「ダークナイト」長すぎ 

2009年09月09日(水) 17時21分

「ダークナイト」もようやく。ヒース・レジャー評ばかりが先立って、Gary Oldmanが新シリーズに出てたの忘れてた ゴメンGayy…でもそういえばヒースに代わって英アカデミー賞授賞式挨拶してたしね。
あとビックリしたのがキリアン・マーフィーも出てたコト! 役名がScarecrowって…と思って調べたら、彼もえー、ビギンズに出てたって 私の中での「ビギンズ」の記憶はLian Neeson(と渡辺謙)の印象が強すぎたらちい…。かなり同様に、今回もAaron EckertとかEric Robertsとか脇にも豪華な俳優陣が多いのに、ヒースの前には全員忘れちゃうくらいの印象薄。演出も、2:40分あるのに詰め込みすぎて、もう少しじっくり見せて欲しいシーン多々あり。。。みんな見せ場が少ないと不満に思わなかったろうか…。細かい筋の確認も含め、1度見だけでは済まない作品ゆえ、ホントHDD録り溜めで見てよかった…
肝心のヒース・レジャー、みんなが言うほど巧い人とは思ってなかったのですが確かにここでは熱演。「命を賭して演じた」というのがこんなにハッキリとした形で残るパターンも少ないのでは。あと関係ないけどギレンホール姉弟と縁が深かったのね〜。
久々に見たGaryは油が抜けてる感じで、いい人役がなんか、懐…。。。(いい人だった頃のコトがすでに思い出せない)。ちなみに私内彼bestは「トラック29」です。本人はイヤだろうけど、そろそろLove storyとかやってほしい。「蜘蛛女」風でもいいから。
Christian Baleももちろん好きなのですが、マイケル・キートンの時代からバットマンシリーズは悪役の方が得する映画というのは常識だからなー。今回はヒースのせいでそれに輪がかかってしまって。次回は降板するのでは…とちょっと思いました。Baleファンとしても、もういいか、と思います。

「ホット・ファズ」にゃ予習・復習が必要 

2009年09月04日(金) 0時08分
wowowのOA(しかも2回目)を待つなんて申し訳ない映画「ホット・ファズ」ですが、ようやく鑑賞。「ようやく」というのも、まずコレを見る前に、手持ちの未見映画コレクションの中から「オーメン」「わらの犬」「ウィッカーマン」「ハートブルー」の最低4本を予習して見る必要があったから。もし手元にあれば、「バッド・ボーイズ」シリーズも見ておく必要があったかも。セルジオ・レオーネのマカロニ・ウェスタンものはさすがに本数も多く諦めました。
で、予習の効果はいかばかりかと言いますと。うーん、やっぱり中盤以降俄然興奮しましたーねー
ネタバレするまでは、録画済みのHDで見ているという状況もあり、「今名前が出たキャラは誰だっけ?」とか、全部戻って確認しながらだったので、せっかくの早いテンポを自分でブチ壊しながら(でもその分伏線は充分感じ取りながら)見ておりました。そしてそのネタバレ後にたっぷり30分あるアクションがサイコーにcool&funny コメディなのに銃撃戦の演出はかなりカッコよく、でもやっぱりしっかり笑わせてもくれるという、これって結構高度なテクでねと思ったりして。オーラスに関しては、「ショーン・オブ・ザ・デッド」に倣ってたので、「信じてたよ〜」と叫んでしまいました。
この映画、出典元が解らないと何が面白いんだか解らない、と憤慨するお客さんも多いかと思いますが、だからこそ予習してよかったな、と MTV世代以降特有の(タランティーノ・シンドロームとでもいうのか)細かすぎるカット割も、嫌う人は多そう。加えてグロ描写もかなり多いのですが、ソレ系全然オッケな上、British Accentのバリエーションを色々聴いているだけでも幸福になる私のコト、当然大・大・大満足です。
何より銃撃戦が始まる辺りのPeggくんの扮装がカッコ良すぎて笑っちゃう ま、徹頭徹尾、「こんなコトこんな過剰に描くかよっ」っていう演出なのがすでにおかしかったです。老人達のAttack描写も、カッケ〜と燃え燃え。夢を実現した監督が素敵に思えて、ちょっと涙すら出てしまいました。
豪華なのにさりげなーく使われてるキャスト陣の中では、Peggくんと同じ署内で何かと反目し合うパディ・コンシダイン(「イン・アメリカ」のパパ)が、更にGary Oldman似になってて気になりました。
あと、ちょっとだけ気になったのは
●バーの女主人、残ってね?
●その直後、署員みんなを論破するのにちょっと無理が(無理が…とか言い出すとキリないstoryだからいいけどさっ…ここだけちょい気になったのよねー)
の2点です。

