Give a Talk = お話三度目

March 06 [Thu], 2008, 22:40
ちょうど1週間前の2008年2月28日。
お時間を頂戴して、皆様の前でお話させていただいた三度目の機会。
今回は、点訳ボランティアクラブの例会へ伺ってのお話。
内容は、目の見えない私の読書体験・点訳について・イギリスと日本の点字について・イギリス留学に関してなど。
中でも、これまでずっとずっと点訳ボランティアの方々に十分お伝えできていなかった感謝の思いと「ごめんなさい」の気持ちをお話できてほっとした。
心がすっきりと浄化された。
私が喋り終えると、聴衆の方お一人お一人が、感想や点訳に対する思いを語ってくださったり、ご質問を投げかけてくださった。
皆様からのお声は、どれもじんわりと私の心にしみた。
中には、涙ぐまれながら仰ってくださった方もおられた。
自分のお話へ、皆様がこんなにも真剣に暖かく耳を傾けてくださったこと、心の底から嬉しかった。
聴衆の方々からのお声を伺って、新たな発見もあった。
複数の方々が、
「一点一点手で打って点訳していた時代が懐かしい。
手で打った物をみんなで持ち寄って、わいわい言いながら製本まで自分たちで行うのが楽しかった。」
と話してくださったことがその「発見」。
最近ではパソコンを用いた点訳が普及しており、それは点訳をしてくださるボランティアの皆様にとって朗報なのだろうと、私は信じて疑わなかった。
ところが、今回お声を聞かせてくださった方々のように、人の手で、一点一点点訳するのを好まれる点訳者さんもおられるのだ。
手で打つと、打ち損じを直す作業などそうとう大変だが、そこから何者にも変えがたい「手作りの暖かさと達成感」を得られる皆様もいらっしゃるのだ。
大学の教科書や入試問題などの点訳はパソコンをフル活用させてスピーディーに行うのが適していると思うが、それだけが全てではないという点を、私はまなんだ。
点訳にパソコンを使用されていてもいなくても、点訳ボランティアの皆様は、私たち点字使用者にとって掛け替えのない存在。
点訳者の方々が気持ちよく点訳作業へ携わってくださるよう、皆様との関係を大切にしていきたい。
こんな感じで、今回のお話も、実り多い一時となりました。
皆様ありがとうございました。

A Special Seminar on Chocolate = 「元気になるショコラ」へ参加

February 25 [Mon], 2008, 10:08
イギリス留学中、インターネットで調べ物をしていたら、心引かれるコラムと出会った。
多田千香子さん執筆のコラムで、「おやつ」について書かれていた。
スイーツ好きの私はそのコラムを読みふけり、それからというもの、多田さんがインターネットへ載せられるお菓子・食関係のお話を定期的に拝読するようになった。
人の温かさに支えられながらも何かとストレスのおおいロンドン生活のなかで、多田さんの文章は、私の心に潤いと楽しみを与えてくださっていた。
いや、過去形ではない。
日本へ戻った現在も、私は、多田千香子さんのブログやコラムから沢山の元気をいただいている。
そしてなんと先日、「元気になるショコラ」というセミナーにて、多田さんと直接お会いすることができた。
セミナーでは、チョコレートのお話と多田さんのキャリアについてのお話に耳を傾けながら楽しい一時を過ごし、貴重なチョコレートたちアンドサブレを試食させていただいた。
皆様の優しさに包まれて、目の見えない私も安心して参加できました。
ありがとうございました。
このすてきな体験を、これから自分と関わる方たちへ伝えていきたい!
今私は、強くそう思っています。

Another Opportunity = 盲学校でのお話再び

January 14 [Mon], 2008, 9:20
2008年1月7日月曜日
盲学校でお話する機会を再びいただいた。
今回は、保護者の皆様へ向けてのお話。
それに今回は、小学校時代お世話になった先生と私のコラボレーション!!
私が35分くらいお話しし、先生がその内容へ厚みを加えてくださる形。
高等部の生徒さん向けに自分一人でお話した前回と、お伝えしたいメッセージも話の構成も異なった。
それゆえ、前回のお話をベースに今回の内容を考えたとはいえ、最後の最後まで何をどのように喋ろうか悩んだ。
悩みになやんだので、原稿が完成したのは、当日の午前0時半!!
ぎりぎりだった。
しかし、ぎりぎりまで粘ってよかったと、そう心から思えた。
何故ならそれは、聴衆の皆様が涙を拭きながらお話へ耳を傾けてくださったから!!
私たちからのメッセージを、心の中心でしっかりと受け止めてくださったから!!
自分の思いが皆様に通じたことで、また一つ自信となりました。
「喋る」のが依然として苦手な私ではありますが、こうした体験を積み重ね、少しずつ少しずつ喋りなれていきたいです。
どうもありがとうございました。

A Newspaper Article About Me = 新聞に載りました!!

