大航海 

2006年08月30日(水) 21時02分
 強がったあなたの瞳。その奥には涙が見える。
 素直になって。いつでも抱きしめてあげるから。
 
 あなたが冬の風に身を刻まれたなら
 私が癒してあげよう。その傷を。
 
 いつしかネオンは消えて、暗闇があなたを襲ったなら
 私は真夜中の光、星になろう。あなたの道を照らすから。

 そしてあなたは黄金の海原へ船を出す。銀の帆をひろげ。
 船が進まないなら私は波になろう。あなたを夢の大陸に連れて行こう。

 旅に出よう、希望を探しに。

Khaos 

2006年08月29日(火) 19時31分
 どうしてそんなに急いでるの?  まるでなにかに追われてるよう。
 そうさぼくは追われてる。 孤独と静寂の闇の中。
 最終列車の汽笛を聞いて 薬と眠りに溺れそう。
 どうしてそんなに孤独なの? まるで身を刻む兵士のよう。
 そうさぼくは身を刻む 痛みで孤独を忘れるため。
 高層ビル街の人ごみと 聖者と麻薬のカオスの中。
 
 ぼくはジャンキー。 いつもなにかを恐れている。なにが怖いのかはわからない。
 ぼくの友達はサイレント。 奴は優しくぼくを包み、闇のかなたへ連れて行く。
 
 どうしてそんなに強がるの? 真っ赤に腫れた目と食いしばった歯。
 そうさぼくには愛がない。 声を殺して泣きじゃくる夜。
 冷え切った体と冷え切った心 いつしかぼくはぼくを殺す。
 どうしてそんなに死に急ぐの? スピードボールを買い占めて。
 気づいたときには袋は空。
 どうして私の愛に気づかないの? あなたの孤独はあなたの描いたもの。
 それでももう、手遅れね。
 目をえぐり、鼓膜を破ったあなたにはもうなにもわからない。
 
 さよなら、さよなら。ぼくには愛がない。少女の声は聞こえない。
 死がぼくを迎えに来る。そして奴は優しくすべてを奪う。
 
 あなたはすべてを捨てるのね。そして私を捨てるのね。
 それでも私にも意地がある。

 あなたの伝説を書くわ。 おとぎの世界に生きていたあなたの。
 すべてを見失ったあなたの。 馬鹿で哀れなあなたの・・・。

愛を語らないで。 

2006年06月11日(日) 22時08分
愛してる。愛してる。
そんな軽い言葉で愛を語らないで。
上辺だけの気持ちなんていらない。
ほんとに愛してるなら、言葉になんかならないはず。

守りたい。守りたい。
自分の身くらい、自分で守れる。
言葉だけで守ってるつもりにならないで。
ほんとに守る気があるなら、私を一人にしたりしないはず。

愛の言葉はいらない。
言葉にできないくらい愛して。

触れないで。
精神の奥深くで結びついた関係になっても。

すぐそこにいて。
どんなに離れていても。たとえ二度と日の出を見ることがなくても。

愛を語らないで。

BANANA FISH 

2006年06月04日(日) 10時56分
久しぶりに本の紹介です。
本日は吉田 秋生さんの『BANANA FISH』です。
あれは、永遠の名作ですねぇ。何がすごいって、あのストーリーのリアルさがすごいんですよ。
 謎の合成麻薬「バナナフィッシュ」。ストーリートギャングのボスであるアッシュ・リンクスは偶然この麻薬のサンプルを手に入れることにより、ベトナムで何故兄であるグリフィンが発狂したかを知ることになる。偶然ストーリートギャングを取材に来た日本人の英二と共に「バナナフィッシュ」の謎を追ううちに、マフィア、国家をも動かす大きな野望の渦に巻き込まれてゆく。
 主人公であるアッシュはとてもすごい人物で、IQ200以上の頭脳をもち、すばらしい運動神経、美しい容姿。すごいが故に、マフィアのボスであるディノ・ゴルツィネに目をつけられ、頭脳・肉体労働させられていました。
 彼に対して、英二は何の特徴もないような普通の少年なんですが、アッシュが心から信頼し、愛した人物なんです。
 話が進んでいくにつれて、登場人物が増えていきます。特に、李家が印象的ですが、彼らは血の絆によって苦しめられ、お互いを支配しあう悲しい清王朝の末裔です。李兄弟の末弟・月龍はアッシュと同じような悲惨な過去を持っています。ですから、アッシュが英二という救いの手を手に入れたことを妬み、英二を狙います。
 読むときはハンカチ・ティッシュをお忘れなく。本が涙と鼻水でぐしゃぐしゃになります。夜に読むと、寝られません。翌朝は、寝不足と涙で目が腫れて人前に出られません。ラストを読むときは心の準備をしておいてください。ショックで再起不能になりかねません。

