COLOR★BLOW 〜CAST〜 

October 23 [Tue], 2007, 0:08
 
 ★CAST★

安雪 健太郎    Yasuyuki Kentaro ♂ 15  高1年生

二宮 和也     Ninomiya Kazuya  ♂ 15  高1年生

篠原 響子     Shinohara kyoko  ♀ 15  高1年生

高原 信二     Takahara sinzi    ♂ 15  高1年生

山中 美紀     Yamanaka miki   ♀ 15   高1年生

COLOR★BLOW 〜プロローグ〜 

October 23 [Tue], 2007, 23:33
  今年、見事結城高校に入学した安雪健太郎は屋上で昼食をとっていた
  入学してまだ3日ほどしかたっていないため
  友達がいない安雪は教室にいるのが息苦しかった
  コロッケパンを頬張る安雪
  見上げれば雲がゆっくり流れる
  風が透き通るように流れいていき、何も雑音が聞こえない
  そんな空間が好きな安雪は、友達などいらないと思っていた
  すると突然、屋上の重いドアが閉じる音がした

   (誰・・・?)

  ちょっとした影に隠れる安雪
  何かしゃべり声も聞こえてくる
  人見知りしやすい安雪は、注目されるのが怖かった
  
   「でね、ボーカルがほしいの。」

   「誰か歌うまいやついねぇのかよ。」

  男と女の声が聞こえる
  だんだんその声が近くなるにつれて安雪は怯えだした

   (何っ何だよ!こっち来るなー!)

  コロッケを頬張り、こっちに来ないことを願っていた安雪
  すると誰かが安雪に声を掛けた

   「あぁ!安雪君だよね?」

  男の声がすぐそこでする
  前面の景色がすぐその男の景色へ変わった

   「うっうん。」

  首を縦に振る

   「面白っ!安雪君友達いないんだ。」

  その男はスパッと一番気にさらわれたくないところにさわってきた
  
   「うっうん。」

  さきほど同じ返事をする
  
   「んじゃさ、いっしょに食べよっか。」

  その男は以外な言葉を口にした
  安雪はその言葉に感動し、思わず首を縦に振った
  
   「よし。なぁ、ここで食べようぜ。」

  後ろにいたつれに投げかける

   「あぁ、いいよ。」

  もう一人の男の声
  
   「いいよー。」

  女の声も聞こえる
  安雪の横に男二人が座った
  なぜか緊張している安雪

   「何、緊張してんの?」

  少し笑いながらもう一人の男が聞く

   「ん・・・まぁ・・・・。」

  正直に答える
  
   「そだ、安雪君。俺の名前知らない・・・よね?」

  確かに知らない
  もうしわけなさそうに首をゆっくりと縦に振る

   「俺は二宮和也。」

   「あぁ・・・ごめんね。」

  やっとまともな言葉を口にした安雪
  
   「あっ俺も一応ゆっとこ。俺は高原信二。一組。」

  隣に座っている男は高原信二と名乗った

   「私は篠原響子。二組。」

   「私は五組の山中美紀。」

  女二人も名乗る
  これは俺も名乗らなければと思ったのか安雪も自己紹介をし始める

   「俺は・・・四組の安雪健太・・・です。」

  おどおどしながらも言う安雪
  すると山中美紀が笑う
  少し困った顔で山中を見る安雪

   「あっごめんごめん・・・・はぁ・・・安雪君ってさ、どこ中学出身?」

   「俺は・・・一之瀬中。」

   「一之瀬中!?すんごい遠いじゃん!」

  全員が安雪へ視線を送る

   「俺等友達になるよ!なぁ!?」

  やさしい言葉なのかどうなのかわからない言葉を発したのはまたもや二宮

   「うん。」

  友達はいらないと思っていた安雪が無意識のうちに友達を作った
  その友達と高校三年間をいっしょに過ごすなんて今は考えられなかった安雪
  今後どうなるのか、安雪以外の四人も知るよしも無かった

