好奇心。 

2005年01月31日(月) 15時07分
高校3年生。
進路が決まって、理想と現実のギャップに気づく頃。

音楽が好きな友達と
毎日MDを聴いたり、カラオケに行ったりして
とうとう夏には二人とも興味があった
RIP SLYMEのコンサートに行った。
そこで、コンサートを運営することに興味を持った。

私は情報系の専門学校に進学。
友達は地元で就職。
二人とも、夢ばかりふくらんで
現実的には何も出来ず・・・
ずっと、何かやろう!
って毎日毎日同じ事ばっかり言っていた。

友達は先生と仲がよくて
進路の相談もしていた。
先生の中に、音楽が趣味で
ギターをやっている先生が
友達に一枚のエントリーシートを手渡した。

それは・・・
ストリートミュージシャンやアーティスト達が
自由にアピールすることが出来るイベントだった。

友達は真っ先に私に伝えてきてくれて、
一緒にそのイベントのスタッフをやろう!
という事になった。

勧めてくれた先生も、バンドとして参加するという事で、
とてもわくわくしていた。

説明会。 

2005年02月08日(火) 12時14分
ボランティアスタッフとして参加できると決まって
前日に説明会があった。

私と友達が住んでいる市から、
電車で片道1時間ちょっとかかる中心の市まで
学校帰りに制服を着たまま電車に駆け込んだ。

説明会の会場は、とあるビルの3階。
私も友達も田舎育ちで、
ビル=会社というイメージが離れず、
入るのに長い時間悩んだ。

勇気を出して、二人でビルに入り、
説明会が行われる部屋を探し、
見つけても、しばらく廊下で様子を見ていた。

すると、そのイベントの関係者らしい人が
「君たちもスタッフ?」
と話しかけてくれて、
その人の案内で部屋の中に入ることができた。

二人で静かにおとなしく座って待っていると、
いろいろな年齢層の人たちがどんどん集まってきた。
どうみても、制服をきた高校生らしい人はいなかった。
その分、制服を着ている私と友達は
妙に浮いた感じになってしまった。

説明会が始まり、一通りの説明を終えたところで、
ミュージック部門とアート部門で分かれての説明があった。
私と友達はミュージック部門の担当なので、
指定された場所に行くと、
周りにいる人はみんな20代後半から50代までの
男の人ばっかりだった。

私んち・・・ここにいていいのかなぁ?

二人とも同じことを考えていたと思う。
でも、みんな優しく説明してくれたり、
「君たち高校生?」など、
雑談を交えてくれたお陰で、
私の心の中にあった、緊張感が抜けた。

説明会。A 

2005年02月08日(火) 12時44分
しばらくすると、
実行委員の副委員長の竹田さんに呼ばれ、
一人の男の人を紹介された。

「この人が君たちにいろいろ教えてくれるからね」

「どもども、お待たせしちゃって悪かったねぇ。
 俺のためにわざわざ遠い所から来てくれたのにね。
 岡村です、よろしく。」

うわ・・・キャラ濃い人だなぁ・・・
これが第一印象(笑)
でも、話していくうちに、
岡村さんはさっきの竹田さんとユニットを組んでいる事
CDを作って売っているという事
年が29歳だという事
など色々な事を知った。
話していくうちに、だんだん打ち解けていき、
すごく楽しい時間を過ごせた。

時間や行動をある程度確認していると、
そろそろ10時になるから・・・と、
高校生である私と友達は帰らされた。
正直、電車の時間が気になっていたので、
すごくありがたい救いだった。

帰りの電車の中で、
友達と竹田さんと岡村さん、どっちがいい?
という話題になり、
友達はクールなイメージがある竹田さん、
私は盛り上げが凄くうまい岡村さん
と、見事に意見が分かれた。

電車に揺られウトウトしながら
この日の出会いが後に繋がるといいな・・・
と期待しながら帰宅した。

当日の朝。 

2005年03月04日(金) 14時45分
イベント当日。
イベント自体の始まりは11時頃だったが、
私達は、朝8時に集合だったので、
朝早く家を出て、電車を乗り継ぎ、
ドキドキしながら会場まで向かった。

会場につくと、
普段は普通の街中の公園の通りだったところが、
いろいろな仕切りで区切られ、
各ブースの参加者達が、
自分の作品や、機材を並べていた。

私達の仕事は、
ミュージシャンごとのマイクやアンプの配置がえ、
出演するメンバーの確認、
タイムキーパー、
そして、PAだった。

私は演劇部で音響を担当していたので、
ミキサーの使い方は知っていた。
なので、PAをやらせてもらえると知って、
とても嬉しかった。
ミュージシャンの方の演奏に、
ちょっとでも参加してる気分になれるからだ。

しばらくして、岡村さんがやってきた。
「ごめんね〜。遅くなっちゃって。」
人懐っこい笑顔で謝る岡村さんをみて、
久しぶりに会うという緊張感が
一気にどこかへ飛んでいってしまった。

