同年代の人たちと話をしていて、「昔は良かったなー」とか「あの頃に帰りたいぜ!」なんて話題が増えてきました。そんな中で申し訳ないことに、僕はまだそういうことをあまり思わないんですよねー。本人的には、年をとるごとに自由度が増してきているように感じているんだけど、どうなんだろう。そりゃ体力的なこととか、肌ツヤなんかは年相応になってますけどねー。でもそうさ、気持ちの問題さ。
そんな僕の気持ちを後押ししてくれるタイトル、ずばり『
昨日より若く
』。バーズの4枚目です。


アルバムのタイトルは「マイ・バック・ペイジズ」の歌詞から。前にも書いた通り、真心ブラザーズがこの曲をカバーしていたのをキッカケにしてバーズを聴いたんですよね。だからこのアルバムは思い入れがあります。
ちゃんと聴く前はもっとストレートなグループかと思ってたんです。「ミスター・タンブリン・マン」みたいな曲ばかりやっているのかなーって。でもこれが意外とカラフルというか、つかみ所のない人たちだったので興味が湧いちゃったんだよなぁ。このアルバムにおいて、僕を特に惑わしたのは(笑)デヴィッド・クロスビーで、「燃えつくせ」での妖しくキマッた姿に、「マインド・ガーデンズ」での怪しいサイケデリックね。この“あやしさ”の振れ幅が当時の僕には謎だったんだ。でもこのアルバムの後で抜けちゃうんですよね、クロスビー。
話は戻って「マイ・バック・ペイジズ」。オリジナルのボブ・ディランを聴いたことがないので無責任なことは言えないけれど、このバージョンはきっと名カバーなんだと思う。だってすげーいいんだもん。「昨日より若い」ってフレーズは、過ぎ去った時間の重さを孕んでいるだよな、きっと。そういう奥行きが琴線に触れる。
『ターン・ターン・ターン』がバーズ・サウンドの完成だと思っているんだけど、それならばこのアルバムは熟成でしょ。これ以降、音楽性も編成も変わっていくのも納得。