住宅ローンの金利が動くワケ、教えます 2-2

March 19 [Fri], 2010, 16:39
財投金利は長期国債の動きがカギ!

公的ローンの金利基準になっている「財投金利」は「長期国債の流通利回り」の影響を受けます。

■国債は国の借金
国債とは、国が発行する債券です。投資家が国債を購入すると、その資金が国に入り、国は投資家からお金を借り入れるというイメージです。投資家はある一定期間債券を保有する(=お金を貸す)代わりに、利息を受け取り、償還期間が来ると元本が返金されます。保有期間によって、短期国債、中期国債、長期国債、超長期国債という名前が付けられています。

■「市場」で売買されるから“値段”が変わる
さて、投資家は、期限がくるまで国債を保有していてもいいのですが、「市場」で売ることも出来ます(一定期間後)。市場では、売りたい人と買いたい人の折り合いがついたところで値段がつきます。売る人が増え買う人が減れば値段が下がり、売る人が減って買う人が増えれば値段は上がります。

特に金融市場では、国内・世界経済の環境、為替、首相発言や外交勢力などなど、いろいろな要因で取引の希望が変化します。この市場でのやり取りの時につけられる国債の“値段”が流通利回りだと思って下さい。少々乱暴ですが、わかりやすいと思います。

【流通利回り】 購入した債券の額面の実質的な金利のこと。例えば、10年物・額面100円の債券を5年後に市場で97円で購入した場合、残存年数5年分の利息と本来の額面との差額(3円分)を含めて計算しなおした利回りのことです。

■財投金利は財務省が決める
財投金利は、この長期国債(10年物)の流通利回り動きを見て、財務省が決定します。もちろん、国内経済の景気調整という政策的な要素をある程度考慮して決めますので、乱高下することはあまりありません。そして財投金利が変われば、公庫金利などの公的ローンの金利も財投金利の変化分に応じて変化するという仕組みなのです。

「長プラ」は「金融債」の影響を受ける!

「金融債」とは、仕組みは国債とほとんど同じです。異なるのは発行するのが、国ではなく、民間金融機関(長期信用銀行)という点と償還する期間が5年か10年という点と考えるとよいでしょう。

これも、金融市場で自由に売買されていますので“値段”も変化します。「長プラ」はこの利回りを基準に決定されます。しかし、長プラ連動型の住宅ローンは、94年以降、あまり取り扱われなくなり、現在は、信託銀行、生命保険会社など一部の金融機関での取扱いとなっています。