失くした鍵を、手にいれて。 

March 26 [Sun], 2006, 22:12

「あ、カギがない」

アパートへ戻ってきて初めて気が付いた。いつ、落としたんだろう。一番最後に鍵を見た記憶は今朝。家を出る間際に鍵の事を思い出して、慌てて右のポケットに突っ込んで外へ出た。その時に入れたつもりで実は床に落ちていたとか?いや、それはないだろう。その後ドアの鍵をこの手で閉めたのは間違いないようだし、その時も同じように右ポケットに入れた事も覚えていた。しかしその後は仕事で手一杯で、上着も椅子に掛けたまま部屋を空けたり色々していたから、いつでもなくなる可能性はあった。とすると、誰かに盗られたのだろか?

…しかし、盗る意味なんかねぇしなぁ。

熟考してみても、こんなボロアパートの一室に泥棒が入るような値打ちは一つもなかった。ならば、誰が盗ったわけでもない。自分で落とした?・・その可能性は大だ。よく人からは呑気だとかマイペースだとか言われていて自分ではそれを否定していたが、それは正しいのかも知れない。

自分で落とした、と自覚すると情けなくなる。ドアの前はほぼ吹きさらしの6階で、薄くなって見えなくなっている表札の前で心細げに突っ立っている男というのは明らかに切ない。どうにかしたいのは山々だったが、ベランダをよじ登れるほど、もう心も少年ではなかった。吐く息は白い。寒いという証拠だ。誰かが偶然鍵を拾ったんだと言って脇手にある階段から現れやしないかと願いだすともう末期だ。ちらちら階段を見るが、当然人が現れるような気配は微塵も無い。そろそろ夜中だろうし、当たり前だろう。ここで行動するなら、近くの交番へ向かうことだ。暖かいコーヒーでも淹れて貰って、理由を長々と話しながら居座らせてもらおうか。

目の前にある我が家から心を離して、階段へ向かった。近くの交番は近くといっても歩けば結構な距離だった筈だ。寒い中、電源の切れたケータイを恨めしく思った。

カツーンカツーン

自分の足音が階段中に響き渡り、反響してうるさい。近所迷惑になっていないだろうか。

カツーンカツーン カツンカツン

ふと、自分の足音以外に音がしているような気がして、立ち止まった。耳を澄ませる。

カツンカツン・・カツン

やはり、そうだ。誰かが下から上ってきていた。



少し、話をしよう。 

March 24 [Fri], 2006, 0:10
そういった自分の口は、まるで他人のモノのように勝手に動いていた。気付いた時にはもう後戻りは出来なくて、振り返る余裕すら無かった。

「うん、いいよ?」

何も解かっていない彼女は、嬉しそうにそう答えて僕の隣に並び、歩き出す。
僕は、何も考えずに歩こうとした。いつものように、だ。隣で歩いているのが自然だったあの頃のように、会話が無いことが自然なように、振舞おうとした。でもそうしようと意識すればするほど無理だった。汗ばんできた手は、繋がないままで。不思議そうな視線を感じて彼女の顔を見ることも出来なかった。それは罪悪感がそうさせるのだろうか。それとも、違う何かか。もう、考えることすら億劫で怖かった。

「座る?」
「あ、ああ」

いつも話していた公園にたどり着き、同じタイミングでいつものベンチに腰掛ける。
彼女は髪が風で靡いている事を気にしていて、いつ切り出そうかと戸惑っている僕の事など全く気付いてなどいなかった。それに悲しみを感じる心を恥じた。彼女が何も解かっていないのは当たり前なのだ。何故なら僕はこのことをずっとずっと何年も前から隠してきた。

今、言わずにいたら。
きっとこのままで一生、幸せでいられる。
ちらっと頭を掠めた甘い誘惑。

「一生」って何なのか?

