素朴な疑問 

June 11 [Fri], 2010, 17:03
ずっと思っていたのですが、NieRの「イニシエノウタ」とかの歌詞って何語なんでしょう

結構好きなんですけど何を言ってるのか判らなくてもやもやしています。
かつ、誰が歌ってるんでしょ・・・

気になります・・・

そういえば 

June 06 [Sun], 2010, 17:50
 最近NieRの話ばっかですが、本当に飽きないんですよ
 Eエンディング映像化してほしいな・・・。
 EDでなくても意外と涙もろい自分はちょくちょくというかひんぱんに泣きながらプレイしてました・・・
 いい話がいっぱいすぎてもう・・・撃沈でした。
 
 二―ア声が少年期岡もっちゃん青年期遊佐さんというまさかの出演ですが、めっちゃかっこよかった(どっちも)
 キャラ的には二―アが一番好きなんですが、カイネもつぼですね
 それぞれキャラに個性があって、物語があって・・・
 ストーリーだけじゃなくて、クエストも全部やったほうがいいと思います(個人的に)

 残念ながら周りの人でNieR知ってる人がいないので語れないのですが
 
 二―アみたいな兄貴がほしいなぁ・・・
 自分一番上なもので憧れます


 という事で、また少年期からやろうと思います





 

ちょっとだけ・・・ 

June 06 [Sun], 2010, 14:35
昨日から一つ下の妹が修学旅行に行っています。
いつも一緒に居るもので寂しいです

その代わりに七歳下の妹と遊んであげてます

Eエンディング 

June 05 [Sat], 2010, 10:31
 
「二―アザ・コンプリートガイド」からEエンディングと呼ばれる「失ワレタ世界」を紹介したいと思います。
めっちゃながくなるのでご了承ください

「失ワレタ世界」

無茶苦茶だ。カイネはそう思った。

 何が起こったか判らないが、とにかく「何か」の衝撃波が突っ込んできて突き飛ばされたのだ。
 その衝撃波は、投げ飛ばしたスプーンのようにカイネを宙に吹き飛ばす。着地の体勢を取る事も出来ず、ただグチャグチャ転がっていくしか出来ない。
 転倒が収まりきる前に刀を地面に突き刺して立ち上がろうとする。ダメだ。引き下がる訳にはいかない。絶対に。
 機械の地面に刺した剣を右手に身体を支え、左に持った剣を盾代わりに眼前に、まずは敵を―――。
 第二波に襲われた。一瞬視界が真っ赤に染まる。周囲に赤い飛沫が渦のように巻き上がる。少し遅れて爆音が続き、瓦礫が舞い上がった。
 ここに来て何に襲われているのかようやく理解出来た。高圧の水圧に叩き潰され、切り裂かれているのだ。

 突き立てた縁にしがみつき、水の刃と轟音が過ぎるのを待つ。遅れてやってきた何かの破片が頭を直撃した。噴き上がる血と切られた傷口が痛みを通り越して冷たく感じられる。
 しばらくすると、ようやく轟音が鳴り止んだ。いや、耳がイカれただけか。カイネは薄く嗤う。
 目と鼻から血が滲む。吐き出した血は、濁流の中で紅茶のように赤く周囲に広がっていく。
 随分と派手にやってくれる。テュランがいたら大喜びしているところだ。
 剣の柄を血だらけの滑る指で握り絞ると、鮮血が指の隙間から染み出してきた。
 カイネは息を吐きながら敵を見据える。

 その眼前にいるのは5体のカイネだった。

 2日前。
 粗末な天幕の中でカイネは飛び起きた。
 荒い息。見開かれた眼。右手は脂汗でぐったりと濡れている。
 息が落ち着くまでの随分長い間、そのままの姿勢で居た。
 目蓋を閉じることも出来ず、困惑と喪失感が襲ってくるのを必死に耐えた。

 またあの夢だ。
 何の夢だか判らない。どういう意味なのかも判らない。
 具体的なイメージはまったく持てないのにただひたすらに苦痛と悲しみだけが襲ってくる夢。本来あるべき何かを失ったような、心の暗い穴をのぞき込むようなその夢。目覚めると涙を流している事も度々あった。
 これで何度目だ。やり場の無い怒りがカイネの心に満ちていく。マモノなら倒せばいいだけだ。だが、夢は倒せない。もどかしい感情だけが心の奥に溜まっていくだけだ。しかも、その夢を見る回数が増えているように感じる。
 ふと左手を見る。拳が白くなるほどに剣を握りしめていた。いつマモノに襲われても対応出来るよう、夜具から出していた左手が無意識の内に剣を握りしめていたのだ。カイネは苦笑いをする。この調子では、そのうち起きぬけに人を殺しかねない・・・。

 カイネは頭を振った。考えすぎだ。夢くらいで。
 天幕を出ると外の草原地帯は霧がかっていた。頬に当たる風は、今日は曇りが続く事を告げている。
 平原に群れる羊達も身を潜めているのか、1頭も見当たらない。それはそうだ。こんな日に外に出るバカは居ない。マモノに襲われるからだ。自然と唇が歪み、笑みがこぼれる。
 ちょうどいい。こんな日はマモノを殺すに限る。大丈夫だ。マモノを殺していれば気が晴れる。マモノの血を浴びている内は何も考えなくて済む。カイネは剣を握ると、出立の準備を整え始めた。

