住宅ローンの金利が動くワケ、教えます 2-3

March 22 [Mon], 2010, 16:41
「短プラ」は「公定歩合」「短期金融市場の取引」がカギ!

現在、民間金融機関が扱っている住宅ローンの主流は、「短プラ連動型」の住宅ローンです。この短プラは「公定歩合」と「短期金融市場の取引」に影響します。

■公定歩合とは?
「公定歩合」とは、『銀行の銀行』と言われる日本銀行(日銀)が金融機関にお金を貸し出す時の金利のことです。

日銀は、国内経済にお金が余っていると判断すると公定歩合を引き上げ資金のダブツキを調整、お金が足りないと判断すれば公定歩合を下げ、経済の循環を促すという政策を行なっています。日銀の政策判断により、公定歩合は上下します。ちなみに昨今の「超低金利」はこの政策(公定歩合引き下げ)によるものです。

公定歩合が変動すると必ずニュースになりますので、新聞記事で目にしたり、ニュース番組で耳にすることが簡単に出来ます。

▼公定歩合が高いと… 日銀 金融機関 企業・個人
・公定歩合引き上げ ・高金利で借り入れ ・貸出金利を上げる
・貸出を減らす

▼公定歩合が低いと… 日銀 金融機関 企業・個人
・公定歩合引き下げ ・低金利で借り入れ ・貸出金利を下げる
・貸出を増やす


■短期金融市場とは?
「短期金融市場」とは、1年未満の短期で資金を運用・調達する市場です。そのなかでも短プラに影響するのが、「コールレート」や「CDレート」というものですが、難しいのでここでは説明を省きます。このレートの動きを知っておく程度でいいと思います。

ところが、超短期で取引されるものですし、外部からは見えない取引もありますので、すべてを把握することは困難です。新聞の債券市場欄などにのっている『3ヶ月物のCD(譲渡性預金)』相場を見て、だいたいの動きを見る程度でよいでしょう。ちなみに、コールやCDがどんな取引かを知っておきたい方は下記を参照して下さい。

【コールレート】金融機関同士がごく短期に資金を貸し借りする時の金利のこと。翌日物や3ヵ月ものなど超短期。金融機関しか取引に参加できない。
【CDレート】譲渡性預金金利のことで、銀行が発行する無記名の預金証書。預金者が第三者に対し自由に売買でき、企業や地方自治体などが参加する短期金融市場で取引される。

■住宅ローン金利=短プラ+α
金融機関は、公定歩合や短期金融市場での動きを見て短期プラを決定します。各機関が独自に決定するので、銀行間で若干の金利差が出てきます。短プラ連動型の住宅ローン金利は、短プラにプラスα(コストや利益分)を付けて決定しますので、金融機関によって短プラ基準が同じでも、プラスαで差別化を図る機関もあるようです。