっていてすごく美味しかった。梅の甘露煮もデザート代わりに食べる。いいなあ、時間かかったものをさりげなく、惜しみなく提供してくれるって…。
おかずだけでお腹いっぱいだったけれど、ご飯も食べて更にお腹いっぱい。食べている途中はずっと大将がテレビ(時代劇)を見ながらうたた寝し、女将とお話しつつ。自分の身の上を話すのはいちいち面倒なので話したくはないのだが、嘘をいえない性格なので女将に聞かれて全部話した。まあー向こうからしたら、なんだか分からない人を自宅に泊めるのも気味がわるかろう。
まず自分が結婚している女と思われないので、そこで驚かれ、子供がいることで驚かれ、子供を義母家に預けていることで驚かれる。3段階「あらそうなのー!」って言われてそっから話を進める。それがめんどうだが仕方ない。
そして、天気が悪いときにわざわざ島に来たことを女将は残念がって、「こんな台風の時にわざわざ来ちゃって、、じゃあ、お義母さまから島流しにあったものね。」なんてしめくくられてしまった(笑)。まあそんなもんだろうなあ。
外の天気は悪かったけれど、宿の夕ご飯でまったりして、自分の心はずっと穏やかになった。1日前とは大違いだ。

そして部屋でぼんやりして、翌日もきっと船は欠航だろうな…と思って寝た。外の海を眺めると怖い気持ちもあったけれど、ここにいれば安心、と、どこかで守られている気になった。

旅行に出かけてから一ヶ月たってしまったが、まだまだ続く。。

女一人の島旅行、その7(西の島へ移動!の巻き)

September 03 [Wed], 2014, 6:29
前回までのあらすじ:本土へ帰るフェリーが欠航になった。動揺するふじをか。だが、宿の人の提案により、せっかくだからと西ノ島に渡ることにする。携帯の充電をとりあえず満タンにし、宿を後にするのであった。

つづき 8月9日のこと(旅行第3日目)


ここに来た時から、あまり良い雰囲気を感じられなかった宿。人も部屋もサービスも、何が悪いわけではないけれど、とにかく留まりたくはない感じ。台風に伴い、自分の不安定な気分のせいだろうが、来た時期が悪かったのかも、とちょっと残念に思い、宿を出て菱浦港へ行く。


菱浦港の観光案内所の二階には、図書館の本が少しだけ並び、椅子が置いて読書スペースがある。
前日行った時は結構人がいて、近くまで本棚が見にいけなかったけれど、この日の朝は誰もいなかったので本棚を独り占めしてざざっと読めた。西ノ島まで行く内航船が1時間後に来るので暇な時間をつぶすのにはもってこい。ここの図書館にもお世話になったなあ・・・。わずか一泊のことなのに、眠れなかったせいもあって重たく感じた。
そして内航船乗船。西ノ島の別府港へ。内航船は乗って5分程度で着くのが良い。だから時化っても運行するのだろう。私が乗った内航船がその日最終のものであった。11時ごろだったのだけれど。
西ノ島に着くと、意外と雨は降らず、曇っているだけだった。先に手配してもらった宿の場所を聞きに、港に隣接している観光案内所へ。
そして電話して気になっていた観光協会の人に会う。やっぱり北欧系の女性で、しかも外国人的に押しが強く、ぐいぐい話を持ってって親身になってくれる人だった。電話ごしでもすごく親切そうだと思っていたけど、「雨なのでどこを観光したらいいですか?」の質問にも2,3個案を言ってくれたり、電話で何か出来そうなところへ問い合わせをしてくれたり、そこへ行くバスの時間もしっかり調べてくれる。あれよあれよという間に色々決まったりして。
気が合わない人には迷惑がられそうだが、こういう人は優柔不断な一人旅客には本当有難い。というより、当たり前の対応なのかな…。
とりあえずは港から民宿へ行くバスの時間まで余裕があったので、道を教えてもらって港近くの黒木御所まで歩いて行った。(手荷物預かりは100円かかるらしいが、この日は台風価格で特別なしにしてもらった。自分以外今のところだれも客いないし。)


とぼと15分弱、海岸線を歩く。曇り空のなかの漁船風景。風が強いし、どっちかというと「かなり天気が悪い」のだが、どことなく郷愁漂い、こういう風景も嫌いではなかったりして。。

黒木御所跡は、後醍醐天皇が1年間過ごした場所らしい。人が住んだ(かもしれない)場所なんて興味はあまりないのだが、一応行ってみると場所的に素敵なところだったりする。