 吉田さんのマンガはすごい。深く、そして難しい。辞書を用意しないと読めない。
『BANANA FISH』は『夜叉』『イヴの眠り』とまだまだつづく。夜叉ではシン・スウ・リンが大きくなって登場する。イヴでは、シンの息子が登場する。どれも涙なしでは読めないです。「いい加減にこの孤独のリレーを断ち切ってやれよっ。」とか思うんですけどね。どれもラストが心に残って忘れられないんです。

 かなり古い本ですが、是非是非読んでください。

 

2006年06月03日(土) 23時02分
野原に寝転がって空を見たい。
満天の星空を。
だけど、都会の星は数えきれる・・。

ベランダにでて都会の星空を見た。
都会の星空を。
だけど、南向きのベランダじゃ北の空が見えない・・。

誰かも、同じ事を考えながら同じ空を見上げているのかな。

朝四時に起きて、ベランダに出た。
朝日を見に。
東に太陽、西に月。昔の人は空を見てこの世を占った。
陰である月に変わって陽である太陽の誕生。

昔はギリシアの人もエジプトの人も、アラビアの人も中国の人もみんな暁を拝んだ。
暁の神もいる。探せばもっとある。万国共通の文化。世界は狭い。

太陽の生まれる暁。私の一番好きな時間。
暁、私の一番好きな言葉。

風の詩 

2006年06月03日(土) 22時41分
すぐ隣を風が通りすぎる。
多くを語らず、自由気ままに世界を旅する。
宇宙の始まりや古代の匂いを運ぶ。
生まれたての地球の原子を運ぶ。 
この世の命と旅をする。

目の前にあってもわからない。
木々を揺らし、顔にあたり、初めて風を知る。

多くを語らず、自由気ままに。
ただ、命の語り部になる。

風は知ってる。ご先祖様や、彼らの犯した過ちを。
通りすぎる風は耳元でささやく。

風は風。人の世の無情に嘆くこともない。
真実だけを知り、ささやくだけ。

そんなふうであったなら。考えることもなく、
悲しむこともなく、命を語り継げたなら。

命はいらない。吹きすさぶ風になりたい。

野原の詩 

2006年04月24日(月) 1時07分
 僕らは毎日野原へ行く。
風が吹けば野の草はおどる。川のせせらぎに魚もきらきらおどる。僕らが草笛を吹けば小鳥もうたいだす。あたたかいお日さまが僕らを見ている。
とても幸せな青空の下。僕らは空を見下ろす。
 白い雲の間を変な飛行機が飛んでいく。変な色。変な音。

 あちらの方で「ドンッ!」と大きな音がした。すると、一面赤い炎、白い煙。黒い雲が空をおおった。

野の草は燃え、風は煙のにおい。川は赤く、血のにおい。小鳥は遙か空の向こう。
黒い雲に包まれてお日さまは見えず、冷たい雨が僕らをぬらす。

 僕らは家に向かって歩いた。どこからも白い煙が立ちのぼる。
僕らの家もまっ黒け。白い煙でまっ白け。

 「カーン・カーン」と鳴りひびく鐘。灰色の空には変な飛行機。大粒の雨が落ちてくる。雨にあたると燃えてしまう。
 
 僕らは走った。夢だと信じてひたすらに野原へ走った。

 野の草は燃え、風は煙のにおい。川は赤く、血のにおい。小鳥は遙か空の向こう。

 僕らは丘をのぼった。丘の上から僕らの町を見下ろした。一粒の大きな雨が落ちてきて、おっきなおっきな音がした。まっ黒きのこの雲ができ、墨のような雨が降る。

 僕らの町はまっ黒け。僕らの野原もまっ黒け。

 僕らの心はまっ黒け。僕らのからだもまっ黒け。


 

からっぽの月 

2006年04月24日(月) 0時08分
 電気を消さなくても、カーテンを引かなくてもここはまっくら。
 お昼にお日様が照っていても、夜にお月様が光ってもここはまっくら。

 僕は覚えていないんだ。去年の夏のことを。ただ、まっくらだったことはたしか。
僕は覚えていないんだ。去年の夏のことを。ただ、冬のように寒かったことはたしか。
なにも考えたくなかった。外にも出たくない。誰にも会いたくない。
 海はいつも空の色。空もいつも海の色。
海は広い。恐ろしくなるほど広い。だけど、僕には遠くの島が見えた。
空も広い。悲しいくなるほど広い。だけど。僕には遠くの星がつかめた。
 なにがこんなに悲しいのだろう、なにが僕を閉じこめるのだろう。
もうほとんど無意識にあるものに手を出した。起きるときも眠るときも。なにかをするたびに量が増えていく。
 僕はおぼれていた。差し出された手をふり払った。使うたびに自傷的になっていく。でももう遅い。
もう何も見えない。
 
