音楽告白122 マーティン・スコセッシ /ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム(2005年)

2006年08月13日(日) 11時32分
マーティン・スコセッシ監督
1970年「ウッドストック」 
1976年「タクシードライバー」【カンヌ国際映画祭(監督賞)】 
1978年「ラスト・ワルツ」 
ロック アメリカン・ニューシネマとやたら男らしいテーマにこだわる。
監督はボブ・ディランの音楽家 詩人 としての側面を描く。
アメリカの政治家が持つ戦争と人種差別の興奮に アメリカののどかな国民が巻き込まれていく。
多くのミュージシャンが歌うことでその熱を冷まそうとする。
その決定打がボブ・ディランである。
しかし ボブ・ディラン本人は
あまりそのことにのめりこんでいたわけではなかった。
反戦の旗手としてフォーク・ソングを歌い
アメリカの国民が愛し 社会派シンガーと思われていた彼が
ロックに身を置き活動を始めた途端に煙たがられていく。

ステージで歌い始めると観客は野次る。
しかしホールは満員である。
ディラン自身もその事実にとまどっている。
もしその野次る気持ちが本当なら
誰も彼のステージを観ようとは思はないのだから。

時代は変る

そう共に歌い支持してきたファン。
まさにボブ・ディランとは歌の通り正直に自分を歌っただけだ。

ボブ・ディランの生い立ちから1966年までが映画の中で語られる。
アレン・ギンズバーグのインタビュー
DON'T LOOK BACKのPV
この二つが個人的にはとても嬉しかった。

そして観客の野次の中で歌うディラン。
それほどファンとの距離が近かった存在だった頃のライブ映像。
まさか気づかぬうちに時代が変っていたなんて
誰も想像できなかった夜
ディランはバンド・メンバーに楽器のヴォリュームを上げようと言う。
孤独に立ち向かう準備はすでにできていた。

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その瞬間 彼はもう新しい仲間達と歌っていた。
ディランに罵声を浴びせかける観客一人一人の名前を時代と呼びながら。








音楽告白121 ジャン=リュック・ゴダール/ワン・プラス・ワン(1968年)

2006年08月06日(日) 17時39分
ジャン=リュック・ゴダール

フランスの5月革命の中 自身の政治論と
ローリングストーンズによる「Sympathy for the Devil」の
製作過程と併せて映画化。
ゴダールの政治論は批評的で 当時を批判しているとは思う。
アメリカにおける大国主義をナチス的に表現したり 
人種差別問題を取り上げたり。
この映画を観てどれだけの人がゴダールの影響を受け政治的になったのか。
ゴダールがこの映画を撮影し
世界の政治にどれだけ関わり改革ができたのかは疑問だ。
たったひとつ ヌーヴェルヴァーグが古い波になってしまった後の 
ゴダールの立っていた場所。
それだけが分かる。

ローリング・ストーンズ

ミック・ジャガーが「Sympathy for the Devil」をギターを弾きながら歌い
ブライアン・ジーョンズがそれに合わせてギターを弾いている。
しばらくすると遅れてきたキースが二人に合わせてギターを弾き始める。
3本のアコースティック・ギター。
これが最初のシーンだ。
この翌年 1969年6月8日にブライアンは脱退。
一ヵ月後の7月2日 自宅プールで死んでいるブライアンが発見された。
リーダー・シップをミックとキースに奪われ 
恋人もキースに奪われたブライアン。
この映画の中で彼のギターの音は聞こえない。弾いているのに鳴っていない。
ニッキー・ホプキンスのオルガン ピアノがかなりの演奏の比重を占めていて
アレンジは何度も変えられていく。
キースがベース ビル・ワイマンがチャーリー・ワッツと一緒にパーカッションを担当している。
映画最後にはアルバム「Beggars Banquet 」に収められたアレンジとなり
メンバー達のコーラスとミックの歌の録音風景が映しだされる。
ストーンズは映画の中で楽曲を完成させていく。

政治とポップ・ミュージック

映画の中の時間で完成できない政治とできる音楽。
この映画も賛否両論だと思う。
この映画の僕の感想。
政治とブライアン・ジョーンズの死は
真実を明かさない。
時が経ってこの映画の意味は
ゴダール ストーンズ 両者にとって
深刻になってしまった。

ジャン=リュック・ゴダールのこの映画に対してのコメント

「私が作らなければいけないのは 美しいアートや美しい作品ではない
 実際に私たちがしてきたことや これから向かう先を描きたかった
 それがこの映画の大きなテーマなんだ」


音楽告白54 バッファロー’66 B

2005年06月10日(金) 21時24分
たった1日の出来事が こんなに素晴らしい物語になってしまう。
タップダンスしてても ビリーが入って来た時からずっと見てる。
ビリーが電話しててもずっと聞いてる。
退屈な毎日が変わっていく。
レイラはビリーを優しい人という。
だけど レイラは誰より優しくビリーを抱きしめ彼を慰める。
何でレイラは泣き崩れなかったのか。
レイラはビリーが帰ってくると 信じることができたから。