眺め良し。どこの船が来ても、茂みのなかから分かるような高台。



特に何があるって訳じゃないけど、ここを家にしてたら眺めも良いし素敵だなあと、歴史の思いを馳せるのであった。。

ここに御住まいがあったらしい。確かに敷地は狭い。権力者であれば即こんなとこ出たいって思うだろうけど、私は静かに暮らすには良いようにも思った。。崖下から聞こえる波の音と混じり、ここの自然だけが静かに息づいているよう。隠岐を旅行して思うけど、車の音が聞こえないし、人気も無いせいか、生生しく自然の音ががんがん聞こえてくる。東京の自然でもあるのかなあ。
ここのことを紹介する記念館も隣接していたが、また今度来ようと思ってやめ、そのあとお昼の買いだしへ、近くの商店へ。記念館代を節約しお昼代もお店で食べず、店で買う節約…。最初に島後でタクシー代を奮発しすぎたからなあ…。
商店は、台風に備えての買いだしで、地元の主婦が多かった。何を買っているんだろうとカゴを見ていたら、やはり牛乳や野菜(生)。隠岐は卵と乳製品を生産していないので、先にそれがなくなるから買いこむ人が多い、と2日前に居酒屋で聞いたっけ。
「何買った?」とか、主婦通しの会話を聞きつつ、私は民宿で食べられそうな、お菓子、カップ春雨やらカップご飯を購入。
そしてもう一軒の観光客向けの酒屋で、島根ワイナリー(前回行こうとして行けなかった。)のワインを買っていたら、レジ横にお惣菜パンが売っている。お店の人に聞いたら、これもここ西ノ島の浦郷というところで作っているらしい。浦郷は自分が泊まる民宿があるところ。ついでに美味しそうなのでベーコンねじりパンを買ってみた。

時間になったので、バス乗り場jのある港に戻り、荷物を持って浦郷へ。乗る時も観光協会の方が駆けつけてくれて、「この方浦郷までです!」と、バスの運転手さんに告げてくれた。(ここのバスは運転手に行き先を告げると、そこの前で止まってくれるらしい。)人見知り激しくそんなルールなぞ知らない自分には有難かった。協会の人に別れ際にお礼を言う。
バスに乗ってパンをかじり、缶コーヒーを飲んでわずかなお昼。2日間定食ぽいのばっかりだったから、たまには良いかと。そして浦郷着。

民宿「味好」さんに到着。14時くらいだったけれど、天気が天気なので、早めにチェックインさせてくれた。
おー、ここもなんだか「田舎のおうちの一室」ぽい。箪笥に普通に着物仕舞ってあるし。。雨戸は風が強いからと閉めてある。


カップラーメンを食べることになるから、宿の女将に「ポットかお湯を貸してください」、と言ったら、おちゃでも飲むんですか?なぞと言いながら、ドリップ珈琲4袋と電気湯沸かし器を持ってきてくれた。あとはお茶請けのお菓子がじゃんじゃかと。しかも安い業務用ではなく、お中元とかで貰って使わないような珈琲で、そこも「田舎の家」感が出ていた(笑)。有難く頂いて、少し休憩…。

たくさん書いてまだ3日目…。つづく。

女一人の島旅行、その6 (眠れない夜はいったいなんだったのよ…の巻)

August 30 [Sat], 2014, 4:31
前回までのあらすじ:8日の最終便の高速船がついに欠航になった。翌日本土に帰る予定だったふじをかは、フェリーが欠航になるかも…という不安が頭から離れない。落ち着こうとpodcastのTBSラジオを聴き、時に風雨で雨戸が揺れる音に怯えながら島の一夜をやり通そうとする。深夜から眠れず、始終波の高さと天気図ばかり検索し、その日一日で「時化」という言葉を覚え、波の高さと天気図を30分おきに見すぎ、気分はまるで漁船員?のようであった。

つづき 8月9日のこと(旅行第3日目)

眠れない 頭はまるで 予報士か (昨夜の一句)

宿の朝食の時間になり、「隠岐汽船運行情報メール」がそれまでに来ないので、その日はフェリーはもしかしたら運航かも?なんて思って朝食場所の居間に行ったら、宿の店主が開口一番「今日はどうされますか?」なんて聞いてくる。
「え?フェリーで本土に帰りますが…?」なんて言ったら、「今日のフェリーは全便欠航なんですよ。」という衝撃の情報が…。
「ええええええええええーーー!」動揺隠せず、心のショックを声で体現。
宿の人は「他のお客さんで、西ノ島に渡る方がいるのですが、そうしてみますか?内航船は出るみたいですよ。せっかくですから、渡ってみても。」と提案されるが、欠航のショックでそんな提案なんか聞いていられない。
「まず、食べてから考えます。」なんて、私は食意地の張ったコメントを残し、とりあえず心の整理と、これからの旅の工程を考えてみた。おかげで朝食の写真を撮り忘れた。

まず、隠岐汽船メールが欠航になろうと、朝すぐには届かないことに憤る。。フェリーの最新の情報は島の(聞こえづらい)放送か、隠岐汽船のHPにしかないらしい。メールは9時ぐらいになって一斉送信?それじゃ意味ないだろ!
それと、西ノ島に行く?行かない?…行くなら宿泊手配をなんとかしなくては…ということ。このままこの島に留まってもいいが、きっともっと暗い気分になりそう、という心の流れを予想。風雨がすごいが、ちょっとでも動いたほうがきっと落ち着くかも…なんて思った。
そんなことや、あまりここの朝食美味しくないなあ…って時々思ってもくもく食べていたら、宿の人がまた出てきて、「ここ(民宿)の連泊をキープしておいて、西ノ島の宿泊が取れたら、キャンセルでも構いません。」的な提案を聞いた。ご飯後に、まずは西ノ島に電話で宿泊手配をお願いすることにした。

