ソングサイクリング


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ベース・カルチャー / 2009年08月22日(土)
 レココレ4月号のアイランド特集や、ミュージックマガジン5月号の80年代アルバム・ランキングでもピックアップされていました。リントン・クウェシ・ジョンソンの『ベース・カルチャー』。「クウェシ」ってどんな発音なんだろう。カタカナでむりくり表記されているような妙な据わりの悪さが漂うなー。案外そのままだったりして。



 プロデュースはUKレゲエの立役者、デニス・ボヴェール。彼についてはそんなに詳しいわけではないのですが、このアルバムを聴く限りでは非常に整理されたレゲエ・サウンドを作る印象ですね。あ、スリッツのプロデュースをした人か。あっちはガチャガチャっとした落ち着きのない(でもワクワクな)音作りって感じだったかなあ。それに比べると、こちらは音のひとつひとつに奥行きがありますね。クールです。

 クウェシさんはダブ・ポエットと呼ばれるスタイルだそうです。詩をレゲエに乗せるようなイメージ?そもそも音楽でデビューする前から詩集を出版していたりした人なんですね。要するに詩人です。なのに僕が持っている日本盤でも、その歌詞の対訳がついていないのが残念なところ。
 そのダブ・ポエットってのは、つぶやきと歌を行ったり来たりその中間だったりってとこかな。ラップみたいにリズムに切り込んでくるってわけでもないので、最初のうちはモタモタしているように思えたけど(笑)これがなかなかクセになります。朴訥とした低い声がリズミカルに乗る部分なんかはね、ちょっと愛嬌を感じたり。本人もコワモテに見えて、実はユーモラスな方なのだそうです。

Linton Kwesi Johnson / Bass Culture

 
Posted at 23:13 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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ニュー・チャプター / 2009年07月31日(金)
 最近はレゲエとかダブとかな気分。その辺りのものをよく聴いております。この夏はそんなモードなのかなー。てな流れもあって、こないだアスワドの『ニュー・チャプター』を手に入れました。折よく中古で発見したもんで。前から機会があったら欲しいなーと思ってはいたのです。いやこれがもう格好良すぎで。



 アスワドといえば90年代にブレイクしましたよね。それらヒット曲も何曲か聴いていてキライではなかったのですが、聴き込むほどではなかったのです。ちょっと軽めの感じでね。でもそのキャリアの前半は、がっつり硬派なルーツ・ロック・レゲエだったというじゃないですか。それでずっと興味はあったのです。

 1曲目「African Children」からヤラれました。腰にくるレゲエの重たいドラム&ベース。絞り出すような塩辛いヴォーカル。もう最高にグサグサくるなー。続いて2曲目はラテン風味も感じさせる「Natural Progression」。哀愁系の3曲目「Ways Of The Lord」。ここまでの流れが完璧です。これはズシッと響くなー。ラヴァーズっぽいのもあるんだけど、全体的にタメの効いたレゲエ・ビートの醍醐味が味わえると思います。UKレゲエの名作と噂は聞いていましたが、その通りですね。これはもっと早く聴いておくべきだったな。

 とりあえずその中から1曲、前述の「Natural Progression」です。


Aswad-Natural Progression


ASWAD / NEW CHAPTER

 
Posted at 23:24 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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ザ・ストーン・ローゼズ / 2009年06月15日(月)
 ストーン・ローゼズの1st、『ザ・ストーン・ローゼズ』。今度デラックスなエディションが出るらしいですね。そんな話題もあったので改めて聴いてみたら…あー、ヤバいです、これ。胸の奥から波がうねるように盛り上がっちゃう。てか聴く以前に、曲名見ただけでヨダレがダラダラと出そうになる(笑)。相当聴きこんでましたからね。言ってみれば青春の1枚ってヤツですか。



 リアルタイムではないんですよ。これが出た頃は洋楽ロックとかあまり興味なかったし。2ndが出るちょっと前に聴いたのかなー。それでズバーンと。まずギターが鮮烈でした。こういうギターが聴きたかったんだよーって叫びたくなるくらい。や、叫んでたかもしれない。へへ。で、このリズム。独特のバウンドするようなドラムとベースのコンビネーション!本当にハマりました。ちょっと遠くから聞こえてくるようなヴォーカルもね、好き。イアン・ブラウンはよく歌が下手だとか言われてたけど、そういう問題じゃないですよね。他の人だったらなんて考えられないです。

