さて、諸般の事情により1日遅れての更新です(苦笑)
應典院最終日は枚方なぎさ高校さんの『ママゾンビ』が上演されました。
枚方なぎさ高校は、毎年長編にチャレンジする高校でもあります。
今回も、打ち合わせの段階で約2時間の上演時間との事でした。
実は、千秋楽なので共通仕込みで作った客席や幕などを、終演後にバラさなくてはいけません。
しかし、ここはHPF。
時間の制約のある大会とは違って、高校サイドの意思を第一に考えます。
こういう時、チーフスタッフとサポートスタッフの心が1つになるのです。
満足の出来るお芝居を創らせてあげたい!
その一心で(或いは何とかなるだろう的な感じで:苦笑)様々な装置が仕込まれて行きます。
今回目をひいたのが『紗幕』です。
この紗幕、様々な用途に使われます。
映像を映す事も出来るし、その間舞台上は見えなくなるので時間をロスせずに転換が出来たりします。
また、紗幕の奥に明かりを点ければ、こちら側と奥とを区切って効果的なお芝居が出来るのです。
應典院の特性上、吊ったものを無くす場合は天井に引き上げるか振り落とすしかありませN。
今回は冒頭のシーンでのみの使用だったので、振り落としで暗転中に舞台上から撤収させる事になりました。
照明さんが吊り込みをしている最中、一番奥のバトンで舞台監督の小林さんをはじめ舞台スタッフが紗幕の作業を行います。
又、高所作業を伴うので、本日は以前HPFで舞台監督をされていたCQの堀田さんや
劇団スケッチブック(制作の山本さんが所属している劇団です)の団長の武富さんもお手伝いに来てくださいました。
さて、お芝居の方はというと。
『ママゾンビ』は大阪の劇団『
シアターシンクタンク万化』が昨年上演した作品です。
ママがゾンビになるのでママゾンビ。
こう書くと、ホラーのようでもありますが、実のところ家族愛をテーマにした作品です。
崩れかけた家庭の中で、誰よりも皆に愛を持っていたお母さん。
お母さんがゾンビになり、次第に人として生きていけなくなります。
そのお母さんを、心の中では愛していた家族達。
そこには、紛れもなく『家族愛』がありました。
『家族』というのには、役割があります。
高校生同士、年齢も近い彼等がそれをどう演じるのか…と思っていましたが、それはお客さん達の笑いや涙が、一番良く表していたのでは無いでしょうか。
又、このお芝居には冒頭客席から役者が登場するシーンがあります。

これは本番中、扉の前で待機する役者達。
舞台袖から登場するのも緊張すると思うのですが、客席登場もかなりのものだと思います。
劇場に入った瞬間、全ての視線が自分たちに降り注ぐからです。
しかし、彼等の表情は『ドキドキ』より『ワクワク』が勝っていたよう感じました。
お芝居は、役者がまず楽しめなければお客さんは楽しめないと思います。
高校の皆さんは『お芝居が楽しい!』というオーラを全身から放っています。
私たちも、お芝居を始めた頃を思い出し、『初心忘るべからず』の精神を再確認する瞬間でもありました。
應典院の入り口、『山門』と呼ばれる所では各学校が作った立て看板がお客さんを出迎えます。

立て看板は各学校様々で、シンプルなものから凝りに凝ったものまで様々です。
お寺が多くある應典院付近では、これがかなりの目印になっているのです。
正直、こんな所に劇場があるとは思いませんからね(笑)
枚方なぎさ高校の皆さん、本当にお疲れ様でした!
これからも、家族の様な素晴らしい部活であることをお祈りしております。

写真は、終演後の記念撮影の様子。
皆さんの晴れやかな顔が、とても清々しく感じました、
さてさて。
高校の皆さんが帰った後、私たちの戦いはクライマックスを迎えます。
それは『バラし』
應典院の本堂ホール内を、元の状態に戻さなくてはいけません。
明日には違う団体さんの仕込みがあります。
そして、一応の退館時間は22時。
最後の力を振り絞り(苦笑)客席やスピーカー、灯体が片付けられていきます。
そして……何も無くなったホールが出来上がるのです。

静かに、ただ作業灯の明かりだけがあるホール内。
ここで、沢山の感動が生まれました。
また来年、ここに皆さんが帰って来てくれることを、スタッフ一同心より望んでおります。
本当にお疲れ様でした!!
全体を通して。
私たちが何より嬉しく感じたのは、皆さんが成長している事です。
その瞬間、私たちの努力は報われるのです。
この9日間、私たちはある意味家族の様な感覚でした。
そして、その家族の家は、紛れもなくこの應典院だったのです。
勿論、高校生達もその家族の1員です。
應典院の森山主事が『私たちは皆さんのホームでありたい。そして、そのホームにいつでも帰って来て欲しい』と仰っていました。
HPFの素晴らしさは、今は判らないかも知れません。
しかし、高校を卒業して何年か後、必ず思い出す事があると思います。
私たちは、『教える立場と教えられる立場』とは考えていません。
同じお芝居を楽しむ『仲間』だと思っています。
その仲間に、私たちが今まで経験してきた事を『伝える』という事は私たちに与えられた使命でもあり特権でもあると思います。
そう思えるようになったのも、このHPFに参加してからでした。
上手くは言えませんが、このHPFに愛情を注いでいる実行委員の皆様並びに全てのスタッフに感謝します。
どうも有り難う!
お疲れ様でした!!
この後、恒例になりつつあるプールに向かうことになった事は、今年も敢えて伏せておきます(笑)
@應典院スタッフ