はじめに。 

2006年12月19日(火) 19時25分
583westにお越し下さいまして有難う御座います。

最遊記、58メインでやっております。
二次創作801を取り扱っております。
ぶっちゃけホモです。
こういう管理人です。

所々18禁+グロですのでご注意ください。

下に行くほど新しいモノになります。

管理人→ハナコ

連絡先→hanako_trap_of_lolita☆yahoo.co.jp ☆→@

更新履歴 

2006年12月19日(火) 23時03分
2007/2/9
58短編[哀歌]追加


2007/2/7
58連載4 [鈴が鳴る]開始
58短編 [無題。]追加
2007/1/27
58連載3 [大型犬狂想曲]開始
2007/1/3
58短編 [19才]追加
2006/12/22
58連載1 [僕の体を知りませんか?]追加
58連載2 [saladboll]開始
コメント置き場設置
2006/12/20
開設

[電話を取りたくない日] 

2006年12月20日(水) 18時58分
悟浄を感じて居たいと思ったので、僕は電話線とすべての家電製品から伸びているコードをコンセントを引き抜いた。帰ってきた悟浄を真っ暗な部屋で迎えよう、そして玄関で抱いてもらおうと思ってのことなので、ブレーカーまで落とす用意周到ぶりはちょっと僕の自慢である。また悟浄は「ここまでしなくても」とか言うんだろうな、まあ良いけれども。
「ただいま……?」
「なんで疑問符つきなんですか悟浄?お帰りなさい」
 案の定目を丸くしている彼、帰ってきたら真っ暗なのだ、それも無理ない。でも僕は彼の唇をそっと指で塞いで耳元で「お帰りなさい」ともういちどつぶやいた。悟浄は何か言いたげだったけれど両手を挙げて降参のポーズ。いい子です。
「さあ、悟浄此処に座って」
 強盗のように彼の口をふさぎ、そう命令する僕、もう陰茎には熱がこもってどうしようもないので、ぐいと彼の足に押し付けたら悟浄はびっくりしたような目でこちらを見た。何を今更、と思って笑うと、悟浄も愛想笑い。嫌な男かな僕って?でもそれだけ愛しているんだと判ってもらえたらいいのに。
 今日は電話を取りたくない日、貴方を感じていたい日。貴方のすべてを受け入れて、貴方にすべてを曝したい日。

[cut] 

2006年12月20日(水) 19時00分
 僕は左手を露にして、安全剃刀をすらすらと滑らせた。毎回思うのだけれど、この商品はどうして「安全剃刀」なのだろう。ちっとも安全ではない。まあ、取っ手がついているイコール安全だった時代もあったろう。しかしこうやって安易に皮膚が傷つく以上、もう少し名前を考えたほうがいい気がする。例えば取っ手つき剃刀歯とか。こんなもの安全でもなんでもない。僕の左手をご覧なさいと鏡にうつした。誰でもなく、僕がそれを凝視する。何千本もついたリストカットの跡、辛くは無いが衝動がある。ああ切りたいと。これはきっと思った人間でなければ解せぬ思い。だから教師やシスターは叱咤しながら僕の分身を奪う。判っている、こんな傷跡などでは命にかすりもしないこと。でも僕は死にたくて切り込んでいるわけではないから矛盾しない。僕だって馬鹿ではないから、もし本当に死にたくなったら飛び降りでも飛び込みでもするさ。誰に対してでもない見栄切り。床に垂れた血痕がどうしようもないノイズをかける。ああ、とても眠い。
「悟浄、僕は眠いです」
 悟浄の名前を呼ぶのはとても懐かしいこと。彼はいったい何処に行ってしまったんだろう。遠くかなたで貴方が叫んでいるような気がするけれど、貴方はもう居ないことぐらい解っているのです。だから気にしないの。だってとても、とても眠い。鏡の前にうずくまって座る。安全剃刀は安全でないことだけを悟浄に教えよう、次にもし会えることがあるのだったら。くらくらとする。水音が聞こえる。僕は死ぬのかなあなんてぼんやり思ったりする。ドア一枚隔てた浴槽に水を溜めたことがあった。あのころは、とても、幸せだった気がする。ノイズのかかった思い出なのでよく思い出せない。悟浄の赤い髪をなんども洗ってあげたことがあった。暖かかった。幸せだった気がする。とてもとても。寝て、もう一度目を覚ますことが出来たら、貴方にキスをして貰えるのでしょうか。
「とても眠い」
 英訳の回答のように、単調な言葉しかもう口にすることは出来ません。目に映るのは白い壁。ガラス戸の向こうでじゃれあった過去はもう戯言のように空中を舞っています。貴方に会いたい。会いたいのです。毎回こうやって眠りにつくたびに貴方を感じる。貴方はいったい何処へ行ってしまったのですか、これほどまでに愛している。いや、この愛はきっと押し付けがましい呪いです。貴方はとても賢く僕から逃げたのです、きっと。そう考えるだけで寂しさが増します、辛いのです。僕をこうしたのはきっと貴方なのに。言葉は呪いです、僕の視線でさえも、きっと貴方にとっては。