COLOR★BLOW 〜第一話 五人組バンドCOLOR★BLOW誕生!〜#1 

October 26 [Fri], 2007, 18:42
 キーコンコーンカーンコーン・・・
 昔ながらのチャイムで放課後へと移り変わる
 一気に気が抜ける時間
 部に入っている生徒は足早に更衣室へ急ぐ
 鞄に教科書を入れながらそれをただ見ている安雪が教室に残されている
 
  「安!行くぞ!」

  「あっうん。」

 入学して一週間、安と呼ばれて二日目の今日
 いつもと同じようにいつものメンバーで帰る放課後
 メンバーというのはあの屋上でしりあった四人組のことだ
 二宮、篠原、高原、山中と校門を出る
 するといつもと同じ話題が出る

  「なぁ、美紀見つかった?」

 リーダー的存在の二宮が山中に聞く

  「全く見つかんない・・・。」

 ため息をつく四人
 安雪も揃ってため息をついた
 安雪以外の四人は今悩み事があった
 それは、ボーカル不足ということ
 この四人は中学の頃からバンドを組んでおり、
 ボーカルだった一人が違う高校へ入学してしまった
 そのためボーカルという人材が不足
 キーボード担当山中がするという考えもあったが山中が全否定したのだ

  「大変だね、皆。」

 安雪が言う

  「安の友達で歌うまい人いない?」

 最終的には安雪に頼ってしまう二宮

  「馬鹿か!安雪一之瀬中じゃん。遠いよ。」

 高原が釘を刺す

  「そっかぁ〜。」

 またため息をつく
 何かしてやれないかと思ったのか、安雪からよい提案がでた

  「なんかチラシ作ってさ、学校中貼ったらいいじゃないかな。」

  「それだ!」

 二宮が声をあげる
 
  「よし、んじゃ作ろ!」

 山中も声をあげる

  「誰んちいくよ・・・ここらへんに住んでる奴!」

 高原が右手を空に向ける
 
  「俺ここらに住んでるんだ。皆来る?」

 またしも安雪が口を開く
  

COLOR★BLOW 〜第一話 五人組バンドCOLOR★BLOW誕生!〜#2 

October 27 [Sat], 2007, 22:52
  「へぇ〜。やるな!」

 関心する高原

  「アパートなの?」

 篠原がやさしい声で聞く

  「いや、マンションなんだ。」

  「マンション!?この年にしてマンション!?お前どんだけ金あんだよ!」

 二宮が声を張り上げて言う
 二宮以外にも驚く篠原、高原、山中

  「まぁ・・・。」

 照れている安雪

  「んじゃ行こっか!行こっ!」

 急かす山中に、皆はゆっくりと一歩一歩出していた足を早めた
 足早で着いた先は白色で豪華な一軒のマンション
 安雪以外の四人は目を丸くし、白色に輝いてるマンションを見上げた