 目が覚めた。病院のベッドの中。昏睡していたらしい。いつから眠っていたのかは聞かなかった。
だけどからっぽの月。なにがこんなに悲しかったのだろう。なにが僕を閉じこめたのだろう。それは今でもわからない。
 
 僕は浜辺に打ち上げられた。誰が助けてくれたのだろう。それは今でもわからない。
だけど、家族や友達、僕の周りにはたくさんの人がいた。僕の扉は開いた。

 雨があがって暖かいお日様が出てきた。海の向こうには小さな島が見える。浜辺と島の間に虹の橋が架かった。僕は虹の橋を渡る。大切な人達がそこにいるから。もう一人じゃない。

 秋の日差しはあたたかい。海や空の広さに孤独を創っていたあの頃。浅はかなくてちっぽけだった僕。
今でもそうかも。でも、少しは大人になったかな。だって、お日様やお月様が出なくても、明るくてあたたかいもの。

 さて、もう思い出さない。もう終わりさ、からっぽの月。

初めの一歩V 

2004年09月02日(木) 22時36分
掃除の時間。僕はほうきが使えるようになった。みんなと同じように・・・。
すみずみまで頑張ってきれいにしたから先生にもほめられた。
なのにみんなは一回僕が使ったほうきを絶対に使わない。
どうしてだろう・・・。
 それでも僕は頑張ったよ。みんなと一緒にいたかったから。
『どうしてわかってくれないのかなぁ・・・。だけど近づくと気持ち悪いって
言われるだけだし。そうか、それが理由なんだ。』
僕はやっと気がついた。ああ、だけど僕だってみんなと同じだよ。
 僕は一人で廊下を掃除している子を手伝ってあげようとした。
でもやっぱりその子は僕を避けた。
だけど、その後、聞こえたんだ。『ありがとう』ってね。
今でもこの声が頭の中で響いている。心の中で共鳴する。『ありがとう』ってね。
 今日はなんだか気分がいい。ああ、良かったなぁ。いろんな事があるけれど
それに耐え抜けばいいことが絶対に見つかる。たったそれだけの事だけど嬉しかったんだ。
 『幸せ』っていうのは、今の僕とは背中合わせ。今の僕の目の前にあるのは『ハンデ』というバリアー。僕は今、この重たいリュックサックを背負ってこのバリアーを登る。そしてもうすぐ乗り越えられそう。乗り越えたらこの重たいリュックサックが弾けて『幸せの粒』が光る。後少し、後少し・・・。このバリアーは僕の切り札。登りきったら始めよう。
 誰だってバリアーがある。どうしても乗り越えられないバリアーだって。今は辛いかもしれない。けれど、乗り越えたら良いことばかりだ。自分に『ああ、頑張った。もう大丈夫だ。』といえる。
そんな自分が好きになれるかもしれない。そんな経験を生かして将来に使えるかもしれない。
これから始まる。これで終わりじゃないんだ。
 
 そんな自分に自信が持てたなら、また一歩、また一歩と歩きだそう。毎日がはじめの一歩。

初めの一歩U 

2004年07月07日(水) 0時17分
その後、僕に『おはよう』『バイバイ』など声をかけてくれる人がたくさんできた。
学校生活が少しだけ、ほんの少しだけ楽しくなったんだ。
『バイバイ』この言葉は僕達のあいだでは、道や廊下ですれ違った時にかるくあいさつ
するのにも使われる。ある女の子が「バイバイ」と声をかけてくれた。一番苦手で
僕をからかってくる子。僕はうれしかった。
だけどその女の子は他の友達と僕の方を見ておちょくり笑いをする。
僕は騙されていたんだ。
女の子が言った「さっきのバイバイっていうのは、今日会うのはこれで最後だから、
いなくていいよって意味。」表で使うと善意のこもったバイバイ。裏で使うと悪意のこもったバイバイ。僕は、今まではどうだったのだろうと不安になってきた。

プールの時、僕は泳げないので、浮き輪をもって入ろうとしたけど、怖くて入れない。
みんなが笑って僕を見ている。からかうように見つめながら、僕を水の中に連れ込もうとする。
もう、誰も信じれない。あんな思いはしたくない。その中でも、優しく微笑んで、僕を誘ってくれる子がいた。幼なじみの男の子。他のみんなも数人が僕を本気で待っていてくれた。

僕は一人じゃない。誰か待っていてくれる人がいる。信じれる人がいる。
 少し、『希望』が見えたようだった。
棉桐草(めんどうくさ):記録者。面倒くさがりです。本が好き。  このページは棉桐草の日記兼ヘボ詩(自作)紹介です。棉桐草は本が好きなので、たま〜におすすめの本の紹介もします。 なお、棉桐草は学生なので試験があります。一週間、一ヶ月と更新が遅れることもございますがご了承ください。(面倒くさがりな割に勉強が好きなので・・。)  気が向いたらコメントなど残してくださるとうれしいです。
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