 今日は神話の森に行くつもりだった。
 1か月ほど前から住民たちと連絡が取れないらしい。らしい、というのは海岸の街の近くで村人達の噂話を立ち聞きしたに過ぎないからだ。自分は連中と仲良くお喋りするような性格じゃない。テュランが居なくなった後も非社交的な性格は変わる事はなかった。
 ・・・そうだ、テュラン。
 あの身体を侵していたマモノが居なくなって3年が経とうとしていた。いつも感じていた身体の痛みは無くなった代わりに、魔法を使うことが出来なくなっていた。
 だが、剣の技と異常な筋力はそのまま残された。もともと魔法を使うのは得意ではなかったのでさして不便には感じない。
 だが、何故テュランが消えたのか?それを思い出そうとすると頭の中が靄がかったように不鮮明になってゆく。思い出そうとすると蜃気楼のように消えてしまう。
 何かがあった事は確かだ。こめかみをおさえながらカイネは呻く。思い出せない。思い出せない!
 力任せに剣を振る。霧の裂け目が一瞬出来るが、すぐに溶けて消える。
 いつものように考える事にした。構わない。こういう細かい事を考える頭には作られてはいないだろう。右手で十字を切るように剣を振り、腰に納める。
 神話の森にマモノが居てくれると嬉しい。切っている間は何も考えずにすむから。


 3年前のあの日。ヨナという少女を救ったあの場所。
 魔王を葬り、自らのマモノが消え去ったあの日。「本当の人間」が仕組んだ愚かな計画は潰えた。
 だが、それで終わりではなかった。王を失ったマモノ達が本来の身体を取り戻そうとして、デタラメに人を襲うことが目立ち始めた。裏切り者の司祭が言っていた「ゲシュタルト計画」が真実なら、この世界は本来あるべき姿から遠ざかりつつあることになる。つまり、本来は1つになるべき「ゲシュタルト」と「レプリカント」が殺し合う世界になってしまったのだ。しかもそれを管理すべき司祭のデボルとポポルは死んでしまった。
 いずれにせよこの世界は滅ぶのだろう。祖母の復讐から始まった闘いの果てに魔王を倒し、マモノを倒し、私達レプリカントの未来の可能性も潰してしまったわけだ。

 関係無い。
 自分にとって襲いかかるマモノを殺す事だけが生きる意味なのだ。ただ、この剣だけが何をすべきか教えてくれる。
 こんな世界がどうなったっていい。最後のその瞬間まで闘い続けるだけだ。真実を人々に伝える事も無く、何かから逃れるように闘いに明け暮れる日々を送っている。
 いつかどこかで死ぬ。それもでの繋ぎとして生きているに過ぎない。


 森の石門を通ってからきっちり12歩。それだけ歩いたところでカイネは異常に気づく。
 それは、カイネの究極的に大雑把な性格のせいだった。普通の人間であればもっとはるか手前で気づく事が出来たに違いない。

 足元にのたうち回る太い木の枝のような機械のケーブル。それだけじゃない。本当の植物も螺旋状に絡まる形で機械の間を這い回っていた。それが延々と森の地面に伸びえいる。目に入るあらゆる物が植物と機械の混じり合った姿だった。
 植物の枝らしき部分からはドロリとした緑の油が垂れ落ち、蛇のようにうねる機械の隙間に見たことも無いような不気味な花がビッシリと咲いている。機械と植物のツタが絡まり合って作り上げられた木が何本も地面から空に向かって生えている。どんな生態系なのか、そもそも植物と機械がどういう理屈で共存しているのかも判らなかった。
 いずれにせよ、これを森と呼ぶのは無理である。
 カイネは本能的にここが自分たちの世界とは相容れないモノである事を感じた。にもかかわらず、辺り一帯には涼やかな樹の香りが漂っている。見た目の汚らしさと香りの落差で何か不安な気持ちをかきたてられた。左手は無意識に頭へ向かい、髪飾りの感触を確かめる。
 「神話の森」と呼ばれたその場所は霧のかかった静かな場所だと聞いていた。お喋り好きな村人達の声が響く場所だと聞いていた。今、カイネの目に映るその風景は、似ても似つかぬ光景だ。
 家だと思しき場所を探したがどこが家なのか道なのかも判らない。どこもかしこも機械と木の混沌とした壁だった。人の気配もまったく感じられない。
 森の奥には周囲の大木に比べて、さらに大きな―――巨木が見えた。霧でシルエットしか見えない。とりあえずはあそこまで行ってみようと思った。他に目印になるようなモノが何もなかったからだ。