  「やっべぇ〜・・・。」

 口をあんぐりと開ける二宮
 
  「凄い・・・凄すぎるよ。」

 山中も口をあんぐりと開ける
 ほかに、高原も篠原も驚いているようだ
 
  「行こうっ!ねっ!?」

 安雪は四人を玄関に招いた
 
  「よし!行こ!」

 二宮の合図で皆が安雪の近くへ寄る
 安雪のあとに続く四人
 二重に重なっているドアの一枚目が開く
 そして二枚目のドアを目の前にして高原は眉間にしわを寄せる

  「ん?・・・開かないじゃん。」

  「本当だ・・・。」

 その後に山中も言う
 すると安雪のポケットからカードが出された
 真っ白なそのカードを見て、またもや四人は目を丸くした

  「これで・・・。」

 安雪はそこにあった銀色に輝く物体にカードを差込み、引き抜いた
 するとさっき開かなかったはずの自動ドアが魔法のように開いた

  「えぇ!カード!すげぇ!」

 高原が声をあげる
 その声はホールのような部屋に響いた

  「ごめん・・・。」

 高原が謝る

  「行こう。」

 安雪がまた先頭を歩く

COLOR★BLOW 〜第一話 五人組バンドCOLOR★BLOW誕生!〜#3 

November 02 [Fri], 2007, 0:15

  「おかえりなさい。」

 カウンターらしきところから女性の声が聞こえる
 安雪が軽く頭をさげる
 後ろにいる四人も安雪と同じように頭をさげた

  「なぁ・・・安ってこんなにすげぇ奴だったの?」

 小さい声で安雪に聞こえないように二宮に聞く高原

  「ありえないよ。安がこんなすんごいとこ。」

 後ろから山中も参加する

  「・・・けど、すごいよね。」

 改めて言う篠原に頷く三人
 エレベーターで二階にあがり、数少ない部屋の奥へと歩く
 
  「ここなんだ。皆入って!」

 安雪がまたもやカードでドアを開ける

  「おっおぉ!」

 二宮が戸惑いながらも部屋へ入る
 そこは何か落ち着く空間で、全て白で統一されている部屋だった
 まさに安雪らしいデザインだ

  「すっげ・・・シンプルだな。」

 高原が玄関の前で言う
 はじめに二宮が入った

  「アレ・・・靴脱ぐとこないじゃん。」

  「靴脱がなくていいよ。」

 安雪にそう言われた途端、二宮の顔が赤くなった

  「ははっ和也恥ずかし!」

 高原に笑われる二宮は少し苦笑いで部屋の置くへと入っていく

  「落ち着くね、安の家。」

 篠原が部屋中を見回す

  「皆座って。お茶入れるし。」

 安雪が台所へ向かう
 ほかの四人は窓際にある白いソファに三人腰かけ、一人は二人かけのソファに座った

  「んじゃ、始めよっか。」

 二宮が口を開く

  「えっ・・・あぁ〜チラシ作るんだった。」

 思い出したように高原が言う
 篠原は鞄から筆箱と白い紙を出した
 そして目の前にある机に置き、書く用意を始めた

  「まずさ、どんな感じにしよーか。」

 篠原が全員に聞く
 その全員は悩んだ
 すると安雪が五つのコップをお盆に乗せて持ってきた
 コップからは白い湯気がたっている

  「どうぞ、レモンティー。」

  「ありがと。」

 それぞれお礼を言う
 安雪は二人かけのソファに座った

  「ここをさ・・・。こうやったらなんか目立つんじゃない?」

 皆が意見を出しあい、チラシが出来上がっていく
 そしておよそ三十分ほど経ったとき

  「できたー!」

 二宮がソファにもたれ、部屋中に声を響かせた
 ようやく完成したのだ
 
  「なんか頭働かせたなぁ〜。」

 高原も二宮と同じようにもたれる
 
  「んじゃ後は刷るだけだね。」

 篠原が笑顔でチラシを見た

  「行こう!コンビニ!」

 山中が立ち上がったとき、安雪が口を開いた

  「俺んちコピーできるけど。やる?」

COLOR★BLOW 〜第一話 五人組バンドCOLOR★BLOW誕生!〜#4 

November 02 [Fri], 2007, 23:53
  「お前マジどんだけぇ〜だよ。マジで。」

 高原が人差し指を出して左右に振る
 安雪は山中を連れて隣の部屋に行き、
 家庭にあるコピー機より断然大きいコピー機で四十枚ほど刷った
 しばらくの間沈黙が流れる
 すると山中がこちを開いた

