うつくしい絵が動き出す「歌仙」

July 13 [Sun], 2014, 22:07
7月5日、「新宿文化センター開館35周年記念公演 野村万作・萬斎 狂言の会」へ行ってきました。萬斎さんの解説、狂言「蚊相撲」、素囃子「神楽」、狂言「歌仙」という番組でした。最後の「歌仙」が、とーっても素敵でした。公演パンフによれば”異色の大曲”で滅多に見られない稀曲、なのですって。
 
登場人物も変わっていて、生身の人間は竹山さん演じる参詣人のみ。あとは全員2次元の世界の住人なのです。っていっても漫画やアニメじゃなくて、絵馬に描かれた歌人たちなんですねー。竹山さんが和歌にゆかりの神社にお参りすると、あれれ、絵馬の絵が動き出すような・・・とか言ってるうちに、竹山さんの背後がほんのり明るくなっていくと、そこには百人一首の世界が!あさきゆめみしの世界だー!平安貴族のような装束に身を包んだ6人の歌人たちの姿がシースルーの幕の向こうの薄闇の中に浮かび上がってくるのですー
不意打ちで出現したうつくしい光景にゾクッときちゃいました。
 
6人の歌人たちは謡を謡ってから、シースルーの幕の向こうからユルユルと歩を進め、舞台の上へ。
ここで6人それぞれが様々なポーズを決めるのですが、これは絵馬に掛かれてるポーズってことなのでしょうね。
萬斎さんは、お顔を少し傾けて、虫の音でも聴いておられるような風情。萬斎さんは僧正遍昭っていうお坊さんの役なんですが、弁慶みたいな白い頭巾をつけていて、ケシカラン程に色っぽい!内藤くんは、扇をかざして上空を仰ぎ見るポーズ。なんて雅やかなんでしょ。内藤くんの役は、清原元輔という歌人で、公演パンフによると清少納言のパパだそうです。高野さんは紅一点の小野小町で、男性人みんなから思いを寄せられてるっていうモテモテの役。
 
しかし、実は萬斎さんと小町が相思相愛のようで、それが他の4人には面白くないもんだから悔し紛れに、ヒューヒュー仲イイ〜と囃し立てるんですね。
それに腹を立てた萬斎さんは小町を助っ人に、4人を相手にバトルになる、というお話。萬斎さんてば、なにも怒んなくたっていいのにね。そもそも萬斎さんはお坊さんのくせに世俗にまみれたヒトのようで、最初に登場したときにはノッケから「こないだノゾキをしてたらさー」と衝撃のご発言。そんくらいオープンな性格なら、囃し立てられたって、「まーね、俺ってモテるからさぁ」くらい言っちゃえばいいのに。
 
様式化された戦いの所作は、まるで舞のよう。お話のあらすだけ書いちゃうと、シンプルだけど、ヒューヒューに至るまでの歌人たちの掛け合いが楽しく、何より、あさきゆめみしのカッコしたみなさんの立ち居振る舞いのうつくしさに目を奪われました。もしかしたら「歌仙」だけで1時間以上あったかも。観てるときは惹きこまれてて、時間が長いとは思わなかったけど、終わったらずいぶんな時間になっててびっくりしました。コレ、今度はゼヒ能楽堂で観てみたいです。その時は裕基くんもゼヒ歌人の中に含めて欲しいなぁ。ぜったい似合いそー
 
 
 
 
 

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>えつこさん
小町はモテる女のオーラ出してましたねー。通常の狂言のワワシイ女役では、夫に疎ましがられたりすることが多いから、高野さんも気持ちいーんじゃないかしら。
演出次第では、主役になりうる役かも、なんて思ってました。
July 18 [Fri], 2014, 6:50
えつこ
わーまさに動き出す絵でしたよね。

小町、高野さんでしたか!っていまさら!もう、中身!が誰かってことを考える隙もない小町っぷりに、中身も小町。でした!

ゆうきくん、美しすぎてどのお役がよいか、考えただけでニヤニヤしちゃいます。
July 14 [Mon], 2014, 8:22
プロフィール
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    ・萬斎さんご出演舞台の鑑賞
    ・日本画のオケイコ-まだ習いはじめて2年半で、週1のペースなので中々上手くならないけど楽しくてしかたないです。
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昨年までの10年間は、平日も深夜まで仕事、休日も仕事、とバカみたいに仕事ざんまいしてました。決して仕事が好きだったわけではなく、なかなか進まないので早くやらなきゃという圧迫感に迫られて、仕事漬けになってました。しかし昨年、萬斎さんにハマってからというもの、180度生活が変わりました。今は、隙さえあればフレックスで帰って能楽堂に萬斎さんを見に駆けつけるという生活に。昨年までの10年間はお金を使う時間もなかったのに、この1年で飛ぶようにお金が萬斎さんに吸込まれていきます。でも、萬斎さんを観るために働いてるんだという今のモチベーションが気に入ってます。
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