1.赤と緑 

2006年12月20日(水) 19時04分
 街が燃えている。ごうごうと燃えている。悟浄は毎年の事だと言うし、僕も二回目の事なのであまり驚かない。この街の街路樹の紅葉は、それはそれは見事な物だった。
 僕はひさしぶりに昼過ぎに起きて、二人分の弁当を作った。おにぎりと唐揚げと玉子焼き。二人とも起き抜けだからきっとあまり食べない、と思ったからそれだけの簡単なもの。その代わり味を濃くつけて、ビールを一緒に鞄へ入れた。台所を使う音で目を覚ました悟浄の髪を梳いて、小さく頬に口付ける。
「どうしたの」
「紅葉狩りに行きたいな、と思って」
 悟浄は僕の頭を二度なでて、そりゃあいいと言った。悟浄が顔を洗いに言っている間、僕は二人分の着替えを用意する。物干し竿から取り込んだままのスラックスに、箪笥の奥から引っ張り出した薄手のセーター。なんだか全部くたびれていて、気取らない感じが少し好きだった。戻ってきた悟浄の髪をそっと梳いて結ぶ。窓からちらりちらりと見える木々が僕を急かした。僕は秋が好きだ。
 寝癖がまだ収まりきっていない髪は、なんだか二人をとてもオジサンに見せた。でもそれでもいいかな、と思う。悟浄は二人分のお弁当を持って、僕は二人分のビールを持っている。そして悟浄の顎には髭の剃り残しがあるし、僕の指先には絆創膏が巻いてある。
「ああ、僕はここがいいです」
 公園の中ほどまで歩いてきて、僕は立ち止まった。左手には池、右手にはちょっとした丘があり、僕たちのほかにも二、三組が腰を下ろしている。悟浄が荷物を置いたので僕は座ろうとしたのだが、悟浄がその大きな手で僕を制した。
「何です?」
「まだ、立ってて」
 僕は呆然とその場に立っていた。悟浄の目を見つめていたけれど、すぐに恥ずかしくなってやめる。悟浄の目が僕を焼くみたいに凝視しているのが判った。
「趣味の悪い」
「反対色は人目を引くんだよ、八戒」
 僕はそっと目を伏せた。悟浄が僕の手を引いたので、その場に座り込む。彼の名を呼ぼうとしたけれど、やっぱりやめた

[夢の中] 

2006年12月20日(水) 19時05分
 言ってしまえ、と誰かが僕を急かすのです。しかしそんな言葉は怖すぎて、とても僕の口から出せるような物ではありませんでした。ただ両手を震わせ、喉の奥を焼くものを必死で嚥下しようとしていました。
 僕の腹を三人の男がゴム鞠のように蹴飛ばします。ちっとも弾まないそれに飽きたのか、一人の男は頭を強かに蹴り上げました。僕の体はそんなに軽くないのですが、ぽんと簡単に飛んで行ったかと思うとぐったりしてしまうのです。痛くはありませんが怖くはありました。抵抗してしまうと爪をはがされそうで、僕は目を閉じてじっとしているしかありません。
 三人の男はかわるがわるいろいろな場所を蹴りはじめ、腹だけに固執していた人たちとは別人のようでした。肩を蹴ってみたり頬を踏んづけてみたり。僕の体はまるで乱雑な少年に買い与えられた怪獣人形のように弾みました。
 力がかかると時々瞼があがってしまいます。向こう側もやはり暗くてよくは見えないのですが、綺麗な星が瞬いていました。あれはなんという星だったか、全くわかりません。星座の形がゆがみます。
 唇からは生暖かい液がずっと出ているようです。それが唾液なのか血液なのか、吐瀉物なのかはわかりません。でも明らかにそれはかつて僕の体だったもので、今冷えていっているのです。
 