  「何であたし達にこんなによくしてくれんの?」

 安雪は何も考えずに考えを口に出した

  「俺、何もできないからさ。小さいとこから助けていくよ。」

 その言葉にじーんときたのか、山中は少し涙目になった

  「あんた・・・入る?」

 山中の口から思いがけない言葉がでた

  「・・・はぁ?」

 安雪は目を見開く
 
  「安っていい男だと思う。メンバーに入ったらなんかね・・・うん、よさそう。」

 腕を組んで独り言のように呟く

  「ちょっと皆に聞いてくる。」

 山中は隣の部屋にいる三人のもとへ行く
 すると安雪がとめる

  「ちょちょ!何を!」

  「安が、メンバーにはいること!あたしね、いいと思うんだ。」

  「何勝手なこと言ってんだよ!」

 山中はきょとんとした顔で安雪を見る

  「勝手なんかじゃないよぉ!あたしあんたのお母さんだよ!」

 その場に意味不明な言葉を残し、隣の部屋へ行く山中
 安雪はその場で考え込んだ

  「ねぇ、皆。安どう?」

  「えぇ!?」

 高原が大袈裟に驚く
 篠原は少し笑みを浮かべる

  「ないないない、ありえない。」

 二宮は机の上にある飲み物に手を伸ばす
 山中はあきらめず三人を説得をしようとする

  「あのね、安がはいったら本当楽しいと思う!」

  「それお前の意見だろ?没だよ!没に過ぎないね!」

 ぼろ糞に言う二宮
 山中はあごをしゃくりたて、二宮をジロッと見る

  「安は?どう言ってんの?」

  「あぁ〜・・・いいって!」

 すると安雪が隣の部屋からでてきた

  「ねぇ、嫌だよ俺。人前で歌えないもん。」

 弱気な態度で言う安雪
 
  「いいから!安がいないと盛り上がんないじゃん?」

  「ままとにかく!」

 二宮が自分に注目させた

  「まずはチラシ貼ろう!んでやりたいって奴きたらオーディジョンしよう。」

  「なるほど〜!」
 
 山中が猿のように手を叩く

  