西ノ島観光協会に電話し、外国人的なまりのある女性が取りついでくれた。本当はこの旅行、西ノ島メインで行く予定だったが、旅行に出発する前日に雨が降って自分のテンションが落ち、急遽2泊泊まるはずだった西の島の旅館をキャンセルしたのだった。(それなら島に渡ること自体をやめろよ、って突っ込みたくなるが、台風が来てフェリーが欠航になるなんて、その時は思ってもいなかったんだもん。)
最初の西ノ島宿泊予約もここの観光協会を通じてのことだった。一度行くのを辞めたのに、やっぱり行くことになるとは…と思い電話。もう人見知りの自分でも色々なとこに電話をかけるのには慣れきっていたので、2度も宿泊手配をしてもらうことに躊躇はない。西ノ島観光協会は外国人の役人であろうが、親切に対応してくれたことを思い出した。

私の宿の希望は「港に近く、食事は朝食のみ。なるべく料金が安いところ」。協会の人が紹介してくれたのは2箇所で、「港に近いホテルで、一泊朝食つき」と、「港から離れているけれど、一泊二食つきの民宿」というところ。どちらもこの条件で値段は同じ。場所をとるか、金額をとるか…、直感で決めなきゃならないが、「(民宿の人が、)『外は台風で危ないし、店も閉まっているから、二食つきの方がいいですよ。』と言っていました。」という親切な言葉を聞き、それならば民宿にしようと思った。お金もそのほうがかからなくて良いし。
民宿の名前「あじよし」ということを確認し、電話を切るとそそくさ出発の準備をし、内航船が来る時間まで宿にいた。一回腹をくくると、それまでの不安は一気に引くのが分かった。

つづく

女一人の島旅行、その5 (隠岐牛だよ、全員集合!〜の巻)

August 27 [Wed], 2014, 9:11
前回までのあらすじ:島後から島前の海士町(中ノ島)に渡ったふじをかは、台風が本州に接近した影響で悪天候に邪魔されつつも、のん気に隠岐神社で島流しにされた後鳥羽天皇に自分を重ねて和歌を試みたり(失敗)、日帰り湯に一番のりできた小さな勝利をかみしめたりと、小心者ながらの観光を楽しむのであった。

8月8日のこと(旅行第2日目)

日帰り湯で一時間過ごし、料金のもとをとった後、その日宿泊する「あざ美荘」へチェックイン。
前日の民宿とは違い、改装された後のような、こぎれいな民宿。町長のご夫人である女将が体が悪そうなので、息子さんが色々しているようだ。顔が会田誠似。顔だけ。
宿は綺麗だけれど、エアコンが1時間200円ほどかかる仕組みになっていた。暑い時期に来なくてよかったと思う。お茶、お湯は自由に使え、ドライヤーも置いてあった。宿にも鍵がかかる。そういうところはしっかりしていた。

風呂上りで雨の中リュックをしょって歩くので疲れたので、酒とつまみを近くの商店で買って、夕飯まで部屋で小休憩。

雨で暗い曇り空を歩いていたら、自分ひとり遠くで取り残されたような気分になり、すこし精神不安定になりそうになっていた。が、エレカシの最近(でもない)シングル3枚ぶんだけをiphoneに入れていたのをずっと流していたら、不思議と元気になった。宮本さんの熱い歌声がしとしと雨の風景に響くよう。
台風が九州で大暴れしている報道をテレビで流しながら、BGMはエレカシ。外は陰鬱な天気の島の民家の路地。温泉にほだされた自分。全くレアな状況?
それでもテレビの映像を見すぎて、もしかしたら後ろの山が、大雨で土砂災害起こすのでは…?なんて不安になってくる。商店でかった発泡酒が変な酒すぎて、逆に疲れてしまい、なんだか夕飯を食べる気分にもならなかった。
夕方に菱浦を出発する高速船も、時化で欠航になったとメールが。その情報を、登録して初めてきた「隠岐汽船運行状況お知らせメール」で知った。明日本土に帰り、そのあと松江と大阪を回る予定だが、もしかしたら明日のフェリーも欠航か…?そしたら向こうのホテルのキャンセル代は…?と頭の中でぐるぐる考える。

しかし、来てしまったからには仕方ない、、楽しむか!と夕飯に予定していた「隠岐牛店」に、営業しているかどうかの確認の電話をしてみる。旅行してから一度も肉を食べていないし、お昼はこの店に団体がいて入れなかったから、絶対夜は行きたかったのだ。
「団体はいなくて、普通営業をしている」という確認が取れたので、早速歩いて行った。せっかくだし、疲れて行かなかったら、後で後悔をきっとするだろう。肉が待っている、と思うと旅行中だけ食いしん坊な私は、また元気を取り戻した。
宿を出るとき、宿の食事を用紙してある居間がちらっと見えた。鍋料理があるらしい。宿の一人用の鍋(なんていうのか分からないけど)、があまり好きでないから、ここでも宿の夕食にせず、その時は外食にしてよかったと思った。(本当は逆なのだと後で気づかされるのだが。)