復習は「映画秘宝」の昨年買った8月号にて監督インタビューを。バイトしながら妄想してた、田舎町のスーパーをそのままロケに使ったというエピソードにはひたすら感動。下敷きにした(といっちゃイカンのか、オマージュね、オマージュを捧げた)映画のリストが凄くって、何しろ「オリエント急行殺人事件」まである…これから見ながらまた「ホット・ファズ」の良さを噛みしめたいと思います。Viva!British Nerds!!


「神の羊」消せない記憶のある家族。 

2009年05月05日(火) 7時15分
2007年サンダンス・NHK国際映像作家賞受賞作(その一環でBS2にて放送)。アルゼンチン。
冒頭の映画祭紹介Vに、ただいまloveのWalter Salles監督(←。犬的なお顔が超好みー)のお姿も。
続いて本作の女性監督ルシア・セドロンが、当時はまだ小さくて迫害は受けていなかったけど20年前の軍事独裁政権とその爪痕について描いた映画だとインタビュー。


あらすじ(ネタバレ含む)(どこにも詳細載ってなかったので…そしてあまりにもコレ細かい点忘れそうだったので書いておきます)
02年、経済恐慌さなかのアルゼンチン。獣医師アルトゥーロが何者かに誘拐される。犯人グループは孫娘のギジェルミナに対し、身代金を要求。彼女は、フランスに暮らす母テレサに相談、テレサは久しぶりに母国アルゼンチンに帰国する。莫大な身代金の用意に悩む2人は、祖父が馬の世話を通じて懇意だったデルフィオネ将軍に借金を頼むが、彼は、テレサが12月に行なわれる軍部の過去を断罪する裁判で証言しないことが貸与の条件だという。だが証言をする決意を固めていたテレサは借金を拒否。ずっと暮らしてきた家を売るかどうかで喧嘩になる母娘。「人の命より大事なイデオロギーって何なの?」と訴える娘。母は娘に隠していることがあった。。。
20年前。テレサの夫、ギジェルミナの父パコはTVジャーナリストをしながら反政府運動に荷担していた。一家の身を案じていたアルトゥーロは、パコに再三亡命を勧めていたが拒まれる。ある晩、活動中に狙撃された仲間がいると、一家に助けを求めてきた。出向こうとするパコを制止、「あなたが行っても治らない」と自ら出かけるテレサ。パコは安全のためアルトゥーロの田舎の家までギジェルミナを送り届け、その後パコとテレサは駅で落ち合い、迎えに行くことにしようと約束をする。ギジェルミナの誕生日が迫っていたので、「ケーキを用意していてね」と、娘と約束して別れるテレサ。だがテレサはアジトで軍に捕まり、投獄されてしまう。解放後、命からがら友人宅に辿り着いたテレサは、パコがなぜかホテルの前で流れ弾に当たって死んだと聞かされる。なぜそこにいたのかも分からない。軍部の陰謀だと、テレサは確信する。アルトゥーロの元にギジェルミナを迎えに行ったテレサは、ギジェルミナから誕生日にアルトゥーロがいなかったと知らされる。最後にパコと会ったのはいつか、なぜ誕生日にアルトゥーロまでいなかったのかと問いつめる。何も答えぬアルトゥーロ。翌日、パコの遺体を引き取りに行き、現場であるホテルの前に置いてあった車に近づいたテレサは、車から見えたある店に気づく。その店では、ギジェルミナが「おじいちゃんから貰ったの」と言っていた羊のぬいぐるみが売られていたのだ。夫の死と、父との関連を疑ったまま、証拠もないからと、テレサは娘に、死因をふせたままパコの死を伝える。そしてテレサは娘を連れ亡命同然に、パリへ発っていたのだった。そしてその後、アルゼンチンに戻りたがったギジェルミナに対し、「娘の意志は尊重すべき」と、テレサは送り出していたのだった。