January 06 [Sun], 2008, 2:29
『点字毎日2007年12月30日2008年1月6日新春合併号』の中の、「夢に向かう4人」という特集で、私のことを書いてくださいました。
「今後の活躍が期待される視覚障害者」の一人として取り上げてくださったのです。
ちなみに、『点字毎日』とは、毎日新聞社発行の週間新聞です。
何人もいたであろう候補者の中から私を選んで取材してくださり、ありがとうございました。
取材の内容をすっきりとまとまった記事に仕立てて誌面へ掲載してくださったことにもお礼を申し上げたいです。
こんな貴重な機会をいただけたことに、どれだけ感謝しても仕切れません。
又、高校時代を共にすごしたききちゃんからは、
「点字毎日読んだよ。」
と、早速ご報告をいただきました。
『点字毎日』の読者さんから、こんな風に直接ご連絡をもらえて、いたく感激しています。
『点字毎日』の記者の方の温かみと思いやりが感じられる素敵な記事です。
『点字毎日』には、点字版・活字版・音声版があるようですので、皆様にもご一読いただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
「2008年、夢へ向かって新たなスタートを切る人」として折角新聞に載せていただいたのですから、今年も、一日一日を大切に一生懸命生きていきたいと思います。
そして次回は、「社会人として輝いている私」をスクープしていただけるように、日々自分を磨いていきたいと思います。

