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14ひきシリーズ

14ひきシリーズとは、絵本作家いわむらかずおさんが出版している擬人化されたねずみを主人公にした絵本をさしています。子供たちの心に暖かいぬくもりを持たせたいといういわむらかずおさんのお気持ちが現れているような家族団らんの風景を描写した物語が展開されているのが14ひきシリーズなのです。
少し前の日本なら当たり前であった風景。それが、失われてしまった現在。それを知りながらも何をどうしていったら子供たちの心に家族の暖かさ、ぬくもりを教えていけるのか、そう悩んだ時にうってつけなのが、いわむらかずおさんの書かれている14ひきシリーズは最高の教材になると思います。私が小さい頃に両親がプレゼントしてくれたのは、14ひきのあさごはんでした。私の父親は鉄道員であったため、泊まりこみでの仕事が多く、家族がそろって食事をすることが少なかったため、14ひきのあさごはんで描かれている大勢での食事風景に憧れを描いたことは言うまでもありません。14ひきでシリーズは、そうありたいと願っても、実現ができないこと。みんなで力を合わせて共同作業をするねずみたち。大事に取ってあった14ひきのあさごはん、今では、子供たちに読んで聞かせる番になっています。

14ひきシリーズといわむらかずおさん

14ひきシリーズの作者はいわむらかずおさんです。いわむらかずおさんは、東京でお生まれになり、東京藝術大学を卒業され、絵本作家となられています。代表作である14ひきシリーズや、こりすのシリーズは日本ばかりではなくヨーロッパでも高い評価を受けられ、絵本にっぽん賞をはじめ数多くの賞を受賞されています。14ひきシリーズは14ひきのひっこし(1983年初版)からはじまるねずみたちのお話で、普段の何気ない生活シーンを14ひきのねずみたちが面白おかしく、そして家族愛を伝えてくれています。いわむらかずおさんの優しい言葉と、心を和ませてくれる絵がたくさんの子供たちに家族、優しさを教えてくれます。
そんな、いわむらかずおさんの作風は、1975年に移り住まれた栃木県の益子町にあるのかもしれません。山と緑に囲まれた益子町は焼き物の街、蒸気機関車の走る街としても有名ですが、少し前の日本の姿が随所に見られる優しい街です。14ひきシリーズのもっているなんともいえない優しさは、そんな土地柄から生まれてきているのではないでしょうか。

いわむらかずお絵本の丘美術館

14ひきシリーズの作者であるいわむらかずおさんの絵本の舞台のような場所(栃木県那須郡那珂川町小砂3097)に、いわむらかずおさんが館長を勤められている、いわむらかずお絵本の丘美術館があります。館内には3つの作品展示スペースがあります。館内にある柱には14ひきシリーズに登場するねずみたちの姿が迎えてくれています。展示スペースには心和ませてくれる写真も沢山あり、優しい気持ちになることができる空間です。
また、いわむらかずお絵本の丘美術館内にはティールームが設置されています。こちらでは地元那珂川町の食材を使った手作りケーキを楽しむこともできます。14ひきシリーズの世界でゆっくりとした午後のひと時を過ごすことで気持ちのリフレッシュをしてみることができます。近くには、いわむらかずおさんの絵本等を購入できるミュージアムショップも併設されています。14ひきシリーズをはじめ、いわむらかずおさんの数多くの絵本が一同に介しています。これまで確認できていない作品が見つかるかもしれませんね。

いわむらかずおさんのホームページ
「えほんの丘」
 http://ehonnooka.com/

14ひきのひっこし

14ひきシリーズの幕開けとなった絵本が、「14ひきのひっこし」です。親子3代の大家族が引越しを始めました。14ひきのねずみたちが住んでいた家である木が倒されてしまい、新しい家を探さなくてはならないという展開です。引越しの最中には外敵のいたちの襲撃にあったり、多くの苦難を乗り越えて、新しい家を力を合わせて作り上げていく姿には、家族愛とはこういうものだという一つの指標を与えてくれていると思います。14ひきシリーズの原点となる絵本ですから、一番先に読むべきなのかもしれませんが、個人的には、他の14ひきシリーズを一度お読みになってから改めて「14ひきのひっこし」を楽しむと、物語の軸となっている家が出来上がってくる過程を楽しめて面白いように思えました。
私もそうでしたが、「14ひきのひっこし」をご覧になった方の多くが感動する水道を作る場面には本当に驚かされますね。家が出来上がると、14ひきは森の中に食べ物を探しに行きます。寒い冬に向かって食べ物を沢山集めてきて、台所が一杯になるシーンに、なんだか感動してしまいますね。これも不思議な魅力ですね。こういった場面が沢山出てくるのが14ひきシリーズなのです。

