電車の中で思ったこと 

2007年01月20日(土) 23時50分
キヨラにはリンザとの最初で最後
そして何よりも生きる支えであり
ピリオドでもある約束がある

「死ぬときはキヨラと一緒」
「リンザが死ぬと東京に行くよ」

悲しくなったときキヨラは最近この遣り取りを思い出すようにしている

「あぁ いつでも死ねるんだ」
そう思えるからである

キヨラが死んだとき誰か教えてやってほしい
ヨイテにそしてヨイテのあの頃からの恋人に

「ずっとずっとキヨラはヨイテのことを想ってたよ」

そうしてキヨラからの最後のプレゼントである気まずさをあの二人に

その後言ってやってほしい
「でもキヨラは死んじゃったからね リンザと」

涙で漣を 

2006年11月11日(土) 13時04分
キヨラを取り巻く女はいつの間にか
また3人に増えている
リンザとあと二人
あと二人のことはいずれ触れるとして

キヨラは正直なところリンザには冷めている
しかし離したくないのか今にも消えそうな危うい距離を保っている
キヨラは自分の愛がよく解らないようだ
嘘をつき続けたせいで本当を忘れてしまったのだ

今ではすぐに涙もこぼれるようになった

だがキヨラは解っているのだ
リンザもまたキヨラの嘘に気付きながらも
この微妙な距離にいることを

『あたし、何してるんだろう…』

感傷に浸る暇などキヨラにはない
早く次の嘘を考えないと
キヨラには誰もいなくなる

「おかえり」を言いたい夜 

2006年09月09日(土) 17時22分
『あんな恋愛は10代のときにしかできない』

キヨラも例に漏れずそう思っていた
何もかもをさておいて
些細なことで嫉妬をして
泣き喚いて不安定になるのは
恋愛における経験値が不足しているのと
思春期であるからだ
勿論キヨラもそう思っていた

しかし

出逢ったリンザはあっさり『あの頃』にキヨラを引っ張って行った
ただ『あの頃』と違うのは
リンザのひとつひとつに傷つくのを楽しむ自分を知ったことだろう
泣いて泣いて傷ついて
でもキヨラはそれが楽しい
本気なのか本気を装って遊んでいるのか

それは本当のところキヨラにも判らない


そしてキヨラとサクはもう半月逢っていない

キヨラのまわりのこと 

2006年09月09日(土) 17時20分
リンザ
ひょんなことから知り合った年上の女
キヨラが夢中になるタイプ
飴と鞭の使い分けが天性のものであるせいか絶妙

尽く「いつものパターン」になりつつある

月に泣く 

2006年08月03日(木) 19時25分
キヨラの時はそのとき確かに一瞬遅れて始まった

久しぶりに友人と話し
キヨラは笑いに満たされていた
そこでふとヨイテの話しがでたのだ

友人はヨイテの近況を知っていた
だから応えてくれた

ヨイテは幸せにあの頃の彼女と暮らしているのだそうだ

やっぱりキヨラの覚悟していたとおりだった

「時はあたしもヨイテも確かに変えてしまう
だから今のヨイテはあたしが好きだった頃のヨイテじゃない…」

キヨラは駅に着いてうちに帰るまでのあいだ少しだけ泣いた
あの2年の思い出をひとつずつ拾って少しだけ泣いた

ここから星は見えない 

2006年07月07日(金) 11時59分
キヨラには七夕など関係ない
スターバックスの2階から街を見下ろすと
浴衣を着たやつらが笹を片手にキャンペーンに勤しんでいる

ライメイのことをすっぱり(とではないが)断ち切ったキヨラは
新しい彼女候補をいかに彼女に昇格させるか考えるのでそれなりに
毎日楽しくやっているようだ

「敢えてサヨナラを言わないなんてあたしったら控え目」

いつもそうだがキヨラは自分の言動や思考に隙間が生じると
ヨイテのことを思い出す
一番好きだったのはヨイテじゃないのに
いつも心の中にはそれでもヨイテとの思い出が満ちている

強引に七夕を関係づけるなら
キヨラの彦星は
遠い
遠い
二度と取り戻せない過去にいる
そこには天の川よりも深くて長い「時」が横たわっている


キヨラは泣きそうだ
思い出したのだ
今日がヨイテの誕生日だということを

悲愴 

2006年06月05日(月) 20時57分
キヨラは今思わずギョっとした
初めて
「死んだ魚のような目」
というものを見たからだ

しかもそれは紛れもないキヨラ自身
車窓に映る自分の姿に泣きたくなった

12の頃以来だ

本当に今夜死ぬかもしれない

そう思ったのは

ハッピー リバースディ 

2006年06月05日(月) 19時28分

自分の誕生日を間近に迎えて
キヨラはまたあの病気が始まった

「誰にも逢いたくない」

暗闇に一人で泣けたらどんなに良いだろうと
キヨラは夢想する
キヨラは久しぶりに腹の許容量以上の食べ物を詰め込んだ

いけない
こういうときのキヨラには制限なく食べてしまう

こうなってしまえば誰の愛してるも届かない
サクでも駄目
ハイトでも駄目

ライメイでも  駄目


「愛されないのなら醜くなってしまえ」

醜く生まれ変われ
醜くなったキヨラ 誕生日おめでとう

かえる かえれない かえりたい 

2006年05月14日(日) 19時29分
ライメイのことが落ち着き
キヨラは瓦斯のように希薄な愛を今夜も楽しんでいる

楽しんでいても最近はどうも恋人のサクのことが
キヨラはひっかかる
キヨラの勘では

「他に好きな娘でもできたかな」

メイにしっかり話し合うことを薦められたが
話し合ことを避けつづけてきた二人に
果たして向き合う勇気と時間があるのだろうか
やはり臆病なキヨラは
核心に何も触れずにこのまま瓦斯のようにサクと離れてしまっても
それはそれで良いと思うのだ

『アタシには希薄な愛が似合っている
だってアタシはとても薄っぺらいんだもの』

愛を渇望するのに愛の種類は瓦斯で良いのだ

キヨラはどこかで待っているのかもしれない
決して離れられない要因をいくつもつくっておきながら
それでも

「キヨラ さよなら」

サクにそういわれる夜を

キヨラには帰る愛の場所がどこにもない
けれど
どこにもないということは
どこにでもあるということだ

嵐 2 

2006年05月07日(日) 13時33分
『ライメイなんて嫌い 嫌い 嫌い』

そしてキヨラが大荒れなのはライメイのことである
ライメイはキヨラに多大な期待をもたせて
そしてそれを台無しにした
そのときのキヨラの傷つきようはそれはひどいものだった

先ずライメイはキヨラを連れて出かける約束を忘れていた
自分が誘っていたのにも関わらずだ
熱で伏せっているキヨラに気遣う言葉もかけなかった
翌日は翌日でライメイは違う女と約束があるようで
きっとそのことで頭がいっぱいなのだと容易に想像がつくのだが
キヨラにはそのこともどうしたって気に入らないのだ
ライメイの日記を覗いてみれば違う女と
仲睦まじく写っている写真があった
キヨラの怒りはそこで頂点に達する

『そこには私が立つ筈だったのに―』

嫉妬を通り越して憎しみに変わってしまった
ライメイは日記にキヨラのことを書いたり
他に口外したりは一切していないようだった
それもキヨラにしてみれば不満のひとつだった

『自分はライメイの財布なんだ』

お財布の反抗
ライメイはこれからキヨラに傷つけられるのだ
P R
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