Chapter2ハーマイオニーの夢 

2005年07月30日(土) 11時55分
「あ〜!こんなにたくさんの願い叶えるなんて無理だよ!」
奏は自分の部屋で山積みになっている短冊をみると不安になった。

ー自分にこれだけの大役が果たせるのだろうか・・・?

すると、誰かが入ってきた。

「大丈夫よ。」その人物が優しい声で奏を宥めた。

「ハーマイオニー?!」

ハーマイオニーがコーヒーカップを2杯もって部屋に入ってきた。

「どうぞ。」ハーマイオニーは静かに微笑むとコーヒーカップを奏に渡した。

ハーマイオニーとは一年前ホグワーツに来た時から相部屋で仲良しだ。

「ありがとう。」奏はハーマイオニーとコーヒーのおかげで気持ちが少し軽くなった。

「そりゃ、奏が全部叶えちゃって日本に帰ってしまうのはとても寂しいわ。でも、あなたは才能があって賢いマジョだからできるはずよ。」

「うん・・・ありがとう!」
奏は胸がいっぱいになった。

そういえば、一年前ホグワーツに来たばかりで語学の壁、文化の壁、友達の壁にぶつかったときもこうやって励ましてくれたっけ。いつも.......いつも........
ハーマイオニーは隣で笑ってくれていた。

「ちょっと!どうしたの?」ハーマイオニーは奏が急に泣きだしたので驚いた。

「ううん・・・なんでもない・・・」同時にホグワーツでのたくさんの想い出が走馬灯のように心の中を駆け巡った。

「ありがとう・・・。」
この「ありがとう」には今、この時のことだけではなく、一年間全部のことへの感謝の気持ちを込めた。

「ちょっと〜大丈夫?」
ハーマイオニーが奏の好きなイヌの絵のハンカチで涙を拭いてくれた。
このハンカチは「友情の証」として先日のホグスミード(奏にとっては最後のホグスミード)で2人おそろいのものを買ったものだ。

ーハーマイオニーはいつだって優しい...............

「じゃあ、まずはハーマイオニーの願いからかなえなくちゃね!」

山積みの短冊の中から1枚のピンクの紙を取り出した。

「どれどれ・・・
髪の毛をストレートにして美人になって周りをギャフンと言わせたい。」

「ははは・・・」ハーマイオニーは赤くなった。

「ハーマイオニーのことだから参考書が欲しいとかそういうことだと思っていたよ。」

「ねえ!お願い!私をバカにしたやつらを見返したいの!!」

ハーマイオニーも女の子だということを奏はその時初めて知ったのであった♪

Chapter1 

2005年07月29日(金) 10時32分
五節句の一。七月七日の行事。この夜、天の川の両側にある牽牛(けんぎゆう)星・織女星が、年に一度会うといい、この星に女性が技芸の上達を祈ればかなえられるといって、奈良時代から貴族社会では星祭りをした。これは中国伝来の乞巧奠(きつこうでん)であるが、一方日本固有の習俗では、七日盆(盆初め)に当たり、水浴などの禊(みそぎ)をし、この両者が合体した行事になっている。たなばたまつり。《季 秋》「―のなかうどなれや宵の月/貞徳」

今年もこの時期がやってきた。
日本からの留学生の腕が試される時期だ。
これを終えたら、留学生は1年間の交換留学から帰国することになっている。

7月7日、奏はホールの端にある笹の葉を見に行った。
笹にはたくさんのホグワーツ生の短冊があった。

それを8月の帰国までに全部叶えてあげないといけないと思うと奏は憂鬱になった。
もし、これを達成できなければ日本に帰らせてもらえないのだ。

「奏、そこにいたのか。」
振り向くと茶目っ気たっぷりのダンブルドア校長が立っていた。

「はい・・・こんなに多いとは思いませんでした。」自分でもがっかりした口調だと思った。

それから、顔を上げて二つの目立つ金と銀の短冊に視線を向けた。

「マグルがいなくなりますように・・。」

「両親に会いたい・・。」

両方とも奏と同じ3年生の男子のものだった。

「いくら魔法でもこの2つは無理ですよね。」
魂のぬけたような声で奏は呟く。

するとダンブルドアは
「うむ・・難しい質問じゃ。しかしじゃな、奏、君は本当に優秀な生徒じゃ。一ノ宮校長に選ばれただけあるのう。無理に叶えろとはいわんが君なりの方法を期待しているぞ。ほっほっほっ!」
ダンブルドアは白い歯をだしてニコッと思いっきり笑うと去っていった。
P R
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