14ひきのあさごはん

私がはじめて出会った14ひきシリーズがこの「14ひきのあさごはん」でした。個性あふれるねずみたちが、わいわいがやがやと動き回っています。大家族に対して憧れを持つ絵本ですね。
物語の中に登場するちょっと動きの遅い「ろっくん」。一生懸命に努力しようとする姿に感動しっぱなしです。そんな「ろっくん」を見ても絶対に馬鹿にしない仲間たち。陰湿ないじめが増えている現状に対してなんて清々しいのだろう。「14ひきのあさごはん」をはじめて読んだ時に受けた温かみは、こういった温かく見守るねずみたちの姿から受けたのかもしれませんね。
作者のいわむらかずおさんの人柄なのでしょう。とにかく温かい。文章もそうですけど、14ひきの絵にどれほど心を癒されたのか分からないくらいです。
「14ひきのあさごはん」のメインイベントである朝食では、14ひきが協力し合って準備をしています。中には火をおこしているねずみもいます。実際の家庭を振り返ると朝食を協力し合って作る風景は見たことがなかったのですが、「14ひきのあさごはん」を読んでから、我が家の子供たちは少しずつ食事の準備のお手伝いをするようになっています。「14ひきのあさごはん」の効果が現れているようで嬉しくなります。

14ひきのさむいふゆ

寒い冬。動物たちにはとても辛い季節ですが、14ひきのねずみたちには関係がないのでしょうか。森の中は雪に埋もれていますが、彼らの家はストーブで暖かく、お餅を食べたりなんだか楽しそうです。そんな中でおじいさんは、なにやら作っているようです。どうもそりのように見えますが・・・。
雪が止むと、外に飛び出しておじいちゃんが作ってくれたそりで遊び始めます。子供たちばかりではなくて、驚くことにおじいちゃんと、おばあちゃんも一緒になって遊んでいます。凄く微笑ましい絵本ですよ。
妻が雪の積もる東北出身で、冬場に帰省すると妻方のおじいちゃんがそりすべりのための坂を作って待ってくれています。一緒になってそりすべりをする場面は、まさに「14ひきのさむいふゆ」の世界が現実に再現されます。子供たちも「14ひきのさむいふゆ」をリンクさせているのでしょう。目の輝き方が違いますね。
14ひきシリーズはとにかく家族で協力、家族で行動。そんなシーンが優しい絵と共にたくさん登場します。本来はあるべきなのでしょうが、現代の核家族の中では味わうことのできない姿になってしまいました。14ひきシリーズの絵本を読むたびに家族のあり方を考えさせられてしまいます。

14ひきのやまいも

タイトルからもお分かりでしょうが、14ひきのねずみたちは、おじいちゃんに連れられて、やまいも掘りに出かけます。夕食に美味しいとろろご飯を食べようと意気込んでいます。いわむらかずおさんはとろろご飯がお好きで、住まわれている栃木県の益子町で実際にやまいもを栽培されているのでしょう。大根や、かぶを掘るというお話ではなく、やまいもを掘るという発想は経験が無いとなかなか出てこないかもしれませんね。
我が家では残念ながら、やまいも栽培はやっていませんが、大根や、にんじん、玉葱などの栽培をしています。子供たちもお手伝いをしてくれていますが、どうも、「14ひきのやまいも」になぞらえてお手伝いをしているようです。「14ひきのながいも」でおじいちゃんのかっこよさを知ってからは、実際のおじいちゃんにべったりとくっついて楽しそうにお手伝いをしています。14ひきシリーズは本当に家族の大切さを改めて知らされることが多いですね。絵本を子供たちに読んで聞かせながら、大人たちも家族のあり方を再度考える機会を与えてくれるそんな絵本が14ひきシリーズなのでしょう。
P R