「第5回 狂言研鑽会」を観る(その2)

August 13 [Sun], 2017, 22:00
(その1の続き)

続いて岡さん。

「大名の役をやったのは初めて。でも・・・」
ここから岡さんの超絶本音トークが繰り広げられたんですが、岡さんが何度も「これ、ナイショですからねー」と念押しされるので、核心の話を記載することは自粛しておきます。

途中、「オマエ、ナニ云ってんだ!」とゆーツッコミも入ったほど。突っ込んだのは、中村くんだったかな。

ということで、核心の話を避けて、ちょこっとだけ書いておきます。

面白く演じられなかった、とうなだれる岡さんに対して、中村くん
「地獄の合宿で・・・えーと、毎年、軽井沢で万作先生が合宿をしてくださるんですけど・・・」

岡さん「ほんと、地獄なんですよぉ」

中村くん「この3人が入間川の稽古をしてるのを、自分は横で見てたんですが、すごく面白かったですよ。入間川って、こんな面白い演目だったのか、って思いましたよ。」とフォロー、からの

「でも今日観たらやっぱ面白くねぇなあ」と、きっちり落とす。

岡さんは「ショージキ、そーなのよ」と、なぜかオネエ言葉で全面肯定。

「 逆さ言葉が難しくて、どこやってるんだか分からなくなってくる。その地獄の合宿で、あんまり間違えるもんだから、万作先生に、もう、お前は黙れ、何も言うな、と叱られました。」

ここでだったか、飯田くんが割って入って「(内藤さんの)何某の役も大変なんです!」

あれ、またオマエ話すの、とゆー容赦ないツッコミ入る。

内藤くん「会話はゼンブ大名から始まるから、何某は大名ほど大変ではないんですよ。」と、そつなく返す


岡さん「疲れました。すごい疲れるんです、虚弱体質だから。」

岡さんの、この情けなキャラ、サイコーなんですけど!

瑠璃彦さん「内藤さんは両方の演目に出られて大変だったのでは。前回もそうでしたよね。」
内藤くん「そうなんです、内藤マツリみたいになちゃって。」

中村くん
「雷は、ここらへん(と、ワキ座の辺りを指し)でごちゃごちゃやるシーンが多いので、脇正面の方には何やってるか見えなくて詰まらないんじゃないかと思って、少しだけ中央の方に移動したつもりだったんです。
でも面つけてて実は殆ど見えてなくて、実際はココラ(と、中央と常座の間らへんに立ってゆかれ)まで来てたみたいで、なんかスンマセンでした。何やってるか、ちゃんと見えましたか?」
と見所に向けて気遣われる。

おおーっ
4人の中でいち早く三番叟を披かれたキャリアの風格が。

ここで岡さん「今回は最終回なので特別ゲストを・・・」
他のメンバ「え、もう呼んじゃうの?」
それに構わず、岡さん「・・・お呼びしています・・・月崎さんです!」

で、盛大な拍手のなか、月崎さんご登場。

月崎さんは、先輩らしく、本日の公演へのコメントをされた後、月崎さんの近況報告は?と訊かれ、「子午線の祀り」のお話に。
練習期間も含めて2ヶ月間、狂言公演を免除されていたそうで。

「月崎さん、狂言の方はいいですから、そちらの方に出てください」と言って戴いた、とのこと。

狂言の語りの素晴らしさを再認識し、さらに他の分野の役者さん達の演技から刺激を受けた、と、一通り話されたあと
「さぁ、何か質問がある方ーっ?」と進行を始められる月崎さん。

んん?それを瑠璃彦さんが云うんならトモカク、今回は月崎さんトークショーの日じゃないのに、とビミョーに違和感を感じたとこで、

岡さんが「月崎さんは、チョット、もう、この辺で・・・」と、ヤンワリ退出を促され。
もーお、おかしみが滲み出ます!

