深々と頭を下げる

August 03 [Sat], 2013, 21:35
門のところに白木造りの鳥居が建てられていることを除けば、
周囲の住宅と区別がつかない。
玄関先には確かに「S会」という看板が掲げてある。
おずおずと入り口の扉を開けると、作務衣を着た佐々木会長が出てきた。
「よくおいでくださいました。さあ、上がってそこに座って少々お待ちください」

座布団を勧められて腰をおろすと、
それまで見たこともないような光景が目に飛び込んでくる。
二〇畳以上ありそうな広間には南向きに大きな神棚があり、
その手前に文机がある。
待合室には紙が貼ってあり、そこには祈祷料金が明記されている。
一般的な祈祷料金は、相談料が込みになって三万円。
特別祈祷は一〇万円とある。
法事の時に僧侶を招いて読経を依頼すると三万円かかるので、
一般的な祈祷料金が三万円というのは、それほど抵抗感を覚えない。

あれこれ考えていると佐々木会長が姿を現し、説明する。
「神棚の中心におまつりさせていただいているのは宇宙の最高神
左右はそのお力添えをしてくださる神さまです」
律子はとりあえず神棚に向かって、深々と頭を下げる。
佐々木会長は続けた。
「わたしは信者さんから悩み事をお聞きして、悩みの原因を神さまにうかがいます。
そうすると啓示が下りますので、信者さんにお伝えします。
その後、これを使って霊的に悪い部分を浄化し、神さまのパワーを注入するのです
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