 大木を乗り越えパイプを切り裂き、とにかく前へ進む事に専念する。
 ベタ付く油が不快だ。
 植物の芳香が不快だ。
 だが、こういう不快な場所は自分には似合っていると心のどこかで思っていた。美しい森や心地好い平原にはどこか自分の居所がないように感じられていたからだ。
 だからと言ってこの森が好きなわけじゃない。面倒な事だ。
 道を進むのはひどく苦労させられた。そもそもろくな道もないうえ、油だか植物の汁だかなんだか判らない液体がそこかしこに垂れているのだ。ウンザリさせられる。滑る足下に悪態をつきながら無理矢理に進んでいく。
 この森の中心部に来ると周囲の風景に変化が出始めた。機械と植物の複合体であることに変わりはなかったが、その構成要素が小さくなってきている。今までカイネの太ももの太さほどあった機械の筒は今では指ほどの太さになってきている。植物も巨大な葉を備えた大振りのものから徐々に小さくなってきているようだ。ケーブルとツタが絡まって麺料理をブチまけたような様相になっていた。滑りやすい事に変わりなかったが、大きなケーブルや木の根を超える必要がないだけ進みやすくなっていった。疲れきって、口から声を出すことさえも億劫になってきている。

 機械と植物のスパゲティの山を20ほど越えていくと、ようやく大木の根元の部分に到着した。
 ケーブルと植物のツタは本当にパスタ躯体の細さになっており、地面にはパスタで編まれたカーペットのようになっている。前方の巨大な木の幹もすっかり機械のカーペットに覆われていた。覆われているのではなく中心までパスタで出来ているのかも知れないが。
 辺りを見回す。静かだ。蛍が辺りを飛んでいるがそれ以外に動くものは無い。
 もう少し近づいてみるか、とミニに踏み込んだその時だった。
 何かの気配がする。剣に手をかける。
 木の幹と地面の境界で傾斜になっているところのケーブルがズルズルと動いていた。大量の蛇がのたうち回っているような感じだった。やがてそれが盛り上がると、溢れるようにケーブルとツタが地面から湧き出てくる。大量に飛び出したケーブルは震えるように蠢いていたが、やがて1カ所に向かって進んでいった。
ケーブルとツタの融合体でゆっくりと何かの形が編み上げられていく。
 警戒しているカイネを前に編み上げられたそれは、人の形を模していた。男の子―――に見えなくもない。
 しかし「それ」には脚が無かった。巨木の根元から、ニョッと上半身だけが生えている。肌は緑色の金属と植物でヌラヌラと油で光っていた。ご丁寧な事に頭からは細かい葉の植物が生えていて、まるで風になびく髪のようになっている。
 あ〜あ、と背を反らせた「男の子」はまるで今カイネに気付いたかのように表情を変えた。
 「やあ。僕は」
 少年の首が飛んだ。カイネが真横に叩き斬ったのだ。哀れな頭部は遠くに飛ばされて、ケーブルと鉄屑で織り成された機械のカーペットに着地する。沢山のミミズが逃げ出すように頭部は分解されて地面に潜っていった。首から下もほどけてなくなり、地面の中に消えていく。
 機械の森に再び静寂が訪れる。霧がかった不快な空気がさらに濃くなった気が―――
 「やれやれ、君は乱暴だなぁ」
 頭上から声がする。巨木を見上げると、今度は地面に対して平行に少年が生えていた。腕組みをし、頭を振りながら呆れたような素振りでゆらゆらと揺れている。
 「さて、一応自己紹介をした方がいいのかな?」
 カイネ。答えない。
 静寂。気まずい空気。
 少年もカイネもまったく動かない。
 腕を組んで固まっていた少年が頭を振り、口を開く。
 「じゃあ自己紹介を。僕はこの森の管理人のkɺK?煤HIH?」
 まったく聞き取れない音だった。
 「うん、君達の聴力では聞き取れないと思う。だから好きに呼んでもらっていい。管理人君とか、少年とか。それでいくつか君達では判らない事があると思うんだけど何か知りたいことはあるかな?1番は「この森について」2番は「僕について」3番は「未来の話」。さあどれを選ぶ!?」
 どうだ、と言わんばかりに手を広げて問いかける。
 沈黙。一切動かない2人。
 どこから来たのか、蛍が一匹カイネと少年の間を飛んで行った。その小さな光が霧の奥に隠れるころにようやく続きが始まる。
 「じゃあ1番から順番に説明させてもらうねまずはこの森についてこの森は見ての通り機械と植物で構成されているんだけれどこれはこの森全体が大きな機械になっていってる過程だからなんだコンピュータって言うんだけど君達には判らないよね簡単に言うと自分で考える機械ってことかなしかも量子力学と魔素研究の成果が融合した人類が作り上げた究極のコンピュータなんだ機械の枝が世界中に張り巡らされて光の情報が」
 カイネが真後ろに剣を振る。地上から襲いかかろうとしていた機械が真っ二つに割れた。緑色の油をキラキラとまき散らしながら半分になったロボットが転げ飛ぶ。立方体に近い箱型の体。左右に短い腕。ロボット山に居た機械と同じタイプだった。
 「光の情報が世界中を繋いでいて、それで世界がひとつの大きな頭脳みたいになっているんだよ。あっごめんね。不意打ちする気なんか全然無かったんだけど、ちょっと順番が違っちゃって。それでこの森なんだけど、この地区をね、管理している端末なんだ。でも、この地区はもうオシマイだから終了作業が開始されたんだよね。それが今のこの状態」
 終了作業?
 「うん。えーと・・・・君はKeine?カイネって言うんだ。うんうん。僕達コンピュータの前だとこの世界は情報のカタマリだからね。なんでもすぐに判るんだよ。ゲシュタルト計画についても知ってるね。じゃあ戦いながらちょっと聞いてくれるかな」
 すっかり箱型ロボットに囲まれてしまっている。見渡す限りの鉄の箱。カイネが口を開く。
 「ああ。オマエみたいな子供の眠たいお話を聞いてるよりよっぽど」
 頭上から落ちてきた箱型ロボットを蹴り飛ばす。派手な火花を散らして遠くに飛んでいく。
 「こっちの方が性に合ってるな」
 もう一本の剣を背中から外し、両手をダランと下げて機械達を見下ろす。後ろから少年が声をかける。
 「あはははっ。元気だね」
 その声が終わる前に右の4体が吹き飛ぶ。後ろに居たロボットに激突した後、派手な花火をまき散らしながら転がる鉄の箱を飛び越えてカイネが後ろの集団へと斬りつける。斬撃で爆発が起きる。一瞬遅れた衝撃波により、炎と煙が巻き上がる。
 カイネの姿はロボットの群れに囲まれているため見えなかったが、爆発が次々と巻き起こっていたので遠くから見るとどこを進撃中か丸わかりだった。
 進行する爆発の蛇の先頭を狙って一斉にロボットが飛びかかる。次から次へと飛びかかるせいでカイネの真上にはロボットの小さな山が出来たようになる。地表に近いところで身動きの取れなくなったカイネは悪態をつきながら手近なロボットの装甲を剥がし燃料パイプらしき場所を一突きにする。かつての戦いでカイネは学んでいた。ここを傷つければ鉄の箱が手っ取り早く爆発するという事を。