タイムスケジュールと、
初めのミュージシャンの方の確認をして、
いよいよ本番を迎えた。

1日目の出会い。 

2005年03月04日(金) 15時07分
イベント1日目が始まった。
私たちにとって、初めてのイベントだ。
15分、または30分ごとに
ミュージシャンが交代して、
1バンド、2回の出演で、
2日かん合わせて約50組が参加しているという。

私たちは、4つあるうちのB2のブースを任され、
そこに来るミュージシャンのサポートに回った。
はじめのうちは全く慣れず、
他の模擬店をみてまわることすら出来なかった。

お昼休憩の時には与えられたお弁当を食べ、
学校の先生のステージを観にいったりもした。

ミュージシャンには、いろいろな人がいて、
独自の世界観をもっている人、
とにかく楽しもうとしている人、
プロ並にうまい人、
など、たくさんの人と接する事ができた。
いろいろなタイプの人たちと接して、
必ず感じた事は、
『みんな輝いている』
という事だった。

午後の部が始まり、
次の出演者を探していると、
目の前に、女装をした男の人がいた。

なんだぁ!??
と驚きつつも、声をかけてみた。
「あの…次に出演される方ですか?」
「あ、はい。そうですぅ〜♪よろしくねぇ〜♪」
オカマ口調でそう言われて、
思わず笑ってしまった。
この人たちなら、きっと面白い演出になるんだろうな。
と勝手に期待しつつ、次のステージが始まった。

そのバンドは、女装した男の人のほかに、
ギターの男の人が1人、
ボーカルの女の人が1人いた。
女装した男の人と、女の人の、
会話の様な歌が始まり、
通りすがる人たちが、
みんな足を止めていった。

弾き語りの人や、バラード系の人たちと違い、
彼らは、エンターテイメント性を重視していた。
私は、そのバンドのステージを、
ずっとみていたいと思った。

彼らのステージが終わり、
次のミュージシャンとの交代の間、
軽く会話することができた。
このバンドは、
やっぱり女装した男の人のキャラが濃いから、
聴いてて楽しいんだ。と思った。

彼らのステージ以降は、
なぜか私達もフレンドリーな感じになり、
ミュージシャンとの接し方が、
今までの堅苦しい言葉遣いではなく、
もっとラフな感じに話せるようになった。

無事に1日目を終え、
疲れきった私達は、電車の中で、
感想を言い合うと、すぐに寝入ってしまった。

2日目の出会い。 

2005年04月08日(金) 13時49分
2日目。
1日目の経験から、2日目は順調に進めることが出来た。

参加しているミュージシャンの人たちとも、
気軽にコミュニケーションをとることが出来た。
その中で、『Ricky’s』というミュージシャンがいた。
参加する人数が2名だと聞いていたので、
マイクを2つ用意した。

『お願いしまーす』
と、声をかけてきたのは1人。
突然、1人がこれなくなったとの事だった。
私はその人(リッキーさん)が
岡村さんと話しているのを見ていて、
とても面白い人だと感じた。

リッキーさんの演奏が始まった。
リッキーさんはアコースティックギター1本で
弾き語りをしていた。
ちょうどお昼時ということもあり、
お客さんはあまりいなかった。
しかし、リッキーさんの歌う歌は、
とてもイイ歌ばかりだった。
私はちょうどPAの仕事をしていたので、
リッキーさんの真横で作業をしていた。

歌の合間のMCの時、
リッキーさんは栄養ドリンク剤を手にした。
『かっこいいバンドマンなら、
 ここでアルコールを飲むんですが・・・
 ここでは栄養ドリンクを飲みます!』
と、突然その栄養ドリンクを一気飲みした。
そして一気に飲み込んだためか、
思いっきりむせていた。
私はその姿がたまらなく面白くなり、
一人で大爆笑していた。

リッキーさんの演奏が終わって、15分の休憩があった。
片づけをしているリッキーさんの所に行って、
『すごく面白かったです!!』
と感想を言うと、
『ありがとう。君が笑ってくれて助かったよ』
とお礼を言われてしまった。
私は、リッキーさんがとても気に入ってしまった。

順調にイベントが進み、
無事に片づけまで終えた。
その日はスタッフの打ち上げがあったらしく、
みんな楽しそうに片づけをしていた。
私達は打ち上げの話を聞いていなかったため、
片付け終えた後、帰宅する気だった。

片付けを終え、竹田さんに報告に行くと、
『お疲れぇ〜!』
と、いままでクールだった竹田さんが
全く別人の様に明るかった。
『この後、打ち上げがあるんだけど・・・
 参加してかない?』
と、誘われた。
私達は喜んで参加した。

打ち上げ。 

2005年04月08日(金) 14時20分
打ち上げは、ちゃんこ鍋の店だった。
私は、お酒が入った打ち上げが初めてで、
周りの大人の人たちがお酒に酔っている光景に、
少し戸惑ってしまった。

なかなか輪に入れない私達に、
ミュージシャンでもある、タイセイさんが、
『何か飲み物頼んだら?』
と、メニューを渡してくれた。
タイセイさんは、イベントの最中にも私達に気を使ってくれて、
私達二人で、優しい!と絶賛していた人だった。

