絶対正義

March 28 [Tue], 2017, 14:41


『私たちは、絶対にルールを守って生きていかなきゃいけないの。
正義こそ、この世で一番大切なものだから。』


物語は、殺したはずの友人・範子から招待状が届くところから始まる。

この範子という人物は、異常なまでに正しくあることに拘りがあり間違ったことを見過ごせない、合法か違法かでのみ物事を判断する『正義のサイボーグ人間』だ。

例えば、学内でタバコを吸っているところが見つかった生徒らに対し、教員が指導し一件落着するところを目撃する。
その教員の指導を許すことができず、範子は警察に通報。警察も「補導となると警察に記録が残ってしまうし学校側で処理されては」と甘い対応。
どうしても納得いかない範子は、マスコミ、教育委員会に、『学校と警察ぐるみで罪を隠蔽した』とFAXを流し、大問題に発展させてしまう。

教室内で回されていた手紙を教員に報告し、皆の前で手紙の内容を読み、女の子を泣かしたり。
サッカーの試合の勝敗に500円賭けている職場の同僚を見て「違法だ」と通報しようとしたり。
前の職場のロゴのついたボールペンを使用している友人を見て「業務上横領だ」と言ったり。

とにかく融通がきかない、そして正しいが故にめちゃめちゃ厄介。
そんな範子と高校時代の友人である4人は、それぞれにのっぴきならない『弱み』を範子に握られてしまう。

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ラストもなかなか面白い展開で。映像化したら面白そうな、退屈しない作品。
今まで読んだ秋吉さんの小説の中で一番好きかも?

しかし正義も貫くとこんな感じになっちゃうのね。関わりたくないわー。

妊娠後期。

March 24 [Fri], 2017, 21:35
妊娠後期に突入し、胸焼けが酷くてあまり食べられず
でも赤ちゃんは1600gと2週間前の検診時より300gほど成長しており、一応経過としては順調、そして元気らしい
あとは大きくなるまで、お腹の中にいてくれれば・・。

引き続き自宅安静。張り止めの薬と、今回は胃薬を処方してもらった。


最近お腹の子がよく動いて面白い。
母性とか皆無だったんだけど、何だか可愛いな、どんな子なんだろう、早く会いたいなと思うようになった。

でもお腹重たくて寝苦しくて辛い。
私の弟は産まれた時4000gとかで大きかったらしいんだけど、お母さん大変だったんだろうなー。笑。

チルドレン

March 23 [Thu], 2017, 14:36


「俺たちは奇跡を起こすんだ」
独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。
何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。
ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。 (文庫本裏表紙より)

連作短編ミステリー。

陣内が面白い。
むちゃくちゃでいい加減で周りをふりまわす。筋が通っているようで通ってない。
でも、熱くて、基本良いやつで、奇跡を起こす男。

そういうことだったのか、と驚く仕掛けが施されるミステリー小説でありながら、キャラクターが際立っているので退屈せずに読めた。
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家裁調査員という仕事がちょっと興味深かった。
問題を起こした少年少女の話を聞いたり、離婚したい男性としたくない女性の言い争いの間に入ったり。そんなお仕事もあるのねと思った。

満願

March 20 [Mon], 2017, 0:55


ミステリー短編集。
『儚い羊たちの祝宴』がなかなか面白かったので読んでみた。

ネタバレちょこっと含む感想と簡単なあらすじ。

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『夜警』

主人公は交番長の男性。
とある部下の殉職の謎に纏わる話。

主人公は交番勤務の前は刑事課にいたのだが、警察には向かない気質の部下を厳しく指導し、退職、自殺に追い込み左遷されたという過去がある。

今回殉職した部下は、その自殺した部下と似ていた。
虚勢を張るのは得意だが、気が弱く、何か不都合があると他人の責任にすることを躊躇わない。
叱られたくなくて、もっとまずいことをしてミスを隠蔽しようとする、絶対に問題が起きるだろうことが予想されるような人物。