 僕は恐ろしかった
 とても恐ろしかったのです
 ええ、ただ其れだけ

 腹は彼らの対象でなくなったようなので、そっと腹をなでてみました。彼らにはそれがどう映ったのか僕にはわかりません。気がつけば僕の周りには誰も居ませんでした。仰向けに寝転がり、目を開きましたが星はもう見えません。ただ車の灯が無粋に全てを掻き消していました。腹をなでる手を止めることなく、僕はそっとそっとまた瞼を閉じます。
 
 僕には荷が重すぎたのです
 貴方に愛されているのがとても幸せだった
 不思議なくらい幸せでした

 御免なさい。貴方のような人を独り占めにしてしまったことを誰が許してくれるでしょう。たった一度でも、出来損ないの体が愛されて、心から嬉しかった。

[lover's scissors in his hands] 

2006年12月20日(水) 19時06分
 髪を切るとき、もう後戻りは出来ない気分になる。実際髪は伸びるものだし、そんなに深刻な物ではないのだけれど。今の僕と、髪を切った後の僕は、明確にどこか違う気がして少し怖いから。
 悟浄の指が優しく僕の髪に触れて、軽く縦方向へ鋏を入れていった。ぱさぱさと音を立てて、ベッドの上にひいた新聞紙の上へ髪が落ちる。思いつきの髪型にどれだけ近づけるかな。って。悟浄の指がそっと僕の髪に触れるのが好き。
 どう?って聞かれたから、いいと思いますよ、なんて答えた。手で持った鏡は僕の顔を映してる。どうでしょう?って聞き返して鏡越しに笑った。綺麗、なんて笑ってもらえたから僕はとてもとても幸せです。
 深夜の思いつき、髪を切ろうって。悟浄の指と僕の指がぎゅっと触れて温かかったの。だから髪が邪魔な気がした。伸びた前髪をちょっとだけ切りそろえて、襟足を整えて、綺麗になりたいって女の子みたい。
 短い髪を掃って新聞紙を纏めて捨てた。所々首に残る髪は痛いけど、何度かガムテープを張ったりはがしたりして根こそぎ取ってしまった。悟浄の提案はいつも大雑把というか、なんというか。産毛まで抜けて痛いんだけどなぁって。また笑いながら。軽く口付けをしよう、だって愛しているからどうしようもなく。
 悩む事もあるさ、目移りする事もあるさ、でもそんな自分が嫌なうちは、まだまだ愛していられる。愛は一つじゃないよ、そうやって考え込んだ後に手に入れられるって僕は信じてる。軽くなってゆく髪のシルエット、明日になったらあの二人はびっくりするかな。たぶんびっくりするだろうな。
 綺麗よ、って悟浄が笑うから僕はそんなことありませんってはにかんだ。鏡に二人の顔が映るの、綺麗な悟浄の髪と、綺麗な僕の眼は、ふたつでひとかたまりのセット販売品みたいにバランスがいいなんて思っている。
 新しくなった僕をぎゅって抱きしめてください、そしたら舌を絡めてキスをしたいの、セックスのためにシーツを綺麗なままにしておいたんでしょう?違うの?
 柔らかいシーツの上で、僕の体に愛を注ぎ込んでください、悟浄の温度でぐにゃりと柔らかくなる僕の体、形状記憶なんです。微妙な揺れを察知して、締まったり緩んだり、なんてちょっと下品かなあ、腰だって揺れてきた、さあ初めてくださいって催促。大好きよ。
 髪を切った、深夜の思いつき。大好きよって伝えるのは言葉なんかじゃない、こうやって鋏を預けられる相手が居る事はとても幸せ。
 大丈夫だよ俺が居るからって悟浄は囁いてくれるから、もう怖くないんだって単純な僕に信じ込ませてくれる。空が真っ青で怖いくらい綺麗だったから僕は信じられないって悟浄にキスしたんだ、昨日の午後優しい風が拭いていたことすら覚えてるの。
 ずっとずっと一緒に居てくださいなんてお願いはしない、でも今この瞬間一緒に居てくださいってずっと思い続けてる。
 髪の毛を切るって言い出したのは僕、深夜の思いつき。何度も何度も鋏が滑ってゆく。悟浄の指がからんでとてもいい気持ちなの、何度も抜き差しして、僕の体を水音でいっぱいにして。愛してる。髪の毛が皮膚に絡まって落ちてゆく。床を汚す白濁。茶色の髪が舞ってる。
 悟浄が好き、だいすき。僕の中を埋めてくれるのは悟浄しか居ない!って判ってるでしょう、何度も何度も伝えたいの、悟浄しか居ない、悟浄じゃなきゃだめ。だめなの。ねえ、だめでしょう?
「悟浄、愛してます」
「ん、俺も八戒のこと愛してる」
「ただのバカップルですねえ」
「いーんでない?」
 緩く中を擦りあげられて耐えられないの、声が声が。鋏が髪を削って短くしてゆくのに。綺麗なの、貴方の目が髪が肌が全部が!
「ああ、出来上がりました?」
「どーよ、ごじょさんスペシャル」
 短い髪、大人しい毛先、でも所々跳ねてるのはご愛嬌?とてもかわいいけど。だめなのもう、中が熱くて破裂しそうよ。イっちゃう。
「巧いんですね」
「器用貧乏ですから」
 ぐちゃぐちゃに、して?