確かな答えを持って産まれた疑問がそれを打ち消した。
一生、幸せでいられたら。

そんなの、星に願っても届かない。

いつまでもいつまでもキミの背中を見ていたい 

January 22 [Sun], 2006, 22:57
普段から少し気になっていた。
彼女がふと、何かに振り返るとき。ふと、首をかしげるとき。
その動作に揺れる細い黒髪が、余りに繊細ではかなげで。
白い肌に薄い影を引くそれは本当に一瞬間だけ。
それなのに、俺はそればかり印象に残っていて。

初めてであったときもそうであった事を、俺は思い出した。

あれは休日の朝。まだあたりが暗く、道の電灯がまだ薄く光っていた。
散歩をしていた俺は、偶然彼女を見つけてしまっていた。
頭を垂れていた彼女は、俺が近づくとその顔を上げた。
整った顔は、黒瞳なのにどこか異人っぽい雰囲気で、綺麗だった。
その透き通るような肌に、陰影を付けていたのは流れる黒髪で、
まさに陶芸品のような美しさを想った。
触れてしまえば壊れるのではないか、と。
人間なのか、と聞きたくなって開きかけた口を慌てて噤んで、
俺は暫くその瞳の前で動けなかった。

***************

藤原基央さんが「俺」で、ヒロインとの出会いの冒頭あたり?
をぱぱーっと妄想して書いてみた。
今回から日記からほぼネタ帳にしちゃうことになったんで、
適当に思いついた小ネタとか小話を書いてってくつもりです。

悲しいときは目の前で大声だして泣いてよ 

January 15 [Sun], 2006, 0:44
昨日の深夜。突如開かれた「ザ・肝試し大会」に参加したら、案の定、死ぬほど怖かった何故?あれは本当に役者さんがやっているのだろうか?いやいや信じられん。どう見ても怖いでしょ。あれはしか2本も見てしまった。。最後にお笑いのDVDを見て笑ったけどね、あんなのあんま効果は期待できないしね。恐らく2週間はトイレに入れまい(いや、不可能か)

やることがたくさんある気がする。
でも、なんとなくやる気はしない。いやいや、やる気はあるんだけど。多分。でも実行しようとはあまり思えない。なんでだろ・・・全然、まだ時間はあるって思ってるんだよね。心の中で。でもほんとは多分ないんだよね。で、宿題みたいにほんとに前になって焦って中途半端に終わらせるんだよね。それもいいっちゃいいかもって思うけど受験とか、色々・・・焦るべきなのはわかってて、でもムリで。っていうのは、結構辛いもんだなって何となく思ったりした(何)

海の底で息をしている水 

January 12 [Thu], 2006, 18:08
YUKIはいい。あんな高くて綺麗な声で耳元で(イヤホン使用)歌われちゃ適わんたまらん(オヤジか)うぉっおッ!?今立ち上がったら急に肺が痛くなった・・・私はこれを肺胞が潰れたのだと思ってるけど、友達とかに「あー今肺胞潰れたわー」と言うと「ありえんありえん」と笑顔で否定されました。。ほんとだよッ!

ロッキング・オン・ジャパンの一月号読んでたら、バンプの藤原さんの幼き日々がつらつら書かれててよかったなぁ。うん。あれだな、すっごい冷めてたんだ子供ながらにっていう(笑)あんま雑誌とか買わない方だけど買ってよかったよかった

今日は暖かいほうだったらしい。
ほんとかい?結構寒かったよオネエさん。
でもって明日から雨だとか。
通学が辛いなぁ・・・

初ブログ!心境悪し 

January 11 [Wed], 2006, 23:39
ブログ創ったの初めてだったりね。するから。
結構何が何だかわかんねぇ・・・まぁいいや(笑)
日記感覚でいいよね?(誰に聞いてんだ)

今ウチの猫さんが私の足の上でだらーっと、
溶けそうな位な勢いで寝てます。可愛いんだよほんとに。
また使い方解ってきたら写真でも載せよう。
まぁ。誰が見るわけでもないけどさ(笑)

タイトルに「心境悪い」って書いてあるけど、
ようは喧嘩したんよ。嫌やなあもー


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