こんな部下がいたらめちゃめちゃ嫌だろうなぁー・・
警察じゃなくても困るよ。

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『死人宿』
二年前に失踪した恋人の居場所が分かり、会いに行く主人公。
恋人は、叔父が経営する宿の仲居をしていた。
その宿は、近くに火山ガスがたまりやすい窪地があり、不幸な事故が起こることがある。
その為、「綺麗に死ねる」と自殺志願者御用達の『死人宿』でなかなか繁盛しているらしい。

宿泊客か従業員か・・誰かが落とした遺書に関して推理することになる話。

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『柘榴』
主人公は、美しい容姿の女性だけど、父親の反対を押し切り、誰もを虜にする不思議な魅力を持つろくでなし男と結婚する。
美しい二人の娘に恵まれたが、ほとんど家に帰ってこない、働きもしない亭主は子供にとって不要だと気付き離婚を決意するのだが・・・。

ネタバレになるが、娘二人もろくでなしの父親に魅了されていて、父親についていくために、母親から虐待されたと狂言までする。
ラストの、姉の妹に対する思惑が、女って怖いわねと思わせる。

全く関係ないけど、最近ザクロを初めて買った。
種ごと食べたんだけど、意外と美味しかった。アンチエイジング効果があると知りより美味しく感じたわ。

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『万灯』

主人公は、天然ガスの開発の仕事のためにバングラディッシュに派遣されている。
そこは、賄賂を貰わないと動かない役人ばかりだったり、ぶっそうな抗争が起きたり、環境も良くなく恵まれているとは言えない国だった。
開発のための拠点を置こうと思っていた村にて、村人の反対に遭い部下がボッコボコにリンチされたりする。

村の中で対立が起きているようで、ガス開発反対の中心人物の頭を殺害すれば、話をすすめようと持ちかけられ引き受ける。

読みごたえがあり、この著者の長編も読んでみたいなと思った。
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『関守』
交通系都市伝説のコーナーを任されたライターである主人公は、事故が多発している桂谷峠を訪れる。
事故現場の手前に、古びたドライブインを見つけ、切り盛りしているおばちゃんに事故の話を聞く。


なんとなーくこんな感じだろうなと予想はつくのだけれど、こういう構成は好きだ。
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『満願』

主人公は弁護士。
貧しい学生時代お世話になった、下宿先の女性が起こした殺人事件にまつわる話。

プリティが多すぎる

March 14 [Tue], 2017, 1:23


図書館にて、題名と表紙に惹かれて借りた。
ファッション雑誌の編集という未知の職業もので、興味深く読めた。

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主人公・佳孝は文芸の編集者を志し出版社に入社したのだが、全く興味のないローティーン向けのファッション雑誌の編集部門に異動することになってしまった。
「ケバケバしく、安っぽい可愛さ」「フリルが2段か3段かなんて心底どうでもいい!」と雑誌のことをバカにし、やる気が出ない様子だったが、プロとして仕事をする年端もいかないモデルの子や、こだわりを持って仕事をする仲間と接したり、任された仕事のミスなどを経験し、少ーしずつ考えを改める・・

みたいな話。

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軽ーく読めるんだけど、内容は割としっかりしていて読みごたえがあった。

連絡の不備や、確認不足、独断の判断でのミスは、本人が思っていた以上に大事で、雑誌に関わるいろいろな人に迷惑をかける。ミスが露呈するシーンは、読んでいて「ぎゃー」となった。自分がその状況に置かれたらと考えると怖すぎる。

広告料を支払っているクライアント、広告代理店、モデル事務所、出版社、それぞれに戦略や思惑があったりだとか、厳しいモデルの世界だとか、裏側を覗けたような感じがして楽しかった。

不機嫌な姫とブルックナー団

March 09 [Thu], 2017, 15:17


図書館の非正規職員として働くゆたきは、コンサート会場で「ブルックナー団」を名乗るオタク3人組に声をかけられる。その一人、タケがサイトに書き継ぐ「ブルックナー伝(未完)」を読んだゆたきは、意外な面白さに引き込まれていく。
19世紀ウィーンを代表する作曲家ながら「非モテの元祖」というべき変人ブルックナーの生涯は、周囲からの無理解と迫害に満ちていた。
そんな彼に自分たちの不遇を重ねる3人組とつきあううちに、ゆたきの中で諦めていた夢が甦ってきて…。
今も昔もうまく生きられない男女を可笑しくも温かく描く、異才の新境地書下ろし小説! (「BOOK」データベースより)