[one more sex please ?] 

2006年12月20日(水) 19時08分
 セックスがしたかった。ただ何の脈絡もなく、そうしたいと思った。苦しそうな顔をする貴方が見たいと思った。
 そういえば性感てなんであんなに死感と似ているのだろう。絶頂の瞬間、いつもどこかへ行きそうになる。目を閉じたら次の場所に行ってしまいそうな気がする。余計な物が全て削がれてしまうからだろうか。
「ねえ、悟浄」
「何よ」
「イく時って、何で死んじゃう!って思うんでしょうねえ」
「……はい?」
 両手に抱えた紙袋の隙間から見える、ぽかんとした顔。夕日にてらてらと光る真っ赤な髪。立ち止まった彼を置いて、僕はすたすたと歩いた。風が気持ちいい。
「おぅい、八戒」
「置いていきますよ」
「既に置いてかれてる気はしてるよ俺わ」
 変な発音の語尾を延ばして、小走りに僕を追いかける彼の足音が綺麗にリズムを刻んでいる。
「で、なんでいきなりそんな話になんの」
「いいえ、今晩もし本当に死んだら困るので、その前に聞いておこうと思って」
 満面の笑み。貴方は固まる。ああそうかこういうことが幸せ?こうやって会話を交わすたび、貴方の体温が傍に無い事が寂しくて堪らないの。愛して愛して、その最後に僕を抱きしめて抱いて下さい。

[sweet sweet body] 

