序章?

January 02 [Sat], 2016, 22:54
結婚して20年。
いろいろなことがあったけれど、子供二人に恵まれた。
それは人生の中で一番のギフト。

そのギフトをくれた相手のことを、うまく愛せずにいる。

そもそも、出会ったころから本当にこの人のことを好きだったのかどうかがギモン。

いつも怒っているような口調で、わたしはそれが苦手だったし、
どうしていつも怒っているんだろう?と思っていた。

父親も、もちろん完璧な人ではないが、ユーモアがあって楽しい父親だった。
子どものころ、夕食の後に父の肩によじ登って遊ぶのが大好きだった。

わたしはユーモアのある人が好きなのだ。
自分も、サービス精神旺盛というか、きっと注目されたいということなのだろうが
昔から人を笑わせたり楽しませたりすることが好きだった。

でもそういいつつ、馬鹿にされるのはとても嫌だった。
いつも、周りから一目置かれていたいと願っていた。

彼は、高校を卒業していない。
父親もそうだったし、そのことについては表向き、気にしていないと思っているが
本当はそうでもない。
高校とか出て、大学とか結構有名なところ行って、でも偉ぶってなくて、
さらっとスマートな人に憧れる。
いやー実は京大なんですよーなんていうふざけた様子の人とか大好き。

でも、大学を出ていてきちんとしている人がいいのかというと、
それもそうでもない。

高校を卒業していない彼は、そのことがコンプレックスになっていて、
息子がこのあたり一番の進学校に行こうかと言い出した時には
そんなの必要ないと言っていた。

ちいさい。

結局息子も行かなかったけどね。

わたしはいったい彼のどこが好きなのだろう。

昔、子どもが生まれる前、1カ月ろくに口をきいてくれなかったことがある。
彼なりに悩んでいたのだが、それを私に言えずにいたのだ。

でもそれはそれはひどい時間だった。

私たちは彼の両親と同居しているので、その頃はまだ食事を一緒に取っていた。
なんだかもう、あまり覚えてもいないのだけど、
わたしはそのころどんな生活を送っていたのだろう。

義母も確か、そんな彼の様子を心配して彼宛に手紙を書いていたような気がする。

実は私の父との関係がうまくいっていなかったので、彼も話すのがうまくないし、
まだ親離れしていなかった私に伝えても理解してもらえないと思っていたのだろう。
本当に、毎日毎日不機嫌だった。

結婚を決めたのも、私的には「この人しかいない!」と思ったことは今まで一度もなく、
彼が私を好きだと言っているし、怒りっぽいところはあるけれど、
ではほかの誰かなら、私にとって王子様みたいな人になりうるのか?ということにも
大いに疑問を持っていたので、まぁこの人でも他の人でも同じか、というような気持ちだった。

今考えると、私の母は自分の思い通りに子供たち、家族が動かないと
怒りをあらわにして家事をするようなタイプだった。

それが嫌で、いい子を装ったりしていた。

母の言うことに「いやだ」と言える勇気は持っていなかった。

でも、母が私たち姉妹をとても愛してくれていたこと、大切にしてくれていたことは
子どもなりによくわかっていた。

同じタイプの人を、結婚相手に選んでしまったのだろう。
なぜなら、それが一番慣れた環境であるから。


(つづく)
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