先生との特別授業[2]

March 26 [Fri], 2010, 22:21
#2 これは…危険かも

で、なんだかんだいっても日は昇るわけで。
ついにその日になってしまった。
重たいはずの足は何故か補習クラスに向かってて。
自分でもそれが不思議だった。
ガラッとドアの開く音に反応した補習クラスの人たち。
といってもまだ数人しかいないが。
知ってる人は…まずいないね、うん。
「ちっせー」
おしゃべりしてた、髪が金色のチャラいやつがぽそっと呟いた。
それが引き金のように一斉に皆が騒ぐ。
「だよね、ちっさすぎー」
「ウケる!」
……悪かったね、チビで。
ていうかなんでこんなに、いかにも遊んでますって感じの人がいるわけ?
まともな人は一人もいなさそう。
騒ぎたてる人たちを無視して席に着くあたし。
廊下側の一番無難な席。
「あんたさ、都倉狙いなわけ?」
教科書とかを出してるとふと頭上から声が。
いやいや顔をあげると、ギャルの女がいた。
け、ケバイ…。
「なあ? 聞いてんだけど?」
「別にそんなんじゃないですから!」
言いきると、ますます怒らせてしまったようで。
「生意気なんだよ! まじめ面して」
「だよね、絶対都倉狙い」
違うのに…。
あたしだってこんなとこ、来たくて来たんじゃないのに。
どうして非難されなきゃいけないわけ?
身長低いのだって、仕方ないじゃん。
てかまじめ面っていうけど、あんたたちよりはマシだと思うけど。
グチグチと心で罵っても意味はない。
分かってるが怒りがおさまらない。
「違うって言ってるでしょ! さっきから香水臭いんですけど!」
がたっと席を立ち、叫ぶと一気にシーンとなる教室。
あ、しまった。
自分で地雷を踏んでしまったことに後悔しても遅し。
「ふざけんなよ! お前いったん……」
「何してんの?」
相手があたしの髪をつかんだとき、冷静沈着な声が響いた。
その人物がだれか分かったとたん、相手は手を離し、すごすごと席に戻って行った。
舌うちして…。
「大丈夫?」
冷血な都倉にしては珍しい優しい声で近寄ってくる。
だから、今はその行動がまずいんだって…。
「別に? あたし何もしてないし」
ふいっとそっぽを向きそういうとあたしは席に着く。
都倉はそんなあたしに構わず、そっかとだけ言うと教卓に向かった。
「えーっとお前ら、仲間割れ禁止な。したらもう勉強教えねえから」
ぴくっと反応するギャルたち。
ギャル男はどうでもいい、という風なそぶり。
あたしはというと、ぼけーっと廊下を見つめていた。

こんなんで大丈夫なのか、と思うほどバラバラ。
いつか結束することをひっそりと願う都倉であった…―――。
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