君と出会った日 

March 05 [Sun], 2006, 22:07
〜お知らせ〜
今度から この話を書くときは
その話にそった絵を描き載せていきます。
これからもよろしくお願いします。


第五話『君の名前』

君の名前
君の名前は
君の名前はリーナ
君の名前はリーナ・ステファニーだ

今日から僕たちの家族に仲間入りなんだ!!

説得してみせる
君を飼いたいんだ

これは運命といってもいいだろう
とぼとぼと寂しげに歩いていた僕、マール・ステファニー
捨てられていた君、リーナ・ステファニー
運命的に出会った君と僕は
これからずっと一緒にいることになるのだ

(ちなみにリーナという名は僕の好きな子からとった。
オスだけどね)

リーナ・・・
リーナ!!

これからもずっと一緒だ
君と僕の出会いは運命なのだから―!

それにしてもリーナと呼ぶのは少々恥ずかしい
好きな子の名前なんかつけちゃったからだ

僕って意外と純情だったりして

ッッアハハハハ!!
リーナッ!こんなに愉快なことが他にあるかい?
面白いなあ!

そのとき笑顔は消えた
僕は元の真剣な顔つきに変わった

コンコン―

ママかパパか

ああどうぞ 入っていいよママ

ガチャ

―なんだパパか―

マール・・・
マールはその子犬を飼ってどうするんだ?
どうせ死んだら悲しいだけじゃないか?
そう思わんかね、マール?

僕は
僕はこの子犬を飼おうとは思わなかったんだよパパ
最初はね

でも―
ねえパパ、なんで皆動物を捨てるのかな・・・?
子犬1匹でも、命の重さは同じだよね?
そんなことが悲しかったんだ
僕の知らない裏ではそんなに悲しかったり嫌だったり
することがおきているのが嫌だったんだ
だから僕はこの子犬を飼おうと思ったんだよ

この子犬を助けたかったんだよ・・・!!

君と出会った日 

February 16 [Thu], 2006, 18:05
第四話『温かい心』

涙が溢れる
子犬は心配そうにつぶらな瞳で僕の顔を見つめる
見ないでくれ 構わないでくれ
僕から離れてくれ―!

その思いが通じたのか
子犬は僕から離れ、僕の部屋の匂いを
嗅ぎ始めた

どうやらお腹が空いているらしい

なにもないよ
食べるものなんか持ってないよ!

泣き声で言う僕の顔を見つめ、
僕のバックをくわえて持ってきた。

ガサ・・・

あ!と、
僕の顔に笑顔が出る。
友達のアンディと遊んだときに、
ジャーキーを貰ったのを忘れていた!
持っているとお母さんが取ってしまうので
僕がこっそりと隠し持っていた大事なおやつだ。

それは駄目だよ!
僕の大事なおやつだもん・・・

「くーん?」

よっぽどお腹を空かせているのか
子犬はバックから離れない

しょうがないな・・・
半分づつだぞ!僕だってジャーキーは好きなんだ。
ポキッと音が鳴り、半分に折れたジャーキーの
片方を子犬に差し出す。
子犬はすぐさまかぶりつき、一気に飲み込んでしまった。
と、僕の手の中にあるもう半分を
物欲しそうな目で見る―

もう駄目だよ
これは僕の、君は今食べたろう?

しかし、子犬は一向に下がろうとしない
むしろこっちに近づいてくる

―根負けだ―
僕は、もう半分のジャーキーを子犬に差し出した。
子犬はやった!というような顔で僕を見てから
すぐに飲み込んだ。
もう何もないのがわかったのか
子犬は僕の隣へしゃがみ込み
そのまま寝てしまった。
泥だらけの足であるいたのか
僕の部屋がとてつもなく汚くなっていた

でも気にしない。いや、気にならないのだ
さっきまでは泣きじゃくっていた僕の顔は
笑顔になり
さっきまではびしょぬれで冷たかった僕の手は
温かくなり
その手で僕は 子犬をなでていた

君と出会った日 

February 15 [Wed], 2006, 20:49
第三話『反対』

寒いことなんてすぐに忘れた
とにかく今はもうこの犬の事で
胸がいっぱいだった

ただいま

すぐにお母さんはタオルを持って迎えてくれた

同時に僕が抱えているものに目を移した

それは何?

これは・・・子犬、子犬だよ

飼ってはいけない、と言いたそうな顔で
穴の開くほど僕を見つめる

飼っても・・・い・・いかな?