 うず高く積もったロボットの山が吹き飛ぶ。カイネは鉄板を盾にする事で衝撃波から身を守っていた。爆発で吹き飛ばされるその鉄板を足場にして、次の標的にさらに攻撃を重ねる。
 「すごいね!レプリカントの限界を超えてるよ!」
 カイネが眉をしかめる。手近なロボットを右手で両断しながら左足で違うロボットを蹴り飛ばす。ジャンプしたかと思うと器用にピョンピョンとロボット達の頭の上を跳ねながら行った道を戻ってくる。その後ろを膨大な数のミサイルが追尾してきた。カイネは何かを叫んでいるようだが、よく聞き取れない。そうこうしているうちにミサイルが着弾し、引き起こされた爆発にカイネが包まれる。少年が目を細めてカイネの様子を見ようとした時、爆炎の中央からカイネが飛び出して少年に襲いかかった。それが剣であることを少年が認識するよりも前に、カイネは少年を真っ二つに斬り裂いたうえで首に相当する部分を蹴りちぎりながら跳躍し、このダニ野郎がどうのという声を残す。そこに追撃のミサイルが雨のように突っ込んでくる。
 小さな爆発が何重にも組み合わさり、大きな熱球をあちこちに生み出していた。ミサイルを抱えていたいくつかのロボットが巻き込まれ、さらに被害を広げる。爆風に押し上げられるような形で大木を垂直に駆け上がったカイネは、適当な途中の枝の上に跳び移る。
 魔力を失ってからカイネの剣技と体術は鋭さを増していた。剣自体の破壊力は以前のままだったが、自らの命を危機に晒すような無茶な攻撃が増えていた。そのリスクを楽しむでもなく、力に酔いしれるでもなく、淡々と破壊を行う。
 人は無茶をすれば死ぬ。その事実に向かって真っ直ぐに突進していくような戦い方だった。

 前髪をなびかせながら、カイネは涼しい顔をして地上を見下ろす。
 爆発と炎の照り返しで周囲は紅色に染まっていた。ミサイルの着地点には大穴が開いており、中には寸断されたケーブルと植物が奇妙な音を立てながら爆ぜている。
 森が燃える様子を見ていたカイネが、左手側に目をやる。
 視線の先で枝が不自然に蠢き、その先が少年に生え変わった。
 「ふふふっ。これはね、君達を『終わらせる』為の装置なんだよ」
 少年はさもおかしそうに口に手を当てて笑う。
 「ゲシュタルト計画は地区ごとに管理されているんだけど、一定の条件を満たすとその地区は計画失敗って扱いになるんだ。そうなると僕らの出番。いろいろ後片付けをしてゲシュタルト達が他の地区の人間に救出されるまで凍結する。そういう段取りなんだよ」
 カイネは何も答えず、眼下の惨状を眺めている。熱風にあおられ、カイネの顔がオレンジ色にゆらめいた。
 「君達がロボット山と呼んでいる機械はその為に用意されていたんだ。レプリカントをすべて破壊する為にね。そしてこの森がこの地区を覆うって寸法だね」
 地上にはロボット達がギチギチと呻きながら緑色の泡を吐き出し始めていた。仲間の残骸の処理と、消火活動をしているようだ。それを見ながらカイネがのんやりと言う。
 「なら全部壊すまでだ」
 フワリと落下するカイネ。その途中、少年を見ながら「オマエは後で殺す」と声をかけた。少年は笑う。
 カイネのその身軽な見た目とは裏腹に、着地と同時に行った攻撃は周囲に居たロボットを10m以上吹き飛ばし、ロボットの空白地帯を作った。立ち上がると同時に2本の剣で器用にパイプだらけの地面を切り裂く。出来あがったのはカイネを中心とした半径2mの斬り裂き痕だった。