通りの向こうのモーテルの窓。
ほら 部屋の明かりがまだついてる。

音楽告白53 バッファロー’66 A

2005年06月10日(金) 20時46分
実は ちょっと前にテレビで”幸福の黄色いハンカチ”(1977/日本)をやってて 劇場でも観たし 何度もテレビでやってるからストーリーもわかってるし興味がそれほどあった訳じゃないんだけど ヒマだったから観てたんですね。そしたら もう泣いちゃって。
高校1年の時に初めてみたんですが 武田鉄矢がこんなに面白いとは思いませんでしたし 予備知識もなく 土曜の放課後にたまたま観ただけなんですが相当感動してしまいました。
だけど 映画の最後 家に向かうシーンがありますよね。そこも 若かったせいかちょっと飽きちゃったりとか ハンカチ随分多いなっというように素直になれないわけです。
ところが今回のテレビで僕がまいったのは 最後 倍賞千恵子が(高倉健が帰ってきますよね)夫のカバンを持ちます。その後なんですけど 倒れそうなくらい泣くわけです。その妻の肩を抱いて 2人で家に入っていくんですが そのシーンで号泣してしまいました。
男は1度 刑務所に入っているし 女は1度離婚している。2度まで刑務所に入った男を女はただ待っていた。黄色いハンカチが見えるようにと心配しながら。
少し似ているところが”バッファロー’66”にもちょっとあって 男は刑務所からでてきたばかりで 女の子は退屈な日々をこなしてる。色々あってやがて2人はお互いを認め合う。
最後にビリーは自分に無関心な親の気持よりレイラから心配されている気持ちを優先する。

モーテルからでて行くビリー。その時レイラは泣き崩れはしなかった。

音楽告白52 バッファロー’66 @

2005年06月10日(金) 20時09分
"バッファロー’66"は1998年のアメリカ映画。どうしても観たかった。 ビリーが復讐しにいくときレイラはどの位泣いていたのかをただ知りたかった。そこだけ観れば終わったんだろうけど 最初から観た。
最初からいい。白黒のタイトルのとこから。刑務所からでてきて トイレにいきたかったんですね。また刑務所のトイレ貸してくれって言ったりして。面白い。
実家に帰って4人でテーブルで話してるシーン。前はそこが嫌だった。4人の席を3人だけ撮るんだけど(わかります?)そこが不自然で何か嫌だったんですが 気にならなくなった。
ボーリング場のレイラのタップのシーンも前は嫌だった。だけど ものすごく良かった。
写真は3回 撮ってる。2回だと思ってた。2回目の4回目(わかりにくい!)の撮影の時 レイラがキスしちゃって怒られてる。
本当はボーリング場で2人は別れようとしてるけど レイラはついていく。そもそもこの話 レイラは逃げ出そうとしない。ビリーは言葉で脅すだけ。ピストル持ってる訳じゃない。
デニーズでココアのみながら喧嘩してビリーは飛び出すけど またトイレにいきたくて戻ってきて泣いてるレイラに謝る。
モーテルのお風呂。そしてベッド。このベッドのシーンで涙がでてしまった。先週はTHE WHOの”四重人格”聴きながら子供のように泣いてしてしまった。休日の度に泣いてるんだなあ。そして レイラにココアを買いに行くといって 復讐しに行く。この別れのシーンが観たかった。

音楽告白46 さらば青春の光

2005年06月03日(金) 8時38分
”さらば青春の光”。邦題はね。1979年のイギリス映画。
本当はTHE WHOの事 書きたいんだけど。


どおーなの?    みんなこの題名好きみたいで ピッタリとかいってるけど。

あのお これ 変えてもらえませんか?

”クワドロフェニア”か”四重人格”。まあ”トミー”に続くWHOの映画”ジミー”(ダメダメ!冗談)とか。ドストエフスキーも”二重人格”とかあるし 変な言葉じゃないんじゃない?
もお”さらば”ってとこでガッカリ。どうせWHOのファンかモッズに興味ある人しか観ないんじゃないの。
人間の一生より長く作品は残るでしょ?もう刺青ですよ。このタイトル。消そうにも消えない。
黒澤明監督の”7人の侍”は作品の時間が長すぎて映画会社から短くしてっていわれたそうなんだけど そんなら映画のフィルムの幅を短くしろって言い返したらしいけど それほど重要じゃないかもしれないけど このタイトル。東映の”仁義なき戦い”かなんかだよなあ。もうこれじゃさあ。やだなあ。これピート・タウンジェント知ったら怒るよお。WHOファンならアルバム聴いてりゃいいじゃんとかいわれてもなあ。映画のラストシーンより こっちが問題。何年か前”さらば〜”って歌なかった?どんな神経だよ。とんでもないよ。
何か イギリスの3大ロックバンドはビートルズ ストーンズ フーとか昔いってたけど 悪いけど ビートルズ フー ストーンズなんだけど。よく調べてくださいよお。映画とかロックの邦題考えてる人達は よくやってんなあとか感心してますけど これだけはガッカリ。