うーん。肌に合わず!半分程読んで断念。
姫とオタクというか、皆オタク系。話し言葉の口調があまり好きでなかった。
図書館で働く主人公、クラシック音楽好き、というのは魅力的な設定ではあるのだが。

時効を待つ女

March 05 [Sun], 2017, 17:42


「落ち穂拾い班に入ったぞ」久しぶりに早く帰宅した夫が言った。時効間近の事件を再捜査する“落ち穂拾い”。十五年前のあの事件を、夫が担当するなんて!(文庫本背表紙の内容紹介より抜粋) 

さくっと読める短編集。
うーん、意外な展開だったりするんだけど、グサッとささるような衝撃的、印象的なものはなかったかな。
でも退屈せずさくさくーっと軽い気持ちで読めた。

儚い羊たちの祝宴

February 28 [Tue], 2017, 0:35


夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。
夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。
優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。 (「BOOK」データベースより)


どの話も舞台は立派なお屋敷だったり別荘で、不気味な雰囲気漂うダークミステリー的なお話。

「身内に不幸がありまして」が一番好きでした。
あぁその為にだったのか・・とラストで、すとんと気持ち良く終わる感じ。

起承転結がしっかりしていて、最後に綺麗にまとまる感じが好きかもしれない。

なくさないで

February 25 [Sat], 2017, 13:49


平凡で慎ましやかな生活を送っていた主婦永井純子のもとに、不可解な贈り物が届いた。
送り主不明の封筒に入っていたのは真珠のイヤリング。純子は遠い記憶を呼び覚まして愕然とする。
それは十二年前、恋人との別れ際になくした物だったのだ。
送り主は誰?その意図は?疑心暗鬼が平穏な家庭に波紋を投げかけ、日常を恐怖に陥れるサイコホラー。 (文庫本裏表紙の内容紹介)

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ネタバレちょこっと含む感想!


いろんな女性のもとに、昔なくした物が差出人不明で届くんだけど、
元恋人だろうか、旦那さんが不倫していてその不倫相手ではないか、あのママ友ではないかと疑心暗鬼になる様が、興味深かった。
旦那さんの不倫を疑った主婦は、送り主でも不倫相手でもない人間にあらぬ疑いをかけケガをさせてしまうまで追い込まれる。

でも予想していた人物は見当外れで、自分は全く覚えていないような人間から恨まれていたりして。。。
自分の知らないところで、密かに恨まれ続けるって怖いわね。

残り全部バケーション

February 22 [Wed], 2017, 13:00


残り全部バケーション。なんてすばらしい響きなのでしょう。
そしてメロンソーダ美味しそう。

『嫌なことがあったら、バカンスのことを考えることにする』

バカンスといえばやっぱり南の島かな。
良いないいな、旅行行きたい、温泉でも良いからどこか行きたい!
早産の可能性ありと医者から言われてしまい自宅軟禁生活で、ちょっぴり気が滅入るわ。

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裏稼業をしている岡田と溝口。
溝口から提示された、岡田が足を洗う条件は、でたらめな番号でCメールを送り友達を作るということ。

そのメールに返信し岡田とドライブをすることになったのは、解散目前の家族。
離婚し、子供は寮に入るので家族三人バラバラで過ごすことになるとか。

離婚する家族と、裏稼業の男がドライブして食事して友達になる!?というおかしな状況。これが表題作。


裏稼業をしている(た)けれど、岡田も溝口も人情味ありなんか、良い人かつ良いキャラで魅力的。
テンポも良くて、5章の『飛べても8分』なんかはぐいぐいと惹きこまれた。
岡田と溝口の話がもっと読みたいよー!
P R
プロフィール
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    ・海外ドラマ、映画
    ・読書
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そうでないと愛せないのです。

摂食障害歴10年ちょい。良くなったり悪くなったりの繰り返し。
老化劣化に怯えるアラサ―主婦。
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