そして隠岐牛!一番安い豚もも(だったかな?)!それと地元の豆腐の冷奴と、冷酒の隠岐誉を頼んだ。(写真はお茶だが、肉を食べていたら酒がやっぱり欲しくなったので我慢できずに注文。)
お店は自分ともう一組の客しかいなかったが、コンロのタイミングなど、なぜかお店の人の手際が悪かった(苦笑)。ま、感じは悪くなかったから、あまり気にせず…。
たれに普通の醤油と関西風の醤油、わさびとにんにく、豆板醤などいろいろ用意してあって、焼いて全部一枚一枚それぞれ食べてみた。美味しい!肉があまり縮まない!(笑)。わさびもいいけど、にんにくや豆板醤も美味しかった。値段に魅せられているせいもあるが、貴重な肉を食べて、島の酒を飲んでいるなあーっていう観光気分で、気持ちよい。冷酒も焼肉に合うんだな、と知った。豆腐も味が濃く、焼肉の箸休めにもってこいだった。
一人で好きに焼き、誰とも喋らずの、人生初の一人焼肉。美味しいってこういうことなんだな、と超贅沢な肉を食べてそう思った。この島にきてよかった!とその時初めて思った。
店に来る前に食べてきたので、外食も安く済み(これも作戦。)、ちょうど2千円。
浮かれてふらふらしながら雨のなか散歩し、宿に戻る。

戻る途中に気になったもの

橋の看板?ひらめがかわいい。「かがみうら大橋」はそれほど古くなさそうだ。

誰か雨のなか座っている!って思ったら、小泉八雲とその妻の銅像であった。確かにここからの眺めはいいのだろうな、晴れたら。

漁船たち。酔っ払っているので水平が曲がってる。島に来て写真を撮るのはいいが、海辺が多いので水平が狂っているかどうかが一目瞭然のものばかりになった。没多し。

そして宿でもまた風呂に入り、さっさと寝た。テレビも台風ばかりだし、チャンネルが少ないので見るものもない。
海士町専用チャンネルがあったが、「ゴミの日のお知らせ」やら、お祭りの様子やら、本当に住んでないと利用できない情報ばかりだった。

そして疲れているはずなのに夜中2,3時ごろに目が覚め、それから眠れなくなる。風が強くて戸ががたがた鳴って、なんだか不安に…。
「安住紳一郎の日曜天国」のポッドキャスト版を聞き、不眠の根っこの不安を取り除こうとしたが、まったく朝まで寝られず。エンドレスで過去の二チテンを流しまくり(途中で強啓さんの川柳のコーナーも)、頭の中は台風の不安とラジオの声でいっぱい。そんな海士町の一夜であった。

つづく

女一人の島旅行、その4 (島後から島前へ〜の巻)

August 22 [Fri], 2014, 11:35
前回までのあらすじ:「なだぎや」に着いたふじをかは、初めての民宿宿泊にとまどいをおぼえつつも、港の周りをのんびりぶらぶらし、生来の人見知り全開性格も、島の暖かさに触れ次第に緩めていくのであった…。

つづき
翌朝8日は朝から雨。「それでも明後日までは、台風はもつ!」ということを信じて、朝ごはんを食べる。8時に次の島へ行くフェリーが出発するので、朝7時に朝食にしてもらった。

これにお味噌汁と、イカの塩辛がついていた。
どこかに泊まって、宿のごはんを食べる、ということ自体久しぶりだったので、おかずの多さにちょっと驚いた。保存食をちょろっと出しただけかもしれないが、ひとつひとついちいち小皿に乗っている食べ物の姿を見るだけで豪華に見え、なんだか有難く思える。子供がいたら自分のためには(洗物が増えるから)絶対しないので、いろいろかみしめつつ食べた。なんでも美味しい。食べながら台所で片付けをしている女将さんとあれこれ話をして、朝からまったり。ここの女将さんはすごく優しい。何がってよくわからないけれど、うるさくなくて、どこか物腰が上品に見えた。なんだか親戚の家に遊びに来たみたいなシチュエーションだなあ。

一泊だったけれど、いろいろ名残惜しくなりながら、港へ出発。宿から港はすごく近いけれど、雨がかなり降っていたので傘を借りた。「港の入り口にたてかけておいてください。あとで取りに行きます。」と、女将さんに言われたけれど、取りにいけたのかな?

そして初フェリー。

フェリーから見える鬼太郎たちも、雨でなんだか悲しそう…。
フェリーの2等席が、ただのじゅうたんで雑魚寝するタイプとは知らず、いきなり寝ているおじさんがあちこちいて、すごくびっくりした。しかも団体も2等席で、ちょううるさい。こんなんで1時間半もいるのかよ、と正直すぐに降りたい気分だったが、なんとか我慢。雨で船も揺れて酔いそうにもなってあわてて酔い止めを飲んだ。私もおじさんと同じく雑魚寝。腰が痛いから座ってられないし。

そして次の宿泊地、海士町の菱浦港へ到着。
その時はなんとも思わなかったけれど、皆そのときは台風の影響を考えて本土にめざすお客さんが多かったんだよね。ここで降りるのは自分と地元ぽい人、あと団体さんだけだった。
ただの雨だし、と思って、ここでの展望台や海は諦めて、観光協会にまた荷物を預け、バスで「隠岐神社」へお参りに行くことした。

何も調べていなかったが、後鳥羽天皇を祭っており、見た目といい広さといい、さすが皇族、という神社。雨が降ってより荘厳な雰囲気をかもし出していた。
こまいぬ。



なんだかこれも立派。
自分か、先ほどの団体客しかいないし、団体客もすぐにいなくなったので、一人でゆっくり散策。ほんと庭って感じで立派なんだよなあ。

かわいいお花だなあ、と名前も知らずに見ていた「トウテイラン」。調べたら絶滅危惧種だったらしい。こんな草花がじゃんじゃか植えられているとは、さすが皇族…。。

お参りして、お土産にお守り購入。海士町の花の絵が描いてあるシリーズのなかで、やっぱり菊を選ぶ。

どこにでもあるかなあ…。裏に隠岐神社って書いてあるからいいか…!皇室のシンボルである菊の紋章を愛用しだしたのも後鳥羽天皇だったらしい。お守りは紫外線に反応して色が変わると書いてあったけど、お守りってそんなに外にさらしていいの…?!

