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昨日より若く / 2007年06月25日(月)
 同年代の人たちと話をしていて、「昔は良かったなー」とか「あの頃に帰りたいぜ!」なんて話題が増えてきました。そんな中で申し訳ないことに、僕はまだそういうことをあまり思わないんですよねー。本人的には、年をとるごとに自由度が増してきているように感じているんだけど、どうなんだろう。そりゃ体力的なこととか、肌ツヤなんかは年相応になってますけどねー。でもそうさ、気持ちの問題さ。
 そんな僕の気持ちを後押ししてくれるタイトル、ずばり『昨日より若く』。バーズの4枚目です。



 アルバムのタイトルは「マイ・バック・ペイジズ」の歌詞から。前にも書いた通り、真心ブラザーズがこの曲をカバーしていたのをキッカケにしてバーズを聴いたんですよね。だからこのアルバムは思い入れがあります。
 ちゃんと聴く前はもっとストレートなグループかと思ってたんです。「ミスター・タンブリン・マン」みたいな曲ばかりやっているのかなーって。でもこれが意外とカラフルというか、つかみ所のない人たちだったので興味が湧いちゃったんだよなぁ。このアルバムにおいて、僕を特に惑わしたのは(笑)デヴィッド・クロスビーで、「燃えつくせ」での妖しくキマッた姿に、「マインド・ガーデンズ」での怪しいサイケデリックね。この“あやしさ”の振れ幅が当時の僕には謎だったんだ。でもこのアルバムの後で抜けちゃうんですよね、クロスビー。
 話は戻って「マイ・バック・ペイジズ」。オリジナルのボブ・ディランを聴いたことがないので無責任なことは言えないけれど、このバージョンはきっと名カバーなんだと思う。だってすげーいいんだもん。「昨日より若い」ってフレーズは、過ぎ去った時間の重さを孕んでいるだよな、きっと。そういう奥行きが琴線に触れる。

 『ターン・ターン・ターン』がバーズ・サウンドの完成だと思っているんだけど、それならばこのアルバムは熟成でしょ。これ以降、音楽性も編成も変わっていくのも納得。

 
Posted at 20:31 / ザ・バーズ / この記事のURL
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霧の5次元 / 2007年02月13日(火)
 勢いにまかせてバーズの3連投。3枚目は『霧の5次元』。ロキシー・ミュージックがこのアルバムに収録の「霧の8マイル」を演っていたんだけど、バーズをあまり知らない時分にはロキシーの洗練されたサウンドとバーズのイメージがなかなか結びつかなかった覚えがあります。それで、このアルバムを初めて聴くにあたって、その曲のオリジナルはどんなだろうということを、まず楽しみにしてたわけです。

 で、そのバーズ版オリジナルの「霧の8マイル」。それが圧巻というか何と言うか。コルトレーンのシーツ・オブ・サウンドを12弦ギターでやっちまおうっていう心意気だけで相当だけど、それに挑戦するひた向きさにもグウの音も出ない。でもって、それがちゃんとそれっぽくできてるんだから参ります。巷に溢れるギターの早弾きとは一線を画す、サイケデリックで奇妙な早弾きがここにある。マッギン偉い!
 この曲がフィーチャーされていることもあって、このアルバム評にはラーガ!とかサイケ!みたいなキーワードが踊っていることも多くちょっと構えてしまうけど、タイトル曲は5次元なんていうわりにフォークロック調で、そのギャップに少し肩透かし。いつも通りなバーズらしさもそりゃありますよねー。あ、でも地上から5cmくらい浮いちゃっているような、ほんのりSF感はあるかもー。「ミスター・スペースマン」とかだと、わかりやすくSFだし。

 ちなみにこれまで大活躍のジーン・クラークはもうメンバーではなくて、マッギンの趣味が濃厚に。そんな中でデヴィッド・クロスビーが「ホワッツ・ハプニング」において、天然なポップ・センスの芽を出しています。

 
Posted at 21:29 / ザ・バーズ / この記事のURL
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ターン・ターン・ターン / 2007年02月12日(月)
 鉄は熱いうちに打て!バーズ連投。順番通りの2ndアルバムは、ジャケットの青の清涼感もお気に入りの『ターン・ターン・ターン』。僕は最初に『昨日より若く』を聴いて、次に『霧の5次元』、そのあとにコレ、と遡って辿り着いたのですが、ここでバーズの存在が決定的なものになった覚えがありますよ。それだけに思い入れのある1枚です♪

 何と言ってもタイトル曲の美しさ!ね。イントロから歌い出しからサビから何まで琴線。これもカバーだそうですが、オリジナルがどんなものか聴いてみたい、なんて気持ちが起きないくらい完璧にバーズ・ナンバーです。ちょっと野暮ったいバーズ独特の合唱が、なんともイノセントに響く。どことなく敬虔な気分にさせられると思ったら、歌詞に聖書からの引用があったりするらしい。そのせいかわからないけど、どこか救われたような気持ちにもなったりするから不思議です。
 続いてロッキンなマッギンの「悪くはないぜ」でしょ、泣きのジーン・クラーク節「セット・ユー・フリー」でしょ、たまんないなーこの流れ。大好き。アルバム最後の「おおスザンナ」もユーモアたっぷりでシャレてますよねー。

 1stを発表したのと同じ年にこの2ndも出てるそうで。ノリにノッてるなー。わずかの間にバンドとしても洗練されているようです。その勢いも含めて、ジャケットの青さに似た清涼感が真空パックされているわけだ。

 
Posted at 12:45 / ザ・バーズ / この記事のURL
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ミスター・タンブリン・マン / 2007年02月11日(日)
 予告通りのバーズ。バーズが流行してますよ、僕の中で。とりあえずうちには『イージー・ライダー』まであるのですが、それ以降のも欲しくなってきたなぁ。また出費の予感。へへへ。
 で、今回バーズのカテゴリも新たに作ったりして、ズンズン語っていこうかと。定石どおり1枚目から行きましょう。ご存知『ミスター・タンブリン・マン』ですね。

 タイトル曲の12弦ギターによるフレーズは、ロジャー・マッギンによる大発明ですよね。ちょくちょくCMとかでも使われるし、やっぱり名曲なんだなぁ。なんてね。実は僕、この曲に関してはそれほど大好きではなかったんですよー。確かにそのイントロは鮮烈でしたけど。で、この曲だけ知っていた時点では、バーズは僕の中でノーマークでした。手を出したキッカケは真心ブラザーズが演ってた「マイ・バック・ペイジズ」のカバーを聴いたからだったかな。この曲自体ボブ・ディランをバーズがカバーしたものだから、カバーのカバーですけどね。ややこしい。
 それで『昨日より若く』を聴いて、そっからのバーズ道。でもこの1stはけっこう最後の方で手に入れたんですよ。というのも“有名なタイトル曲とその他”みたいなアルバムかなーと勝手に考えていたもんで。そしたらそれが大間違い。1曲目のタイトル曲を聴いて「ふんふん」で、2曲目「すっきりしたぜ」でガーン!僕が間違っていました。平謝り。それはざぞかしすっきりされたことでしょう。この曲はジーン・クラークかー。改めて見直しちゃうな。全12曲中5曲のオリジナル・ナンバーすべてにジーン・クラークが関わっているんだけど、どれもイイ!

 そんなこんなで、今回この1stの魅力にまたしても打ちのめされているわけですが、やっぱりどれも瑞々しくて清々しい気分になりますね。

 
Posted at 21:19 / ザ・バーズ / この記事のURL
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