はじめに 

November 14 [Sun], 2004, 19:26
お題をお借りしてオリジナルを書いていきます。
「アルファベットで26の御題」(Invisible Moon 縁 牙暁さま)
リンク参照のこと。

あ、 

November 14 [Sun], 2004, 19:30
忘れてました。
今のところ、創作は4つにわかれています。
お化け系ファンタジー:Cannivals!
近未来系ファンタジー:Recreer la terre
天使系異色ファンタジー:一口八夜
その他:タイトル未定のものとか
です。
カテゴリー別にわけてあるのです。

あとですね、「続きを読む…」なんて表示は
嘘っぱちです。

二つでも三つでもにわけてアップします。

a. absolute 

November 14 [Sun], 2004, 19:38

舞台は、かつて 地球 と呼ばれていたほし
その星には、まぁ、割と繁栄してたらしいけど、
人間っていう、私たちと似てる生き物が、
神さまに 他の生き物の監督 としてつくられたんだ。

けど、これがさぁ・・・
傲慢で、愚かで
偽証を繰り返す生き物だったんだって。
他にもいろんな生き物が暮らしてたけど、
人間に搾取されて、次々と

数を減らしていったらしい。


あまりに酷くて惨いから
怒った神さまは、
人間も、植物も、他の動物も、
あらゆる全ての生命を土に
大地に溶かして
また、

自分をかたちどった生き物をつくったんだって。

一種類だけの生き物。

自分たちが 糧
自分たちこそ、 大地
そんな、生き物を。

今度こそ 完璧だ と微笑んで。






それが、いま、 リクリアに住んでいる
あたしたちらしい。


リクリアでは、しかし、争いが絶えません。

あたしは、

ただあおい空に、手を広げ、教えて あげます。




神さま


きっと今度も しっぱいだね


…って。

b. blood 

November 20 [Sat], 2004, 18:06
雨が雨が雨が…
…強く激しく強く、降る



雨に濡れながら
ハチは
もう、どうでもいい、と思った

…勉学に励んでいたのは
他の、「できそこない」の兄弟たち、みたいに
捨てられて、
生きる術、生きる場所、生きる意味を失うのは
絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に
嫌だったからだ。

でも、ハチは、
もう、どうでもいい、と思ってしまったのだ
じぶんが、
自分 というもの を構成するものが
何なのか、わからなくなってしまった
もともと 知らなかったけれど。


今も 手を見ると
出所がわからない、自分の がついています。
雨に流れて薄まった、

生きている全ての者に流れる
父にも。
母にも。
彼らに傷つけられた、
さっきの少年とその家族にも流れる血液というもの
そして――――――――――

…ハチが、幼い頃、失った、あの、ふし色の、長い髪を持つ女性にも。
ハチは目を閉じる
目を閉じても、瞼の裏に立つ女性。
―――――ヒース・・・・・・!!―――――
声にせず、口だけ動かす。
あの、優しかった 名付け親 を ……


彼女の、ハチを憎んで死んだ彼女のことを思いだすと、
母が他の子の父親と 「ねた」 とか
ハチには、会ったことのない 「きょうだい」 が たくさん いるとか
ひどいことをしてきた、あの少年の言ったことは、 本当のこと なのだろう





さむくて、このままでは 死 んでしまうかも ・・・・・
実際、もうからだも動かない。

けど、ハチには、どうでもいい。

生まれてきてはいけなかった
生まれても 代わり がたくさんいる いのち が、死んでしまうのの、
・・・・なにがいけないのだろう
ハチはそう思う。


ごめんなさい。ごめんなさい。・・・ごめんなさい。・・・・・・ごめんなさい






うまれてきて、ごめんなさい

ぼくを・・・ ・・・ゆるさないで。

c. curse   

November 21 [Sun], 2004, 18:37
「あら」
掃除を中断して、私がぽつりと呟いたそれは、アリスの耳に入った様だ。
「なになに?」
同じく手を止めて、そう言い寄ってきた彼女に、絵本を見せる。
「誰かの忘れ物みたいね」
アリスの目が輝いた。
「Woo! 『眠れる森の魔女』 じゃない!!
それって、モテない魔女が自分に呪いかけるやつっしょ」
懐かしい、ともらす彼女に、うなづいて見せる。
「助けにきた王子に求婚するんだけど、逃げられちゃって
結局ハライセに彼をスープにしちゃうのよね〜。傑作よ、あたし大好き!!」
「…私はあまり好きじゃないわ」
「そう?」
アリスが首を傾げた。


「んん、そうか、わかった!」
そう言うと、アリスはにまにましながらこちらを見た。
……かなり不審。
「…何が?」
「んもぅ、炉(いろり)ったら!
いくら 魔女 だからって、自分と重ねなくていいのよぅ?」
突拍子もない台詞に、は?、と言い返そうとするが叶わず、

「だいじょぶだいじょぶ。あんた可愛い!!
現に、 彼氏がいる じゃない!!!」

などと言われてしまった。


「…私は 魔女 じゃなくて パイロキネシス よ」
赤いはずの顔を見られぬ様、そっぽを向きながら言い放つ。
言い放って ・・・そっと、顔をしかめた。





その時丁度、マスターがぬっと首を出した。

「てめぇら・・・居候続けたいだろ、きちんと仕事できるよな?」
笑顔。血管がうきでてる、ことも・・・ある。

「「・・・はーい」」


・・・私はホッとため息をつきながら
アリスは 「この皮肉屋…」 としぶしぶ、店の掃除を再開した。

c. curse おまけ 

November 21 [Sun], 2004, 18:37
「…あ!」

群れの中で、弟が突然声をあげた。
「どしたの、アズ?」
ザンが振り返ると、彼は頭を掻きながら、喋りだす。
「いやー、…あの喫茶店に本忘れてきちゃってさ・・・」
「え、何の本?」
「…古い絵本だよ。眠れる森の…ってやつ」
ザンはすぐ思い当たったようだ。
「あーあー、あの本か。あの本は結構グサッとくるよなぁ」
そう言って顔をしかめた。
「なんでなんで?」
姉はアズを睨みつける。
「…フツー聞くか?そんなこと、女に…」

少し無言が続いたが、アズが口を開いた。
「・・・ザンは、モテなくないよ、美人だし。それに、」
「もし売れ残ったら、俺がもらったげる。」
「売れ残ったら、ってどーゆーことだよ!!!」
ザンは牙を剥いた
誉めてると思ったらコイツ、と悪態もついている。
そんな姉を見て、
アズは笑いながらごめんごめん、と謝ってみた




でも・・・
「・・・・・・ホントだよ。誰かいたとしても、 ザンは 俺のもんだ 」


アズの呟きは、残念ながら
姉も、群れの誰も聞いてはいなかった。

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