遺伝の不思議

May 26 [Wed], 2010, 0:17
今週初めに保護した、シャム猫もどきの保護猫、動物病院でも「何の雑種か?」という話題があがった。



一見するとシャム猫に似ているが、細かく見ると日本猫の特徴がみられる点は、これまでにも書いたのだが、「耳、顔、四肢、尾に体色と違う色・模様が入る」というシャム猫の特徴を持つヒマラヤンの雑種ではないかという見解で一致した。
一つには、顔の形。ペルシャ猫系のひめこもそうだが、下あごがやや大きい感じが共通している。そして、その性格。おっとりと人懐こく、短毛種に多い活発さよりは、穏やかさが印象に残る。
そんなわけで、「長毛のヒマラヤンに、日本猫の血が混じって、短毛になったもの」ではないか、とスタッフ、獣医師、もちろん私も考えている。



この場合、色の遺伝子、つまりシャム猫やヒマラヤンに特有の、特定部位の色が濃くなる遺伝子が色をつかさどり、毛の長さに関しては、日本猫の遺伝子が出現。よく見ると、尾や後肢の一部に淡い縞模様が見られることも、日本猫の遺伝子のなせる技だろう。



純血種の犬猫の場合、この遺伝の知識がないと、スタンダードから外れた個体が生まれてしまう。外見だけならましだが、体内の異常が出ることもある。



例えば、以前翻訳したウェルシュコーギー・カーディガンに見られる先天性異常。→こちら



シスチン尿症などは、実際に発症例が日本でも確認されている。また、進行性網膜萎縮症(PRA)については、DNA検査で遺伝の可能性を知ることができるようになったため、アメリカ・カーディガンクラブでも、検査法のPRに努めている。



遺伝性の病気の多くは、成長してから発症するため、日本のようにペットショップで犬を買う人が多いと、発症したことを繁殖者が知らされないまま、同じ親犬で繁殖を繰り返して、結果的に同じ遺伝病の犬をふやしてしまう。現在、私は、アメリカのカーディガンクラブに所属しているものの、日本で生まれたカーディガンを買いたいとは思えない。それほど、乱繁殖が繰り返されてしまった。子犬の時、健康そうでも、大きくなってから異常が出る個体は、私がカーディガンを飼い始めたころに比べたら、想像もできないほどの多さになっているはずだ。




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