6:00AMに函館出発し,新見温泉前に8:40AM頃到着した.
ゲートから先はショベルカーで予備的除雪が始まっていた.
土木現業所職員の作業用か?スノーモービルも置いてあった.
9:15AM ゲート出発.
目指すピークは眼前に見えている.
道道に沿って行き,初めに出てくるヘアピンカーブ付近から,
下の沢に入り,川を渡ることとなり,手前の山を越えて行く.
この山,沢からの標高差で,約300m.ちょうど函館山ぐらい.
このときはまだ,これからの恐怖体験を予見することもできなかった...
我々は写真矢印のように,アプローチしていった.
遠くから見ると,密林のようであったが,実際に登り始めると結構疎林であり,
ハイシーズンの激パウだったら,素晴らしい斜面だ.
部分にもよるが大体20〜30度ぐらいの斜面だ.
○で囲った結構な疎林付近下部にさしかかった時だった.
リーダー「なんか聞こえないか?」
僕「クラストしているから,雪を踏んで表面が割れる音じゃないか?」
リーダー「いや,パリっという音じゃない.」
僕「いや,聞こえないけど...」
そう言いつつさらに斜面にジグを切って登り進む.
リーダーは僕から見て上方向斜め前2m付近を歩いている.
リーダー「あっ,また聞こえた.」
と,その時,さらに僕が1歩進むと,僕の前方から,
「プシュー」
と,かなり明瞭に音が聞こえた.
さらに進むと,さらに
「プシュー」
斜面からこんな音が聞こえる.
斜面には雪のシワができている様子はうかがえない.
と,すると,中の弱層に亀裂が入った音かもしれない.
1回目にその音をリーダーが聞いた時に,2人でこの斜度で
雪崩は考えにくいという結論だった.
しかし,ピットチェック気味に掘ると,下部は確かにあまり
締まっていないザラメ質である.
明瞭に聞こえた音は前兆であると判断し,これ以上の登攀を
止めた.
我々のトレースを頼りに2人がやってきたのが見える.
我々は下り,その情報を与える.
2人は,とりあえず行ってみるといった.
僕らがゲートに戻り,帰り仕度をしていると,彼らが戻ってきた.
話を聞くと,広い疎林から左方向へ進んでみたが,やっぱり音が
聞こえたそうで,気味悪いから,戻ってきたという.
我々は,後日また登ることを約束した.
追伸:
前兆音としてはワッフ音というのがあるらしいが,
どうも我々が聞いたような音とは異なる表現が多かったです.