 「どれだけ倒すのか考えるのが面倒だ。オマエらの方から来い。この線を越えたら全部クズ鉄にして素材屋に売り払ってやるから楽しみにしてろこの○★※■野郎共」

 カイネには3つのルールがある。
 自分が暴力的である事をカイネは知っていた。だから剣を振る時には自らに3つのルールを課して守るようにしていた。
 まず、第一のルールは「マモノなら斬る」だ。おばあちゃんを殺したマモノ達を許せるほど、自分はデキた人間じゃない。マモノであれば、何を置いても殺す。
 第2のルールは「人に危害を加えるなら斬る」。人間を襲うのであればロボットであれ動物であれ、必ず殺す。確か・・・昔はそこまでお節介ではなかったのだが。
 第3のルールは「気に入らなければ斬る」。最後のルールでどの程度自制できるのか判ったものではないが。
 とにかくこの3つのルールに該当したら殺しても良い事にしていた。
 ここの奴らは少なくとも2番目と3番目のルールに違反している。殺すには十分すぎる理由だ。

 その規則通り、カイネはラインに入った敵を片っ端からクズ鉄の刺身に変えていった。前方左右はおろか、上下から襲ってくる機械達を、的確に冷静に最少の動作で切り刻む。最初に剣先で地面に描いたラインは既にロボットの残骸で見えなくなっていたがその領域に入って動く事の出来るロボットは1体も居なかった。
 カイネの剣の切っ先の動きには一切無駄が無い。
 斬った姿勢を利用して次の敵を倒し、その剣の戻りでまた次の敵を切り裂きながら肘で敵の突進をいなす。後ろを攻撃する時は首を向けることもなく、気配と勘だけで斬り払う。闇雲に見えながら、それらの攻撃の全てが効果的なダメージを与えている。
 円運動を描く剣の動きには一定のリズムがあり、遠くから見ると剣の残像がキレイな球状に見えた。
 それでも30分を過ぎた頃には、さすがにカイネの息もあがってくる。攻撃にムラが出始め、ダメージを受ける事も増えてきた。だがロボット達が致命傷を与える事は出来ない。血と油にまみれたカイネの姿が森の中で異様な熱気を放っている。
 霧の奥から大型のロボットがやってくる。今までのタイプとは違う。長い手足。2つの目。ロボット山の最深部に居たあいつに似ている。子供のマモノと連れ立っていた、イヤな奴だった。あの時の不快感が今でも脳裏をよぎる。あのマモノの叫びが頭蓋骨の裏側から離れない。そしてそこには、確か・・・誰かが一緒に戦っていたような気がする。頭が刺すように痛む。
 「はははっ。それがアナタの大切な人?」
 思春期前特有の、耳障りな少年の声が森に響く。もうどこに居るのか判らなかった。
 「じゃあね、そいつを倒せたらイイ事を教えてあげる」
 荒い息をつくカイネは言い返す余力が無い。
 駆け引きをされるまでもなく。敵は殺す。最後にお喋りな子供を殺す。それだけだ。
 大型のロボットは以前に戦ったタイプとは違っていた。腕は巨大なハサミになっており、目の位置にはライトが4つある。それは深海のカニを思わせる形だった。やりやすい。人の形から遠ざかれば遠ざかるほど殺すことに躊躇いを感じなくなる。
 カニは右腕を大きく振りかざし、突進してくる。あんな馬鹿デカい予備動作で獲物を狙うことなど、ありえない。子供にでも判るブラフだ。
 カニは右のハサミを振り下ろし、その攻撃で作った右腕の陰から左腕のハサミを使って魔法弾を発射。カイネはいずれもかわす素振りすら見せず突っ込む。前方の魔法弾を叩き斬ると同時に右腕をハサミごと斬り上げる。残された魔法弾も斬撃の余波で破裂した。ロボットの右腕が関節の部分から綺麗に外れ飛ぶ。
 おかしい。手触りが変だ。そう思った時には遅かった。視界の右上。カニの右腕のもぎ取られたつけ根部分に大型の砲口が見えた。既にその魔法陣は展開を終了して臨界状態に達している。大型の模倣発射口だ。2重の罠。気づくと同時に魔法弾が発射された。
 耳障りな甲高い発射音と同時に、着弾の爆発がカイネを包む。カニは足下に居るカイネに向かってさらに砲撃を続ける。爆風でその巨体が空中に浮くほどの、猛烈な弾幕だ。周囲のケーブルや鉄屑が宙に舞い上がる。
 間髪入れずに、カニは残されたハサミの付いた左腕を振り上げる。爆煙でカイネは見えなかったが、記録されている最後の位置にハサミを叩きつける。
 再度カイネの位置を捕捉しようとした次の瞬間、左腕に不測の圧力を受けた。何が起こったか計算する前に「斬られた」ことが確認され、左腕が2本の裂き身になる。右腕の魔法砲で反撃を試みるが、ターゲットを探す間もなく根元から斬り落とされる。残された胴体でカイネを押しつぶそうと巨体をねじった時に、既に斬られていた胴体が綺麗に2つに分かれていった。
 地面に倒れ込み、噴煙を上げるカニの巨体。その中央には、カイネが血まみれで立っていた。左腕が肘関節から妙な方向に曲がっていたが、力任せに剣を振り、正常に戻す。獣のようなカイネの呻き声が、炎の燃える音の中で低く響いていく。
 「君が生きる為に、失った情報が何かを教えてあげる。最近何かを思い出せなくてツライよね?何かが足りないような気がしてカナシイよね?それが一体何かを教えてあげるよ!ただしこの子達に勝てたらね!」
 カイネはゆっくりと背後を振り向く。その先に、鉄と植物が人の形に寄り集まっていく。数は5人、いや、5体だ。端正に整えられた容貌。しなやかな体躯。左右の五指が握りしめる禍々しい剣。それはカイネそのものだった。