他に後鳥羽上皇がお住まいであったお寺の跡地や、御火葬塚などもめぐる。ゆくところゆくところに後鳥羽天皇の和歌の石碑が建ち、とても切なーい気持ちになった。もっとも「島流しにされた」というキーワードが切なすぎる…!雨の中ぽつんと自分がそこにいるのも、なんだか島流しにされたような気分になり、感情にまかせ自分も和歌を詠もうとしたが語彙がなさすぎて無駄な努力に終わる(爆)。

その後は近くの海士町の図書室にて休憩。図書室は中央公民館の中の一室で、本も少ないけれど新刊が揃っており、本が手に取りやすい配置をしていて居心地の良い図書館だった。建物も新しい。

ここで50円カンパ制のアイス珈琲を買い、休憩がてら本を読んだりしてくつろぐ。図書館でお茶スペースがあるのは東京でやってもいいな、と思った。奥の部屋では赤ちゃん連れの親子のためのワークショップをしているようで、いろいろ懐かしかった。
その後、バスの時間まで資料館まで行ってもよかったが、お金の心配で断念。島にはあちこち資料館があるがひとつも入らなかった。今ではひとつでも入っておけばよかったなあ、と後で調べてからち後悔…。次回はいくぞ!

そして港に戻り、お昼を食べに「レストラン 船渡来流亭」へ。
本当は隠岐牛の店に行きたかったのだけれど、お昼は団体客の予約で入れないとのこと。(くっそ!)
気を取り直して「アジフライ、白いか耳米粉唐揚げ、寒シマメ肝醤油漬けミニ丼」がセットになった「コロニー定食」を注文。一人客だとお昼時混んでいても、すぐに入れて注文できるのがいいな。

フライ、揚げ物、ひさしぶりだー。さくさくしてて美味しく、どっちかというとミニ丼は味が濃くてちょっと微妙だった。妙に硬く感じたのはやっぱ解凍品だからかな…。新鮮だったらごめんなさい。

たくさん食べて幸せになったところで、宿のチェックインの時間まで、暇つぶしにホテルの日帰り湯に行くことにした。
日帰り湯の時間までも1時間ほど空いていたので、それまでお土産を買ったり、本を読んだり。
義母や夫へのお土産にサザエを買って境港へ送る。私が出かける前に義母と義父が、「隠岐からサザエを送ってもらおうかどうか」を話し合っているのが聞こえたが、結局頼まれなかったのでこの際送った。ちょっと嫌味になるのだろうか…。他にも大好きなふくぎ茶を実家の土産用に、隠岐の青豆黄粉やこじょうゆ花というレアなものも自分用に買った。
本は観光協会の2階が読書スペースになっていくつか本がならんでいる。そこで「酒のほそ道」という漫画を読んだ。漫画って最近ほとんど読まないから新鮮!酒のみの薀蓄にいろいろ同感。

その後、雨の中ひいこら坂を上って、マリンポートホテル海士の温泉を利用した。

宿泊者よりも早くいっちばーん!外の岩場にカニがにょこにょこ歩いていた。
時間をつぶそうと、何度も入っては出たりして1時間湯にほだされまくった。本当はいろいろ緊張し、あちこち歩いて疲れていたのが温泉につかってから分かった。

つづく

女一人の島旅行、その3 (宿でカルチャアショック、の巻)

August 21 [Thu], 2014, 10:56
前回までのあらすじ:島後の西郷港に着いたふじをかは、タクシーのおじさんに勘違いされながらも、展望台や海の眺めを楽しむのであった。

※本文とは関係ありませんが、昨日書いた文章を後で読み返したら吐きそうになるくらいひどかったので、一部書き直しました。大したことは書いていませんが、やはり読み直しは必要ですね。。

つづき↓
港に戻り、宿にチェックインできる時間になったので、荷物を抱えて観光協会づてで予約した「なだぎや」という旅館に行った。出発する前日に予約したので下調べなどしていなかったが、行ってみたら思ったとおり「なんだこれ?!」という驚き連続の旅館。ここは旅館というより民宿に近い、とタクシーのおじさんに聞いてはいたが…。
入ってみると、ちょっとお年を召した女将に上の部屋に通され、狭い階段を上って部屋の環境ちらちら見て色々圧倒される。ちょっとしてから、女将がまたよろよろとお茶とお菓子を持ってきてくれた。



乙、だー。
外は河かと思いきやどぶ…。においがひどいので窓を閉めてエアコンをつけるしかなかった。部屋の名前は東向きに窓があるから「光の間」と書いてある…。テレビの下には前の客の忘れ物か、漫画ゴラクがおいてある。