スタッフの人たちが楽しそうに会話をしたり、
一発芸をやっていたりしているのを見て、
すごく楽しいと思った。

参加しているスタッフの人たちは、
みんな音楽に関係している人たちだった。
ライブに参加している人や、
ストリートで定期的にやっている人など、
いろいろな人がいて、私達は刺激を受けた。

高校生ということで、1次会で帰らされた。
けれど、とても楽しい時間を過ごす事ができて、
私達は、また来年もさんかしたいという気持ちになった。

イベントを終えて。 

2005年04月08日(金) 14時33分
イベントを終えて・・・。
私達はいつもの高校生活に戻った。
休み時間の度に、クラスが違った私達は、
廊下に集まってり、二人で
『楽しかったね〜』
と、毎日毎日イベントのことを思い出していた。

私たちは、
「何かやりたい!」
という衝動に駆られた。
岡村さんに
「まだ若いんだから、思った事はやってみるといいよ」
と、アドバイスを受けたことを思い出し、
二人で、当時流行っていたアカペラに挑戦しようとしていた。

二人が好きだったケミストリーのカップリングの曲を、
自分達で歌詞カードを作り、
休み時間に歌ったり、
カラオケに行って歌ったり・・・と、
毎日楽しく過ごしていた。
しかし、肝心なボイスパーカッションが出来る人がいなく、
結局、完成させることなく卒業に向けての春休みに入った。

卒業後、高校生の時のように遊ぶ事が出来なくなり、
会う時間もほとんどなくなってしまった。
お互いに共通している事は、
「来年もボランティアスタッフをやろうね」
という、約束だけだった。

1年という月日。 

2005年04月08日(金) 14時45分
私は、情報系の専門学校に入学し、
それなりに忙しい毎日を送っていた。
しかし、イベントのスタッフとして参加したことは、
片時も忘れた事がなかった。

学校に行っていても、毎日
「スタッフとしてイベントに参加したい!」
と考えるばかりだった。

*** *** *** *** *** ***

夏休みに入り、
私は一緒にスタッフとして参加した友達に、
「そろそろスタッフの募集やるんじゃないかなぁ?」
と、メールを送った。

友達は仕事をしていたが、
社内でいろいろな事があり、会社をやめていた。
しかし、バイトという立場ではあるが、
毎日充実した生活を送っていた。
友達からの返信はこうだった。

「今年は何日にやるのかなぁ?
 もしかしたら、バイトで行けないかも・・・。」

私は、2日連続でやらなければならない事を思い出し、
少しショックを受けた。
「二人でまた一緒にやろうね」
と約束していたのに、現実的には難しい事を実感し、
寂しくも思えた。

私は、専門学校での国家試験対策の
補講に参加していたため、
忙しさから、竹田さんに連絡する事を忘れていた。

夏休みを過ぎた9月のとある日に、
友達と遊ぶ機会を持つ事が出来た。
二人で1年前のスタッフをやった時の話をしていると、
友達が携帯電話を取り出し、
「竹田さんに電話してみよっか?」
と言い出した。

私はスグに賛成して、
二人でまたスタッフが出来るかどうか聞いてみた。
竹田さんの返事は、
「スタッフはまだまだ足りないから、助かるよ」
との事だった。

また二人で参加できる!

そう喜んだのもつかの間・・・
友達は、1日目しか参加できないと言った。

理由はバイトの人数が少なく、休むことが難しい。
という事と、
付き合っている彼氏がイベントに参加する事を嫌がる。
という事だった。
その時、私にも付き合っている彼氏はいたが、
反対される事はなかった。

私は、友達の彼氏を説得しようとしたが、無理だった。
しかたなく、一人で2日間参加することになった。
1年という月日が、とても長かったような気がした。

2度目の説明会。 

2005年04月08日(金) 15時12分
2年目のイベントにも参加する事が決まって、
私達は説明会に参加することになった。

2回目という事で、私達は少し余裕があった。
前の会場とは違う場所で、
今度は市役所のとある会議室だった。

初めて入る市役所で、
しかも業務が終わっているという事もあって、
さすがに少し緊張した。

会議室に入ると、見知った顔がなかった。
前回よりも学生が多いように見えた。
知らない人たちが多く、
その事が私達を不安にさせた。

しばらく待っていると、説明会が始まった。
前回お世話になった竹田さんが出てきて、
一気に安心した。

前回と同じように、ミュージック部門と
アート部門に別れての説明があった。
ミュージック部門は、学生は私達だけで、
他の学生は全員アート部門だった。

今回の私達の仕事は、
ミュージシャンが持ち込む、
自作のCDやMDを販売する、
重要な仕事だった。

「2年目だから任せたよ〜」
と言われて、私達はやる気になった。

前回のようないろいろなミュージシャンとの
関わりが減るけれど、任された仕事の重さに、
とても満足した。

その反面、
2日目は私一人で仕事をしなければならない
というトコロに、不安を感じていた。
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