COLOR★BLOW 〜第一話 五人組バンドCOLOR★BLOW誕生!〜#5 

November 04 [Sun], 2007, 10:14
  「んで、上手い奴いなかったら安いれる。これでいいか?」

 二宮が山中に聞く
 山中は上下に何度も首を振った
 盛り上がっているときにいきなりチャイムが鳴った

  「誰?」

 二宮がドアのほうに視線を送った

  「はーい。」

 安雪がドアのほうへ近づき、ドアを開けた
 
  「よっ!」

 ドアの先にいたのは、右手をあげている人間
 安雪よりはるかに身長はでかかった

  「兄さん!何で?」

  「えっ言ってなかったっけ?」

 その男は安雪の兄
 部屋のほうにいる四人はドアのほうへ視線を送る
 
  「えっ安の兄さんだって。」

 こそこそと高原が喋る

  「連絡ぐらいくれたっていいじゃん!」

  「だってビックリさせたかったんだもん!」

  「今友達いんの!だから帰って。」

  「帰るって・・・どこへ!」

  「実家!」

  「絶縁状態じゃん。帰れないよ!」

  「んじゃホテル!金持ちなんだから何泊しても大丈夫でしょ?」

  「実家がじゃん。ねぇ、お願いだよ!」

 その場をずっと見ている四人
 
  「安!」

 そう言って立ち上がり、安の兄の前に立ちはだかったのは二宮だった

  「泊まらせてあげなよ!」

  「えぇ!」

  「兄弟なんなら助け合うことが大事でしょ!」

 なぜか立派に言う二宮
 後ろで顔をしかめながら二宮を見る三人
 安雪は困っていた
 その中で安雪の顔は笑顔になっている

  「なんていい友達がいるんだ!」

 安雪の兄は安雪の許可を得ずに部屋の中へ入っていった

  「ちょっと!まだ入っていいよなんて言ってないじゃん!」

COLOR★BLOW 〜第一話 五人組バンドCOLOR★BLOW誕生!〜#6 

November 08 [Thu], 2007, 22:24
  「何言ってんだ、弟よ。そんな細かいこと関係なしだよ。」

 そう言いながらリビングへ入る
 安雪の兄の目の前には二宮率いる四人組

  「ごめんね、お邪魔します!」

 安雪の兄はでかい荷物を床に置き、財布を持って部屋をでようとした

  「どうしたの、兄さん。」

 安雪が呆れた様子で荷物を隣の部屋へ運ぶ

  「久々に日本帰ってきたから渋谷とか行こうと思って。」

 あっという間に出て行った安雪の兄
 その場は一気に静かになった

  「安。」

 沈黙を破いたのは高原

  「お前兄貴いたんだな〜。」

  「うん、まぁ。」

  「ねぇ、お兄さんどこ行ってたの?日本帰ってきたからとか言ってたけど。」

 続いて篠原が口を開いた

  「アメリカの大学行ってたんだ。一年くらい見かけなかったな。」

 安雪が二人用のソファに腰かける

  「絶縁状態って言ってたけど・・・なんで?」

 山中が身を乗り出し聞く

  「あぁ〜、勝手にアメリカ行ったんだよ。誰にも言わないで。」

  「へぇ〜やるなぁ安の兄貴。」

 二宮が関心をした
 だが、安雪はため息をつく

  「やるなじゃないよ。そん時すんごい探したんだよ。」

  「なんじゃそりゃ。」

 高原が笑う

  「あっもうこんな時間じゃん。もう俺帰るわ。」

 二宮が時計を見て、時間を気にし始めた
 するとほかの三人も動き始める

  「皆も帰んの?」

  「おう、邪魔したな。」

 高原が鞄を持ち、コップの中に残っているジュースを飲み干した
 
  「じゃぁね安。」

  「バイバーイ。」

 山中が手を振る
 四人は部屋を出ようとしていた
 安雪は玄関まで見送った

  「んじゃ、皆。またね。」

 安雪と二宮達は玄関で別れた
 二宮達が見えなくなるまで見送り、安雪はドアを閉めて部屋の奥へ戻った

  「なんか疲れちゃったな〜。」

 安雪は白いダブルベッドに寝転んだ
 真っ白な天井を見つめている
 不意に安雪は寝てしまった

COLOR★BLOW 〜第一話 五人組バンドCOLOR★BLOW誕生!〜#7 

November 12 [Mon], 2007, 17:04
 
 四人は安雪のいるマンションから出た
 高原は改めてマンションを見上げる

  「やっぱすげぇな。」

  「そうだね。」

 山中もいっしょになってマンションを見上げる

  「おい行くぞ。」

 二宮が先に歩き始めた
 するとつられて三人も二宮の後ろを歩き出した

  「ねぇ何で安いれようとしたの?」

 篠原が山中に聞く

  「だってあいつ結構いい奴。」

  「だから何だよ。」

 二宮が呆れる

  「いい奴だから入れようとしたの?」