 カイネは人形達が一体何なのかをしばらく認識する事が出来なかった。
 しかし、自分のコピーだと気づく。カイネは淒絶な笑みを浮かべる。
 ちょうど私もそいつらを殺したかったところなんだ!
 5人のカイネが高圧の水流を放ち、吹き飛ばされたカイネが大木に激突する。ズルリと落ちる途中で、衝撃波で飛ばされた機械の瓦礫が右腕を直撃。叫びとも悲鳴ともつかない音がカイネの口からゴボゴボとあふれ出る。無茶苦茶だ。カイネはそう思った。 
 少年の声が遠くで鳴っている。
 「その5人のキミのレプリカントを構成している情報を改造して生み出した機械人形だよ。キミよりさらに高機能化してみたんだけど、どうかな」
 どうかなもこうかなもクソも※★□もあるか。
 「ここで2つめの話。僕はこの森の管理人で、全ての魔素とその効果をコントロールしているプログラムなんだ。プログラムっていうのは・・・なんていえばいいんだろう・・・そうだ。キミの知っている『白の書』みたいなものだと思ってくれればいいよ。僕は君たちが考えるあらゆる事が出来る。ゲシュタルトもレプリカントも生も死も全て僕らの掌の上っていう事」
 カイネがゆっくり立ち上がる。
 少年は少し寂しそうな顔をする。
 「僕は、どうしてこんなカミサマみたいな力を持っているのかな。ずっと考えていたんだよ。でも答えは出ないんだ。誰も教えてくれないんだ」
 5人の機械人形が飛びかかってくる。この疲労しきった状態で、しかも5人の自分を相手にする?勝ち目があるとは到底、思えない。だが、右手が条件反射で動こうとした。まだ、戦える。
 右手に持っている剣を先頭の人形に向けて投げつける。相手の頭部に命中すると同時に、跳躍し、刺さっている剣をカイネの跳び蹴りが押し込む。そのまま剣を踏み台に前方へ回転しながら突進。手近なもう一体の胴を真横になぎ払った・・・が、振り切る事が出来ない。胴を斬られた人形は腹から緑色のオイルを噴き出しながらブルブルと震えているだけだったが、その後ろからカイネの切っ先を2体の人形が4本の剣で押さえ込んでいた。
 無理矢理押そうとするとカイネの左腹に強烈な衝撃が伝わる。残っていた人形に蹴り飛ばされたのだ。
 二度三度と人形の間を跳ね飛ばされたあげく、地面を転がってようやく動きを止める。立ち上がる事が出来ない。口の中で溜まっている胃液と血の混じったモノが咳と共に派手にまき散らされる。緑の油に赤い血が混ざり、地面に奇妙な模様を描いていた。
 いつのまにか、少年がカイネの横に立って見下ろしている。
 「3つめ。未来のお話。」
 涼やかな声で言う。
 「だから、この世界をね、終わらせることにしたんだ。人間も機械ももう要らない。考えても判らない世界なんて要らない。この世界は失敗だった。僕ももう存在する意味なんか無い」
 3体の人形がカイネに近寄る。口が異様に大きく開かれ、恐ろしい大音量で不協和音くが鳴り始める。カイネは無理矢理身体をひきずりながら立ち上がる。それでもヤツをそのままにしておく訳にはいかない。一発喰らわせないと気が済まない。
 左手の剣で3人に斬りかかろうとする。人形達が躍るような動きで高圧水流を射出しているのが見える。間に合わない。何本もの水の鞭がカイネに襲いかかる。左腕が水流に吹き飛ばされてその衝撃がカイネに―――
 「たぁっ!」
 気の抜けた声が耳に入った。
 「カイネさん!大丈夫ですか!」
 聞き覚えのあるその声。
 「エミ―…ル?」
 ダメージでボヤける視界で懸命に焦点を合わせる。ぎょっとした。不自然に大きな、丸い頭が浮かんでいる。穴にしか見えないが、あれは眼か?このエミールは何だ・・・。ああ、エミール。エミールだ。いや、カイネの知っている「エミール」ではない。エミールはもっと・・・普通の形だった。腕が4本もあるなんて聞いてない。
 エミールは4本の腕で4枚の魔法陣を展開。3体の機械人形たちを魔法の腕で押さえつけていた。
 瞠目したままのカイネに気づくエミール。 「ああ、これですか?実は身体を作り直す途中で上手くいかなくて、腕が増えちゃったんですよね〜。でも少ないより多い方がいいかと思って。カイネさんこそ何してるんですか?」
 カイネ、呆然とした表情のまま答える。
 「…戦ってる」
 「ですよね!僕も加勢します!」
 やあああっという声と共に押さえつけていた3体が潰されていく。ギチギチと見えない力で油と音を噴き出しながら潰されていった。
 あまりにも唐突な出来事でこのテルテル坊主が何か認識するのに脳が手間取る。意志の力でその反応をねじ伏せ、エミールの事を思い出す。
 何があった?何処にいた?何故ここに居る?聞きたい事が山ほどあった。
 だが、これだけは確かな、疑いようのない事実がある。彼は仲間だ。一緒に戦った仲間だ。それ以上に大切な事などあるものか。