そして今。真実を知ったギジェルミナは動揺。だが身代金のためには家を売らないといけない。手続きを進め、身代金を渡しに向かうテレサ。そこにアルトゥーロしか知らない真実の回想が流れる。「今回の件は手違いで、狙いはテレサではなく俺だ」というパコと話すアルトゥーロ。「話をつけてくるので、連絡する。私はホテルに泊まるのでそこに来てくれ」とパコに告げ、アルトゥーロは将軍の元に向かっていた。だが将軍は「悪いようにしない」とした上で、テレサ解放の代わりに、パコを殺したことを示唆。アルトゥーロはそのことを、長年テレサに言えずにいた。生存確認を伝える電話越しに流れるアルトゥーロの声。「お前を愛していたからだ…いつか分かってほしい、そして許してほしい」…そして、テレサは身代金を電車の窓から投げる。ほどなく、解放されるアルトゥーロ。迎えに行ったギジェルミナが、父を抱いて戻ってくる姿を見つめるテレサの目には、かつてない優しさが漂っていた。。。

感想
アルゼンチンの当時の軍事政権と、21世紀に入っての不況(これに困り、昔のツケを払わせようとする輩がいる、と将軍は語っている…真犯人は実はコイツ!?とさえ思ったが)の酷さというのを初めて知ったので、まず何で警察に知らせないの!?などと、理解するまで面食らいました。
最初に「いい映画だな」と気づいたのは、過去と現在の交錯のさせ方。母娘がもめる現在は、水色の壁が印象的な一軒家。その台所での会話が、20年前、同じ家でなされていた父と夫の口論とつながっていく。変わらぬ家。変わらぬ思い。夫だけがいないアルゼンチン。そこでは暮らすことはできない、というテレサの思いは充分分かる。テレサはパリで既に再婚しているようだが、ここに戻るとその傷が癒えていないことが感じられる。ましてや、娘を思ってその夫を“差し出した”父を、許せないでいる内は。そんな父と距離を置きたいと長年思っていたことが、わだかまりとなって娘とも口論になる。その度タバコをプカプカふかす。「車内は禁煙よ」なんてたしなめられても吸うさまは、いかにもパリの女(ヨーロッパは比較的喫煙に寛容なのです)。でもそんな彼女が、時制的に最初に喫煙するのは、パコの遺した車内で、彼の遺した吸い差しを吸う場面なのです。そんな所も、彼女がタバコを吸うコトを通じて、精神的に今もパコに依存している、って感じが出ていてよろしい。
一方娘のギジェルミナが何度も何度も回想するのは、父パコの運転する車の後部座席で戯れる自分の姿。見進める内、それが父との最後の記憶だったことが分かってくる。幼い時の誕生日に、父もいず、母もいず、預けられた祖父の家で祖父までが外出していたら、そりゃ記憶に残るだろうて。車の中で口ずさんでいた曲が、ラストもかかる。ファミリーテープを録音するのは、やっぱりいいなーと思った。
「神の羊」というタイトルは、“神の悪戯に翻弄される迷える子羊”のように抽象的につけたのかと思ってたけど、途中で出てくるぬいぐるみが羊だった、と気づき、なるー!と膝うち。この羊をおじいちゃんに貰った誕生日(の翌日)に、ギジェルミナが口ずさんでいるのは「あるところにオオカミがいて、たくさんのヒツジにいじめられていました。あるところとはそんなところ。あべこべの世界」と歌う。現実では狼に苦しめられてる!と叫ぶ羊たち(パコ含むレジスタンスの面々)が、歌に託し娘に伝えたかった思いなのかも。その誕生日を境に、ギジェルミナの運命が音を立てて変わっていく。今では木で馬のパズルを作る学生だというギジェルミナ。馬は祖父との思い出。いかに彼女だけが祖父の味方だったかが自然と分かる。
とにかく、「メメント」ばりに時間 がつぎはぎされるので、何度も見返さないとシーンのディテールの中に込められた深い思いなどが伝わりづらいかも。でも見返す価値はかなりありました。HDDのため消そうと思って見始めたのに、結局もったいなくなって消せなくなってしまいました。
ひとつ、パコとアルトゥーロが対面する場面で上の方のマイクが見切れてました。インディーズ映画の醍醐味でしょうか(^_^;)