あー旅館のたたずまいといい、女将の感じといい、眺めといい、本当なにかの漫画か小説みたいな世界。居心地が悪いとか良いという次元の話でなく、一泊目にして「遠くに来た」感満々でそれどころじゃない。押入れかと思った戸は、廊下に出る戸で、オープンな部屋作りにまた圧倒。布団は別部屋から女将が持ってくるものだった。外のトイレはもちろんボットンで、ペダル式。
ここの旅館は上の階に部屋が4つ。下は食事する居間とキッチン、お風呂、宿の人が使う部屋があった。「釣り船1時間○円」、という張り紙があったので、ここは釣り客が主に使うのかな…。タクシーのおじさんが言うとおり、民宿といったほうが近い。山梨で旅館をしている田舎のおばあちゃん家を思い出した。

色々ショックを受けつつ、ちょっと休んで夕食は別のところで食べようと、外出した。別のホテルで経営している居酒屋へ散歩がてらふらふら…。








看板の文字が可愛いのでなんとなく撮影。今では見られない建築物だなあ…と写真を撮りまくる。島にはコンビニなどのチェーン店がないので、ほんと昔の日本にいるようだった。
橋を渡ると、釣り船が何艘も薄い夕日に照らされ、レトロで雑多な民家が横に並んで見えてくる。時々、孫を連れたおじいさんおばあさんが、家から出て庭に座って涼んでいる姿も見える。いいなあ。橋から見える夕方の光景は、一日の終わりの安堵に満ちた島の生活の姿を、いいところだけ切り込んで見せてくれているようであった。
まどろみつつ、途中で神社に寄り、ちょっとお参りして店へ。

夕食はアイランドホテルしまじ内の「魚鍋菜(さかな)」という居酒屋さんにした。
後から知るのだが、隠岐にはあまり良い店というのは無いらしい…。観光者は皆、宿の食事にし、住居者は店には行かないものだそう。こんなこと書いちゃ失礼なのだろうが、ネット検索してほとんど店の情報が出なかったのは、そういうことなんだろう。
私もそれほど期待していなかったけれど、どこの店も意外と美味しかったように思う。子なしで居酒屋に行くなんてことも、この旅行でしか絶対いけないから、「一人で食事できること」だけでもテンションが上がっている。一人でお店に行くだけで幸せなのだ。


注文したのは刺身盛り合わせと、いそっこという海藻焼酎の水割りと、お通しのわかめのあえもの。
私が入った時にはお客はまだ自分しかおらず、一人客なのでカウンターに通された。いきなり店主と面を向かわせているのも微妙だなあと思ったが、店主のおじさんは気さくに話かけてくれた。おじさんのバーみたいで、本来居酒屋ってこういうもんだったかな、と思う。一人で食べて飲んで、カウンターで適当に話して、一人旅っていいなあ…と浮かれた。初めて飲んだいそっこ、すごい美味しかった。お土産リストに入れる。

途中、店で点いているテレビに、にわかに天気予報が流れた。おじさんはそれを見て台風は明後日までなら大丈夫かなーと言う。さっきのタクシーのおじさんも明後日までなら大丈夫、と言っていたから、私はそれを聞いて自分の予定通り、「明後日帰ればいいかー」なんて安心していた。しかし、素人の判断。優柔不断な私は島の人が言うからと、あまり天気予報に頼らず、(基本、天気予報ってあてにならないと思っているほうなので)人の話しを信じきっていた。…これが後々苦労することになるのだが…。


そうとも知らず、私は〆に「もずくがゆ」を食べてお勘定し、幸せな気持ちで宿に戻った。

夜は部屋の常夜灯が点かず、何度もガタガタと風で窓が揺れる音を聞いては不安になる夜であったが、断続的には寝られた。

女一人の島旅行、その2 

August 20 [Wed], 2014, 12:01
前回までのあらすじ:台風接近にも関わらず、日にちがずらせない一人旅に出発。菓子パンを食べてのんきに高速船レインボーに乗るふじをかだった…。

つづき

高速船レインボーに1時間ほど乗っていたら、「クジラが泳いでいるかもしれないから、それを避けて急旋回するかもしれません。」というような内容のアナウンスが入った。
久しぶりの船に乗り、若干船酔い気味になっていたので、「急旋回ってどんなだよ…!」と、勝手に想像する。一瞬、映画のゴジラが、海からざばーっと浮かび上がって船がひっくり返される場面が急に頭をよぎり、着くまでの間は不安でいっぱいになる。船酔いって変な想像しか浮かばないものなのか…。
とりあえず旅行の予定を立てて気を紛らし、ついに西郷港到着。ほっとする私。

乗っていたレインボーはこんな船でした。観光で来る人が少ないのか、だれも写真に撮っていなくて恥ずかしかった…。ただの船だもんね、、。

観光案内所に荷物を預け、手配してもらった旅館の場所も聞いたところで、タクシーで最初に行きたかった「白島展望台」へ。
片道五千円もかかるので、タクシーのおじさんに「え?!」と、二度聞きされ、「その後どうやってここに戻ってくるのか」も聞かれた。私は「帰りは展望台から歩いて海岸に行き、バスが来るまでは散歩して、バスが来たらバスで帰ります。」と告げると、なぜかおじさんは、展望台の後海岸までも連れていきます、と宣言。
なんか強引。その分料金取られたらやだなー、おっさんと展望台上がりたくないなー、一人で行きたいなー、とか頭の中ではぶつぶつ思いながらも、おっさんと「私がどこから来たか、とかどこを観光しようとしているか」など、運転中にのんびり世間話。それで「有名な杉の木が見たかったんですよー」と言ったら、ちょうど展望台までの道のりで「かぶら杉」を通るので、気を利かせておじさんがタクシーを止めて見せてくれた。



