23タイムズ37

September 17 [Thu], 2009, 20:52
鈴虫の声のかぎりを尽くしても長き夜あかずふる涙かな        紫式部

桂秋長月九月 澄み切った夜空に輝く月を眺め、鳴く虫に耳をかたむけると人の心も次第に清く落ち着いてくる。「あぁ もう秋か・・・」と自然界に思いを馳せれば、誰に頼んだわけでもなく自然界の自生四生の法則(胎生、卵生、湿生、化生)により、この地球上から姿を消すものと、そのまま数を増していくものとに分かれていく。自然淘汰の感慨、物悲しさが伴う秋なり。 

 天下分け目の衆議院選挙は民主党の圧勝で終わり鳩山政権が誕生した。久しぶりに総理としての品格をもった人だと感じたのは私だけだろうか。国民主権の実現・地域主権の実現・官僚主導の政治から国会主導の政治・日本の政治、行政システムの転換など、日本の政治がチェンジする時がきた。多いに期待し、また応援したいものだ。
 昔、秋になるといつも茶の間の片隅に水槽鉢に入った鈴虫が飼育されていた。亡き父が何処からか貰ってきたのだろうか、毎年欠かさず鈴虫の音色を聞かされたものだ。伊達藩は江戸の将軍に毎年、鈴虫を献上していた。藩内では献上前の飼育は厳禁だったが献上後はこぞって鈴虫を飼ってその音色を楽しんだ。「伊達の七振り鈴虫」と称され全国に名を馳せた。保春院から城内からとお姫様、お女中が連れ立って宮城野に出かけ、横幕を設けて萩の花、桔梗などの秋の草々を愛で、虫の音色を楽しんだ。女性だけの酒宴も行われた。
今は史跡「鈴虫壇」としてその名を残している。「宮城野のすずむし」は環境省「残したい日本の音風景100選」に認定され、仙台市は「すずむしの里づくり実行委員会」を設置、一年を通じて鈴虫を飼育、杜の都仙台の自然環境の保護と貴重な財産を後世に引き継ぐ政策をとっている。宮城県の虫と仙台の虫は「すずむし」である。
 またすずむしといえば源氏物語第三十八帖 「すずむし」を思いだされる。現在発行の2千円札にそのすずむしの歌が描かれている。   すずむし 十五夜ゆう・・・・・・
十五夜の月が昇りつつある秋の夕暮れに光源氏が女三宮の庭にすずむしを放ち、その音色を聞きながらの宴を開いた。絵はその後の情景で左の人物が冷泉帝、右が光源氏、ふたりきりで何を話しているのか、二人は兄弟ではあるが本当は冷泉帝は光源氏の子供、互いにそのことは知りながらも口にすることもない・・・・・・
 ・・・ただただ長い悠久の夜は更けていく
 
P R
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