「神の羊」

アンディ・ウォーホール祭り 

2009年04月30日(木) 3時49分
VHS→HDD→DVDへのエンコード作業を営む毎日。

先日、90年代にBSでOAした「アンディ・ウォーホールのフランケンシュタイン(悪魔のはらわた)」「アンディ・ウォーホールのドラキュラ(処女の生き血)」を発掘し、作業しながら見。2作とも、ウォーホールは名前を貸しただけでクレジットにすら登場しない代物だが、「マイ・プライベート・アイダホ」(ウォーホールとはゲイつながりでもあるガス・ヴァン・サント監督♪)で見た限りでは全く面影のなかった怪優ウド・キアーが、ウォーホールの2作では、若いせいもあってかムムムのフフフでかなりグー! 笑いながらもトロけました


Udo Kier 今昔物語。老け専の私もコリャ若い方が好き。

そして今夜、wowowでファクトリー・ガール「I SHOT ANDY WARHOL」を続けてOAという素晴らしい企画が行なわれたので、こちらも作業しながら見。で、ハタと気づいたのですが、ウォーホールを演じた俳優って、私の好きな人多いな〜…と。そして、誰の演技でも何か違和感を禁じ得ない…という所。




●「ファクトリー・ガール」(2007年)…ガイ・ピアース! かなり激似。でもいつものガイの美形ぶりを知ってるぶん、あぁ勿体ない…と思ってしまふ。

●「バスキア」(1996年)…デビッド・ボウイ! に、似てない!!…ケドまぁ、本人と知り合いというコトで許す!

●「I Shot Andy Warhol」(1996年)…ジャレッド・ハリスって…この人だけよく知りませんが、ウォーホールの演じ方が、「カポーティ」でのフィリップ・シーモア・ホフマン調。実際ウォーホールとカポーティは知人で、ともにヤなヤツ系で共通項も多いのですが、「名探偵登場」などでのカポーティ本人を見ちゃうと、そりゃちょと違うんだよな〜(>_<)とも思う。

●「ドアーズ」(1991年)…クリスピン・グローバー! ヘンな脇役といえばこの人!「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のパパ役を見た時から大ファンです(ギャラでモメてpart2以降はちゃんと出てません)。他人が演じるウォーホールを見たのはコレが初だったけど、そのヘンぶりにおいて、ショーゲキはデカかった。「え、アメリカでのウォーホールの認識って、こんな感じなの!?…うーんでもやっぱり似てるわ」と改めました。この映画内では完全にキワモノ扱いでしたが、ガイ版と並んでかなり好き。


…と挙げたところで、まだ他にも、映画の中のウォーホール、あったらどなたか教えてくださいませ!