 どの曲もかなり思い入れがあるんだよなー。フェイバリットを強いて挙げるなら、今日のところは「I AM THE RESURRECTION」かな。怒涛の展開は何度聴いても興奮します。



 ちなみに今度出るデラックスなエディションの中でも、特にデラックスなのがボックス仕様の"20th Anniversary Collector's Edition"。CDとDVDのディスクのみならず、音源やビデオなどいろいろ収録した2GBのUSBまで付くとか。すげー。あははははー。と笑っちゃうくらいな豪華仕様です。その他、CDのみの"20th Anniversary Edition"、CD+DVDの"20th Anniversary Legacy Edition"というラインナップだそうで。
 仕様はともかくとして、ジョン・レッキーとイアン・ブラウンによるリマスターがどんな感じになるのか。そこは特に気になります。

The Stone Roses / The Stone Roses


 
Posted at 23:01 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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アワ・フェイバリット・ショップ / 2009年05月07日(木)
 ポール・ウェラージャムスタイル・カウンシル、どっちを先に聴いたんだっけなー。ジャムだったかな。ソロはほとんど聴いたことないです。ま、全体的にそれほど熱心になっていたわけではないのですが、このアルバムはすげー聴きまくりましたよ。スタカンの『アワ・フェイヴァリット・ショップ』。



 ネオアコ方面からだとオシャレ系なサウンドって話。でもポール・ウェラーってちょっと暑苦しいイメージもあるよなぁ。うちにあったディスクガイド本だと、このアルバムについては中川敬が推薦してたりするし。一体どんな音楽なんだ?ってモンモンと渦巻いていました。聴くまでは。でも聴いてみたらそれらのことはすべて納得。うんうん。

 確かにこのソウル的サウンドはラテン・フレイヴァーも軽く入ってたりして、オシャレな音楽って感じしますねー。3人組のクセにてんこ盛り感溢れるジャムの過剰さに比べると、洗練の彼方ってくらい。ジャム後期もソウル寄りだったけど、圧が強かったもんね(←それはそれで好きです)。こっちはクール。クールなんだけど、ポール・ウェラーのヴォーカルはアツイっす。そうそう、クールなだけじゃ面白くない!この男気が乗っかってこそのポール・ウェラーだと思います。そこが好き。

 
Posted at 23:44 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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トゥー・イーチ / 2008年11月16日(日)
 以前から気にはなっていたア・サートゥン・レイシオの『トゥー・イーチ 』。今年の3月に紙ジャケ日本盤リイシューされてました。で、その時は見逃していたのですが、ちょっと前に中古で発見して興奮して購入。やった。



 僕の中でも最近はニュー・ウェイヴ/ポスト・パンクの波が来ているので、こういうタイミングでの入手はちょっとトキメキを感じちゃいますね。まあ「トキメキ」って単語が似合うような音楽ではないわけですが。はは。

 期待以上にリズムが格好イイ♪ファンキーです。ファンキーな音楽というと、外向きに発散するような陽性イメージがあるんですけど、これは真逆ですね。どこまでも内側に突き進むようなどん詰まりグルーヴ。暗い!とまで思わないけれど、まあダークな感じ。同じくマーティン・ハネットがプロデュースした、ジョイ・デヴィジョンと共通するダークさ。ヴォーカルも醒めた低い声だし、イアン・カーティスを思わせるかな。でもジョイ・ディヴィジョンがスカスカの空間と透明度を持っていたのに対して、こちらはスゴイ密度と迫力でグングン迫ってくるのです。怖いくらい。そんな濃いぃリズムを聴かせておいて、曲が展開する時に切り込んでくるトランペットの音がまた効果的。殺傷能力高しです。スコーンとヤられます。

 ラテンぽいリズムのアプローチもあるのですが、これもやっぱり陰性。息の詰まるようなノリは、身体を使って踊るよりも、頭の中が踊り出すような感覚ですか。文科系ファンク?行き過ぎると危ない気もしますが、これはこれで結構カタルシスがありますよ。