沈黙の時間が過ぎる
1秒が1時間に感じるほど
嫌な空気がただよう

・・・お父さんに聞いて?
いいって言ったら・・・いいわよ

凄く嫌そうな顔をされて
その言葉を言われたら
僕だって飼いたくなくなる
でも僕は
たった一つの命でも
守ろうと決めたんだ
今日はそう簡単には引き下がらない。

ただいまー・・・
今日も仕事が大変だったよ

お父さんだ!
僕は急いで駆け寄り(もちろんびしょぬれだ
子犬を前に突き出してこう言った

お父さん!犬、飼おうよ!

お父さんは吃驚していた
当たり前だ、小汚い犬が
目の前にいるんだ
僕だって同じ立場なら吃驚するさ

だめだ。
犬は臭い、それにお前はまだ幼い
しっかりと世話をできないだろう、な?

幼い―
僕はもう10歳だ
そこまで幼くはない。そう思った。

でも、可愛いよ
ほら、ほら!

止めなさい!
さっさと放り出してくるんだ!
そんな小汚い犬、飼ってたまるか!!
捨てちまえ!

・・・・・!!
今なんて?!
信じられない!
お父さんもそこらへんにいる
冷酷な人と同じなのか?!
小汚い?!
洗えばいいじゃないか・・・・!
捨てる・・・・・・・・・・!!??

涙が溢れる
手が汚れているのでぬぐえない
変わりに子犬の毛で拭いた
僕の顔が真っ黒だ。

僕は涙声で訴えた。

ひ・・どいよ・・・汚れているなら・・・
洗え・・・ばいいじゃない・・・か!!

涙は溢れ続ける―

お父・・・さんも、
他・・の人と同・・・じなの・・か・・・!?
皆で犬・・・をいじめたり、捨・・てた・り、
殺した・・・・・・りす・る・・のか・・・・・!?

しゃくりあげた僕の声は
悲しみと怒りでいっぱいだった。

お願・・・・いだから・・・
飼って・・・もいいで・・しょ?

お父さんは答えない
僕は我慢ができなくなった!

ついに逃げ出し自分の部屋へ閉じこもった―

君と出会った日 

February 15 [Wed], 2006, 20:33
第二話『君との出会い』

ガサガサ・・・
その音は次第に大きくなり
音のする場所も近づいてきた―

なんだろう

音がする場所までもう少しだ

そのとき僕の耳に聞こえた音は
聞きなれたなにかの声だった。
そのまま何かもわからずに

僕は道を進んでいった

此処の角を曲がったら
気になっていた音のものが見れる
僕はわくわくしてきた

角を曲がる
1つのダンボールが目に入った

―なんだこれは?

プっとふきだす僕の目には
丸いボールのようなものが映っていた
微かに動いているようだ

こんなものの為に
此処まできたのか
これじゃあ骨折り損のくたびれもうけじゃあないか!

その場で僕は笑ってしまった
が、次の瞬間僕は笑いを止めた

ダンボールの中から音がする
そう 気になっていた音だった

耳を傾ける

「くー・・・・・ん・・・」

・・・犬か?犬なのか?
このボールのようなものは
犬だったのか・・・?
なぜ此処にいるんだ?
どうして?
捨てられたのか?
なぜ?なんでだ?
必要が無いからか―・・・・・・?

僕はその場で立ち止まったまま
その犬に目を向けていた

鳴き声も少ない
ガリガリに痩せている
まるで骨と皮だけみたいだ

もうすぐ動かなくなるだろう

死という壁に近づいているのだろう

僕は泣きそうになった
たった一つだけの命が
こんなにも簡単に無くなってゆくのなんて

悲しかった
切なかった
こんなことをする人が恨めしかった

この子は僕が育てたい

たった一つの命でも
命の重さは皆同じだ
簡単に死んでしまうのなんて
とても悲しいじゃないか



そのまま僕は
その子犬を抱き上げ
家までつれて帰った―

君と出会った日 

February 15 [Wed], 2006, 20:17
―君と出会った日―
第一話『不思議な音』

君と出会ったのは199○年6月13日

雨が降っている時
僕は傘を差し静かな路地を歩いていた―
寒い
1秒でも早く家に帰りたい気分だ
風が凄い
このまま飛ばされそうだ
ぐしょぐしょに濡れた服と靴
傘を差していても意味が無いと思うくらい
雨はひどかった
鳥肌を立てたまま、せかせかと
背中を丸めて歩いていた

そのとき
何かの音がした―

静かな道に
ガサガサと
響く 何かの音

なんだろうか
ひどく寒かったのだが
好奇心旺盛の僕は
そのまま
不思議な音のする方へ行った―
P R
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