 高原も二宮のあとに続き呆れた表情を見せた

  「・・・うん。」

 山中は少しうつむき加減で頷く

  「美紀!それね考え間違ってると思う!」

 篠原が山中の背中をさする
 
  「だってね、意味がわからないんだもん。」

 真顔で言う篠原を真顔で見る山中
 その二人を見ている二宮と高原はすこしにやけた
 そして二宮と高原は二人に聞こえないようにこそこそと喋る

  「どっか抜けてるよなあの二人。」

  「そだな。まぁそこが個性的でいいんじゃね?」

 そして二人して笑う

  「んでさ、チラシって許可得ないと貼れないの?」

 篠原が聞く

  「あっ忘れてた。」

 二宮が気づく

  「つか誰に聞くの?」

 高原が三人に聞く

  「西先生は?」

 山中が言う
 西先生とは音楽科の教員だ

  「なんかちがくね?これは俺らのことだから。」

 二宮が腕を組む
 山中はまた考え込む

  「んじゃさ、生徒全員に配ったらいいじゃん。」

 篠原がらしくない言葉を発言する

  「それだ!」
 
 高原が目を丸くしながら言う

  「けど全員て・・・かなりいるんじゃない?」

 山中がまたもや考え込む

  「朝早く行って全校生徒の下駄箱に入れればいいんじゃね?」

 高原がひらめいたように言う

  「けどそんな枚数なくね?チラシとして作ったし。」

 二宮が釘を刺すように言う

  「んじゃ刷ればいいじゃん。」

 脳のないような発言をしたのは山中

  「ばかー!お前ばか決定な。」

  「何でよ!あんたのほうがばかに近いわよ!」

 山中が怒る

  「はいはいはい。落ち着きなさい。莫大な金額がかかるでしょ?」

  「そっか!」

 二宮が落ち着かせる

  「んじゃぁ、それぞれの教室に侵入して黒板に貼ったら?」

 篠原が言う

  「そうか!それだったらホームルームに先生が来る前に全員に見てもらえ
  る!」

 二宮が篠原に指を指す
 篠原は天狗になった
 四人は『朝の7時に学校集合し、チラシを貼る』ということを約束し、
 それぞれの家へ帰った

CLOR★BLOW 〜第一話 五人組バンドCOLOR★BLOW誕生!〜 #8 

January 24 [Thu], 2008, 0:11

 翌朝、学校に一番乗りしたのはリーダー的存在の二宮だった

  「おっそいなー。」

 1人で校舎で立っている二宮
 石を蹴りながら全員を待っている
 そこで二番目に来たのは山中だった

  「ごめんごめん、あれ?ほかは?」

  「まだ来てねぇんだよ。」

 呆れたように言う二宮
 時間は約束時間からもう10分は経っていた
 すると向こうのほうから2人組みの男女が走ってくるのがわかる

  「おせーよ!」

 二宮が高原と篠原に怒鳴る

  「ごめんごめん。」

 2人は申し訳なさそうに二宮と山中に謝る
 4人は門を抜け、いつもと違う静けさを取り戻している校舎に向かった
 グランドからは元気に部活をしている生徒の声が聞こえる

  「んじゃ、俺と高原は1年で山中と篠原は3年の教室貼ってって。」

 二宮は適当な分量にわけ、あとの3人にわたした

  「それじゃ、またあとで。」

  「はいよ。」

 4人は2手にわかれ、単独で行動をした

 その頃、安は兄といっしょに朝食をとっていた

  「今日はちゃんとお母さんとこ行きなよ。」

  「やだね、顔見せられないよ。」

  「そうやったの兄貴じゃんか。」

 そしてしばらくの沈黙が流れる
 安雪は呆れて牛乳を飲み干した
 皿やコップを台所の流し台に置き、鞄を持った

  「それじゃぁ俺学校だし。鍵置いていくから。」

 そう言い、安雪は兄の前に鍵を置いて、部屋をでた
 外の空気を吸い、歩き始めた安雪
 
 そして20分後・・・

 安雪は結城高校に着いた
 その頃には二宮たちはちらしを貼り終えたらしい

  「はぁ〜ようやく貼れたね。」

 ため息をつきながら言う篠原
 どの学年の教室にも黒板を見ると目に入るように貼られたちらし
 それを見ながらにやにやする4人
 
  「おはよー。」

 4人の後から聞き覚えのある声がした

  「あっおはよ。」

 二宮に続いて全員が安雪にあいさつをする

  「えっ何これ!」

 安雪は黒板に貼られているちらしを見て、目を丸くした

  「昨日刷ったやつ。もう全学年にも貼ったから。」

  「全学年って・・・先輩たちも?」

 おそるおそる聞く安雪

  「もち!」

 親指を立て、笑顔で答える高原
 安雪はまた目を丸くした
 そうしている間にチャイムが流れる
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