 ちなみに、このグループも「ア・サートゥン・レイシオ」だったり「ア・サーティン・レイシオ」だったりと、カナ表記が安定してないみたいですね。僕はずっと「サーティン」で捉えていたですが、日本盤の帯表記に準じて「サートゥン」を使ってみました。

 
Posted at 18:02 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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サンディニスタ! / 2008年11月03日(月)
 クラッシュの発掘ライブ盤が10月に発売されてたんですね。レコ屋で流れているのを聴いて、思わずアツくなりました。欲しいなぁ。でもいま予算的にキビシイ状況。これから年末で出費も多いし。んー。『サンディニスタ! 』でも聴いて気持ちを静めるか。や、これじゃかえって静まらないってば。



 後追い世代にありがちな感じですが、クラッシュは『ロンドン・コーリング』から聴きました。だからストレートなパンク・バンドってより、いろんな音楽性を勢いで呑み込んでいくバンドという印象でした。それがまたカッコイイんだ。それでしばらく後に聴いたこのアルバムは、まるで『ロンドン・コーリング』の拡大版。バラエティーに富みまくり。しかもボリュウム満点。アナログでは3枚組だったそうですね。CDだと2枚組。一気に聴くとさすがにグッタリしてしまいそうなので、アナログ盤での各ディスク毎の曲目で区切って聴くことが多いです。

 いろんな音楽性を呑み込んでいく姿勢ってのは『ロンドン・コーリング』と共通するところ。でも正直、消化不良か?ってのも少なくない。ところがやっぱり勢いですよねー。勢いがあるから許せるってヤツです。いやいや、むしろカッコイイ。未整理な荒削りがカッコイイ。そこがありきたりのパンク・サウンドよりも、パンキッシュで痛快。クラッシュの好きなところです。

 このアルバムで呑み込まれた音楽性のなかでも、レゲエ/ダブのフィーリングは特に目立っていて、印象として半分近くの曲を占めているかなってくらい。好きなんだろうなー。僕がその辺の音楽にも興味を持つようになったのは、クラッシュとセルジュ・ゲンスブールのおかげです。

 
Posted at 17:40 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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ペントハウス・アンド・ペイヴメント / 2008年10月26日(日)
 久しぶり聴きながら、改めていいなーと思っています。ヘヴン17で『ペントハウス・アンド・ペイヴメント 』。



 エレクトロニックな打ち込みリズムと、ブラック・ミュージックのしなやかなグルーヴ。この2つの組合せって、抜群に相性が良いんですよね。このアルバムも打ち込みリズムによるブラックなグルーヴへのアプローチがキモ。でもちょっと文系っぽいクールさも持っていてグーです。前半はそのグルーヴをグイグイ引っ張っていく、ファンキーなベースがとにかく絶品。もうノリにノッちゃう。
 後半になるとそのベースが抜けて、内向的な雰囲気に。この対比が面白いんですよねー。僕も最初のうちは、後の方の曲は地味だなぁとか思っていたんですけれど、いやいや、なかなかどうしてこちらも聴くほどに魅力的ですよ。徹底的にフィジカルなベースをフィーチャーした前半があってこそ際立つこの知的なムード。そんな二面性を展開することでアルバムにも深みがグッと出ているんでしょうね。

 2004年に「UKニュー・ウェイヴ・ルネッサンス2004」という、レコード会社を横断した再発シリーズがあって、その時にこのアルバムを手に入れました。最近になってそのラインナップをジックリと見て、今になって欲しいものが結構あるなーと気づきました。もう生産されていないものがほとんどっぽいし、その時にもっと欲張って買っておくべきだったかな。

 
Posted at 12:17 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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オレンジズ&レモンズ / 2008年10月02日(木)
 最近XTCを聴くようになりました。『オレンジズ&レモンズ』。



 いろんな雑誌なりネットなりで知った情報によると、きっと好みに違いない。そう思っていたXTC。だからこそ、どうもこうもしっかりと聴く機会を逃していたのです。好きだろうって分かりきってたからねー、いつ聴いてもいいやって感じでズルズルと縮まらない距離感。でもちょっと前に、なんのキッカケもなく遂に手を出したアルバムがこれ。で、聴いてみると予想通り。好きに決まってるじゃんな音楽。へへへ。