スティフはかわいいけど 冷てえ女だよ。

音楽告白36 時計じかけけのオレンジ

2005年05月14日(土) 19時24分
”時計じかけのオレンジ”(1972/英)
この映画は1968年発表の”2001年 宇宙の旅”の次につくられた スタンリー・キューブリック監督の映画。近未来の不良少年の物語。セックス&バイオレンスといった行動にやたらはしる直情的な主人公が投獄され 人間の手による科学的な更生プログラムによって 暴力が振るえなくなり その結果 自分の犯してきた罪の重さを知っていきます。もちろん 過去からの制裁をふんだんに受けていくわけです。しかし それを知った世論は 人間をモルモット化した科学者達の人体実験を強く批判し その結果 彼を元の性格に戻していきます。
この映画は”2001年〜”の続編となっていたので 当時 高校生位の時 リバイバルでこの作品を観たのですが 前作での自分の理解できない部分のヒントがこの映画にあるのでは と期待しましたが 何も答えを見つける事ができませんでした。しかし 2度目に観た時は ぞっとしました。この作品のラストシーンがすべての答えです。人間がテクノロジーを駆使し”2001年〜”が宇宙の本質に向かっていくならば ”時計じかけ〜”は人間の本質に迫っていきます。人間は人間を変えられない 裁く事ができないという人間としての限界を キューブリック監督が この2本の映画で当時の社会また未来の社会を痛烈に批判し映画作品として表現したのではないかと思います。
また 主人公を演じたマルコム・マクダウェルと ストーンズのミック・ジャガーの雰囲気が僕の中では セットになっていまして 共通点は 2人とも イギリス人であることと 猥雑な悪のヒーローを共に演じている事でしょうか。表現の奥を感じさせる2人です。あくまでも 演じてるだけなんです。
懐かしき良き時代のジーン・ケリーの映画の代表曲”雨にうたえば”を歌ってしまうことで主人公のアレックスは元の自分に戻っていくんですが・・・。

音楽告白33 昔の恋愛映画 2

2005年05月10日(火) 12時10分
音楽告白 32 続き

”追憶”(1973 米) 
これも5年間で3回位観ました。14才くらいの時 はじめて観たときは ストーリーの最初の方はいい話なんだけど だんだん重くなってきて 途中は寝ちゃって 最後はあの何ともいえないシーンで終わり 僕の好きなロバート・レッドフォードが感じ悪い役やってんなあ とか思いました。しかし高校3年生の時に観た3回目にようやく意味がわかってとてもうれしかったので 当時つきあっていた女の子に僕なりの映画に対しての感想を話したんですが 急に怒り出して「だから私と別れたいって言うの!」位の事言われて「私 帰る!」とかなんか言われて 喫茶店とかで取り残されて 何で怒ってんのかな?ってのと 大声出していなくなられてるから 後に1人残されたこっちは何か店にいづらくなっちゃって。あの感じは たまんない。この映画はそんな経験からずっと封印されていました。その女の子とは 喫茶店でもめてから3ヶ月後位に別れました。

この3本は 映画を観始めた頃なので 思い出に残っています。”追憶”以外はまあハッピーエンド。”追憶”に関してはかなり長い期間の男と女を描いていますから ハッピーなのかどうなのか。ハッピーエンドじゃないな。今 見たらどうなんだろう?とは思います。またトラウマになるのか・・・。ならないな。

音楽告白32 昔の恋愛映画 1

2005年05月10日(火) 10時19分
”小さな恋のメロディー”(1970 英) 
初めて上映されてから4年経った13才の時 僕はこの映画を観ました。パブリック スクールに通う幼い2人の恋の話。”タイタニック”を何度も観たという人がいましたが この映画も何度も観るという位流行りました。僕も3回観ました。日本では ヒットしたのですが 海外ではさっぱりだったそうです。ロミオとジュリエットとは正反対な物語。ビージーズの”メロディーフェア”がすごく良かったものですから 逆に”サタデー ナイト フィーバー”のビージーズにはびっくりしました。もう本当にかなり短期間での正反対。あとはチェロとリコーダーを2人で演奏する ドレミド ドレミド ミファソー ミファソー(だったかなあ?)のシーンとか思い出します。

”ジェレミー”(1973 米) 
こっちはアメリカの高校生の恋の話。"ジェレミーのテーマ"という曲が好きで ピアノで練習しましたが もともと歌が主旋律のものを ピアノで弾くと 何かちがうなあと思いまして じゃあ歌を覚えようかと思いましたが 英語だったんであきらめました。週末のデートで映画のオールナイトに行くのですが 観客が映画館の外で行列を作っていまして そこに2人が並んで待ってるシーンがあって いいなあと思いました。当時 日本にそんなのなかった気がします。ウディ アレンの”アニー ホール”という映画も映画館で彼女とやりとりするシーンがあるけれど いつも映画ばっかり観てたので映画館のシーンが印象に残るのかもしれません。最後 女の子が引越していくんだけど 好きなのに別れていく話。これも良かった。

 
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