1950年代 二輪車・バイク 広告集(88)

February 18 [Sat], 2017, 15:46
1950年代 二輪車・バイク 広告集(88)


キャブトンRV型 600cc
みづほ自動車工業株式会社 愛知県犬山市



 昨年春(1957)重量車の生産が復活されて、生産車種は600cc級、500cc級、350cc級、250cc級の車種となったが、かっては125cc級から600cc級まで9車種のオートバイを生産したこともある。

    キャブトンRV型600cc
 昨年の春に生産が復活されたもので、58年式としてはフレームのエンジン支持部が若干変更されただけで、特に大きな変化はなく、外観はまったく変わらない。フレームは鋼管ループ型で、後輪支持は前期のFXT型がスイングアームであったことに対しRV型はプランジャーを採用している。このためサドルは固定式からスプリング支持の鞍型スイング式となり、また前輪フォークの内部機構を改め乗心地の向上を図っている。

 クッションストロークは前110mm後66mm。サドル高はプランジャーの採用により750mmと若干低くなった。エンジン関係は従来のものと全く変わらないが、変速機はロータリー式変速に変わった。右足操作の4段で新たにニュートラルランプがヘッドランプ上部に装備されている。最終減速比は4.82。駆動チェーンケースは密閉式。エンジンは、プッシュロットをV型においたキャブトン独特の直立並列2気筒OHVで、内径71X行程75mmの594cc、圧縮比は6.5で最大出力は毎分5000回転の27馬力、最大トルクは4.1kg-n/3000rpmと低回転において強力である。



 点火方式はバッテリーイグニッションで進角装置は手動式。潤滑方式はドライサンプ。最高時速130km、登坂能力1/3、舗装平たん路における燃料消費は時速40kmにてリッター当り32km。キャブレターは三国アマルの376-24型メインジェット160番を使用している。全長2215mm 全幅800mm 全高1070mm 軸離1458mm 最低地上高105mm タイヤ寸法前3.25-19 後3.50-19 でハブはフルウイドスを使用している。ブレーキドラム径Xライニング巾は178X26mm 。車体重量は214kgで、馬力当たりの重量は7.9kgと小さく、走行性能は比較的安定している。



キャブトンRU型 500cc


 RU型は前述したRV型600ccと同時に生産が復活されたもので、フレーム構造及および前後輪の支持、タイヤ寸法等はRV型と全く変わらない。したがって車体寸法は全高が10mm低いだけで後は同一寸法である。



全体のスタイルはRV型と非常によく似ているが、エンジンは直立単気筒OHV498ccを用いている。内径82X行程94mmのロングストロークで圧縮比は6.6 最高出力は毎分4300回転にて23馬力を出す。最大トルクは3.6kg-m/3250rpm。点火方式バッテリー、手動進角装置付。潤滑方式ドライサンプ。変速機は右足操作のロータリー4段変速。伝動は一次二次ともチェンでクラッチは湿式多板式。最終減速比4.82。駆動チェンケースは密閉式を採用している。最高時速130km 登坂能力1/3 舗装平たん路における燃料消費は時速40kmにてリッター当り38km キャブレターは三国アマルの376-25モノブロック型 メインジェットは190番。タンク容量ガソリン15ℓ オイル3.5ℓ 車体重量は211kg。  



キャブトンRW型 350cc



 エンジン構造、フレーム構成、諸装備についてはRU500型とまったく変わらない。スタイルも全く同じで車体寸法が全高が20mm低いだけである。OHV360cc内径70X行程90mm 圧縮比6.5 最大出力15㏋/4000rpm のエンジンを載せ最高速度105km/hを出す。燃費は42km/ℓで経済的に乗れる車。このため大衆向け重量車として人気がある。又この種のエンジンは点検整備が容易であり、ユーザーに歓迎されている。変速は常時噛合式の右足操作 4段で乾燥多板クラッチ。燃料タンク容量は16ℓ 車体重量203kg この350ccは昔からあるエンジンで定評がある。

(1958年「オートバイ」7月号 潟a[ターマガジン社 より)



キャブトン MA250cc



 まずエンジンの形が変わったことに目がつく。動弁機構に大きな設計変更が行われ、プッシュロッドが垂直にしかも中央に集められた。これは騒音対策の一つとして、タペット間隔の変化を少なくするために行われたものということである。当然カムもカムギァーも変わったわけである。





 後輪のサスペンションは再びプランジャータイプに戻ったが、これはこの車の用途を重量物運搬に重きを置いたためだという。軸離1390mmという恐ろしく長い寸法を取ったのもこの目的のためであろう。これを補うためかハンドルの切れ角は45度と深くなった。サドルの高さを下げようと努力をしたのはよいが、そのためサドルフートレストの間がやや寸詰まりになり、ペダル類の位置がそのままになっているため、乗車時の足の位置に無理が生じている。ハンドルも後に延びすぎているため、腕の長さを持て余している。車両重量が170kgもあっては重量物運搬車としては少し重すぎるようだ。

(1958年「モーターファン」7月号 且O栄書房 より)


■みづほ自動車製作所は1955年に一度倒産した。その後、会社は みづほ自動車工業 として再建されるも、すでに戦前から継承した伝統の技術力は枯れていた。新エンジンを開発する余力もなく、細々と部品の供給をしながら新車を組み立てていた。生産台数1957年113台 1958年10台となっている。





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