 実は前にもベスト盤は聴いたことがあって、その中では「ザ・ラヴィング」という曲が好きでした。それでもし1枚買ってみるなら、それが入ったこのアルバムかなーとか考えていたのです。たぶんその考えは正解だったと思う。すごく凝ったポップが並んでいて、ジャケットの色使いにも象徴されるようなカラフルさ。元々知っていた曲もあったけど、ちゃんとしたアルバムで聴いた方が印象がいいなぁ。アンディ・パートリッジの意地悪そうなクセのある歌い方も好きです。

 「すごく凝ったポップ」って書いたけど、1音1音、その音響にまでこだわっている様子が最初はちょっと息苦しく思えたりもしました。まだそれほど聴き馴染んでいない時期に、これを聴きながら通勤していたら電車が止まったことがありまして。その時の乗車率は200%以上だとか。雨で湿度も高かった。そんな中、酸欠みたいでちょっとフラッとしたんですね。こんな状況下のBGMだったから、トラウマになっているのかも(笑)

 もちろんいまではそれも克服(?)して、こだわりの音に身を投じて楽しんでいますけどね♪

 
Posted at 23:25 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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孤独な影 / 2008年08月31日(日)
 なんなのー、この雨。さっき僕が住んでいる建物の前の通りも、膝の高さくらいまで水が出ちゃってもう大変。雨の中で土嚢を積んだりして。せっかくお風呂に入った後だったのにー。もうっ。

 なもんだから雨ジャケで。ジャパンの『孤独な影』です。このジャケットも結構な雨が降っていますよ。ちょっとチープですが稲妻も。最近本当にこういう天気が多くて困る。そういやこのアルバム、先月に紙ジャケでも出ているそうですね。デビシルの白メイクバッチリ顔を、紙ジャケで楽しむのも趣味がいいかも(?)。



 ジャパンに興味を持ったのは、やっぱりロキシー・ミュージック経由。それとYMO。この2組が好きだったら、まず間違いないだろうと、どこかから聞いてた。で、聴いてみたらやっぱり間違いないんだよね。笑っちゃうくらい。ブライアン・フェリーを継ぐ、爬虫類系ヴォーカルにゾクゾク。粘着質なファンク・ビートにゾワゾワ。首筋の辺りがピーンとつりそうになるのがたまらないのさ。へへ。
 ジャパンで最初に買ったのがこのアルバムだったんだけど、その時の僕はけっこうニューウェイヴ的なものにハマッていたので、それはもうもってこいの1枚だったわけです。

 それにしてもデヴィッド・シルヴィアンの歌い方はイイですねー。気持ち悪いのが気持ちイイ(←この表現、このブログではよく登場しているかも。僕の好きなツボか?)。クセがありまくりで、好き嫌い分かれるんだろうなぁ。きっと。

 
Posted at 00:12 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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枯葉 / 2008年03月27日(木)
 33歳になりました。ぞろ目。僕はサラ・ヴォーンと同じ誕生日なのです。つってもサラ・ヴォーンは、そんなに聴いているわけではないんですけどね。今回の『枯葉』は僕のものではなく、奥さんのCD棚から拝借した一枚。一時期リビングでよく流れていたから親しみがありますもんで、誕生日にちなんでまたじっくり聴いてみています。



 いいですねー。これは1982年産で、サラが1924年の生まれだから58歳くらい?この太さ、力強さからすると考えられないなぁ。でもって年相応の円熟味も。まだまだ脂が乗っている。スキャットとか聴いていると、身体の中に沸き立つものが感じられるもん。思った以上に興奮した。そのスキャットで歌い切っちゃう「枯葉」なんて、もうすげーです。これテーマも出てこないんですよね。ちょっと挑戦的。
 改めてひき込まれたのが、ジョー・パスのギター。んー、好きかも。泥臭さはないけど、クールなふりして熱い。80年代ってことで、演奏も全体的に洗練されたモダンな味わいです。曲によっては、ほのかにAOR的な感覚も。そんな中でもサラ・ヴォーンのヴォーカルは映えるからステキです。

 これ原題が「Crazy and Mixed Up」って言うんですね。なんか印象変わるなー(笑)

 
Posted at 21:09 / 1980年〜1989年 / この記事のURL
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