樹齢600年なぜか一本の木が枝分かれしてして、まっすぐ伸びている。写真だと分かりにくいけど、そこだけ荘厳なな眺め。雨がこの地方だけ(港は降ってなかったけど、山間部だけは振りやすいらしい。)降っていたので、雨の雫が枝に合間からぽたぽた落ちる。そのかすかな音が樹木が雨水を吸って深く呼吸しているように聞こえ、ますます600年の威厳に満ちているようだった。雨に濡れる樹木を見ると、なんか落ち着く…と思うのは私だけか。
後で読んだ「美味しんぼ」の島根編にも、表紙絵でこの木が登場していた。わかっていたら山岡と同じポーズで写真撮ってもらったんだけどなあ。

その後ぐんぐん山を登って、白島展望台へ。隠岐の最北端にある灯台があるので、隠れ灯台好きとして(隠れる必要もないだろうが)そこに決めた。
予想どおり、タクシーは駐車場に止まり、おじさんと展望台まで歩く。…なんだか私が身を投げるとでも思われているのでは…?なんてまたウザイ予想をしてしまう。

展望台までの山道はさわやかで、この時期なのにあじさいが満開。とんぼがぶんぶん飛んでいた。今まで見た赤いトンボと違って、羽も胴も全体的に黒めのトンボだった。

展望台からの眺め。

霧がかかってよく先は見えないけれど、ガイドブックにも載っていない写真が撮れて貴重な写真が撮れたぜ…!と思うことにした(笑)。晴れてる山よりも、曇っている方が涼しいし。
「これ一人だったら良かったのにな」と、思いながらおじさんと話して壮大な眺めを見ていた。灯台に行きたいと言ったが、上れないので却下される。まあ、おじさんと一緒だといろいろ解説もしてくれたので、いいか。

その後、中村海水浴場というところまで、タクシーで走らせてくれた。展望台までの金額は5500円ほどいっていたので、もう払えませんと思い切って言ったら、すでに料金メーターを切ってくれていて、料金は展望台までの料金で済んだ。実際展望台からバス停のある海岸までは距離が結構あったので、乗せてもらって正解。やはり地元の人の声に頼るべきである。おじさんナイス!
海岸で止めてもらい、降りる時に「海でバスが来るまでぼーっと、ゆーっくりしてなさいよ。」とおじさんに言われ、ますます「私が身を投げるとでも思っていたのか」予想は自分の中で確信に近づいていた。。ただ展望台に上るのが好きなだけなんだけどなあ。

そして海岸に降り、観光協会で知った海の家で自転車が借りられるとの情報から、海の家のおじさんに声をかけた。かかるはずの料金はなぜか0円。いろいろ得する悪天候島旅。私は上機嫌で自転車にまたがった。

中高生が無邪気に遊ぶ海岸線を経て、民家が並ぶ道を過ぎ、「鎧岩」とかかれた観光用の看板を発見。迷わずそこに行ってみると山になっていて、砂利の坂道。時間があるから自転車を降りてひいこら上ってみた。

鎧岩まで続く道は途中土砂で埋まり、そこから進めなくなったけれど、ちょっと上ったら海岸線がきれいに見えるプチ展望台があって、なかなか眺めが良かった。海に下りると蒸すが、少し標高が高くなるとすぐに湿気がなくなる。そしてまたトンボの大群が…。ほんとさわやかで気持ちいの良い場所。

山に登っていた間にすごく良い香りのする木があったり、道に真っ赤なカニが歩いていたり、一人で静かに歩いていると小さなところで東京にはない自然を発見できる。日々自分が感じるところの器官は、ある一辺倒のものしか感じないように慣れてしまったのか、ここで静かに注意深くしていると、日々使っている五感以外の別の感覚が働いているような気がした。嗅覚視覚以外のなにか…(霊とかそういうんじゃなく)。
一回山を降りて、たんぼのあぜ道を走ったり、廃れた観光地の為に草を掻き分けて進んでみたりと、無駄なようでいて、なかなか日常ではできない贅沢な時間を過ごす。





水木茂像があり、ここだけ観光地ぽかった。誰も居ない学校の校庭にぽつーんあるんだけどね。。

そうして1時間半自転車で散歩し、海に入った子供達と同じように商店でもなかアイスを買って、バスに乗って港へ帰った。バスも観光者はゼロ。身軽な格好していたせいか、自分まで地元の人に思われて「こんにちは」と、挨拶された。

つづく

女一人の島旅行、その1

August 19 [Tue], 2014, 15:33
今月7日から12日まで、主に島根を旅行した。

子供を鳥取の義父母に預け、夫は東京で仕事、私は一年に一度の1週間旅行。
行く前に予定を立て、ものすごい速度で宿やら観光地を調べて決めて予約した。
隠岐に3泊、松江に1泊、大阪に2泊であちこち回る弾丸旅行。去年も旅行をし、行きそびれたところが主だった。