2006年12月20日(水) 19時09分
 言葉にならない夜は、少しだけキツい負荷を体にかけるといい。たとえば、吸いなれない煙草を無理やり飲み込むとか、ウィスキーを一気飲みするとか、食事を一回余分に詰め込むとか、そういったこと。いつの間にか体だけ疲れて、意識を丸め込んで寝てしまえる。血管の中に浮遊する汚い物に気が付いて目が覚めたときはもう遅くて、両腕を掻き毟ったところでどうなるものでもない。
 ニコチン、タール、アルコール、コレステロール、僕の血管を駆け巡る有害物質の塊たちが、心臓の中で小規模な爆発を繰り返すから頭が割れるように痛い、腰を曲げて両足を抱えて眠ったフリをするたび、誰もが見ないフリをして通り過ぎる、気づいてよ。
 食卓に並ぶ料理、いつもよりペースを速めても気づかない、だって僕は最下層だから誰も見てなんかくれない。これはおかしい、って自分では思っていても、彼は隣で笑うし銃声はやっぱり容赦ないし無邪気さは望まない明かりを突きつける、吐き気がこみ上げて嘔吐、一人きりの個室、水音に後悔と懺悔と、嘲笑を一つまみ。美味しいなんていつから感じなくなっただろう、大きな穴を埋めるためにただひたすら詰め込んではみるけれど、いつから?骨が隠れるのが恐ろしくなって吐き出した。
 気づいて気づいて気づいて。でもお願いだから僕の事を見るのはやめて、そうやって手厚く葬られる僕の精神はもう少しだけ空白を望んでいる。お願いだから異常だと切り捨てないで、ただ僕は貴方の事が好きなだけなんです。
 真っ白なクリームに大きなイチゴ、甘い匂い、まるで腐臭。片手ならば掌で覆えないくらいの面積のホール、ナイフも入れずに投げ込んだ。胃はもう痙攣しているのに。全て全て全て覆って、両手と顔がもうどうしようもないよ、化粧の真似みたいに白い。白い。ああ。こうやって全て真っ白な世界で優しく抱かれて、温かい毛布とオルゴールの音色、そして彼の綺麗な髪が欲しい。抱きしめていて、ねえ、愛してるって、言ってよ。こっちを見ないで、目を閉じて、僕の声だけいつかいつか聞こえますように。耳を塞いで叫んでいるよずっと。こっちへきて!なんて。ケーキの破片がいくつもテーブルに落ちては弾けて吸い込まれていった。爪が唇を切って舌を噛むけれど。
 前がもう見えないよ。
 うずくまって全部吐き出して、汚い床で横に倒れて未だ埋める物を求めている。手に付着した大きな斑点はなんだろう。ちかちかする、紅い紅い、綺麗な貴方の瞳に似ている。口付けて知った、嘘だって。それはそれは綺麗な満月が僕の汚らしい姿を晒していた。朽ちてしまうかもしれない。
 死にたくないよ、と叫ぶ声、誰の物かしらない。死んでしまうのは怖い、だからこうやってあてつけているのだ。食べては吐く繰り返し、もうボロボロの体、取り繕う表面、だけど本当はもう。

2.空き缶 

2006年12月20日(水) 23時04分
 深夜、僕は本を読みながら珈琲を啜っていた。悟浄がこの間買ってきた缶コーヒーの残り。夕方彼が飲んだ飲み残し。まるで彼を飲み込むようにゆっくりと口の中で転がしながら。
 僕は缶を右手で持っていたのだけれど、机の上に置くのが少し嫌だと思って驚いた。目は字を追っているのに全く意味がわからない。珈琲の苦味が少しずつ僕を馬鹿にしていってしまう。そしてありきたりな欲情を感じる。僕の右手はそっと缶を撫で回して、左手は本を床に落としていた。
 握り締める円筒に舌を這わす。左手で弄る性器はもう熱く猛っていて、馬鹿者の自分を象徴するかのように硬く張り詰める。ベルトを外す手間も惜しいくらいに僕は性感を追って、音を立てて陰茎を擦り上げた。
 缶のすべらかな表面は唾液を一切受け付けず、僕の胸に落とす。それが彼の体液のようで余計に僕を煽るから、腰がうかされて跳ねるのだ。缶にまだ僅か残っていた珈琲が時折跳ねて僕の顔を汚す。左手の速度が速まる。体液がだらだらと溢れて音が更に耳を犯した。愛すべき彼の性器を頬張る夢想に体がついていかない。咽る喉、そしてその痙攣に合わせて精をただ漏らすだらしのない男根。頭の隅に残ったのは自らの貪欲さ、そして彼を待つ事の嫌気。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:ハナコ
  • アイコン画像 性別:女性
読者になる
最遊記58メインで書き散らし中。
軽く18禁。
2006年12月
« 前の月  |  次の月 »
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
Yapme!一覧
読者になる