 何かがエミールの頭上へと落ちてきた無残に切り分けられた人形の上半身だ。
 「わぁぁぁぁっ」
 エミールが叫び、身を丸め。ドン!というひどい音がして・・・何も衝撃はなかった。
 地面を見るとさらに左右に半分になった人形が転がっていた。人形の残骸はほどけるようにその形を失い、地表の機械に吸収されていく。その向こうからは新しいカイネ人形が生まれつつある。
 剣についた油を振り払いながら、カイネが立ち上がる。
 剣には刃こぼれが哀れ始めていた。
 「カイネさん!こいつらが相手にしていてもキリが無いですよ!」
 「ならどうする?」
 「あのいちばん大きな木の中心からものすごい魔力を感じます!あそこがこいつらのエネルギー源流だと思います!」
 潰れた人形を捨て、エミールが指し示す。
 大木の根元にはウロのような祠のような、大きめのくぼみが出来ている。
 「あそこをクソみたいにブッ潰しましょう!」
 大木への道が次々と盛り上がって繭状になっていく。その繭はみるみるうちに、カイネを模した蛹のようになっていった。白く艶めかしい薄皮の下で、機械人形が蠢いているのが見える。
 あの大木を壊す。カイネは駆け出す。
 手近にいる人形を手当たり次第に斬り散らしながら前へと進む。高圧水流の鞭はエミールが防御してくれている。
 「大丈夫ですか!?僕が防―――」
 10対以上の人形をエミールごと叩き飛ばす。吹き飛ぶ途中の空中で器用に反転するエミール。
 「もうっ!カイネさんは本当に乱暴なんだから!」
 「だが、近づいたぞ」
 エミールが顔を上げるとあと少しで大木の根元の位置まで来ていた。
 少年の声が上から鳴り響く。
 「ははははっ!すごい!すごいよ!レプリカントがどこまでやれるのか見せて!見せて!」
 大木の樹幹からニョロリと生えて出た少年が嬉しそうに言う。
 カイネが木の根元に飛びかかる。あまりにも巨大なのでどうやって攻撃したら良いのか話からなかったが、とりあえず窪んでいる部分の中央を斬りつけてみた。しかしまったく傷つける事が出来ない。他の部分に比べてとてつもなく硬い素材だった。
 「下がってください!」
 という声がしたのは、その場所がいきなり爆発してカイネが吹き飛んだ後だった。
 「危ないだろ!バカッ!」
 「あはははっ。カイネさんは死んでも死なないですよ!」
 エミールが次々と爆発を起こす。大木の根元がえぐれていく。周囲から襲いかかる機械人形はカイネが斬り落とした。
 「カイネさんっ!」
 エミールが叫ぶ。カイネが大木の根元を見ると、中央部付近に大きな魔法障壁が浮かび上がっていた。
 「これ、僕の魔法じゃ壊れないみたいです!・・・僕はこっちのカイネさん達を壊します!だから、そっちはカイネさんが」
 エミールが喋っている間にカイネは魔法障壁に剣を叩きつける。凄まじい閃光が溢れる。魔法の詠唱をする際に現れる不思議な文字が空中に散らばっていく。
 「そうだよ!そこが僕たちの基幹フレームだ!すごいよね。世界の情報が光になって集まってるんだ。魔素と情報が1つになって、大きな川みたいになってるね!」
 まるで他人事のように少年が笑いながら叫ぶ。カイネは引き続き剣を叩きつける。エミールが人形達を吹き飛ばしながらカイネの背後に寄り添う。 
 「カイネさんっ!」
 周囲の地面の形状が歪んできていた。よく見ると巨木の形も変化してきている。今まで丁寧に編み込まれていたケーブルが解体されていく。ほどけていったケーブルと植物達が意思を持ったかのように踊り始める。
 木々、地面、人形達の輪郭がぼやけ、混ざり、境界線が曖味になっていく。森が溶け、海になっていくかのようだった。
 「今君達が見ているモノはこの世界の本来の姿だよ!機械と人と植物が魔法の力によって新しい形にけつごうしていくんだ!すごい!すごいよ!レプリカントがここまでのレイヤーにたどり着くなんて、すごい!」
 カイネは機械の中心部とおぼしき付近へと到達しつつあった。
 そこは魔力の源泉である「魔素」で満ちていた。エミールは次々と落下してくる巨大なケーブル群から必死でカイネを守っている。
 巨木と地面が融合したようなケーブル群は巨大なすり鉢のような形に変形していた。
 やがてすり鉢の外周部が奇妙な変形を始める。薄く、やわらかく曲線。
 森全体が大きな抽象紋様へと変化していくようだった。
 カイネの周囲には膨大な魔力が展開し、空中には言葉と鉄と植物の奔流が洪水のように溢れ出している。 
 「これは・・・魔法と現実の境界が・・・無くなっていってる?」
 つぶやいた次の瞬間、巨大なのたうち回るケーブルに少年が押しつぶされる。
 エミールはケーブルの嵐を必死に撃ち落としていく。何かを叫んでいるようだったが、もうカイネの耳には届かない。
 カイネは白い光に包まれながらも、ひたすらに剣を振り続けていた。ここを壊す。そして・・・。そして・・・?

