ほんのりあまくて すっぱいしあわせ、スプーンひとさじ おすそわけ。
クリエイターたなかむつみ 作品展示室。
ほんとにそこに居るのかは
いたとしても見えないんだから
わからないけれど…。
もしそこに隠れているのだとしたら、
出てきてはいけないよ。
だって、こっちは痛くて苦しいから。
まだ、早いと思うよ。
まだまだ、受け入れられるだけの
なんにもないよ。
出てきたら出てきたで、
きっとなんとかなっちゃうんだろうけれどね。
だけれど、どうせならもうすこし
カンペキにして迎えたいんだ。
きっと大好きだよ。
だから、まだごめんね。
しばらくは、そっとかくれていてね。
まぁだだよ。
もういいよって聞こえたら、
きっと探しに行くよ。
きっときっと。
おしらせ
ひなた地区の猫会議は
次回から時間が変わります。
毎週月曜、朝にゃにゃじはんより
場所は三丁目の野口さん家のお庭の梅の木の下にて
次回の内容は、
最近やってきたクロブチ小次郎さんの
放浪の旅のおはなしの続きと
われらがアイドルしろねこのゆきちゃんの
もうすぐ生まれるななつ子ちゃん名付け会議です
遅刻したら、全員ににぼし一匹づつ配ること!
以上。
地区長のリュウより

永遠の流れのなかで、生きているけれど
ぼくの命は、あと1秒で終わるかもしれないし
気が狂うほど長い時間続くかも…。
限りがあるってことを忘れてたから。
これからは、大人になるのではなく
老いていくってことを忘れてたから。
ぼくは置いてけぼりなんだ…。
手に出来ない描いた未来の前で。
決して見えないきみのしあわせな背中に。
きみが教えてくれたことはたくさんあるんだけれど、
It's too Late.ってやつだよね。
ほんとはね、きみの隣にいたかった。
ああ、せめて笑ってほしかった。
永遠がどこまであるかなんて
むつかしいことを考えたら吐き気がするよ。
だから、漂うんだ。
ぷかぷかと。
鏡の中のわたしと
写真の中のわたしは
違ってみえる
写真の中のわたしが
わらってた
こんな顔をしてわらってた
わたしじゃないみたいだ
見慣れている見慣れない顔
それが
いいことなのか
わるいことなのか
わからないけど
特別な
魔法を持ってる
不思議な人
ただ
わたしにとって特別でも
わたしは特別ではなかった
ただ
それだけ
黒猫は、すぐに帰ってきました。
もっと大冒険にでて
いろんな話しを聞かせて欲しかったな…とか
うれしいけれど、欲が出ました。
その後、2日にいっぺんはいなくなって
半日後には戻ってきます。
家出するたびに、
首の鈴のメッキが剥がれていきます。
中途半端は嫌だな。
居なくなるなら、そのままでいいよ。
居るんだったら、ずっと一緒に居て。
とりあえず、マルカンを外して
直に繋いでみました。
携帯電話に飛びかかって、じゃれています。
そうだ、黒猫。私、決めたよ。
自分の為のじゃなくて、
人のしあわせのために絵を描くよ。
ちょっとね、やりたいことがみつかったの。
今はね、まだ内緒。
声を上げて泣いたのは
どれくらいぶりでしょう。
自分がそんな泣き方をしたことに
驚いて、余計に悲しくなりました。
心臓がばくばくいって、
頭もばくばくいって、
息も出来ないくらい。
死ぬほど苦しかったのに
私は生きてます。
頭を無くしたのに動いている
カブトムシみたいに、
日常を過ごしています。
十数年も自分に嘘をついて、
その間「自分の中で確かであればいい」と
ずっと綺麗に仕舞い込んでいたものが
予想以上に育っていて
いつの間にか、私の中のたくさんを占めていました。
体の半分以上を、ごっそり持って行かれたような
大きな喪失感。
それだけ、大きな存在だった。
それだけ、大好きな人だった。
その人も、その人といた時間も、
すべてが素敵すぎて、綺麗すぎて
これから先、どうしたらいいのか
どうなっていくのか
全然分かりません。
忘れたくない…。
でも、きちんと思い出に変えないといけません。
この痛みは、私のものです。
頭の中にあることも、心の中にあることも
誰にも盗めない。
こんにちは。甘い苦悩。
これからしばらく仲良くしましょう。
p.s.
私は何とか、元気にやっています。
心配しなくていいよ。
どうかどうか、おしあわせに。
遠くから、ずっと、願ってるよ。
いつかいつか、また人生が交差した時、
笑えるといいな。
2月12日、22時より前…。
黒猫が家出しました。
置き手紙も残さずに。
まだ猫の日じゃないのにな。
へその緒みたいな紐が
ゆらゆら揺れて虚しいよ。
繋がれているのは、嫌だった?
それとも、帰り道、
三毛猫をなぜたからヤキモチ焼いたの?
それとも、別の黒猫に
大事な荷物を預けたから?
なんにしても、よい旅を。
よい人生を。
わたしのいない、人生を。
自由ってさ、責任を持つって事だから
本当の意味で自由になれないらしいよ。
恋しくなったら、ひょっこり帰ってきたって
いいんだからね。
待ってるよ、ずっと。
たぶんね。
ばいばい。
透き通った雲のない空、
冷たく穏やかな風が吹く日は、カイト日和だ。
こんな日は、
ぎょろっとした目玉のついた
三角の黄色いカイトをかごに突き刺して、
自転車をこいで、おじいちゃんがやってくる。
落下傘の花火と煙玉と、ネズミ花火もつめて。
あのカイトは、すごく恐い顔をしてる。
あのカイトは、空にいると無邪気でそれでいてかっこいい。
真っ青な空を、気持ちよさそうにぐんぐん泳ぐ黄色いカイト。
8の字を描くように、喜んで暴れる。
俺は犬じゃねぇ。
こんな凧糸、引きちぎって遠くまで行ってやる。
そんな感じ。
マイルドセブンとキリンの瓶ビールの匂い。
私の名前を呼ぶ、声。
なんでもできちゃう、おじいちゃんのごつごつの手…。
今日は、カイト日和。
おじいちゃんは、黄色いカイトをきっとあげていた。
ベストポジションまで、自転車をこいで。
空の上で…。
きっときっと。
私の中で、こんなにも生きてるんだ。
冷たい銀色の三日月が
水の中で
チラリギラリ
ゆっくりと
翻りながら
沈んでゆきます。
赤い星を
ぷすりと刺す。
4つの歯形と
絡み付けた悲しみ。
青い星を
ひょいとすくう。
溢れるしあわせを
滴らせながら。
