月の話 

April 12 [Wed], 2006, 16:22
小さい頃、月は空にあいた穴だとおもっていた。夜になって明るくなった月を見上げるたびに、そのことを好きな人に教えたくなった。
「みて、ノンノ様に電気ついた」

月が綺麗だと一番大切な人にそのことを教えたくなる癖は、日本に帰ってきても、中学生や高校生になっても、アルゼンチンにいっても、アメリカに来てもかわらなかった。

月明かりはきれいで、優しくて、どこか冷ややか。久しぶりに月を見上げて、こういう無慈悲できれいで優しいところ、むかし付き合っていた人とそっくりだとおもった。

及ばない過去と彼女との思い出はまるで月のよう。月も過去も追いかけると逃げていく。逃げても追いかけてくる。いつもそこにあるのに、見上げたら輝いてるのに届かない。見上げる人間のところまで降りて来てくれることは決してないけれど、うっすらと夜道を照らし出してくれる。だからここまで歩いてこれた。こういう冷ややかな優しさに照らし出してもらえたから、自分は今ここにいる。

テキサスと湘南では、月の大きさや色や輝き方が違う。ほんとに同じ月なのだろうか。よくわからないけど、テキサスから見える月は今とても綺麗。

水の中へ 

April 12 [Wed], 2006, 4:48
禁煙を始めて二週間がたった日曜日。そろそろ体力がどってるかもとおもい、肺もかゆいので友達をさそってプールへ。友達を誘っておいて、競泳水着を忘れる。ごめん。

家に取りに帰ってもみつからない。どこにいった?ロッカーの中にも、ケースの中にも、洗濯機の中にも、冷蔵庫の中にも、どこにもない。30分くらい探して、あきらめて気分転換にシャワーをあびることに。水着発見。俺がはいてんじゃん。

今日のメニューは50mを40本。2000メートル。禁煙してるし、いけるとおもう。100メートルで息が上がる。ペース配分間違えたかな?息を整えて、再スタート。50メートルで死にかける。あれー??

結局ときどき息を整えながら2000mを泳ぐ。苦しい。息が続かない。なんでこんなことやってんだろう。俺はマゾか。もう上がりたい。いま水のんだ。マズイ。ミネラルウォーターの中で泳ぎたい。チリワインならなおいい。あのこは元気かな?いい水のめてたらいいな。ちょっと悲しくなってきた。音楽がほしい。でも水の中の音もいい。この音を汚したくはない。自分が浮いてるみたいな気持ちにさせてくれる。ていうか浮いてるから泳げるんだよな。だんだん楽しくなってきた。いちばん苦しいところは過ぎたんだ。完璧スイマーズ・ハイだ。おれは魚。魚マン。いやっほう。

泳ぎ終わって、買い物をして家へ。体の節々が痛い。

魚に川の流れは変えられない。
でも流れに逆らって泳ぐことはできる。
流れに沿うことも、横切ることも自由。
泳ぎ続けることが大切なのかもしれない。
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