 音が無くなっていく。
 現実と空想の境界のような場所になっていく。
 その先に、大切な何かがあるような気がする。
 思考が光に埋まっていく。
 
 光の中に腕を伸ばす。指先に何かを感じる。
 はっきりとは判らなかったが、何かあたたかい存在に触れているような。
 それが人である事は判るが、ボンヤリとして掴む事が出来ない。
 指の間から逃げていく存在を追い、カイネはさらなる奥に進もうと―――

 声がした。

 ・・・イネ・・・だめ・・・だ・・・

 カイネの頬を涙が伝う。

 ・・・戻っ・・・いけない・・・
 
 何か懐かしいモノ。それが形作られていく。
 カイネはおそるおそる手を伸ばす。

 ・・・ダメ・・・

 たどり着けない。その存在が再び消えかけていく。
 うるさい!うるさい!うるさい!
 私は私の生き方を自分で決めるんだ!
 誰の指図も受けない!私は刃になるって決めたんだ!お前の・・・お前の刃になるって決めたんだ!

 怖かった。再び失う事の恐怖にカイネは泣いた。
 怒っていた。取り戻せない自分の不甲斐なさに叫んでいた。
 絶対に絶対に絶対に取り戻してみせる!何を引き替えにしても取り戻してみせる!
 その時、ふいにカイネの背中がそっと押された。ほんの少しだけ、優しく押された。
 カイネはその力を使って前に進みながら叫び続ける。ふざけんな!勝手に消えて勝手に消えてどういうつもりなんだ!自分が生きてる意味は自分で決めるこの命も私が勝手に使う、だから

とっとと戻って来い この腐れ※★○▲野郎!!




光が収まっていく。

空が見えている。広く、青い空。
 「神話の森」は、影も形も無くなっていた。
 森を構成していた機械と植物は螺旋上に編み上げられ、ゆるやかなカーブを描いた薄い平面になっている。その平面から何枚も放射状に集まる事で、1つの大きな地面を形成していた。
 地面の外縁からは油がしたたっていたが、その量が多すぎて、滝のように流れ落ちている。
 かつて森だった場所の中心部は滑らかにくぼんでおり、そこから、若草色の塔がそびえていた。
 遠くから見ると、それはまるで巨大な花だった。花びらの中央で、雄しべがまっすぐに空に向かっているように見える。巨大な一輪の花。その形は「月の涙」と呼ばれる花に、よく似ている。

 巨大な花の中心。雄しべの塔の頂上には、カイネが居た。
 両腕の中に、特別な存在を抱き締めて。
 見慣れた・・・だけれど懐かしい顔が穏やかな吐息で眠っている。ふわふわとう浮いているエミールがカイネに近づく。
 カイネは顔を上げる。あの時、光の中で背中を押されたあの時に、確かに声が聞こえた。

 こやつを頼んだぞ、下着女―――

 再び、彼らは出会う。

 あの時よりも
 少しだけ形の変わったエミールと、
 少しだけ大人になったカイネと、
 そして、少しだけ子供に戻った・・・彼が。


 そう・・・その名前は・・・。

                         −END−

めっちゃ長くてすいません

NieR ED 

June 05 [Sat], 2010, 10:24
いろいろ忙しくて遅くなりましたがやっと昨日EDをすべてクリアしました

ユーチューブとかでみればすぐですが、自分でやらないと話が細かく分からない気がしたので頑張りました。

A,B,Cはだんだん悲しみが増してくるのですが、Dは悲しいのはもちろんなんだか心にぽっかり穴があいたような喪失感が・・・。
NieRは悲しい物語が多すぎる

P R
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    ・ゲーム-モンハン、Vitaminシリーズ、NieR RepliCant他感動するゲーム
    ・音楽
    ・マンガ・アニメ-NARUTO/遊戯王
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ブログとか、初めてだし、よくわからないことだらけだけど、これから頑張ります!!


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漫画家志望なので、
   日々絵を描くのに没頭してます
一番好きなアニメはNARUTOです
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