〆に、80年代、βテープで録ってあったウォーホール本人が出演したTDKカセットテープのCMを見返してみた。当時、「アカ、ミドリ、アオ、グンジョウイロ、キデイ」と言っていた滑舌の悪さ(わざとかも…なんといっても80s!)を江口寿史にマンガにされてましたね…。

彼が亡くなった当時は私も10代だったので、自分の趣味趣向がいかに彼の影響下にあるかまでは量り切れていませんでしたが、年を追うごとに、美術館・美術展などに行けば行くほど、ウォーホールの戦略に堕ちる快楽をかみしめられるようになりました。でも多分、同時代・同世代だったら、結構嫌っていた人かもしれません。
彼が堕とす対象としていたような俗人なもんで。はい。

「ファクトリー・ガール」

ひとりM・ナイト・シャマラン祭り。 

2009年03月13日(金) 6時30分




















昨年末に「ハプニング」が公開され、シャマランの悪評が再び世間を騒がせてから、「そうだ、Adrien Brodyも出てた『ヴィレッジ』見なくちゃじゃない!」と焦っていたのを思い出し、ようやく見ました。それを皮切りに、「サイン」(ほぼ再見)→「アンブレイカブル」(これも再見…殆ど記憶になかった)→「レディ・イン・ザ・ウォーター」と、「シックス・センス」以降の作品をひとり祭り。
「シックス・センス」は公開当時、評判を聞いて劇場に見に行って泣き、DVD発売時は相当悩んだのだがセル用DVDでしか見られない特別エンディングがあるのをどうしても見たくて買ってしまったくらい(実は所有セルDVDは非常に少ない私)好き。でも、それ以降の作品は正直なー。色の使い方とか(ちょいパートカラーっぽく強調したり、ある色に隠喩を込めたり)も、「シックス・センス」がやっぱり一番よかったにゃ。
特に「レディ〜」に至っては、シャマラン出しゃばりすぎ! 娘達に向けて作ったものらしいけど、だからってあんな美味しい役で(しかも自分の映画で)しゃしゃり出る監督って…クリント・イーストウッドと自分を勘違いしてるんじゃね? (インド人の中でも顔がいいのは認めるが…なんか言動が生理的にイヤ、この人)。

Brody in「ヴィレッジ」は、パーの子役なのが…う〜ん。
主役女子は、人別のオーラの色が見えるんなら、殺した時Brodyの色は見えなかったんかい!?というツッコミがまず浮かんだ…けど、ほかにもツッコミどころが多すぎる映画だったんで…ハハハ。
今度、「ハプニング」(本当に本当に酷いらしい)DVD借りて見たいな(どんだけMな行為なんだ!?)。しかしハリウッドは、どうして彼にまだ映画を撮らせてあげるのだろうか。日本でも結局まだ公開してあげちゃってるし。それだけ「シックス・センス」の遺産がデカいのか、それとも、ここまで1ジャンルにだけこだわって撮る監督が少ないからか、それともホラーミステリーを好きな人種は意外に忠誠心があるのか…とか。疑問は尽きない。


出たがりっこ世にはばかる。

「ヴィレッジ」…
「サイン」…
「アンブレイカブル」…
「レディ・イン・ザ・ウォーター」…

「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」は客を選ぶよ 

2009年02月12日(木) 3時33分
昨年末、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」を最終日に見に行って、改めてベン・スティラーの素晴らしさをかみしめたので、年越した辺りからちょこちょこ見進めていた1作、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
ウェス・アンダーソン監督作は初めて見ましたが、プロダクション・デザインと音楽センスがよろしいですね。
でもコメディというにはあまりにクスッ…とすらいかない抑制の効いた笑いで、「私は好きだが人を選びそう」と思いました。ジーン・ハックマン演ずる父の“家来”(←いまどきなのにこんな言葉がぴったり)のパゴダがサイコーでした。「電波少年」での土屋Pに対する「ナンシー」みたいに、昔絶対、何かで見たなこりゃって感じで。
シナリオも、いわゆるハリウッドスタイルから逸脱していて、とても好感もてました。オーウェン・ウィルソンも脚本参加しているようで、才能あるじゃん!と。オーウェンの弟・ルークがグウィネスを通じて映画上で穴兄弟になっているのですが、そのルークがこの脚本上で自殺未遂するのに、現実ではこの何年か後に、書いたオーウェンの方が自殺未遂したコトを知って見ると、とても切なくなっちゃいました。ルークがオーウェンに「君を救いたいんだ」なんて言って抱き合うところとか。
映画としてトータルにはオモロでしたが(画面の細部までホンット見逃せない!DVDで見るのが結構おすすめ)、ベン・スティラー満喫度はやや低め。監督のほかの作品も、どんどん見たいと思わせてくれました♪