Welcome Back = 母校で2時間の講師

December 10 [Mon], 2007, 1:49
12月7日金曜日、おかげさまで、大仕事を無事成し遂げることができました。
今回は、そのレポートです。
「イギリス留学の様子をお伝えする」
という本ブログの趣旨からは離れてしまいますが、貴重な体験をさせていただいたことに感謝をこめて、ここにも記録を残しておこうと思います。
かなりの長文ですが、もしよろしければご一読ください。
「高校生と教職員の前で話をしてもらえませんか?」
とご依頼をいただいたときには、どうしようかと思った。
授業の一時間目にお話をして、二時間目は質疑応答。
たった二時間の講師とは言え、自分の気持ちを「喋る」ことが極度に苦手なこの私に、そんな「大役」が勤まるだろうか?
しかし、自分がこれまで一生懸命生きてきた様子を皆さんに知っていただけるよいチャンス!!
「折角のチャンスを絶対に無駄にしないこと」が自分のポリシー!!
来年の4月から人前でお話しするわけだから、そのための予行演習には最適だ。
この「大仕事」にチャレンジしてやり遂げられたなら、自分はまた一回り大きくなれるはず!!
それに何より、今回耳を傾けてくださる生徒さんたちと自分は、さほど歳が違わない。
人生経験においても大きなギャップがあるわけではない。
彼らよりも少し??年齢が上で、彼らと同じように視覚障害を持ちながら、目の見える人たちに混じっての大学・大学院生活を全力投球でこなしてきた自分。
そんな風に、「目の不自由な高校生が努力をすれば手の届きそうなところにいる視覚障害者」である私が精一杯お話をすれば、盲学校の高校生たちによい刺激を与えられ、充実した毎日を過ごしていってもらえるヒントをご提供できるかもしれない。
……
そうしたさまざまな思いから、結局、「盲学校での講師」をお引き受けしたのが10月の末。
それからは、念入りに準備準備準備!!
皆さんにお伝えしたいテーマやメッセージはすぐに頭に考え付いたのだが、実際にスピーチの練習を行ってみると、喋れなかった!!
皆さんの前に立つ自分をイメージしながらリハーサルしてみるも、緊張して言葉が出なかった。
「最後まで一生懸命喋りますので、どうかお付き合いください。」
というような冒頭の挨拶ですら詰まり詰まりにしかできない自分と直面したときには、かなり落ち込んだ。
でも、いったんお引き受けした以上はきちんとやりたかったし、泣いても笑っても、12月7日がやってくれば、盲学校へ行ってみなさんの前に立たなければならないのだ。
だから私は、パソコンと時計と自分自身と向かい合い続け、準備を進めていった。
練習を積み重ねてあるていど喋れるようになると、今度は、時間配分を調整して話の中身を削ったり付け足したり。
それも形になると、当日持参するメモの準備。
ブレイルメモ(点字の電子手帳)にメモを入れておけば書き換えや保存が楽だが、ここで私は、あえてその方法を選ばなかった。
というのも、電子手帳のような機器の盲点は、「突然故障するかもしれないこと。」
もしもお話しするまさにその瞬間になってブレイルメモの電源が入らなくなったらアウト!!
それが怖かったので、結局私は、点字用紙にメモを作って本番に臨むことにした。
しかし、これもまた、結構難儀だった。
点字プリンターなどないので、パソコンで作ったものを点訳して印刷するなんていう現代のテクノロジーは使えず…。
点字板に紙を挟んで、一点一点手で打っていった。
そして、間違えたらやり直し!!
根気のいる作業であり、点字用紙書きで30ページ弱のメモをやっと作り終えてファイルにはさんだのは、本番前日の夜だった。
当日は、午前8時に盲学校近くの駅まで先生が迎えにきてくださることとなっていたため、ゆとりを持って、午前6時半には家を出た。
先生とお会いして学校へ到着。
校長先生にご挨拶。
緊張が高まってきた。
その後、私の小学生時代を知っておられる先生とも、久々にご挨拶を交わした。
15年ぶりくらいの再会を果たせて嬉しかった。
本日の会場へご案内いただくと、聴衆の方々が徐々に集まってこられた。
全員がお揃いになるのを待つ間皆さんのお喋りを楽しく耳に入れていると、こちらの学校の暖かな雰囲気が感じ取れた。
皆さんが醸し出すアットホームな空気に、私も心がほのぼのとなった。
そうこうしている間に皆さんご準備が整ったようで、いよいよお話開始!!
一言話始めてしまえば、後は聴衆の方々の熱気に身を委ねてパフォーマンスするのみ!!
話の途中、自分の両親について言及したときには、我が子の視覚障害を受け入れる段階から始まってこれまで私を育ててくれたことに対する感謝の念が強まったり、これまでに両親へ掛けてしまった沢山の迷惑や心配が走馬灯のようによみがえった。
そのため、涙こそ出なかったものの、気持ちが揺さぶられて口から出る言葉も少々乱れてしまった。
けれど、この点を除けば、思い描いていたとおりのお話ができた。
質疑応答も、どうにかこなせた。
皆さんにも嬉しい感想をいろいろといただいた。
「声がちゃんと出ていた。」
とか、
「話の内容がまとまっててすごく分かりやすかった。」
とか、
「時間と労力を費やして準備したのが分かった。」
などなど…。
語学が大好きだという女の子が、誰よりも早く会場へやってきて、私に一番近い席を陣取って熱心にお話を聴いたり質問してくれたのには感激だった。
来年4月から、目の見える人たちと共に大学生活をスタートする男の子が話を聞いてくれたのもよかった。
自分の大学生活のお話も少しさせてもらったので、参考にしてもらって、学生生活をエンジョイしていってもらえたらと願います。
実のところ私は、これまで、皆さんの前でのお話を思うように成し遂げられたためしが数えるほどしかなかった。
大学や大学院で行う10分から20分程度のプレゼンテーションですらもなかなか満足にできないのに、今回50分も話すなんて大丈夫だろうか?
正直不安だった。
又、以前点訳ボランティアグループの皆さんの会合でお話させていただいたとき、準備不足で見事に失敗した苦い体験がトラウマにもなっていた。
でも今回「大役」を無事終えて、どんな準備をすべきかとか、どんな組み立てでお話をすれば皆さんにメッセージが伝わるのかとか、実体験として分かった。
来年4月から毎日人前で喋るのと、今回みたいな2時間切りの講師とは勿論全く違うと思う。
だがしかし、来年4月以後、この体験がきっとプラスになると私は確信している。
人前でお話をするというのは、話し手と聞き手の共同作業。
今回だって、私がいくら一人で喋ってもお話は成り立たなかった。
聴衆の皆さんがいらしてこそあの場でお話をさせてもらえ、そこから多くを学ばせていただけたのだ。
お話を聞いてくださった皆さんあってこその、素敵な2時間でした!!
皆さん、本当にどうもありがとうございました。
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