退院 

2006年10月30日(月) 13時55分
愛が未熟児センターに入って10日あまり経った頃、私は担当の先生に呼ばれた。
「体重も増えてきたしもう大丈夫でしょう。明日退院しましょう」
突然の”退院宣言”だった。
「えっ!ちょっと待ってください。そんな急に言われても心の準備が・・・」
嬉しかったけどあまりにも急で私も実家も家族も受け入れ体制が整っていなかった。
それに愛の体重はやっと2500になったばかり・・・
私は自信もすっかり失っていた。

「もう少し、せめて2700くらいになるまでお願いします」
私は先生に訴えた。先生は暫く考え込んで、気弱になってしまっている私に
「じゃあ、あと3日だけ。4日後の月曜日に退院しましょう」
と言ってくれた。

そして速攻実家に戻り、愛の受け入れ準備を始めた。
春生まれだからと思って肌着などは薄めのものを揃えてあったんだけど
今年は何だか小寒い日が多くて、結局厚めのものをまた買い足した。
それからベッドを組み立てたり毛布を干したり・・・
愛の退院が決まってからの4日間、嬉しかったけど退院を楽しみにする反面、
本当に私で大丈夫なんだろうか・・・と
不安も怒涛のように押し寄せた。

5月15日。私は実母と二人で愛を迎えに行った。
面会時間とは違う特別な時間に呼ばれ、愛におっぱいを飲ませ
セレモニードレスに着替えさせた。
カワイイ・・・この瞬間をどんなに心待ちにしたことか。
この日私の不安はピークに達していたから、嬉しいのと入り乱れて
オイオイ泣いてしまった。

そして看護師さんたちと最後のお別れ。
「やっぱり赤ちゃんはママと一緒の方が安心するし幸せなのよ」
よく話を聞いてくれた看護師さんが声をかけてくれた。
瞬間、涙が止まった。

そう、私は愛のママなんだ。愛には私しかいないんだ。
頑張らなくちゃ・・・

不安の暴風雨警報が解除された。

未熟児センター(2) 

2006年10月29日(日) 22時09分
愛が産まれて11日目の午後、私はひとりで退院。
そして里帰りした実家から毎日未熟児センターへ通った。

未熟児センターは厳しく管理されていて面会時間も1分のズレも
許されず、面会できるのもパパとママのみ。
じいじ、ばあばは設けられている面談室でガラス越しで対面。
頑丈な扉が4つもあって、念入りに身の回りを消毒してやっと
愛にたどり着ける。
中はブロック分けされているようで、愛はすぐ手前のブロックにいた。

面会に行くと看護師さんと話しができて様子をおしえてくれるのだけど
私がいつも聞いていたのは”体重”だった。
体重なんてすぐ増えるものではないのは分かっていたけど
愛の退院の基準が”体重”だったのでやっぱり聞かずにはいられなかった。
それと私は母乳の出が悪くて、それでも愛のために、と必死で搾乳をして
未熟児センターに届けたおっぱいもちゃんと飲めているのかも聞いた。

看護師さんたちは毎回目を潤ませる私を気遣ってくれて
「今日はooooグラムでしたよ。ママのおっぱいも全部飲めたし元気ですよ」
と言ってくれた。

面会時間内はずっと愛にへばり着き、愛に会えたときはウルウルしてハグ。
そして離れるときは泣きながら帰った。


未熟児センター 

2006年10月25日(水) 13時41分
愛の出生体重は2342g。ちっちゃくて、顔なんて湯のみ茶碗ほど。
授乳室でも他のママたちに、「ちっちゃくてカワイイ!」などと言われてた。
そして、そんな愛との軟禁生活が病室から始まる。

新生児の頃は、おっぱい(ミルク)、寝んね、おむつ、の繰り返し。
時間無制限一本勝負なので、朝・昼・夜がくちゃくちゃになった。
それでも看護師さんたちに助けてもらいながら、なんとかこなして
いったんだけど、愛はおっぱいを吸う力が弱くて授乳に一番手こずった。
早産気味だったせいか、「まだお腹の中だと思っているのかもね」
などと看護師さんたちに励まされた。

そんな日々が8日続いて、「もうすぐ退院!!」というときに看護師さんと
小児科の先生に呼ばれ、愛が未熟児センターに入ることを告げられた。

生まれたばかりの赤ちゃんは一時的に体重が落ちるのだけれど
愛の場合は少々落ちが大きくて、そのくせおっぱいを飲めないから
暫くの間様子をみる、んだと・・・

びっくりした・・・と同時に涙が溢れて止まらなくなった。
8日間も面倒見てたらそりゃあ可愛い・・・
だったら始めから未熟児センターに入れてくれた方があきらめが付いたのに・・・
先生に泣きながら訴え、まるで最後のお別れなのかと思える程
オイオイ泣いてしまった・・・。先生はオロオロしていた。

そして9日目のお昼頃に、愛は未熟児センターに入った。

誕生 

2006年10月24日(火) 15時35分
平成18年4月20日未明、私は体に異常を感じた。
直感で「破水」だと思い、それまでに読み漁った妊婦本を思い出し
病院へ電話した。
   ・・・落ち着いて・・・落ち着いて・・・心臓がドキドキした。

名前、ID番号、破水した旨を手際よく話し看護師さんの質問に答えた。
   ・・・よしよし、いいぞ・・・

看 「妊娠何週目ですか?」
私 「9週目です」
看 「破水・・・? ちょっと待ってくださいね、今カルテ見ますから」
看 「えっと・・・今日でちょうど36週目ですねぇ」
私 「あっ、あっ、すみません、そうです」

全然、全く、落ち着いてなんていなかった。

それから、30分以内に病院へ来るように言われ
私は荷物と一緒にパパに連れて行ってもらった。

病院で診察を受けると「緊急帝王切開」が決まった。
もともと逆子で5月に「帝王切開」の予定ではあったけど
急になんて心の準備が・・・なんてベッドの上で考えていたら
あれよあれよという間にテレビでよく見る手術室に連れていかれ
麻酔を打たれた。

目を覚ましたら病室で、私の横には元気に泣いている赤ちゃんがいた。
第一子 「愛」 の誕生、初めてのご対面だった。
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