「スウィーニー・トッド」…運命のトライアングル。 

2008年02月25日(月) 2時52分
“ついに”シリーズですが。今年は劇場3回目、例年に比べたらよいペースです。
で、ついに「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 です。明日のオスカー発表に備え、せめて見ておくべき一品です。
冒頭こそ「そっか、音楽はダニー・エルフマンじゃなくてソンドハイムだぁ」と残念だったものの、ジョニー・デップの映画としては「フロム・ヘル」を彷彿とさせる、19世紀ロンドン、下町、ゴス、ペスト出そうな下水周り。んー堪らん。好みすぎて、ゾクゾクいたします。
そしてバートンのミュージカルといえばすぐ浮かぶのは「ビートルジュース」か「ナイトメア」か。でもここまで本格的なのは初めて。何より特徴的なのはその色。抑えつけた現実の色は暗く、モノトーンに近く、「コープス・ブライド」の世界そのもの。あの映画でバートンは、現実=死の世界、霊界=明るい生の世界と、常識とは逆の色使いを見せていたけど、この映画でも、近い演出。暗すぎる現実世界の色。それは彼の、現世に存在することの違和感に他ならない。トッドとなったベンジャミン・バーカーの、この世ではもう生きていけない、心は既にこの世には属していない、哀しみの表れ。唯一、幸せだった過去(これは琥珀色)、ヘレナ・ボナム・カーター演ずるMrs.Lovetteが叶わぬ夢を語るシーンだけが総天然色。なんて悲しいの。そう、このH・B・カーターが人肉パイを発案することで、トッドの理想の共犯者に成り上がるシーンで、トッドが彼女を抱きかかえて回る回る、ダンスを繰り広げるのだが、これがまんんま、ヘレナのゴスっぷりを不動のものにしたケネス・ブラナー版「フランケンシュタイン」での死のダンス(絶対、バートンあの映画見てるよ!!!!)!なのがすっげー嬉しかった。あの時はまだバートンの遠くにいた英国のコスプレゴス女優ヘレナ、そしてバートンの分身デップ、そして愛に飢えた少年のまま大人になったバートン。その3人が長い時を経て、この一度しかない人生で、巡り逢えたのだ。互いにとって至高のパートナーに。この出会い。なんという奇跡。3人の運命のトライアングルは、回る、回る。めくるめく世界。なんて幸せな関係。そしてこの布陣にて、表現することはたったひとつ。ティム・バートンが小さな頃から描き続けて止まない、真の愛を得られぬことの哀しみ。原作ミュージカルがどれだけこの哀しみに溢れていたものかは知らないけど、まぁよくぞ、これほどまで恰好の題材に出会えたものです。いくらバートン×デップコンビの映画だからいいだろうと予想していたとはいえ、彼らの集大成がここにある、という意味で「これほどまでとは」と、裏切られた感すらある、期待以上の出来でした。幸せな映画だ。
各自の仕事のあまりの結実っぷり、集大成ぶりに(実は私はバートンのことより前…「眺めのいい部屋」時代からヘレナを見続けてきたので余計に感じるのですが)、ここでもう、総てを出し切ってしまったのではないだろうかと、監督とヘレナの今後が心配ですらある出来映えでした。

