『好き 〜athrunSide』 

March 06 [Sun], 2005, 19:56


――わがまま、いいかげん、甘ったれ、泣き虫

キラはそんな奴だ。
そして、とても優しくてあったかい。
一緒にいると俺まで温かい気持ちになる。
課題が終らない、と泣きつかれたり。
新しいゲームを一緒にやろう、とか。
結局疲れてキラが先に寝入ってしまったり。
そんなキラが大好きだった。

 『僕もアスランのこと大好きだよ』

キラは突然そんなことを言った。
一瞬どきっとしたけど…残酷だよ。
俺が思っている『好き』と、キラが思っている『好き』は種類が違うんだから。


あの時そのまま抱きしめてしまえたらどれ程楽だっただろうか。

大好き 

February 22 [Tue], 2005, 22:48
   ――ねぇ、僕はワガママ?――


授業が終わって教室にいた友達が帰っていく。

でも僕はまだ帰らない。

空の色は綺麗なオレンジ、夕焼け色に変わっていく。

でも僕はまだ帰らない。

『ねぇキラ、まだ帰らないの?』

『うん』

『……アスラン?』

『ちっ…違うよっ!』

『そう?』

ジョルディはいつも僕をからかう。

もーなんだよっ。

じゃあ先に帰るね、とジョルディはいなくなった。

静かな教室に僕ひとり。

夕焼けがすごく綺麗で。

教室もオレンジ色だ。

まだかなぁ…。

まだかなぁ…。

『…あれ…キラ?』

あ。

僕の大好きな声だ。

頬杖ついてオレンジ色の空を眺めていた僕はビックリした。

『アスラン!』

藍色の髪が夕日に照らされてドキっとする。

『まだ帰らないの?もう暗くなっちゃうよ』

一緒に帰りたいのになぁ…。

『…ぅん…』

僕の声消えちゃいそうだ。

『ほーら、遅くならないう

『アスランッ!!』

『な…何?』

あ、ごめん。

急に大きな声出しちゃったからビックリしたよね?

エメラルドの綺麗な瞳が僕を見下ろす。

キラキラ。

キラキラ。

ドキドキするなぁ。

『……ぃ………ろ?』

『…ん?』

『…一緒に帰ろッ!』

……言っちゃった。

『…委員会の仕事あるから遅くなるよ?』

『うん』

『帰る頃はもう真っ暗だよ?』

『うん』

『今日は先に帰っててって言ったのに』

『……アスラン…だめ?』

ちょっとだけ確信犯。

『―はぁ……本当キラはわがままだなぁ』

そういってアスランは微笑んでくれた。

『わがままじゃないもん!』

『はいはい』

いつも最後は僕に優しくしてくれる。

『じゃぁ委員会の仕事手伝ってくれる?早く終らせて一緒に帰ろう』

『うんっ!』

僕はワガママなんかじゃないよ。

アスランと一緒に帰りたかっただけだもん。





  ――大好きだよ――


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