なるほど、「もう呼んじゃうの?」に隠された真意がボンヤーリ分かっちゃった気が。

その後、瑠璃彦さんが、今度は4人への質問を募り、
お客さんからは、「全5回を通じて一番印象に残ってたり、何か気付きに繋がった役は?」との質問が。

「いい質問!」と、満足げな瑠璃彦さん。
「じゃあ今度は逆回りから」と言われると、間髪入れず中村くんが話し出す。

「"鐘の音"です。殆ど一人でやらなきゃいけない、というのが大変でした。こういう風に間近でお客さんの視線を受けて、独りで。」

岡さん
「全てです。(そうは言っても、と言いたげな瑠璃彦さんを見やりつつ)、
まあ・・・全てです。全てです!」

それでも瑠璃彦さんに 「"八幡前"で初めて聟をやったんですよね?」と水を向けられると、

「一番おじさんが聟をやらせて戴いて、いつも以上に張り切ってやりましたヨ。
楽しかったですヨ。
演じてて楽しいことなんて、滅多に無いんです。
○○○(ここは自粛して書きませんが)と思いながらも。
こんなオッサンが、四人の中で一番歳上なのに、聟をやらせてもらって。もう二度とないと思います。」

瑠璃彦さん「岡さんは、今回の大名でもそうでしたけど、袴狂言だから装束をエアーで脱ぐシーンがありましたね。」

中村くんも賛同して「エアー多いよね。」
岡さん「エアー役者!」

内藤くん
「 やっぱり"八幡前"です。この歳で舅をやらせてもらえるなんて、中々無いと思います。
マの取り方とか、すごく勉強になりました。」

飯田くん
「"魚説法"です。覚えるのが大変で。
この演目は普通は、小さい時にやるらしいんですが、それを聞いたときは信じられなかったです。小さい子が一体どうやって覚えるんだろう、と。」

答えが一巡したところで、瑠璃彦さんがシメのトークに移行しかかると、

岡さん「みんな一言づつ最後に。」
他の3人「え、また言うんですかぁ?
」「じゃあ代表で岡さん言ってくださいよ」と一斉反撃。

で、岡さんは不満そーながらも、最後のご挨拶。
これが、なめらかなトークでないだけに、この研鑽会への愛着が伝わって来るお話ぶり。

岡さんの、お話が上手じゃないとこに、とても好感を感じます。
他のお三方が、座談会の全体のバランスを把握して発言されてる風なのに対し、俯瞰する視線が欠落してるかのような岡さん。他人とは思えない親近感を抱いてしまう。

今後、違う形になるかもしれないけど、また開催できるように持っていきたい、という流れだったかで、
他のメンバも口々に
「どうなるんでしょう、
?」「なんか聞いてる?」

中村くん「ええーっと、上のほうで
会議中です!」

すると、どなただったか「みなさんアンケートに、今後の私たちの活動について、ご希望を書いてください。みなさんに掛かっています!」と切実な口調で仰り。

ふむ、アンケートでの反響も勘案されたたうえで、今後の上演形態が決定されるのですね。

熱意を込めてアンケートを書きましたとも!
今後の発表を楽しみに待ちたいと思います。


プロフィール
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    ・萬斎さんご出演舞台の鑑賞
    ・日本画のオケイコ-まだ習いはじめて2年半で、週1のペースなので中々上手くならないけど楽しくてしかたないです。
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昨年までの10年間は、平日も深夜まで仕事、休日も仕事、とバカみたいに仕事ざんまいしてました。決して仕事が好きだったわけではなく、なかなか進まないので早くやらなきゃという圧迫感に迫られて、仕事漬けになってました。しかし昨年、萬斎さんにハマってからというもの、180度生活が変わりました。今は、隙さえあればフレックスで帰って能楽堂に萬斎さんを見に駆けつけるという生活に。昨年までの10年間はお金を使う時間もなかったのに、この1年で飛ぶようにお金が萬斎さんに吸込まれていきます。でも、萬斎さんを観るために働いてるんだという今のモチベーションが気に入ってます。
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