「ピーウィーの大冒険」は20年越しの夢の酸味 

2008年01月23日(水) 4時33分

ティム・バートンを好きになって15年くらいたつけど、よ〜〜〜〜〜〜やくwowowでこの度、放送していたので見ることができました。「スウィーニー・トッド〜」(再来日!どんだけ〜)キッカケみたいだけど、ゴールデン・グローブ受賞したり、アカデミー賞にノミネートされたりと、好きな人が出世すると、いいことありますね〜。
で、15年越しの思い叶った作品はというと。うーん、まずはその前にピーウィーことポール・ルーベンスの境遇が、ね…。一時は日本でも車のCMに出るほどのキャラだったピーウィーが、ポルノ映画館で掻いてたコトを理由に逮捕されたのも、今は昔。その後「バットマン・リターンズ」に起用してあげたと知って、ティム・バートンはたけし並にイイ男!と惚れ直しました。最初の逮捕は、蛭子さん的な人身御供かと思いきや、幼女いたずらか何かで2度目もあったみたいで。。。しみじみ。中性的なキャラ(ちょっと、アラン・カミング入ってる)なだけに潰しが効かず、痛い…。。



↑(左)Pee-Wee、(右)アラン・カミング(「アニヴァーサリーの夜に」ほかの個性派俳優)

そんな彼が、当たり役を生き生き演じているこの映画での姿は、時代感もあって、ちょっとツライ。ギャグのタイミングなんかは、さすがにいい線いっているのですが。
でも、色味はやっぱり◎。ピーウィーのおもちゃ箱的なパステルカラーと、ティムのビビッドな色が奇跡的にマッチ。ピーウィーシリーズについては見るのが初めてだから詳しくないけど、後の監督達も大いにティムの色味を参考にしたのでは? 「ビートルジュース」のダークな色と、この作品のビビッド色が、両方合わさったのが永遠の名作「シザーハンズ」ということで。やっぱり流れを無視しては語れない作品でしょう。ティムのファンならやっぱり、見ておかなきゃね。

「28週後」と「アイ・アム・レジェンド」のゾンビ2本立て 

2008年01月20日(日) 6時31分



たまたま流れで土曜夜のヒルズへ。「28週後」はずっと見たかったカーライル映画だから、まぁ、カーライルが口真っ赤にしてエヘエヘ言ってても、旧知のダニー・ボイルに免じてやってあげてたのね、で許そう。でも、ついでに見ちゃった同じくゾンビな「アイ・アム・レジェンド」は…。。。アメリカがイラク戦争で世界的に孤立していく様を皮肉ったそうですが、書き換えられたというラストのお粗末さは、想像を絶していました。現実に警鐘を鳴らすはずのゾンビ映画が、ハッピー・エンドでどーすんだっちゅの!
奇しくもゾンビ映画、2本見比べでしたが、どちらも秀作と言うにはキツイかも。ロンドンとニューヨークの比較はできて面白かったけどね。もちろん現実ではロンドン派の私ですが、独り占めできるなら、ウィル・スミス風ニューヨークライフの方が楽しそうだった。どう楽しく生きていても、誰と接触することもなく、誰に影響を与えることもなく人生を終えたなら、それは生きたことにはならないんだろうな、という私の日頃の思いを具現化してくれていた点は面白かったですが。。「28週後」では、ゾンビ達はロンドンに飽きたらず、海を越えパリに行くのね。今度「28ヶ月後」ではパリ観光ができるかも!?

「28週後」
「アイ・アム・レジェンド」

「サムサッカー」 色が薄い世界 

2007年11月25日(日) 6時48分


「マシニスト」に色が似てた。最近割と多いですね。色薄めの映画。「ハード キャンディ」もちょっとこんな色だった。
期待を下回りも上回りもしない、インディーズ映画。それなりに意欲はあるのに、こういう映画にすら慣性を感じでしまうのは年取った証拠でしょう。
キアヌは肌薄めでgood。
最初気になったのは、父親役のヴィンセント・ドノフリオと、先生役のヴィンス・ヴォーンが似すぎてないか!?ちゅこと。こういうことは日本人だから気になるのかも。

プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:プルート
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:1970年
  • アイコン画像 血液型:A型
  • アイコン画像 現住所:東京都
  • アイコン画像 職業:会社員
  • アイコン画像 趣味:
    ・映画-字幕なしで洋画が見られたらいいな。
    ・音楽-UK Popと昭和歌謡。
    ・コレクション-指輪時計。
読者になる
仕事が忙しい時に限って更新予定。
2009年09月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新コメント
Yapme!一覧
読者になる