だが、私が旅行する日程ピンポイントで、日本海側の天気が悪い、という思ってもいない状況に…。おまけに大型台風が近づいてくるとのこと。
他の観光客だったら日程を変えるのだろうが、私の場合は「義父母に子供を預けられる日」しか外に出られない。天気が悪かろうと、義母に「せっかくだから行ってきたらー?」と言われ、もしかしたら孫と義父母だけの時間を奪うことになりかねない、という配慮(なのか何なのか)もあって、1泊はキャンセルして、翌日7日には天気が悪くとも出発することにした。
とりあえずは高速船で隠岐の西郷港(島後)を目指す。費用が安いほうのフェリーで3時間揺られてもよかったのだが、1泊分はもう時間を無駄にしてしまったので、金より時間をとって、片道6千円もかかる高速船で1時間半走っていった。
ちょうどお見送りしてくれた娘と義母から逃げるように…(笑)。


実は日本本土から離れること自体久しぶり。島で宿泊なんて初めて。都会育ち人間には何が起こるか全く予想だにせず、先を読もうとしない私の無謀な旅が始まるのであった。。

高速船はお昼前に出発して、ちょうどお昼時にも乗っている時間帯だったので、船でお昼。

売店で売っていたなつかしのブドーパン。連日食べ過ぎていたから、ちょうどこれくらいでよかった。
中はもそもそしたミルクパンに、レーズンと生クリーム(らしきもの)が入っていた。なつかしい味で、給食を思い出した。中身は生のブドーではないけれど、このパッケージが可愛くて、おもわず写真。このパッケージはトートバッグにしてもいい感じのデザイン。

まだ旅のことは続きます。
(フェリーの絵文字をしようとしたが、飛行機や車があってフェリーの絵文字がなかった…。)

巨峰

August 18 [Mon], 2014, 21:00

昨日アパートの大家さんから、巨峰を頂いた。
袋に入って、一房でも大きい実がたわわになっていて袋から取り出すのも大変なくらいの立派なやつ。
さっそく葡萄大好きな娘に朝剥いて出してあげる。基本自分の果物は後回しで、娘に先にあげてあまり自分が食べることもないのだが、今朝は食欲もあまりないので、味見も兼ねて食べてみた。
おいしい。すっごく!!!


巨峰なんてそんなに美味しいものではないと思ったし、葡萄特有の渋さが苦手だったが、これがいままでの人生で食べたどの果物よりも美味しく感じた。好きな果物はこれといってないけど、「大家さんから頂いた巨峰です」って胸を張って言えるくらい、只今人生でベスト1に入っちゃうくらいの食べもの。


なんでこんなに美味しく感じるか、巨峰そのものが美味しいのは間違いないが、最近の人付き合いのしがらみから、ようやくとき離れたこともあるかもしれない。付き合いで食べたものなんて、それが大層立派なものであっても、私は付き合ってくれている方に申し訳ないが忘れている…。
すみません、やっぱり私は一人で食べている方が幸せです。緊張している中での食事は実は味わっていられません。わたしにとっては、やっぱり美味しいものは気分です。。




そんな事を思いながら巨峰を貪った朝であった。


娘も当然美味しかったらしく「もっと、もっと」と言ったが、なんとかごまかした。
たぶん私がほぼ食い尽くすでしょう。
あ、でも娘と美味しいものを分かち合うのもいいかな、なんて。そんなの久しぶりだし。


こんな美味しい巨峰を恵んでくれた大家さんに感謝。

5年ぶりの御挨拶。

August 18 [Mon], 2014, 15:14
こんにちは。なんと5年ぶりにヤプログのほうが復活です。

その間に独身であった私は結婚妊娠出産(正しくは妊娠結婚出産)し、ブログを始めたあのころからは360度の3回点半くらいまるで変わった生活をするようになりました。
仕事も早寝早起きも体重も(!)かなり変わりました。

基本面倒くさがりで適当大雑把な性格と酒好きなところは変わっていません。
いつまたタイムカプセル的に放置してしまうか分かりませんが、またも末永くよろしく御願いします。

なお姉妹(というか親子?)ブログに娘のことばかり書いているので、そちらもよろしければ…。
「ちびもとたま記」
娘ブログは外向きで書いていますので、ずいぶん自分を抑えて口数少ないものにしています。娘が主役なので。

こちらのブログは個人で、なんとなく内向きに書こうと思います。なんとか日々自分が流されずに、文章にてなにかを引き止めるために書いているので、読んでいる方々はよく分からないかもしれません。(こう書くとちょっと病的な人のようだ。。)SNSでないので、なるべくは分かりやすくしようとなんとか試みます。

よろしく御願いします。
P R
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:富士丘苑子
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:1982年6月30日
  • アイコン画像 血液型:O型
  • アイコン画像 現住所:東京都
  • アイコン画像 趣味:
    ・お酒-妊娠して3年くらいやめましたが、断乳を期に復活。もっぱら安いワインか焼酎。
    ・カラオケ-主にヒトカラ。人に聞かせられないくらい歌を歌うのはすごい好き。
    ・ラジオ-TBSラジオをなんとなく。…↑この3つの趣味、すごい中年ぽい(笑)。
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